Pv記念1話目“過去”
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僕達は今日曜日を迎えています

そんなある日お姉ちゃん達が生前の事を聞いてきました

 

 

「ねぇ、命ちゃん? 過去に何があったの?

人間嫌いなのは分かるけど……

そこまで嫌いなら理由があるんじゃないかしら?」

 

 

「そうですわね……

気になりますわね……」

 

 

「話してもらえないかしら?

命ちゃん……」

 

 

「……。

うん……分かったよ〜……

お姉ちゃん達なら話しても良いかな……?

あれは、まだ僕が人間だった頃……」

 

 

ーーーー地球1993年1月8日ーーーー

 

 

「おおー生まれました!

元気なお子さんですよ!

神羅さん!」

 

 

「はい、有り難うございます……」

 

 

「良くやったぞ!お前!」

 

 

「うん、私頑張ったよ……」

 

 

「そうだな、お前は頑張った!

だから、今は休め……」

 

 

「そうね……

少し寝るわ……

お休み“次郎”……」

 

 

「ああ、お休み……“郁”」

 

 

「(これで……)

ククク……」

 

 

男は静かに不気味な笑い声を上げその場を後にした……

それから1年後、命は1歳の誕生日を迎えた次の日……

話す事は出来るがまだ自我がない状態である

 

 

「命〜? ちょっと来なさい!」

 

 

「どうしたの、母さん?」

 

 

「ええ、ちょっと命に頼みたい事があってね?」

 

 

「?」

 

 

パァン!

不意に乾いた音がなった

そう、母親が命の頬を叩いたのだ

 

 

「え……?

う、うわああああん!!!」

 

 

「黙りなさい!」

 

 

パァン!パァン!

2度もビンタをした

 

 

「うわあああああああん!!!!」

 

 

「五月蝿いわね……」

 

 

「何だ?どうしたんだ?」

 

 

そんな時父、次郎が現れた

そして、命は父に助けを乞い父の傍へ駆け寄った

 

 

「父さん……ぐすっ……

母さんがぶったの……ひっく……」

 

 

「何……?

そうなのか郁?」

 

 

「ええ、それがどうかしたの?」

 

 

「いや……

何にもないさ……!

フンっ!」

 

 

ドゴォ!

父が命のお腹を思いっ切り殴りつけた

 

 

「ガッ!!

ゴホゴホッ……

ぅぅ……痛いよぉ……

父さん、母さんどうして……?」

 

 

命は怯えながら涙を流し両親に聞いた

そして、思わぬ言葉が返ってきた

 

 

「何で? それはな……

お前がいらないからなんだよ!」

 

 

「え……?」

 

 

「そうね……

家は雅司が生まれた時から

お前は用済みなの……

息子は一人でいいわ……

産んでもらった時点で感謝しなさい!

だから、お前はこれから私達のストレス解消の道具よ……

ストレスが溜まったらお前を殴りつける

良いかしら?」

 

 

「そんな……

僕は最初からいらなかったの……?

だったら何で産んだの……?」

 

 

「それは、仕方ないじゃない……

勝手に産まれたんですもの

とにかく、お前は私達のストレス解消の道具よ!」

 

 

そう言うと母は思いっ切りビンタをした

そして父も思いっ切り殴る蹴るなどをした

兄も暴行に加わり殴る蹴るなどの暴行を加える

それから、数年後命は痩せ細っていた

お腹いっぱい食べさせてもらえず

死ぬ手前でご飯をもらい、それを何度も繰り返された

虐待の毎日でお風呂さえ入れさせてもらえない

そんな、命は自我が芽生えた……

そして、小学生になった命は学校で友達が出来ないかな?と

期待していた、だけどそれは叶わなかった……

 

 

「お前、臭いんだよ!

どっかいっちまえよ!」

 

 

「そうだ!そうだ!

臭いんだよ!どっかいけ!」

 

 

「……。」

 

 

ドカ!バキ!

同級生が殴る蹴るなどをしてきた

命はやっぱり僕はいらない存在なんだと思い続ける

それから殴られたり蹴られたりされても気にしないで生活をした

そして、2年後にベランダに閉じ込められ

窓を割り硝子で腕を切ってしまった……

 

 

「ぁぁぁぁ!!!

