真剣で刀に恋しなさい!第二話 |
『炎刀『銃』』を収集完了してから二ヶ月の月日たった。俺がいなくなったあと変わったことといえば与一が中二病になったことだった。俺はなんとか与一を説得しようとしたが「兄貴とはいえ俺に干渉すれば飲まれるぜ」といい説得ができなかった。まあ、将来は黒歴史なるのは目に見えているが。そうそうおれは川上学園に編入することになった。清楚の護衛をすることになった。義経たちはそのへんのやつにはやられるわけないからな。そして今川神学園のグランドで待機している。
川神学園・グラウンド
「皆も今朝の騒ぎで知っているじゃろう、武士道プラン」
学長の口から直々に生徒たちに説明する。
「この川神学園に、転入生が7人入ることになったぞい」
ざわ…ざわ…
学長の話を聞き、皆がざわめき始める。
「武士道プランについての説明は、新聞でも見るんじゃ。重要なのは学友が増えるという事。仲良くするんじゃ」
片目を開き、生徒たちに言う。
「…競い相手としても最高級じゃぞい、なにせ英雄」
学長の話を聞きいて、何人かは考えている。
「武士道プランの申し子達は、全部で4人じゃ。残りの3人は関係者。まず3年生、3-Sに1人入るぞぃ」
清楚がはゆっくりと檀上にのぼっていく。男子生徒達は清楚に見惚れている。
清楚は誰にもやらないぞあいつは俺のだ!思っていると。
「こんにちは、はじめまして。葉桜清楚です。皆さんとお会いするのを、楽しみにしていました。これから、よろしくお願いします」
ふわり、と挨拶した後、周りの男子達からは歓声が巻き起こった。
清楚、驚いているな。まあこんな歓声を受けると驚くだろう。
そんな中、
「が、学長、質問がありまーす!!」
猿みたいな学生が学長に向かって手をあげた。
「全校の前で大胆な奴じゃのう。言うてみぃ」
「是非、3サイズと、彼氏の有無を…!」
パシン!!
「全校の前でこの俗物がーっ!みんな、私の教え子がすまん」
「あぅぅうんっ!…ウッ!」
ムチを持っていた先生がみんなに謝る。
「アホかい!…まぁ確かに3サイズは、気になるが」
何言っているんだこのクソ爺が!俺は学園長に殺気を叩きつけた。
すると学長が俺の殺気に気づいてこっちを見るが俺は素早く殺気を抑えた。
学長が辺を探しているが見つけられないのか探すのを諦め前をむいた。
「その・・・か,彼氏はいます!」
顔を赤くして大きな声で言った。
すると辺が沈黙なる。
そして
『はあああああああああ!』
男子生徒が大声で悲鳴を上げる。
「なんだと!誰だ誰が清楚ちゃんの彼氏になったんだ!」
「そいつを見つけろ!血祭りにしてやる!」
「殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺!!!!!!!」
男子生徒たちが一気に暴徒とかした。
俺が彼氏だとバレたら殺されるんじゃないのか。
「総代、真面目にやってくださイ!」
「おぉ、すまんすまん。ついのう。葉桜清楚、という英雄の名を聞いたことなかろう皆」
「これについては、私から説明します。
実は私は、他の三人と違いまして、誰のクローンだか自分自身ですら教えてもらってないんです。
葉桜清楚というのはイメージでつけた名前です」
これに関して俺も知らないんだよな。まあ清楚が誰のクローンでも俺は気にしないけどな。
「25歳ぐらいになったら教えてもらえるそうです。それまでは学問に打ち込みなさいと言われています。私は本を読むのが趣味なんです…だから清少納言あたりのクローンだといいなと思ってます」
「皆、テンションが上がってきたようじゃな、良いぞ良いぞ。
2年に入る3人と関係者を紹介じゃ。全員が2-Sとなる」
義経に弁慶が檀上にのぼり軽く挨拶したのだが。
「こんにちは。一応、弁慶らしいです、よろしく」
「結婚してくれーーーーーー!!!」
「死に様を知ったときから愛してましたーー!!」
おい、サル顔のやつさっきまで倒れてただろ。悪刀「鐚」並み回復力だな。
「…ん、ごほん、ごほんっ」
「義経ちゃん、落ち着いて…大丈夫」
「ん。義経はやれば出来る」
清楚と弁慶が義経を落ち着かせている。
「…よし!源義経だ。性別は気にしないでくれ。義経は、武士道プランに関わる人間として、恥じない振る舞いをしていこうと思う。よろしく頼む!」
義経がそういうと
「うぉおおー、こちらこそよろしくだぜ!」
「女なのは気にしない!俺達にとってはご褒美だぜ!」
「挨拶できたぞ、弁慶!」
「義経、まだマイクが入っている」
「……失礼」
「緊張しすぎないことだね」
「しきりに、反省する」
「女子諸君。次は武士道プラン、唯一の男子じゃぞ」
女子生徒達が騒ぐ。
「2-S、那須与一!でませい!」
呼ばれるが…呼ばれている与一が出てこない。
あのやろう逃げやがったな・・・・!
