IP?インフィニット・ストラトス・パラドックス? 第七話
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「では、一年一組代表は織斑一夏君に決定です。あ、一繋がりでいい感じですねっ!」

 

 

・・・・ああ、そう言えばそうだったね?・・・・・すっかり忘れてた。

 

俺とオルコットが戦った翌日、朝のSHRで山田先生が俺がすっかり忘れてたことを思い出してくれた。

 

 

「織斑君、よろしいですか?」

 

「・・・・まあ、決定事項ですからね。承ります」

 

「もちろん、このわたくしに勝ったのですから当然ですわっ!そして、やはりIS操縦には実戦が何よりの糧。クラス代表ともなれば戦いには事欠きませんもの」

 

 

まあ、そうさね。メンドクサイけどね?・・・・

 

 

「それで、まあ、わたくしも大人げなく怒ったことを反省してまして・・・・」

 

 

なんか急にモジモジし始めたぞ?・・・・・ん?なんか嫌な予感がした。こう、おもに俺に理不尽なモノが降りかかるような・・・・

 

 

「わ、わたくしのように優秀かつエレガント、華麗にしてパーフェクトな人間がIS操縦を教えて差し上げれば、一夏さんはそれはみるみるうちに成長を遂げ??」

 

バンッ!

 

 

・・うっさっ!?

 

急に机を叩く音が響く。その音源は立ち上がった箒だった。

 

 

「生憎だが、一夏の教官は山田先生と織斑先生で足りている。それに、私も色々と教えるつもりだしな」

 

 

・・・・・そんなの初耳なんですけど・・・

 

何故か箒は異様に殺気立っている瞳でオルコットを睨み付ける。心臓の弱い人ならぶっ倒れ兼ねない眼付け、普通の人でもびびること確実である。

 

しかし、オルコットはその視線を正面で受け止め、視線を返している。そしてどこか誇らしげだ。

 

 

「あら、あなたはISランク『C』の篠ノ之さん。『A+』のわたくしに何か御用かしら?」

 

「ら、ランクは関係ないっ! 頼まれたのは私だ。い、一夏がどうしてもと懇願するからだっ!」

 

 

懇願してないよ?勝手にねつ造すな?・・というか箒はランク『C』なんだね?。

 

俺は・・・・なんだっけ?忘れた。まあ、織斑先生はこれは訓練機で出した最初の格付けだからあまり意味はない、って言ってたからいいか?。

 

 

「座れ、馬鹿共」

 

 

そして、すたすたと歩いてオルコット、箒の頭を出席簿で叩く織斑先生。

 

さすが、クールでかっこいいっ!!

 

でも、さすがに叩かれたくないので後ろに向いていた視線を前に戻す。

 

 

「お前たちのランクなどゴミだ。私からしたらどれも平等にひよっこだ。まだ殻も破れていない段階で優劣を決めようとするな。下らん揉め事は十代の特権だが、生憎今は私の管轄時間だ。自重しろ」

 

 

おお?かっこいい・・・・

 

これにはわれるとさすがのオルコットも反論の余地がないらしい。何か言いたそうではあったが、結局おとなしく座った。

 

 

「クラス代表は織斑一夏。異存はないな」

 

 

はーーいと俺以外のクラス全員が一丸となって返事をした。俺は苦笑いで過ごすのがやっとだった。

 

・・・・やれやれだぜ・・・

 

 

 

 

 

 

そして、昼休み。俺が学食に向かおうとすると、オルコットが話掛けてきた。

 

 

「あ、あの・・・少しよろしいでしょうか・・・?」

 

「ん?いいぞ」

 

「で、では・・・・・先日は本当に申し訳ございませんでしたっ!!」

 

 

すると、オルコットはガバァッ!!と音が出るくらいの勢いで思いっきり頭を下げてきた。

 

・・・・・へ?・・・ああ。この前の事か・・・・・

 

 

「・・・・別に構わない。それにその件に関しては俺も言い過ぎた所があった」

 

「いえっ!わたくしの方が先にあんな無礼なことを言ってしまいましたわっ!」

 

 

・・・・・あ?なんか埒が明かなそう・・・

 

 

「・・・分かった。ではお互いに反省するところがあったということで、この話は打ち切りだ」

 

「・・・・・・・・分かりましたわ」

 

 

オルコットは不承不承といった感じで頷いた。

 

・・・・いや、だってもう終わったことを蒸し返されても、ねぇ・・・・・

 

 

「・・俺は学食に行く。また後でな、ミス・オルコット」

 

「・・・・・わたくしのことはセシリアとお呼びください」

 

 

・・おう?いいのかえ?なら遠慮なく。

 

 

「分かった、セシリア。俺の事は一夏でいい」

 

「分かりましたわ、一夏さんっ!!」

 

「・・別にさん付けじゃなくていいが」

 

 

俺がそう言っても、ニコニコ笑って何も言わないセシリア。・・・・なんかちょっと恐いぞ?

 

 

「・・・・・随分と仲が良いようだな」

 

 

そして聞こえる不機嫌ボイス?今度は誰かっな??