痛い痛い痛い痛い痛い……」

 

 

「神羅、何故こんな事をした!?

答えろ!」

 

 

「先生、腕を切ってしまったので保健室に

行かせてほしいんですが……」

 

 

「お前なんかに付ける薬なんか何一つないんだよ!」

 

 

ドガ!

顔を思いっ切り殴られた

 

 

「ガッ!!」

 

 

「お前の親に窓代を請求するからな

これからは、身の程をわきまえろ!

分かったな!? 分かったなら返事をしろ返事を!」

 

 

ドゴォ!

お腹を思いっ切り蹴った

 

 

「ぁぁぁぁ……」

 

 

「ふん!そこでずっとそうしていろ……」

 

 

そして、その傷を抑えながら家に帰った

両親はそれを見て命を血で家が汚れただろ!と言い

暴行を加える……

 

 

「家を汚してんじゃねぇよ!

育ててやった恩を仇で返すとはこの事だな!」

 

ドゴォ!バキ!

父は命を何度も蹴り続ける

 

 

「そうね……掃除が大変じゃない……

しかも、学校の窓を割ったんですって?

ガラス代がめちゃくちゃ高いのよ!

どうしてくれんのよ!」

 

パァン!パァン!

母は命の顔をビンタし続ける

 

 

「父さん母さん僕にもやらせて!」

 

 

「「ああ(ええ)!!いいぞ(いいわよ!!」」

 

 

「お前なんか死んじゃえよ!

この!この!この!」

 

 

兄も命の顔を思いっ切り踏み続ける

それから数年後命は傷も酷く痣が出来たりしたが

中学1年生になった

そして、兄が猫を連れて帰ってきた

それを見た命は瞳に光が出て来た

 

 

「猫を拾ってきたからお前が世話をしろ!

分かったな!それから、父さんと母さんにも

お前から拾って来たって言えよ!」

 

 

そんな兄の言葉を聞かずに一生懸命に猫を撫で続ける

可愛いと思いながらも見続ける……

そしてその日の夜

 

 

「この猫は何?

命が拾ってきたのかしら?」

 

 

「う、うん……」

 

 

「はぁ……

勝手に……拾ってきてんじゃないわよ!」

 

 

パァン!

大きな音が居間に鳴り響いた

 

 

「ぅぅ……」

 

 

「母さん、俺一度猫飼ってみたかったんだ!」

 

 

「そうね〜……

雅司がそう言うなら飼ってもいいわよ!

命!雅司の代わりに世話をしなさい!

もし、世話をしないのを見たら捨てるから

そのつもりで居る事ね……」

 

 

「はい……」

 

 

それから命は懸命に世話をし続けた

両親に虐待を受けながらも瞳の光は消える事はなかった

感情も取り戻せた様だ

猫を可愛がることで虐待も慣れた様だ……

それから1年が経とうとした時

その猫は治せない病気に掛かり死んだ

そして……

 

 

「お前が……

お前がちゃんと世話しなかった所為で死んだんだよ!」

 

 

ゴッ!ゴッ!ゴッ!ゴッ!

兄は命の顔を何度も何度も殴り続ける

 

 

「ハァハァハァ……

ふん!俺は絶対にお前を許さないからな……!」

 

 

そう言いながら兄は何処かへ消えた

残された命は顔が腫れ上がりながらも痛みに耐えたが

瞳の光は消えてまた無感情無表情になった

それから数ヵ月後に命は中学から帰る時猫を見つける

そして、付いて来た猫を見て家に持ち帰るが……

 

 

「捨ててきなさい!

どうせ、また世話しないで死ぬんだから

居てもお金掛かるし邪魔なのよ!

だから、捨ててきなさい!」

 

 

「まぁまぁ……母さん

今回は俺の顔を見立てて……

前にあんな事になったから前みたいにならないでしょ……?」

 

 

「まぁ、雅司がそう言うなら……

命!雅司に感謝しなさい!

