ポケットモンスター ブレイカ― 第一部 第八壊
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【トキワシティ〜トキワのもり・入口】

 

「♪〜」

「♪〜」

「……ガメガ?」

「モグリュ。モーグリュ! モグリュー!」

 

楽しそうにご機嫌に歩く二人と

それを見て不思議そうにするトガミ

そしてそれを横目に戦いで買ったことを自慢し続けるシモン。

 

「ガ、ガメガ……」

 

何がなんだかわからない……

自分だけのけ者にされているようにトガミは感じた。

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【トキワのもり】

 

「さすがは虫ポケモンの宝庫だ。深い森だな」

「少し怖いですね」

 

そう言いながらミズホはマサムネの手を握る。

前回の一軒からなにやら瑞穂は少し積極的になり始めた。

 

「まぁ、虫ポケモンがいるだけだろう。動物なんていやしないよ」

 

そもそもポケモン世界には動物がいるのか。

絵本の中には犬が描かれていたが。

 

「この道に沿っていけば出られるらしいし。このまま進めば」

「おや?マサムネ殿ではござらんか」

 

マサムネがミズホに説明をしていると誰かが話しかけてきた。

 

「おお、カナブじゃないか」

「偶然でござるな。そちらがお連れの方でござる?」

「ああ、ミズホちゃんだよ」

「あ、う……ミ、ミズホです。よろしくお願いします」

 

ミズホは挨拶しているがマサムネの後ろに隠れている。

 

「おや、どうやらマサムネ殿以外の男は苦手のようでござるなぁ」

「あの、ニヤニヤしながらそういう言葉を返さないでもらえるかな」

 

どうやらミズホがマサムネが好きなことは理解したらしい。

 

「いやいや、あからさま過ぎるでござるよ」

「ああ、そうだな」

「? なにがあからさまなんですか?」

「さらに本人は行動の意味に気がついてないようござるよ」

「……そうなのかね」

「?」

 

ミズホが天然なのか考えての行動なのかは本人以外にはわからない。

 

「して、ニビにそのまま向かう気でござるかな?」

「え、いや、だって別に虫ポケモン狙いじゃないし」

「いやいや、トキワの森は虫ポケモンだけではござらんよ」

「あれ、ここは虫ポケモンの巣窟だと……」

「な、何かひどい言われようでござるな。オホン。ピカチュウがいるでござるよ」

「あの電気ネズミことピカチュウがいるのかぁ」

 

それを聞くとマサムネは道沿いを歩いて行った。

 

「あ、あれ? つ、捕まえに行ったりしないでござるか!?」

「いや、俺の興味の対象じゃないっていうかな」

「そ、そうなのでござるか……拙者は少しこの森を探索していくでござる。では、またでござる」

 

そう言ってマサムネは森の中に入って行った。

 

「さて、行こうか」

「あ、は……あれ? マサムネさん。あれ!」

「ん? おや、あれピカチュウじゃないか!?」

 

目の前には少し傷ついたピカチュウが倒れている。

 

「……これって他のトレーナーが捕まえ損ねたやつなのかな」

「多分そうだと思いますけど……」

「しかし、俺の興味の対象じゃない。気が付いたら住処に帰るだろう。さぁ行こう」

 

そう言ってマサムネは道を先に進む。

 

〈ポシュッ〉

 

「ん? ボールを投げた音?」

 

〈ポゥン〉

 

「マサムネさぁん! ピカチュウゲットしましたよぉ!」

「えぇっ!? ちょっと! なにしてんの!?」

「私はこういうのが好きでして」

「欲望に忠実すぎる……」

 

そんなこんなで旅の仲間が増えたのだった

 

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【ニビシティ:ポケモンセンター】

 

「……回復してきたの?」

「はい。名前はカミコにしました」

「あ、そうなんだ」

 

(何なんだろう。ポケモンの名前は神縛りなのかな……)

 

「カミコと言うとその子はメスなのか」

「はい。メスらしいですよ。後……」

「後?」

「普通にはないところがあるそうなんですが詳しくは教えてもらえませんでした」

「詳しく教えてもらえなかった? ……教えなかったってことは意味があると思う」

「わかりました。追及はしないでおきます」

 

(気にはなるがな。しかし聞かない方がいいということかもしれない)

 

「ガ、ガメガ」

「ピカ。チュチュチュ」

「ガ、ガメメ」

「チュ? ピカチュチュ?」

「ガ、ガメガメガ」

「チュウウウゥゥゥゥ!」

「ガ、ガメガメガァァァァ!」

「モ、モグリュ? モモグリュ!?」

 

その後方ではなぜか知らないがトガミとカミコが喧嘩していた。

突然の出来事にシモンは戸惑っていた。

 

「モグリュ〜!」

 

これからの旅が不安になるシモンであった。

 

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「あれ、この街のジムリーダー何か今コンビで戦いを挑むトレーナー募集中だって」

「ダブルバトルと言う物ですね。最近正式ルールとして認められ始めました」

「ええと、ジムリーダータケシと弟子のコンビと戦うことになるらしい」

「そうなんですか。ちょうどよかったです! 私達の力を見せてやりましょう!」

「そうだな!」

 

(そして勝った勢いで私は告白する!)

 

いよいよミズホの暴走が最終段階に入った。

早すぎるような気がする。

 

(……なんかガッツポーズしてるけど何かなぁ……)

 

マサムネはまさか一つ目のジム突破で告白されるなどは予想していない。

 

「ガ……ガメガ……」

「モ、モ、モグリュュウゥゥゥゥ!」

 

そして後ろでは惨劇が起きていた。

そしてその後、大変なことになっているトガミを見て

ミズホはあわてて回復をしに行った。

なにがあったかは知らないまま……

 

 

 

続く

説明
イッシュからやってきましたカントーに!そんでもって旅に行くことになったぜ!突然すぎるだって?お前ら俺を誰だと思っていやがる!よっしゃ行くぜぇ!

というわけで、にじファンより転載です。
原作のストーリーには沿ってない完全オリジナルです。
アニメのように重さ的に持てないポケモンを持ってたりしますが
気にしてはいけません。
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タグ
ポケモン オリジナルストーリー ポケットモンスター 原作より少し前設定 ドリル 

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