マブラヴ オルタネイティヴ RETURN OF START 一話 始動
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マブラヴ オルタネイティヴ RETURN OF START

 

 

一話 始動

 

 

 

 

アスカ SIDE

 

 

『コールドスリープ解除します』

 

空気が抜ける音がして目を覚ました

目の前には見たこともある医療機器が並び、金属の天井に規則正しく並ぶ照明灯が見え、医療機関独特の消毒用アルコールの匂いして重力が無いことに気がついた

 

「ここは、ドコだ?」

 

周囲を見渡し立ち上げられているパソコンを見るとソレスタルビーイング号の全体図が表示されていた

前面が隕石で覆われて推進力と武装を追加され、小惑星のような外見となっている

しかもセカンドシーズンでリボンズやリジェネがロイヤルニート生活を営んでいた場所だ

 

さらにソレスタルビーイング号の内部を調べるとCBの計画の根幹をなす演算処理システム・ヴェーダが存在して自分だけがアクセスが可能になっている

アクセスして見るとデータは無かった

モビルスーツ生産工場は使えて稼動できるのだが設計図がないと生産が出来ないうえ、パイロットは自分ひとりだけなので大量生産する必要がない

それと同様にイノベイドの製造プラントも存在するが人格データが無いので現在イノベイドの製造は生産できない

食料と生活良品は一通り揃っていて今後の生活には問題ないようだ

 

「オハヨ!オハヨ!」

 

突然、電子音みたいな声がして振り向くとオレンジ色のサッカーボールくらいの球体が跳ねて耳?をパタパタさせていた

 

「ハロ?」

 

「ヨロシク!ヨロシク!」

 

「………よろしく、ところでハロ、何か着る物ないかな?」

 

さっきから気になってたんだがこの世界に送られたとき全裸で寝かされていた

 

「さすがに全裸で歩き回るのまずいだろ…(汗)」

 

ハロは壁に向かって体当たりをすると壁が開放されて中はクローゼットになって何着の服が並べられていた

服は普通の洋服から着物、民族衣装、宇宙服まで「これ本当にいるの?」と思えるほどそろえているがせっかくだしソレスタルビーイングの制服を着てみた

 

「ところでハロ、今の自分たちの状況とこの世界の情勢を調べたいからなにか司令部みたいなところに案内してくれないか?」

 

「分カッタ!分カッタ!」

 

ハロは無重力にもかかわらず壁蹴りしながら進んでいく、俺はハロのあとを追うと広い部屋に入る

その広い部屋には一階と二階が組み合わされ前面に大型のモニターがあった

一階には何十台ものパソコンが並びカレルを装備したハロたちが操作をしている

近くにある端末機で操作をすると様々な情報が表示された

 

「時は1996年で現在地は月面の裏側で光学迷彩を展開中、使用可能な武装は20m.級GNレーザーに80m級GNレーザー!?」

 

おいおい80m級GNレーザーって衛星兵器メメントモリの技術を応用した兵器じゃないか、一射につき60基もの擬似太陽炉をカートリッジとして使用してアロウズ艦隊の大半とカタロン艦隊の一部を消滅させるほどの威力でデータを見ると二回も使用可能だ

 

いくらなんでも始めからコレが使えるなんてどこかと戦争を始めるつもりか管理者…

ま、逆に考えればコレを使わないとBETAとの戦いは厳しいことになる

 

「とりあいず、GNレーザーは置いておいてカートリッジとして使用いる擬似太陽炉一つを解析に回しておけば後から量産できるな、ところでハロさっきから下のハロはなにやっているの?」

 

「データ蓄積!データ蓄積!」

 

ハッキn……もとい情報収集をしているのか

数分後、蓄積されていくデータで分かったことがある

BETAは概知されているのは8種類で人間と同じ炭素生物で外殻はダイヤモンド以上の硬度があり、物量による力押しの戦いが見られる

さらに人類の兵器に対応する能力がある

1973年、中国・新疆ウイグル自治区にBETAの降下ユニットが落着した

このころのBETAは航空・対空兵器を一切持たなかったことから中国軍は航空兵器を主力としてBETAに仕掛けたが開戦の2週間後、光線級の出現により航空兵器は優位性を失い中国軍は敗走してしまった

いくら300年後の技術を持っているからと言え対応する可能性が出てくる、どうにかしないと…

 

「戦術機、解析完了!戦術機、解析完了!」

 

ハロが耳をまたパタパタさせながら戦術機の情報を表示した

戦術機は光線級の出現で衰退した航空戦力から変わる人型兵器で、国ごとに国情や運用思想が違い、様々な仕様の機体が研究・開発されているようだ

主に動力は電池で武装は実弾・実剣を中心に構成されている

とくに米国はなぜか戦後のことを考えステレス機能や電子兵器を搭載して対人戦向きに機体を開発している

((米国|こいつら))の運用思想に本当にBETAに勝てるのか?と思えた

 

