第二十八話 イチャイチャと気づいた事とサッカー観戦 |
アニスサイド
〜〜〜♪〜〜〜♪
ピッ。
「あぁ、やっぱり、今回も駄目だったよ。あいつは人のいう事を全く聞かないからな。次は、これを見てる奴らにも、手伝ってもらう事にするよ」
《……アニス君、何を言ってるのかな?》
やっほほー、アニスたんだよ。
早速出落ちだね、まぁ、良いんじゃないかな?あいつも、良くやってくれてるしね。
って、あいつって誰だろう?
まぁ、とにかく……何故かこんな朝早くから電話来たんだけど……。
出てみたら相手はなのはだった。
「何だ、イーノックじゃないか。私のサポートがそんなに心配なのか?」
《だ、だから……ナニを言ってるのかなアニス君は?それに、私はなのはだよ!》
「……いやですね……私とてそんな事は分かってるのですよ……ですがね……寝起きの私は、物凄く思考回路が纏まらず……変な事を口走ってしまうので……朝早くに電話をするのは……やめてください……それじゃあ……」
《あ、うんごめんね……って、違ぁぁぁぁぁう!!切っちゃ駄目!なのはまだ要件言ってないの!?》
「………すー、すー……」
《寝ないでぇぇぇぇぇ!!》
うぅ……うるさい……。
耳がキンキンする……何でこう、皆ってこんな朝早くに電話をかけてくるのでしょうか……。
俺は眠くて足らないのに、そいて今日は休日……ゆっくりしたいやん。
まぁ、学校に行ってない俺にとって、毎日が休日なわけなんですけおね。
「う〜、はいはい……何でしょう……」
《あ、あのね!今日、お父さんがコーチ兼オーナーをしてるサッカーチームの試合だあるんだけど!一緒に見ない!?》
……何このなのは、テンション高すぎてついていけないんだけど……。
あうあう、めんどくさい……まぁ、行っても良いけど……サッカーねぇ……。
サッカー……サッカー……。
ガバッ!
俺はある重要な事を思い出してベッドから飛び起きる。
サッカーっつったら、あれじゃん。原作の第三話め。
しかも、ジュエルシードを持ってるのが、そのサッカーチームに居るやん。
まぁ、介入はしないんですけど、町に被害が及ぶのはねぇ……。
「……分かった、行くよ」
《ホントに!?やったぁ!それじゃあ、公園の近くのグランドに来てね!九時半くらいから始まっちゃうから、できれば九時くらいに来てほしいんだけど……》
「あい、分かった。それでは」
《うん、それじゃあまた後で!》
ピッ!
パタン。
俺は携帯を折りたたみ、そこら辺に置いておく。
さて……どうしたものか……。
まぁ、取り敢えず先ずは、朝飯を食わなアカンな。
よし、リビング行こうっと。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「おっはよー!」
あれから俺は服に寝間着から少しラフな格好に着替えた。
と言っても、上を半袖に変えただけなんだけどね。
「おはようアニス君。今日は誰にも起こされんでも起きたんやな〜」
「まぁ、ちょっと友達からモーニングコール的な電話来てね……」
「ん?また何処か出かけるんか?」
「うん。何か友達のお父さんがコーチ兼オーナーをしているサッカーチームの試合があるらしく、それを見ないかって言うお誘いが来てね、行ってみようかと」
「やっぱりアニス君も男の子やなー、そう言うスポーツに興味を持つことはえぇ事やで」
「あはは、ありがとう。それにしても、今日はやけに静かだね。他のみんなは?」
俺は周りを見る。
何時もは居るはずの守護騎士達も、アンクも居ないのだ。
めずらしい……。
「シグナムは道場で剣道のコーチに、ヴィータとザフィーラは散歩に。シャマルは何か医療の本を欲しいとかで本屋さんに、アンクさんは……よぉ分からへん……」
「そうなんだ……あぅ、迂闊だった……みんな居ないとは思ってなかったよ。これじゃあはやてちゃん一人になっちゃう……」
「あはは、ウチ何か気にせんと、遊びに行ったらえぇやん。ウチは家事とかで忙しいし。それに、もうすぐヴィータとザフィーラも帰って来るし、大丈夫や!それに」
ツツツーッとはやては車いすで俺の所まで近づいてきて。
「アニス君分を補給させてくれたらそれで……」
「えっと……はやてちゃん……その両手のいやらしい動きの意味は何かな……」
「もちろん……こうする為や!」
ガシッとはやては俺の胸を掴む。
ちょ!?
「いぃぃぃやぁぁぁ!お願い!胸は!胸だけは止めてぇぇぇぇ!」
「ほらほら、ここがえぇんか?ここがえぇんか?」
「あはははは!くすぐったいって!そして痛いって!」
ちょ!?どさくさに紛れてスパッツの中に手を入れようとするなし!
そしてそこ!舌打ちすんなコノヤロー!
「えぇもんえぇもん。そないに嫌がるんやったら、抱き着いたる!」
と言い、はやては俺から距離を置くと、車いすから飛び降りた。
って、飛び降りたぁ!?