でも、もしその猫が何かしたら

お前には責任を取ってもらうから

そのつもりで居る事ね!」

 

 

「はい……」

 

 

それから命は家に居る時は付きっ切りで猫の世話をした

そして、数ヵ月後……

 

 

ガッシャーン!!

猫が何かをした様だ

 

 

「何これ……? 晩御飯の魚が台無しじゃない!?

ねぇ、命? 猫が何かしたら

お前に責任取ってもらうからって言ったわよね?

どう責任取るの? 晩御飯の魚どうしてくれんのよ!」

 

 

バシィ!パァン!

母は命に往復ビンタをした

 

 

「ごめんなさい……」

 

 

「ごめんなさいじゃないのよ!

どうしてくれるって言ってんの!分かる?」

 

 

バァン!パァン!

そう説教しながらも叩き続ける

しかし、命は痛みに負けることはなかった

そして、その夜……

 

 

「ねぇ、次郎?

命が持って帰った猫なんだけどさ

捨てて来る様に言ってくれない?

あの猫晩御飯の魚落としたのよ!?

だから、代わりになる猫を買って来てくれないかしら?」

 

 

「そうだな……

分かった、明日は日曜日だし

命に言いつけてやるか……」

 

 

「おい、起きろ!」

 

 

「ん……

何……?」

 

 

「何じゃねぇよ!

あの猫捨てて新しい猫買うから

一緒に来い!」

 

 

「え……?」

 

 

「え? じゃねぇんだよ!

さっさと起きろ!」

 

 

ガン!

父は命の顔に蹴りを食らわす

 

 

「っ……」

 

 

「起きたなら早く着替えろ」

 

 

「はい……」

 

 

命は着替えてペットショップに行き

新しい猫のアメリカンショートヘアーを買った

命とその猫が出会った時運命が狂い始めたのだ……

帰る途中に名前を決めておけと言われたが

命はもう名前を決めていた

そう……この猫の名前は“ミウ”

 

 

「お帰り、その猫が新しい猫?

アメショーねぇ……」

 

 

「ああ、これが良いって聞かねぇんだ

全く13万と取られたぜ……

ちゃんと世話しろよ!? 分かったな!?」

 

 

ガン!

父はそう言いながらも殴った

 

 

「13万もしたの?

産んでもらった分際で調子に乗ってんじゃないわよ!」

 

 

パァン!

母もビンタをした

 

 

「まぁまぁ、二人共落ち着いてよ

俺はあんな猫よりこっちの方が良いからさ」

 

 

「「お前(雅司)がそう言うなら許してやるか(やるわ)!!」」

 

 

それから数年後命は一生懸命に猫の世話をし続け

両親が離婚し母親の方に付いて行った

離婚して兄からの暴力はなくなったが

母親からはビンタをされ続けた

そして命が中学3年の時あの事件が起きた

 

 

ガチャ!ガチャ!

 

 

「……? 何の音だ……?」

 

 

リビングの方から音が聞こえた

そして、行って見ると

そこには、銃を持った男が居た

 

 

「誰だ、お前……!?」

 

 

「ぁ? この家のガキか?

まぁ、良い死ね……」

 

 

バキューン!

男が命に銃を向け撃った

しかし、命には当たらなかった

当たらなかった代わりにミウが身代わりになったのだ

 

 

「ぇ……?

どうして……?

何で前に出てきたんだよ!

見つからなかったら殺されなかったんだぞ!?

どうしてだよ……!」

 

 

命は号泣しながらもミウを抱き上げる

そして、ミウを見続ける

 

 

「ミウ……」

 

 

「にゃぅ……(有り難う)」

 

 

「ぇ……?」

 

 

ミウが最後の気力を振り絞り有り難うと伝えた

それを聞いた命も有り難うと伝わった様だ

そして、命は泣きながらもミウを抱えた

 

 

「ふん……

悪いが見られたからには死んでもらう

ペットの猫と一緒にあの世へ送ってやるぜ!

まぁ、運が悪かったと思い諦めな

あばよ……」

 

 

バキューン!