「終ワッタ!終ワッタ!」

 

「え?人類が………あ、データ蓄積ね」

 

蓄積されたデータを見るとイノベイトの目がないのか、個人向けのインターネットが普及していないためデータはあまり蓄積されていない

今後のことも考え地球で情報収集しなければならないが、地球に行くにも月にハイヴと呼ばれるBETAの巣があり迂闊に行動できない、まずは自分の周囲の安全確保しないといけないな…

 

ハイヴの情報を見るとアリの巣ように複雑で迷路みたいな構造だった

ハイヴは時間が経つごとにBETAによって絶えず拡大拡張されて、成長段階に応じてフェイズという言葉によって分類される

月にあるサクロボコスハイヴは地表構造物高度1000m.、地下茎構造物の水平到達半径約1000km、最大深度は約4000mのフェイズ6と呼ばれている

その最深部にはハイヴの心臓とも言うべき反応炉が設置されている、この反応炉を詳しくは分からないがBETAの活動源を補給していると思われている

 

「となると巨大レーザーで((地表構造物|モニュメント))を破壊、((縦坑|シャフト))に侵入して((大広間|メインホール))にある反応炉を叩く………ところでハロ、使える機体はないの?」

 

ハロは俺の問いに答え大型のモニターに表示した、大型のモニターには巨大な黄金便器が写し出された

 

「何かの間違いだろ…」

 

頬を引っ張っても見ても金色に輝く便器がある

目を閉じて、ゆっくり開くと紛れもなく黄金便器がいた

その黄金便器は擬似太陽炉を7基搭載、GNフィールドまで展開可能で全ての距離に対応出来る多彩な武装を揃え、装甲の色以外にもGN粒子を金色に近い色合いにしてしまった

趣味というレベルを超え、もはや芸術と呼べる機体となってしまった

その名は………

 

 

 

 

 

 

「アルヴァトーレ」

 

さすがに初めて使える機体が((コレ|アルヴァトーレ))と言うことに管理者に殺意を覚える

素人でもファングが使えるように調整されアルヴァトーレの中には金ジムが格納されて様々な面で有能だが見た目が駄目だ

コレで地球に行ったら、「未確認飛行便座が飛んでいる!!」とか言われそう

 

あとでロッカールームを見に行ったら、金色のパイロットスーツだった………勘弁してくれ、泣きたくなってきた

 

 

 

 

 

 

 

 

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一ヵ月後…

 

サクロボスコハイブ付近、宇宙に佇むのは金色のMAのことアルヴァトーレ

 

「ふはははははははは」

 

機体に搭載されている七基の擬似太陽炉から放出されるのは、金色に近い色合いのGN粒子

 

「忌々しい、BETAどもめ!」

 

操縦席に座る金色のパイロットスーツ、右横の台座に固定され、金色のハロ

 

「この私、アレ○ンドロ・コ○ナーが貴様らを新世界の手向けにしてやろう」

※ 注意、アスカです

 

モニターからハイヴを見るとモニュメントは分厚い岩の板が不規則のように重なって塔みたくそびえ立っていた

 

「おふざけはここまでにして、ハロ監視衛星と地上観測所のハッキングは?」

 

「終ワッタ!終ワッタ!」

 

国の全軍を投入しても落とせなかったハイヴを一機と戦艦で落とすとなると各国に目を付けられて後々行動にくくなるので月に向けられている監視の目をハイヴ攻略の間だけ偽の映像を流しておく

特にデータ蓄積していく中であの国は「お前の物は俺の物、俺の物は俺の物」と連想してしまい警戒した

 

機首部に装備された主砲を展開して巨大ビーム砲をハイヴに向かって狙いを定めた

アルヴァトーレから放たれた巨大なビームがモニュメントの根元に当たり爆発する

煙が晴れるとモニュメントは窪みが出来て健在だった

 

「ちっ、さすがに大使砲でも無理か、でも予定通り」

 

ソレスタルビーイング号に備え付けられている巨大レーザーのチャージは完了が終わりいつでも撃てるが、馬鹿デカいレーザーを照射するとなると肉眼で発見されやすくなる

そこでアルヴァトーレでBETAを引きつけ牽制しながら、できるだけソレスタルビーイング号をハイヴに接近させレーザー照射する方法を取った

 

アルヴァトーレの擬似太陽炉がうねりを上げながら前進する、大使砲で気づいたのかアルヴァトーレの周囲にゲートと呼ばれるBETAの出入り口からBETAがうじゃうじゃと湧き出てくる

 

「うわぁ〜気持ちワル〜絶対夢に出そう…」

 

月面にいるサソリっぽい要撃級に攻撃を仕掛けようと接近すると、さっきいた場所に無数の光が通る

光が照射されたほうにモニターで拡大すると大きな目に足がついた、レーザー級がいた

 