 

なんとっ!箒でしたぁ?・・・・・なんかもう、憑かれた・・・違った、疲れた・・・・・

 

 

「まあ、わたくしと一夏さんは一度戦いあった仲。仲が良くなるのも当然ですわっ!!」

 

 

そして何故か誇らしげなセシリア。

 

 

「・・わ、私と一夏は幼馴染だっ!お前より仲はいいなっ!!」

 

 

同じく、顔を赤くしながら何故か誇らしげな箒。そんな箒を見て途端に不機嫌になるセシリア。

 

・・・もう意味分かんない。

 

そろそろ、食堂に行かないと拙そうなので、俺は今度はにらみ合い始めた二人を置いて食堂に行くことにした。

 

そして食事が終わって教室に戻ると、何故か二人に怒られた。・・・・・・あれ?まだ4月だよね?なんで俺こんなに疲れてるの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「それではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、オルコット。試しに飛んでみせろ」

 

 

遅咲きの桜も既に散り終えた四月も下旬。俺達は現在、織斑先生の授業を受けていた。

 

・・・・行くとしますか、黒菊。

 

そう念じて0.5秒でISを展開する。

 

 

「・・・まあまあだな。だが、それでも遅めの事には変わりない」

 

 

織斑先生が俺への評価を下す。

 

・・・・いつもながらに厳しいんだぜっ!!でも、へこたれないんだぜっ!

 

 

「・・・よし、飛べ」

 

 

その言葉と同時に俺は一気に飛びあがった。

 

そして、ある一定の高度まで上昇して止まった。その少し後にセシリアのブルー・ティアーズが上がってきた。

 

 

「お早いんですのね」

 

「まあな。この機体は高機動型だからな。・・・とは言っても、そこまで慣れていないのもまた事実。先生達もそう毎日見てくれるわけでもないからな」

 

「でしたら、わたくしが教えて差し上げましょうか?」

 

 

お、マジでっ?それは結構ありがたいな?。

 

セシリアは代表候補生だし、ISの操縦の教え方も下手じゃなさそうだし。

 

 

「・・では、お願いしようか。早速今日からはどうかな?」

 

「わたくしは構いませんわ」

 

「では、放課後に。場所は第3アリーナで」

 

「分かりましたわ」

 

「一夏っ!何時までそんなところでしゃべってるつもりだっ!? 速く戻ってこいっ!!」

 

 

話が纏まった瞬間、下から箒の怒声が聞こえた。下を見てみると、そこには山田先生からインカムを奪っている箒の姿が・・・・・

 

・・・・・何してんの、箒・・・ああ、ほら・・山田先生涙目だよ。

 

 

「織斑、オルコット、急下降と完全停止をやって見せろ。目標は地表から10cmだ」

 

 

・・・・こらまた難しい注文ですなぁ?。というか箒は無視か、織斑先生。

 

 

「では、お先に」

 

「ああ」

 

 

そう言ってセシリアは急降下していった。そして完全停止。・・・・・どうやら上手く出来たみたいだ。こっちにも織斑先生の評価が聞こえた。

 

 

「・・・・さて、行くか」

 

 

ぶっちゃけ、急降下と完全停止は初めてです。でも、思いっきりいきます。

 

そして一気に急降下し完全停止する。で、どの辺で止まったかというと・・・・・

 

 

「地表18pか・・・・まあ、初めてにしては上出来だ」

 

 

おおう・・・我ながらすごいんだぜっ!!

 

 

「次だな。織斑、武装を展開しろ」

 

「はい」

 

 

・・・来い、『黒雷』『黒嵐』。

 

念じた次の瞬間、いつの間にか二丁の拳銃が俺の手の中に収まっていた。

 

 

「・・よし。さすがに叩きこんだ成果はあったな」

 

 

あはははは・・・・・・こっちは怖かったけどね?。

 

 

「次はオルコット、やってみろ」

 

「はい」

 

 

すると、セシリアは左手を肩の高さにまであげて真横に突き出した姿勢でスターライトmkVを展開した。そして視線を向けるだけで、セーフティが外れ、射撃可能なまでに至っていた。

 

・・・・ウワァ・・・さすが代表候補生。早いな?。

 

 

「ふん、流石に代表候補といったところか」

 

「ありが・・」

 

「ただし、そのポーズはやめろ。横に向かって展開させて誰を撃つ気だ。正面に展開できるようにしろ」

 

「で、ですがこれはわたくしのイメージをまとめるために必要な…」

 

「直せ。いいな」

 

「??、・・・・はい」

 

 

セシリアもさすがに織斑先生には勝てないようで、一睨みで押し黙った。

 

 

「では次。二人とも近接武装を展開しろ」

 

 

俺は二丁を瞬時にしまい、雪片弐型をまた瞬時に取り出す。

 

 

「・・やはり、早いな。それでオルコットはまだか」

 

「も、もうすぐです・・・・」

 

 