「ちょっ!?危ないってはやてちゃん!?って……あれ?」
「ふっふ〜ん。どや?アニス君、ウチ立ってんねんで!?」
そう、はやては車いすから飛び降りたと思ったら、普通に仁王立ちで立っていたのだ。
えっと……これなんて原作ブレイク?
「って、足プルプルしてるじゃん!?」
「ふふふ、まだ少し、歩くには時間が掛かるけど、これ位の距離なら!」
はやては震える足を少しずつ前に前に進ませる。
そして、そんなに遠くなかった俺とはやての距離は縮み、すぐにはやては俺の胸に飛び込んできた。
でも……。
バタン!
「むぎゅぅ……!」
さ、流石にはやての大きさだと、支えられないって……。
だって、俺よりも40センチ位違うんだよ!?そんなのどう支えれと!?
「あぁ、しもうた……。アニス君、ウチより背ぇ小さいから、簡単に潰れんねんやった……」
「今……思い出さないで……俺に……抱き着く前に、思い出してほしかった……ったたた」
「ご、ごめんアニス君!ウチ、すぐ避けるから!」
そう言って、はやては俺からよけようとするが。
俺は経とうとするはやての腕を掴み、こっちに引き寄せる。
「えっ!?」
「えへへ〜、しょうがないなはやてちゃんは。今回だけだよ?頑張ったご褒美に、アニス君分をプレゼントして進ぜよう」
そして、俺ははやての顔を、自分の胸辺りに付け、抱きしめる。
うむ、たまに攻守交代も良いね。
「あ、アニス君……」
「ん?何かなはやてちゃん?」
「は、恥ずかしい……」
「フゥハハハ、それが俺の今まではやてちゃんに受けていた辱めだ!存分に味わうがいい!」
「……すーはーすーはー……アニス君の匂いや」
「ちょっ、順応するの早!?」
ものの数秒で慣れやがった!?
恐ろし子、八神はやて……。
って、チュウチュウ吸うなぁぁぁぁぁぁ!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「あ、おはようアニス君!って……随分やつれてるけど……どうしたの?」
「だ、大丈夫だ……問題ない……」
あれからはやてに返り討ちに合わされたのは言うまでもない……。
そして、危うく貞操を無くしかけた……危なかった……。
「今日はごめんね、無理に誘っちゃって」
「いやいや、気にしてないよ。それにしても、まさか士郎さんがサッカーチームをねぇ……」
まぁ、多趣味なのは良い事なのかもしれない。
でもここでふと疑問が。
俺、この前フェイトに会ったんだけどさ、確か三話ってあれだよな?
まだフェイト出て無かったよな?
だって、もしその時点でフェイトが居たのだったら、町で暴走したジュエルシードの魔力を感知して、介入してきた筈だ……。
う〜む、これはイレギュラーが働いてると見ても良いですな。
それにしても……何故あの如何にもツンデレっぽそうな女の子は、こちらをジーっと見てるのでしょうか?
「なのはちゃん……どちら様?あの後ろに居る子。何か俺をジーッと見てるんだけど」
「あ、そうだった。それじゃあ紹介するよ。アリサちゃん、すずかちゃん。ちょっとこっち来てー!」
なのはは二人を呼び、こちらに来させる。
むぅ……何でしょうねこれは。
「えっと……どうも、アニスと申します……よろしくお願いします」
「アリサ・バニングスよ、よろしく」
「月村すずかです、よろしくね、アニスちゃん」
ろっとぉ……これはこれは、またまた女の子と間違えられていますね。
なのはさんや、この二人に性別の事は無していないのですね。
困ったものです。
「な、なのはちゃん……二人に性別の事は無してないの?」
「あ……にゃはは、ごめんね、忘れてたよ……」
「……ハァ、まあいいけど。二人とも、良く聞いて?俺は女の子じゃなくて、男だから」
「……あはは!何それ!アニスったら冗談が下手ね!」
「そうだよ、こんなに可愛いのに、男の子な訳ないよ」
うむ、二人は笑いがら言ってくるのだが……普通そうですよねー。
まぁ、別にどっちでも良いんだけどね。
たかが性別ですし。
「おっ、アニス君。久しぶりだね」
「あ、士郎さん。おはようございます」
「相変わらず、今日も可愛いね」
「ちょっと待ちなさい士郎さんや、貴方俺の性別分かってるじゃん?わざと?ねぇわざとなの?」
何か士郎さんに会って早々、いきなり可愛いとか言われたんだけど。
何それ怖い。
「練習見て無くて良いんですか?」
「あはは、何、少しくらい目を離しても大丈夫さ。それよりも、アニス君もどうだい?試合に出てみるってのは?」
「あはは、冗談は止してください。試合何て……俺が混ざったら間違いなく俺死にますよ?身長差を考えてください。あの中に絶対六年生とか混ざってそうなんですけど?俺と60pさもある相手からどうゴールを決めろと?そしてどうボールを取れと?」
「それもそうか」
「考えてなかったんかい……」
危なかった、危うく殺されるところだったよ。
いやぁ、それにしても……俺、サッカーのルール知らないんだけど……。
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超次元サッカーにあこがれる今日この頃 | ||
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