「なんでレーザー級が月に!?」

 

この世界の情報では月に航空機に対応したレーザー級いないと思われていた

しかし目の前にレーザー級は存在している

 

「こいつら地球で得た情報を共有しているのか?」

 

「レーザー照射確認!」

 

夥しいもののレーザーがアルヴァトーレに降り注ぎ、GNフィールドで防いでいるがコクピットは大きく揺れていた

 

「いいかげんにしろ〜モニターは真っ白でわけがわからん!あのレーザー級どう見ても大きいヤツは目玉の人で小さいのはキン○マだろ!!」

 

すぐさま側面ビーム砲をレーザー級に向けて打つ、遠くに居るレーザー級は射抜かれ倒れていく、近くに居るレーザー級は格闘用巨大アームを展開し、GNフィールドを透過して攻撃する。

急いで、数を減らし、モニュメントに近づいて主砲を展開する

 

「ハロ、GNレーザーの有効射線は?」

 

「マダ入ッテイナイ!」

 

レーダーにBETAの反応がみられた、どうやら残っていたBETAが後方から来ているみたいだ

 

「ハロGNフィールド解除、解除後にファング展開、後方のBETAを殲滅させる」

 

「リョウカイ!リョウカイ!」

 

粒子の膜が消え、機体後部から6基のファングが展開される

 

「この機体のファングは普通の人でも扱えるでね、いけファング!!」

 

変則的な動きでファングが射撃する、次々と突撃級は貫通し、戦車級は爆発した

 

「入ッタ!」

 

ファングを機体後部に格納させ、アルヴァトーレを全速力でレーザーの射線軸から離脱した

遠方にソレスタルビーイング号が見え、前面の隕石部に設けられたレールを入らせGNレーザーはモニュメントに狙いを定め、轟音とともにGNレーザーから巨大なレーザーが解き放たれる。

モニュメントにレーザーが当たり、徐々に崩れてメインシャフトが現れた

メインシャフトから溢れんばかりのBETAが出てくる

 

「ハロ、こいつらに鎌っている暇はないGNフィールドを展開して強行突入するぞ!」

 

「了解!了解!」

 

アルヴァトーレを上昇させながらGNフィールドを展開させ、メインシャフトに向かって垂直下降を始めた、メインシャフトの中は壁が見えないほどBETAに埋まって戦車級は今にでもメインシャフトを塞ごうと自分達で壁を造り始めた

 

「BETAの春の決算セール実施中か!!」

 

だが壁を作ろうが関係ない、GNフィールドを展開させたアルヴァトーレを壁が出来上がっていない薄い部分に体当たりをかまし、動きが止まった所にアームを振りかざし戦車級に叩き込んだ

戦車級は引き裂かれ、周りで壁を作っていた戦車級はアームの衝撃に耐え切れず崩れるようにメインシャフトの底に落ちていく

 

「Eセンサー、反応アリ!Eセンサー、反応アリ!」

 

突然、警告音がコクピットに鳴り響きレーダーを見ると近くの横坑(ドリフト)から何かが接近してくる

横坑に目を向けると、巨大なバフンウニが現れ口を広げ飲み込んだ

 

「美味シクナイ!美味シクナイ!」

 

慌ててアームを展開する。前を見ると………要塞級がいた。

 

「このBETAはロシアの民族工芸か!」

 

要塞級が触手を伸ばしてくる、すかさずアルヴァトーレに装備されている副砲22基全てを撃つ、要塞級は蜂の巣にされ倒れた

外に出ようと周りの壁にアームを突き立てるが、ビクともしない

 

「この吐き出せ!ここから出せー俺の賞味期限は切れているから体に悪いぞ!!」

 

アームで攻撃しても、沈黙を保ったままなので一か八か下に向かって巨大ビーム砲を放った

 

 

アスカ SIDE END

 

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メインルーム

 

 

ただ、一体のBETAがいる。

名前は、重頭脳級

BETAにとって司令官にあたる存在

 

突然、目の前に巨大なビームが落ちる。そして一体の死骸が落ちた。

死骸には、無数の穴が空けられていた。

重頭脳級はゆっくりと触手を伸ばすが、死骸から無数のビームが出てくる。

重頭脳級は慌てて触手を引っ込める、死骸から突き出るように異物が出てくる。

異物は、擬似太陽炉から金色の粒子を放出する。

 

「ちわーす、宅急便でーす、反応炉さんいますか?今から破壊しま………どなたですか?」

 

この世界に送り込まれたイレギュラーが今、重頭脳級に牙を向く

 

説明
一話、逝きまーす!←字が違う

前のと違って今は使いずらいですが徐々に慣れて生きたいと思います
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タグ
マブラヴ 駄作 00 クロニクルズ 

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