真(チェンジ)!!仮面ライダーディケイド〜紅蓮の破壊者〜【第4話:紅きRの実力・その力は破壊】
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『KAMEN RIDE …』

 

 

『DECADE BLOOD』

 

 

ブラックディケイドライバーにカードを装填した四季は足元から黒い装甲に包また黄色の複眼がついた鎧が精製される。そして、空から七枚の深紅の板が飛来し、頭に突き刺さる。すると、装甲の一部がワインレッドと白に染まる。さらに、その体は炎を纏う…。

 

「そんなハッタリ…」

 

「よせ…!」

 

オリオンゾディアーツがウヴァの静止を聞かず突っ込むが…

 

「はあ!!」

 

「ごふ!?」

 

その前に四季は炎を振り払い、凄まじい衝撃波でオリオンゾディアーツを弾き飛ばす。

 

『あれは…』

 

炎を払った四季の姿は変わっていた。

 

ワインレッドと黒に白いラインの十字の入った鎧…。板の刺さってたいた顔はバーコードのようであり、板だったものは黒い角になっている。そして、真ん中の角の上には紫色の宝石が輝く…。

 

「いくぜ…。」

 

白いスカーフをなびかせ、ここに仮面ライダーディケイド・ブラッドが降臨した。

 

「新しい…仮面ライダー?」

 

『カードで変身とは…興味深い。』

 

驚くW。

 

「オラア!!」

 

ドカッ!!

 

オリオンゾディアーツに殴りかかるディケイドB。カマキリヤミーも応援しようとするが自分の腕の鎌では図体のでかいオリオンゾディアーツの援護は難しい。何とか斬りかかった所を軽く蹴りであしらわれる。

 

「おのれ…」

 

「邪魔だ…」

 

『ATACK RIDE BLAST』

 

ウヴァが接近を試みるがディケイドBはそれより先にカードを装填。腰に引っ提げてある薄い箱形の物体『ライドブッカー』を変形させ、ガンフォームに切り替え引き金を引く。

 

 

ズバババババババババババババババ!!

 

 

「ぐああ!?」

 

すると銃身の幻影が現れそれぞれ弾丸を放つ。放たれた弾丸はすべてウヴァに直撃。ウヴァは銀色のメダルを撒き散らしながら吹き飛ぶ。

 

「ゾディアーツにはコイツだな?」

 

残った怪人二体から距離をとるとバックルにカードを装填する。

 

 

『KAMEN RIDE FOUZE』

 

するとディケイドBは蒸気と光に包まれその姿を変える。

 

 

宇宙服を模したシルエット。

 

白いボディ。

 

ロケットのような頭に赤い複眼。

 

 

この世界とは別の戦士『仮面ライダーフォーゼ』の姿を借りたDBフォーゼが姿を現した。

 

「宇宙…じゃなかった。風都キター!!」

 

 

両方の腕を振り上げ叫ぶDBフォーゼ。雄叫びの内容は多分さっきのアホ二人とは関係無い…。

 

「舐めるな!」

 

雄叫びの隙をつき、オリオンゾディアーツは勢いよく突進するが…

 

 

『ATACK RIDE ROCKET』

 

「!、ぬお!?」

 

DBフォーゼは素早くカードを装填、右腕にオレンジ色のロケットモジュールを出現させ、オリオンゾディアーツをかわし地上の怪人三体に滑空するように攻撃を仕掛ける。

 

「「「ぐああ!?」」」

 

「次はコレ。」

 

『FINAL ATACK RIDE FO FO FOUZE』

 

DBフォーゼはさらに新しいカードを装填。すると左足にドリルモジュールが装備され、ライダーキックの体勢に入る。

 

「ソイヤァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

DoooooooooN!!