 

 

そして、銃弾が心臓に当たり命は後ろに倒れた

命はミウを抱えながらこう言った

 

 

「ミウ……生まれて……来てくれて……

有り難う……もう1度会えたらいいな……

……力があれば守ってあげれたのに……

……ごめんね……」

 

 

……ポト……

ーーーー2008年神羅命死去ーーーー

 

 

「「「……」」」

 

 

「と、こんな風に僕は死んだんだよ……

哀れでしょ……? 笑っても良いんだよ……?」

 

 

「ハァ……

バカね……私達がその位で哀れむ様に見える?

それに命ちゃん泣いてるわよ……?」

 

 

「そうですわね……

私達は何があっても命ちゃんの味方ですもの!

ですから、安心して泣いても良いんですよ?」

 

 

「そうね……地球許せないわね……

地球滅ぼそうかしら? でも今は命ちゃんを慰める方が先かしらね」

 

 

「ぇ……?」

 

 

僕は頬を指で触れてみると涙が零れていた

そっか……僕は今泣けるんだね……

僕の事を心配してくれる人が居る

僕の傍に居てくれる人が居る

それだけで僕はずっと生きていける……

 

 

「命ちゃん、いらっしゃい?

抱き締めてあげるわ!

だから思いっ切り泣いても良いわよ?

私達は命ちゃんの全てを受け入れるから……」

 

 

「うん……うん……」

 

 

僕は紫お姉ちゃんの胸で思いっ切り泣いた

そして、数時間寝てしまいました……///

だって紫お姉ちゃんの匂いが良い匂いだったんだもん……///

 

 

「やっぱり、許せないわねその人間達……

本来なら殺しに行くのだけれど……

どうするかは命ちゃんに任せましょう!」

 

 

「そうですわね……

私達が幾ら命ちゃんの復讐を手伝った所で

命ちゃんの気分は晴れるとは限りませんものね……」

 

 

「そうね……

そうしようかしら?

第一に命ちゃんを想うなら命ちゃんに任せるべきね!」

 

 

「有り難うね……お姉ちゃん達……」

 

 

僕は嬉し涙を流した僕を想ってくれる事が

こんなにも嬉しくて暖かいものだと

だからこそ、大切にしよう……

今という“時間”を

 

 

「あ!そうだわ!

ねぇ? 命ちゃん?

神王と修行したんでしょ?

どんな修行したか教えてくれない?」

 

 

「それは気になりますわね!

今の命ちゃんは私達3人が全力でいっても

敵いませんものね……」

 

 

「確かにそうね!

命ちゃん強いし、しかもこんなに可愛いんだもん♪」

 

 

そう言いながらネプテューヌお姉ちゃんは僕を抱き締める

ネプテューヌお姉ちゃんの良い匂い……///

眠くなって来た……zzz

ハッ!? いけないいけない……

やっぱり、良い匂いだよぉ〜///

 

 

「はわ〜///」

 

 

「「んっん!!」」

 

 

「「Σ(;゜ω゜)ハッ!!」」

 

 

「ネプテューヌ……?

一人占めは駄目よ!

というより放しなさいよ!」

 

 

「そうですわ!これからどんな修行をされたのか

聞きたいのですから、放して下さい!」

 

 

「チッ……

もう少し抱き締めさせてくれても

良いんじゃないかしら?」

 

 

「駄目よ!」

 

 

「さっき数時間も抱き締めた人が

良く言うわね……」

 

 

「あれは命ちゃんにとって必要だったからよ!」

 

 

「喧嘩しないで下さい!

それを言うと私なんか一度も抱き締めた事ないんですからね!?」

 

 

「「それは、貴女が遅いからよ!!」」

 

 

「悔しいですわ!!」

 

 

ちょんちょん!!

僕はアルティナお姉ちゃんの肩を突く

 

 

「何ですの!?」

 

 

怒鳴られた……

僕はアルティナお姉ちゃんに

抱き締めてほしかっただけなのに……

 

 

「うっ……

うわあああああああああん!!!!!」

 

 

「「「っ!?」」」

 

 

「ちょっとアルティナ!

何してるのよ!?

命ちゃん泣いちゃったじゃない!」

 

 

「そ、それは……」

 

 

「ぐすっ……ひっく……

アルティナお姉ちゃんに抱き締めてほしくて

肩叩いただけなのに……

うわあああああああああん!!!!!」

 

 

「ぁぁ!!命ちゃん申し訳ありません!

