ポケットモンスター ブレイカ― 第一部 第九壊
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【ニビシティ付近:草むら】

 

「ポケモン〜ポケモン〜」

「モグリュ〜モグリュ〜」

 

マサムネ達は新たなる仲間を探すために草むらに来ていた。

『達』と言ってもマサムネとシモンである。

ミズホちゃんは宿場で寝ている。

今回は二人部屋だ、絶対に部屋から出ないようにマサムネは伝えている。

 

「ミズホちゃんなら男に襲われても過言ではない」

「モ、モモグ、モモグモグモモ」

 

なにやら普通に話すと危ない話をしながら二人は草むらを歩く。

 

「いないんかなぁ……いいやつ。ポッポとかコラッタとかしかいないんだよなぁ」

「モグゥ」

 

そう言ってふたたび歩く。

すると誰かがいた?

 

「おや? 君はここらでは珍しいポケモンを連れているんだね」

「ん? 誰だあんたは」

「俺か? 俺の名前はガイト。シンオウ地方の出身なんだぜ」

 

そう言ってかっこいいポーズをしている少年ガイトを前に覚は少しひいていた。

 

「あ、ああ、そうなの……」

「おいおい、なんだそのひきようは」

「いや、なんかね」

「ちなみに俺はこれでも15歳なんだぜ」

「えぇ! そんなポーズとったりして!?」

「ひ、ひどいこと言うなぁ……」

 

ガイトはがっくりとしていた。

 

「あと、俺も15歳さ」

「そうなのかぁ。めずらしいなぁ」

「事故で10歳の時旅に出なくて今まで長引いたのさ」

「おや、俺も10歳の時に事故で行けなくってさ……」

「「同じ理由なんて意外なこともあるもんだ」」

 

言葉が重なった。

 

「なぁ、その事故って……」

「ん、事故の事か、あんまり他の人には言わないんだが……」

「何かにさらわれて気が付いたら病院だったんじゃないか?」

「!? なぜその事を……」

「そして親達や世間一般には事故として見られていると」

「……そうか、なるほどな。ここで君と出会ったのも偶然かな? それとも……」

「必然だったのかもしれないぜ、これが」

「……そうか。まぁいいさ、考えても仕方がない」

 

そう言ってガイトは手を横にし、やれやれとポーズをとった。

 

「そんなことよりも、ここにはポッポやらしかいないのかねぇ」

「そうだな、なにか珍しいポケモンでもいないかと探してるんだが」

「モグリュー」

「オール!」

 

二人が話していると二人が話してる間に草むらを探索していた

パートナー達が返ってきた。

 

「お、ガオイン。何か見つけたのか?」

「シモンも何か見つけたのか?」

「あ、そいつの名前はシモンって言うのか」

「そのリオルの名前はガオインっていうのか」

「モグモグ」

「リオルゥ」

 

どうやら二匹とも同じ方向にマサムネ達を連れていきたいらしい。

 

「わぁったから引っ張るなよ」

「いったい何があるんだ?」

 

そう言って二人は二匹が向かう場所へ行く。

するとそこには……

 

「なぁ、ガイト。こいつら……」

「ああ、怪我をしているようだが……どちらもカントーでは珍しい」

 

そこには傷ついたチュリネとコリンクだった。

 

「この近くに持ち主らしき人影はなかったのか?」

「リオル〜」

「足跡とか人がいた痕跡は?」

「モグリュ〜」

 

不思議な話だ。

こんな所でこの二匹がいるわけがない。

 

「なんでここにいるのか……」

「まぁ、それは謎と言うことだろう」

「何やら因縁めいたものを感じるがな」

「そうか? 俺たちに関係する……か?」

「わかんない。なんとなくさ」

「なんとなくか……関係なくともこういうときは言いたくなるよな」

 

そう言ってガイトはコリンクを抱きかかえた。

そしてマサムネはチュリネを抱きかかえた。

 

「で、どうする。ポケモンセンターは持ち主不明のポケモンは回復してくれないぜ」

「厄介なシステムだよなぁ。盗犯などを防ぐためとはいえよ」

 

そう言ってガイトはモンスターボールを取り出す。

 

「捕まえるのか?」

「持ち主がいないようだしな」

「自然に回復して住処に戻るかもしれないぞ」

「ここらにこいつらの住処があると思うか?」

「それも……そうだがな。 なら……」

 

そう言ってマサムネもモンスターボールを取り出す。

 

「何かこれでこいつらの自由を奪うようで嫌だなぁ」

「そうだな……でも捕まえないとかわいそうな気もしてくるんだが」

「ん、そうか……そうだな。なんでだろう」

「さぁな。さて……」

 

そう言ってガイトはボールを投げる。

マサムネもそれに続く。

 

「コリンクと……」

「チュリネか……」

 

新たな仲間を手に入れたマサムネ達はポケモンセンターに向かう。

その心はうれしさではなく、疑問など負の感情が多くを占めていた……

 

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【ニビシティ・ポケモンセンター】

 

マサムネ達はポケモンセンターの中に入った。

すると二人の女の子が小走りで近寄って来た。

 

「マサムネさぁぁぁん」

「ガイトぉおぉおぉ!」

 

二人同時のフライアタック!

 

「ぐおぼふぁ!」

「ぎゃふぅぉ!」

 

こうかはばつぐんだ!

 

「い、いきなり突撃はやめろと言っただろ。ユウミ」

「ミズホちゃん。なんか息が苦しいですよ……ですよぉ〜」

「ってあれ?」

「なんか同じような状況だな」

 

マサムネとガイトは上にいる女の子をどけて立ち上がる。

 

「そちらもお連れの女の子と二人旅?」

「そう言うお前もそうだったのか」

「あれれ、マサムネさんそちらの方は?」

「ガイト〜その人誰なの〜」

「俺はマサムネ。このミズホちゃんと一緒に旅をしている」

「そして俺はガイト。従兄妹であるユウミと一緒に旅していると言うわけだ」

「なんか似てるな」

「微妙に違うがな」

「似ているところと言うと?」

「体型とかだろ?」

「「ふふっ」」

「なに笑っているんです?」

「そうだよ〜」

 

不敵に笑う男組。

それを見て不思議に思う女組。

 

「って、こんなことやってる場合じゃない」

「そうだったな。回復に行こう」

 

そう言って回復コーナーに二人は早歩きで向かった。

 

「あ、待って下さいよぉ〜」

「ガイト〜おいてかないで〜」

 

 

 

次回に続く

説明
イッシュからやってきましたカントーに!そんでもって旅に行くことになったぜ!突然すぎるだって?お前ら俺を誰だと思っていやがる!よっしゃ行くぜぇ!

というわけで、にじファンより転載です。
原作のストーリーには沿ってない完全オリジナルです。
アニメのように重さ的に持てないポケモンを持ってたりしますが
気にしてはいけません。
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ポケモン オリジナルストーリー ポケットモンスター 原作より少し前設定 ドリル 

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