「「「ぐああァァ!!」」」

 

必殺技の直撃を受けオリオンゾディアーツは爆発し、残った怪人二体も銀色のメダルを撒き散らしながら吹き飛ぶ。

 

「ふう…やれやれ…。」

 

ディケイドBの姿に戻り地面に着地する四季。その視線は爆発の炎の先に向けられている。

 

「やった…?」

 

「まだだ…。」

 

敵の撃破を予想するカズキだがブラボーは否定。それに呼応するかのように爆発から巨大な影が現れる。

 

「げ…。」

 

その影の正体は暴走したカマキリヤミー。外見は超巨大カマキリそのモノだ。流石にディケイドBも呻き声を漏らす。

 

『ギィィィ!!』

 

ビュン!!

 

「わあお!?」

 

巨大な鎌を振り回すカマキリヤミー。動きは緩慢だが残念なことに相手の方がリーチでは勝っており迂闊に近づけない。

 

 

 

 

『四季!!』

 

その時、苦戦するディケイドBを援護すべくキルバットが飛来。

 

鎌をかわし、カマキリヤミーの足に噛みつく。

 

『ギィィィ!?』

 

驚いたカマキリヤミーは鎌を振り回し、地面に突き刺さしてしまう。

 

『今だ!!』

 

「ナイス!キルバット!!」

 

 

 

その隙にディケイドBはライドブッカーからカードを取り出す。

 

「後は専門の人に任せる…。」

 

『KAMEN RIDE…』

 

「伊達さん…力を借りるぜ…。」

 

『BIRTH』

 

 

『カポーン』!!

 

 

バックルに装填するとディケイドBは薄い緑色の球体に包まれ鉄のような装甲が形成、装着されていく。顔はU字のバイザーが特徴のマスクに変化する。

 

「さて、稼ぎますか。」

 

ディケイドBは『仮面ライダーバース』の姿と力を借りたDBバースに変身した。

 

『ギィィィ!!』

 

「おいさ!」

 

『ATACK RIDE KYATAPIRA REG DORIL ARM SLASH』

 

 

カマキリヤミーの攻撃を回避しカードを三枚装填するDBバース。すると両足に機動力を上げるキャタピラーレッグ、右腕にドリルアーム、左手にはソードモードに変形したライドブッカーを構える。

 

「オリャァァァァァァァァァァァァ!!」

 

素早くカマキリヤミーの懐に入りこむとドリルアームで腹を抉り、ライドブッカーで足を切り裂くDBバース。

 

『ギィィィ!?』

 

カマキリヤミーは耐え兼ねて銀色のメダルを撒き散らしながら倒れこんでくるがDBバースはその前に離脱。トドメを刺すべくバックルに必殺技のカード『ファイナルアタックライドカード』を装填する。

 

『FINAL ATACK RIDE B B BIRTH』

 

『セルバースト』

 

 

カード装填後、DBバースの胸に巨大な砲身『ブレストキャノン』が装着されエネルギーが収束。極限までチャージされた途端ブレストキャノンが真っ赤なエネルギーの竜巻のような砲撃を放つ。

 

 

『ギ、ギィィィィィ!?』

 

 

最早、ろくに動けないカマキリヤミーはただの的でしかなく虚しい断末魔をあげながらメダルを撒き散らし爆発した。

 

「さて、後1人…?」

 

残るウヴァを撃破すべく辺りを見渡すDBバースだが既に離脱したようで姿が見えなかった。

 

「ま、いっか。」

 

ディケイドBの姿に戻る四季。

 

「凄い…」

 

「なんて力だ…」

 

カズキとブラボーは圧倒的な力に戦慄を覚える。

 

しかし…

 

「ああ…」

 

ただ1人…斗貴子は体を震わせている。

 

「ああァァ!!」

 

彼女は一瞬、ディケイドBを悪夢の悪魔と重ね合わせると意識が遠退く…。

 

「おい、お前!」

 

「斗貴子さん!」

 

ディケイドBとカズキが何とか受け止めたのと同時に彼女は意識を手放した…。

 

 

 

 

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