さぁ、このアルティナの胸に飛び込んで来て下さい!」

 

 

「ぐすっ……ひっく……

もう怒鳴らない……?」

 

 

涙目で上目遣いで僕はアルティナお姉ちゃんを見つめる

そして、それを見た3人は悶えている

 

 

「もしかして嫌だった……?

うっ……」

 

 

「そんな事ないですよ!

さぁ、来て下さい!」

 

 

「うん……///

え〜い!」

 

 

ダキッ!ギュッ!

 

 

「「ああ!!」」

 

 

「夢にまで見た命ちゃんとのハグ……

これは癖になりそうですわ!」

 

 

僕はそれから数十分間抱き締められた

匂いを嗅がれちゃいました……///

 

 

「さて、落ち着いた所で……

命ちゃん、修行がどんなのだったか話してもらえる?」

 

 

「うん!あれは僕がまだこの力に慣れてない頃……」

 

 

ーー神の星ーー

 

 

「さぁ、ミコトちゃん!修行を開始しましょう♪

まずは魔力と気を感じる事から始めましょう!」

 

 

「わ、分かった!」

 

 

「ゆっくりで良いですから、目を閉じて

ミコトちゃんの中に魔力と気があるのを感じてみて下さい!」

 

 

俺は目を閉じて瞑想する形で俺の中にある気と魔力を探る

数分後心の奥で黄色の光と紫色の光を見つけた

 

 

「……!

どうやら見つけれた様ですね♪

今度は両手に球体が出るイメージをして下さい!」

 

 

「こうか……?」

 

 

俺は球体をイメージをした

そして、左手に黄色の光が現れ

右手に紫色の光が現れた

 

 

「これが気と魔力……?」

 

 

「そうですよ♪それが気と魔力です!

次にそれを向こうへ投げてみましょう!

大丈夫ですよ!この星は何度でも直りますから

多少クレーターが起きても平気ですよ♪」

 

 

「なら良いが……」

 

 

俺は言うとおりに気だけを姉の言われた方向に投げた

そして、着弾した時世界に光が走った!

その直後そこを中心にドーム上の光に包まれていった

 

 

「ゑ……? 何これ……?」

 

 

そして、光が収まると其処には大きな穴が開いていた

そんなに威力あったのか!?

 

 

「やっぱりこうなりましたか〜

まぁ、こうなる事は分かっていましたけど

ここまで強いとなると……

これは真面目に育てたら私の下位の強さに……

あるいは私と同じ強さになれますね……

ふふ……これは鍛え甲斐がありますね♪」

 

 

「ちょ、ちょっと!姉よ!

あれは放置で良いのか!? 直したほうが良いんじゃないのか!?」

 

 

「はい? ああ、あの穴なら大丈夫ですよ〜

星が勝手に私の魔力を使って直しますから!

それよりミコトちゃん修行の続きをしますよ♪」

 

 

「勝手にって……(汗)

魔力大丈夫か……?」

 

 

「私は魔力無限にあるので大丈夫です!

それより……さっきから気になっていたんですが……」

 

 

「何だ?」

 

 

「私は、修行始める前に口調から直すと言いましたよね?

ですから、今後男口調になった場合には……

キツイお仕置きがあるので覚えてて下さいね♪」

 

 

「な、何だって〜!!」

 

 

「さっそく、1回目ですね〜……

今のはびっくりしたので無しにしますが

次からはカウントしますので♪

でわ、修行を始めましょう!」

 

 

「お……じゃなかった……

う、うん!」

 

 

「ふふ……

可愛いですよ、ミコトちゃん!

でわ、次は……」

 

 

そこから俺は俺から僕へと変わっていった

そして、色々な修行をした

まず始めに体力作りその次に無手次に剣術次に槍術次に弓術その他etc……

そして、修行を続け1万年が過ぎた頃……

 

 

「ねぇ、お姉ちゃん……」

 

 

「何ですか?」

 

 

「何で1万年も外で修行なの?