セシリアは中々武器のイメージが像を結ばないのか、粒子はセシリアの手の中でクルクル踊っていた。

 

 

「・・・・初心者の俺が言うのもなんだが・・・セシリア、落ち着いてやれば出来るはずだ」

 

「は、はい・・・」

 

 

セシリアは一度深呼吸、意識を集中させ、今度こそ武器を構成した。

 

 

「・・・何秒かかっているんだお前は? 実戦では良い的だぞ」

 

「じ、実戦では相手を近距離の間合いに入らせないので、問題ありませんわっ!」

 

「ほう・・高機動型とはいえ、近接よりの織斑に簡単に懐に潜り込まれた者の台詞とは思えんな」

 

「あ、あれは・・・」

 

 

セシリアは何やらごにょごにょ言っているが、織斑先生の言うことが正論のため何も言い返せない。

 

すると、急にセシリアから恨みがましい視線と個人間秘匿通信(プライベート・チャネル)が送られてくる。

 

 

『あなたのせいですわよっ!』

 

『・・・と言われてもな。ああいう風にやるしか方法が思いつかなかったものでね』

 

『うぅ???・・・・』

 

「ん?もうこんな時間か。では、今日はここまで。解散」

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「ふ?ん、ここがそうなんだ」

 

 

IS学園ゲート前。ちっこい・・・・失礼。小柄な身体の少女が、その身に似つかわしくない大きなボストンバックを肩から提げて立っていた。左右それぞれに高い位置で結んでいる髪を夜風に揺らせながら、少女はくしゃくしゃの紙を上着のポケットから取りだす。

 

 

「本校舎一階総合事務受付・・・確かこっちね。前見た地図が正しければ、だけど・・あ、でも色々見てみるのもいっか」

 

 

何やら言いながら、少女は適当に足を動かす。

 

だがその結果、

 

 

「あらら、迷っちゃった・・・・・」

 

 

宛てもなくぶらぶらと歩き回っている内に迷子になってしまった少女。キョロキョロと周囲を見回してみるが、一度も来たことがない場所なので目印など見つからない。

 

 

「はぁ・・・。ま、いっか。こんだけ奥に来れば誰か一人くらい通り過ぎるでしょ。その時案内してもらお」

 

 

少女はボストンバックを床の上に置き、その上にちょこんと腰を下ろした。

 

 

(そう言えばあいつ、元気かな)

 

 

あいつとはもちろん、我らが主人公、織斑一夏である。

 

 

「・・・だから・・・でだな」

 

 

ふと、遠くの方から声が聞こえてくる。視線を向けると、複数の生徒達がIS訓練施設から出てくるのが分かった。

 

 

(丁度いいや。場所聞こっと)

 

 

ボストンバックを肩にかけ、少女が声をかけようとすると、

 

 

「だから・・箒。お前の言い方では俺は理解できないと言っている。・・・というかお前いつの間に来た?」

 

 

(この声っ!!)

 

 

予期せぬ再会に高まっていく鼓動。少女は一旦心を落ち着かせるために歩みを止めて深呼吸をした。数回深呼吸を繰り返し、そして再び視線を向ける。

 

 

(私だって分かるかな? もう二年近く会ってないけど・・・あいつなら分かってくれる筈!)

 

 

絶対の信頼がある確信を胸に抱きながら声をかけようとする。

 

 

「いち?????」

 

「一夏、何度言えば分かる。だから『くいって感じ』だと言ってるだろう」

 

「・・・・俺はそれで分かるほど利口ではない」

 

 

一夏は近くにいる女の子に溜息をつく。でも、傷つけないように言葉を放っている辺り、昔と変わってない。でも、今気になるのはそんなことじゃない。

 

 

(誰あの子?)

 

 

少女のさっきまで痛いほどに高鳴っていた鼓動は急速に落ち着いていき、酷く冷たい感情が胸中に湧き上がってきた。

 

結局少女はすぐに総合事務受付を見つけた。訓練所のすぐ後ろだったのだ。

 

 

「ええと、これで手続きは全て終了です。IS学園へようこそ、凰鈴音(ファン・リンイン)さん」

 

 

少女、鈴音は受付嬢の笑みを無視し、受付に身を乗り出すように身体を乗せた。

 

 

「あの、織斑一夏って何組ですか?」

 

「あぁ、あの噂の子? 一組ね。鳳さんは二組だからお隣さんね。そう言えば、あの子、クラス代表になったそうよ。すごいわね?」

 

 

そんな噂に興味はない、とでも言いたげな表情で鈴音は質問を続ける。

 

 

「二組のクラス代表って決まってるんですか?」

 

「決まってるけど・・・聞いてどうするつもり?」

 

 

受付嬢の問いかけに鈴音は薄い笑みを浮かべた。その額にしっかりと血管を浮かび上がらせて。

 

 

「お願いしようと思って。友達を驚かせたいから、代表を譲ってって・・・」

 

 

 

 

説明


久々に友達と軽く遊んだ。少しすっきり。
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性格改変 仮面ライダー インフィニット・ストラトス 

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