僕は悪くない、君が僕を助けようとした所為で不幸に見舞われても、君がボクを好きに成ったとして靴下の色が気に食わないからと言うくだらない理由で君の好意を無碍にしても、何気なく拾った小石を青春に浸って海岸に向かって馬鹿野郎と叫びながら投げてその小石が誰かの頭に直撃たとしても、ちょっとおしゃれした時に限って僕を誘ってくれた君の前でカレーうどんを何食わぬ顔ですすり汁がかかっても、紳士に君にベンチに先に座るように颯爽と勧めて見たら実はペンキ塗り立てであったとしても、何気に落ちていたロープを引っ張ってみたらその先に繋がれていたビル工事の足場が工員もろとも全て崩れ落ちても、頼って来てくれたクラスメイトに教えてあげた翌日テストのヤマが教え終わった後に違うような気がしてヤマを張りなおし翌日クラスメイトが赤点を取ったとしても、球技大会で週刊少年ジャンプのノリで熱血しているクラスメイトの横でとりあえず「なに行事如きでアツくなってんの?」と疑問を投げかけても、常日頃「正直であれ」とご教授賜ってくれてる先生が実はカツラでソレを見つけた後正直に全校生徒の前で情報開示して翌日先生が首を吊ったとしても、スーパーの中で落ちていた物を親切心で前に居た人のバッグの中に入れてあげた後その人が店を出る時に店員に挟まれて連行されて行っても、苦手なものが有る友人にやさしく苦手なものは別に無理してやる必要は無いと励ましても、無職の友人にキミは誰にも仕えずに立派に孤高を生きているねと尊敬の念を伝えても、世界中のパンがバターを塗った面を下に落ちても、僕は悪くない。 |