ご飯も食べれて良いんだけど……

流石にベッドとかで寝たいんだけど

どうしてずっと外なの……?」

 

 

「ぁ〜……

それは、重力に慣らす為ですよ〜♪」

 

 

「重力?」

 

 

「はい!最初この星に来た時は体が重くありませんでした?」

 

 

「確か重かった記憶が……

でも、今は何ともないよ?」

 

 

「そうですね!あれからミコトちゃん頑張りましたから♪」

 

 

「うん♪」

 

 

「でわ、あのお城に行きましょうか!」

 

 

お姉ちゃんが指を指した方へ見ると

そこにはとても大きくて白いお城がありました

ぇ……? あんなお城今まであった?

 

 

「修行の間結界を張っていたので

見えない様にしていたんですよ〜♪」

 

 

「そうなんだ……

それより早く行こうよお姉ちゃん!」

 

 

僕はお姉ちゃんの手を取りお城へと足を運ぶ

その途中で城下町? みたいな所に着いた

其処には何と全員が天使だったのです……

 

 

「わ〜……見てみてお姉ちゃん!

賑やか!しかも天使さん達がいっぱい居るよ!」

 

 

「はい!此処は神の星唯一の城下町で

神の町ですよ〜♪」

 

 

「……何か普通の名前だn」

 

 

ヒュン!タラ……

僕の頬から少しの血が流れた

ぇ……?

 

 

「ミコトちゃん? 世の中には言って良い事と

悪い事があるんですよ? 分かりましたか……?(ニヤァ)」

 

 

「は、はい……(ガタガタガタ)」

 

 

こ、怖いよ……ガタガタガタ

こんなお姉ちゃん初めて見た……

そう思ってるとお姉ちゃんが僕を抱き締めてこう言った

 

 

「ミコトちゃん……大丈夫?

ごめんなさいね……此処は私にとっての

一番大事な所なんです……

だから普通なんて言われたから我を忘れて攻撃しちゃって……

でも、ミコトちゃんだからこそこの程度で済んだけど

知らない人でしたら今頃魂が永遠の無へと誘われてるでしょうね……」

 

 

「ううん……僕の方こそごめんね?

何も知らないのに普通だなんて言って……

本当にごめんなさい……」

 

 

僕はお姉ちゃんの想いを踏み躙ったと思うと涙が出て来た

もし、嫌われたらどうしようと考えたら余計に涙が出て来た

 

 

「いえ、大丈夫ですよ……

そう思ってくれるだけで嬉しいですよ……

それに、私は絶対に嫌いになんかなりませんよ!

だから安心して下さい……」

 

 

「うん……うん……」

 

 

僕は声を上げて泣いた

そして、僕は数十分後落ち着きを取り戻した

 

 

「ぁぅぁぅ……///

泣いたりしてごめんね……?」

 

 

「大丈夫ですよ♪泣いてるミコトちゃんも可愛かったので!

それじゃ、落ち着いた所で行きましょうか」

 

 

「うっ……///

だから、可愛くないってば〜///

うん、行こう!」

 

 

僕達は町へと歩きだし町に着いた所で

天使さん達が話し掛けて来た

 

 

「神王様!お久しぶりです!」

 

 

「きゃー!神王様よ!写メ撮らなきゃ!」

 

 

「神王様の横に居るあの子何!? 可愛いすぎるわー♪」

 

 

僕は可愛くないってば〜……///

もう!ぷんぷん!僕はそう思いながら両の頬を膨らます

だけど、それが間違いだった……

 

 

「きゃー!!あの子ほっぺ膨らまして可愛いー♪」

 

 

「あの子も写メ撮らないと!」

 

 

「あの子可愛い……」

 

 

男の人の天使が僕を見て言った

うっ……僕は男の子なのに……

そうしてる内にお城へと着いた

改めてまじかで見ると大きい……

僕の数百倍の大きさはあると思われます!

そして、その大きな扉をお姉ちゃんが片手で開けた……って、片手!?

