真(チェンジ)!!仮面ライダーディケイド〜紅蓮の破壊者〜【第1話:旅人】
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第1話『旅人』

 

 

「また、あの夢か…」

 

とある殺風景の部屋で一人の青年が目を覚ます。長い髪は女性をおもわせるが体型は完全に男である。

 

「やれやれだぜ…」

 

青年の名は西門 四季。性格は細かいことは気にしない。それゆえ、面倒に巻き込まれたこともあったが…

(破壊者なんてまっぴらだ…)

 

四季は寝間着を脱ぎ紅いシャツを着ると金色の鷲のエンブレムが印刷されたジャケットを着る。

 

「今日もバッチリだ!」

 

鏡の前に立ち自分のファッションを確認する。そして、ふと脇の棚の上に置いてあった写真を見る。そこには浅黒いミルクタンクを背負った男性の写真と後は若い男女三人と老人が一人映っている写真があった。

 

 

 

(伊達さん元気かな………夏海ちゃんまたあえるかな…。)

 

懐かしそうに写真を見る四季。そして、髪をゴムで纏める。

 

(さて、行きますか…。)

 

四季は部屋をでて脇の階段から降りていく…。

 

すると、下はカウンターのあるカフェになっていた。暖かくどこか安らぐような雰囲気で外からは外の景色が見える。

 

「あ、四季。おはよう。」

「おはよう、オーナー。」

 

カフェのオーナーらしき老人が四季に話し掛ける。老人の名はオーナーこと、西門 治。年期は入っている顔つきだが暖かみを感じさせる見たところ優しいおじいさんだ。

 

 

その手で磨いているモノが無ければ…

 

 

 

「オーナー、店開ける時はしまえよ…。」

 

 

 

「わかってるよ。心配するな。」

 

治の手にはショットガンが抱かれ鈍く光っている。今まで丹念に手入れしてきたにちがいない。ちなみに強盗が押し入ってきた時はこれで血祭りあげたこともある。その時の治といったら…

 

 

『HA! HA! HA! HA! HA! HA! HA! HA! HA! 』

 

 

思い出すだけで恐ろしい…。そんな事を思いながら壁に垂れ下がっている鳥の巣箱のオブジェに手を突っ込む。

 

「オラ!キルバット起きろ!!」

 

そして、何かをひきづりだすと勢いよく反対側の壁に叩きつける。

 

『ぐはあ!?』

 

そのまま壁に叩きつけられた何かはづりおちていく…。

 

『き、貴様………』

 

それはコウモリのようであった。しかし、蒼い目に銀色のボディはけっしてコウモリのそれではない。

 

彼の名はキルバット。キバット族というのに分類されるのだらしい。

 

『解るか四季?基本コウモリは基本、夜行性なんだぞ!』

 

「うるせえ!てめえは夜はエロマンガを見てるだけだろ!!」

 

『うるさい!自分のコレクションで楽しんで何が悪い!!』

 

「黙れ変態コウモリ!!」

 

『変態コウモリだと!?いいか四季!私は誇り高きキバット…』

 

「おっと手が滑った…」

 

 

 

四季はマッチをキルバットの巣(オブジェ)にマッチを入れる。

 

 

 

 

 

火のついた状態で…

 

 

『私のコレクションがあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』

 

あっという間にオブジェは丸焼きになり、キルバットのコレクション(エロマンガ等…)も灰になる。

 

「二人とも良い加減にして外見てきたら?」

 

治は呆れながら二人(?)に言う。

 

「そうだな。いくぞキルバット!」

 

『あっ待てゴラ!?!!』

 

そして二人は外に出る。そして、二人は外を見た。

 

 

 

 

大きな風車にどこか懐かしい風景の街。爽やかな風が吹き抜ける…。

 

『ここは…風都…』

 

「という事は

 

 

 

 

 

 

 

 

仮面ライダーWの世界…。」

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