僕とお姉ちゃんは片方づつ手を繋いでるから

どうしても片手になってしまう

こんな大きな扉を凄い……

もし、ばか力って言ったらおしりペンペンされると思う……

そして、開いた扉に僕達は入り中を見てみると王座があって

その前には長いテーブルが置かれている

良く見ると誰か御飯中らしいその隣には優しそうなお爺さんが居る

でも、あの人何処かで見た気がする……

でも、どこだろう……?

そして執事服を来た優しそうなお爺さんが此方へ気づいた様でこっちへ来た

 

 

「お帰りなさいませ、晶様」

 

 

「はい!ただいま戻りました!爺や!」

 

 

「晶様、この方が絶対神様ですか?」

 

 

「はい、この子神羅命ちゃんが絶対神ですよ〜♪」

 

 

「オオー!お待ちしておりました!

私、このお城の執事長を勤めております爺やと申します

以後お見知りおきを命様」

 

 

お爺さんは僕にそう言って綺麗に頭を下げる

僕何かに頭下げなくても良いのに……

 

 

「ぁぅ……え、えっと……

よ、宜しくお願いします……」

 

 

「はい!此方こそ宜しくお願い致します!

でわ、命様此方へ!」

 

 

「は、はい!」

 

 

案内された僕はさっきの人の目の前に案内され椅子を引かれたので座る

どうやら、お姉ちゃんは王座に座るようです……似合ってるよ……///?

目の前の人を見るとこの人は漫画の“かのこん”に出てくる源ちずるさんにそっくりだった!

でも、源ちずるさんにそっくりと言ってもどっかで会った訳じゃないのに

どうして、こんなにも懐かしいんだろう……

向こうも気づいた様で笑い掛けて来る

 

 

「ミコトちゃん目の前の子が誰だか分かりますか?」

 

 

「かのこんの漫画に出てくる源ちずるさんにそっくりだけど

分からないかな……? でも、物凄く懐かしい感じがする……

何処かで会った事あるの?」

 

 

「驚かないで下さいね……?

その子は……」

 

 

「この人は……?」

 

 

「ミコトちゃんが前世で飼っていたミウちゃんですよ!」

 

 

「ぇ……? 本当に……?

本当の本当にミウなの……?」

 

 

僕は目の前の源ちずるさん似の人に問い掛ける

そして、この人は首を縦に振った

 

 

「ミウ……」

 

 

「命……また会えて良かった……

あの時私は晶に助けてもらわなかったら

2度と命には会えなかった……

本当に晶には感謝してる!」

 

 

「良いんですよ!元はと言えば私が悪いんですから……」

 

 

「そんな事ないよ!

お姉ちゃんが産まれたのは運命だったんだから!」

 

 

「いえ、それもあるんですが……

もう一つあるんです……」

 

 

「ぇ……? もう一つ?」

 

 

「はい……

あの時……強盗が入る様に仕向けたのは

私なんです……」

 

 

「ぇ……?」

 

 

「私はミコトちゃんの運命を全て見たからこそ殺したんです……

あの後私が殺すように運命を変えなければ……

もっと酷い事になってましたから……

そうなる前に私が運命を変えてお二人を死ぬようにしたんです

本当に申し訳ありませんでした……」

 

 

そう言いながらも僕達に頭を下げるお姉ちゃん

でも、僕は怒ってなんかいなかった

何故ならそのお陰でお姉ちゃんにもミウにも会えたから

だから、逆に感謝してるよお姉ちゃん?

 

 

「頭上げてお姉ちゃん?

僕はこれっぽっちも怒ってなんかないよ?

だって殺してくれたお陰でまたミウに出会えたんだもん!

それにお姉ちゃんにも会えた訳だし……///」

 

 

「ミコトちゃん……

も〜う!可愛すぎます!」

 

 

「きゃっ!?

びっくりさせないでよお姉ちゃん……」

 

 

お姉ちゃんが瞬間移動で僕を抱き締めに来ました

恥ずかしいよぉ〜……///

 

 

「ごめんなさい……

でも、ミコトちゃんが可愛すぎるのがいけないんですよ!」

 

 

「可愛くないよ……///!」

 

 

「うん、晶の言う通り命は前世に比べると

数百……数億倍可愛くなった!

晶、良い仕事してる!」

 

 

「ふふ……そうでしょう?」

 

 

ミウとお姉ちゃんは互いに笑いかけてる

僕はこれを見て男の娘に選ばなくても

男の娘にされてたと思った瞬間でした

 

 

「さてと……ミコトちゃん

ここからは此処で寝たりしますけど

実はミコトちゃんはもう修行はしなくても十分な強さなんです

ですから、転生するまではここでゆったりと過ごしてもらいます

まぁ、遊んだりで技の特訓でもしてて下さい!

私はそろそろお仕事があるので数百万年は転生させられないですけど……

私のお仕事が終わり次第最後の修行があるので

それまでは自由にしてて構いませんよ♪」

 

 

「そっか〜

じゃぁ〜……ミウ!」

 

 

「ん? どうかした?」

 

 

「えっとね……

その言いにくいんだけど……///」

 

 

「何……?」

 

 

「えっとぉ〜……

そのぉ……ハグしても良い……?」

 

 

「!? ふふ……良いよ!

おいで? 思いっ切り抱き締めて上げる……♪」

 

 

「うん……!」

 

 

それから998万年経った

僕はこの998万年間色々と修行をしたり

遊んだり、着せ替え人形になったり、もしくは神の星に居るD○の魔王に挑んだりした

そして、遂に最後の修行が始まった

 

 

「ねぇ、お姉ちゃん

最後の修行って何するの?」

 

 

「はい? 最後の修行ですか?

それはですね〜……

何と!私と宇宙空間で本気で戦ってもらいます!」

 

 

「ふぇ……? ふぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 

「静かにですよ!ミコトちゃん!」

 

 

「ごめんなさい……って!そうじゃなくて

お姉ちゃんに勝てる訳ないじゃん!」

 

 

「これは勝ち負けじゃないんですよ〜♪

言ってしまえばどこまでミコトちゃんが戦えるか見極める試練みたいなものです!

ですので、負けても何があるって訳じゃないですよ♪」

 

 

「それなら良いけど……

でも、本気で戦うって他の星が壊れるよ?」

 

 

「大丈夫ですよ〜

戦うのはブラックホール付近ですから」

 

 

「ぇ……? ブラックホールって……

吸い込まれたら終わりだよ……?」

 

 

「大丈夫ですよ〜♪

ブラックホール作ったの私ですから!

私が認めた者には無害ですから!」

 

 

「もう、驚くのは無意味みたいだね……」

 

 

「そういう事です♪

さぁ、行きましょうか?」

 

 

「うん!」

 

 

僕達は瞬間移動で宇宙へ行った

わぁ〜神の星ってこんなにも綺麗なんて……

お姉ちゃんはやっぱり僕の最高のお姉ちゃんで家族だね!

 

 

「さぁ、準備は良いですか? ミコトちゃん」

 

 

「うん……いつでも良いよ!」

 

 

僕達は互いに虚空から神剣を出す

僕は100万年掛かって作った“絶対剣”を虚空から出す

これは僕だけしか使えず威力も半端ないです……

振るだけで振った所の景色が切れます……

魔力を込めて振り下ろせばエクスカリバーみたいなのが出るけど

あれ以上の大きさで威力も違う魔力の塊が飛び出ます

そうしてる内に僕とお姉ちゃんは互いに目の前に突っ込みます

そして……

 

 

ガキン!

剣と剣がぶつかった瞬間周りの空間が割れました

 

 

「ふふ……

中々やる様になりましたね!ミコトちゃん!」

 

 

「うん!守る為に頑張ったもん!

もう誰も僕の目の前で死なせたくないから!」

 

 

「ハァ!」

 

 

「やぁ!」

 

 

カッ!

世界が光に包まれた

 

 

それを9999年間繰り返した

流石に何千年もやってると疲れてきました……

そして、来年遂に転生する事を決めました

この1年間を大事にしよう!

そして僕は1年後に転生をして魔法少女リリカルなのはの世界へと

転生をしました……

説明
どうも〜神夜晶です!

今回は命ちゃんの過去話と修行風景を書こうと思います!

DVがあるので苦手な方は回れ右をした方が良いです・・・

それでも宜しければどうぞ!
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