「照れているのかのう?よーいーち!」
「よいちさーん!怖がらなくて大丈夫ですよー」
学長と小さい子供と呼ぶが、与一は全く壇上に上がってこなかった。
「あれ?どうやらいないようですネ」
「おー、いきなりサボりとは、ユニークな奴ですなぁ」
教師陣も慌ただしくなっていく。
「あわわ…与一は何をしているんだ…皆との和が…」
「後でアルゼンチンバックブリーカーだな…」
仕方ないので気で辺りで捜索した。
いた。学校の屋上か・・・。
後で虚刀流『七花八裂』食らわせてやる。
義経が与一のことを謝っていると、
「はー美味しい」
弁慶が川神水を飲んでいた。
「おおーーい!ひょうたんがきになってたが後ろで弁慶が酒を飲んでるぞーーーー!!」
「弁慶、我慢できなかったのか?」
「申し訳も」
「こ、これは…皆も知っている川神水で、酒ではない」
「なんだ、そうか……って、川神水なら飲んで良いわけじゃないぞ!」
「川神水はノンアルコールの水だが、場で酔える」
「さすが小島先生。死活問題だからきっちりしないとネ」
「皆さん、すみません。私とある病気でして、こうして時々飲まないと、体が震えるのです」
なんだそうなのか、なら仕方が無いな」
「それにしても特別待遇すぎると思います」
「その代わり、弁慶は成績が学年で4位以下なら、即退学で構わんと念書ももらっておるしな。
じゃからテストで4位とかだったら、サヨナラじゃ」
「弁慶、お前は5杯で壊れる。これ以上は…」
「わかってる…そもそも皆の前で飲んでるのはわざとだし。
全校の前で1度この姿をみせておく……こういう人間だといつでも好きなときに飲めるわけで」
「無用に敵を作っているようで、義経はハラハラだ…」
「競争意識を刺激しているわけ。良しとして」
のんきだな弁慶は。
「常に学年3位以内ぃ?ようもそんな大口叩けるのぅ」
「さすがは偉人のそっくりさんだね、優秀だ〜」
「弁慶って頭がいいイメージはないんだが…」
「それでも、この学校ならいけると踏んだのでしょう」
「ほーうそれはそれは…ほんにいい度胸じゃ」
「引きずりおとしたくなると理解しなさい」
「確かに、弁慶に勝ったって響きはカッコいいよな」
学園の生徒たちがやる気になったようだ。
「なんだか、皆に不快感を与えたかもしれないが…仲良くやって行きたい。よろしく頼む」
義経は深々とおじきした。
清楚も、たおやかに頭をさげる。
弁慶はしゅた、と手を上げる程度だった。
「あとは武士道プランの関係者じゃな。1年生は2人とも1-S、最後の一人は3-Sじゃ!さぁ入ってくるが良い」
従者達が2列作って、肩を組み始め、人で出来た道を作り始めた。しかも、その上を1人の少女が笑いながら歩いてきた。
「我、顕現である」
「我の名前は九鬼紋白。紋様と呼ぶが良い!我は武士道プランの受け皿になっている、川神学園を進学先に決めたのだ。そっち方が、護衛どもの手が分散せんからな。我は退屈を良しとせぬ。1度きりの人生、互いにたのしくやろうではないか。フハハハハーーーーーーーッッッ!!」
「新しく1-Sに入る事になりました。ヒューム・ヘルシングです。皆さんよろしく」
「そんなふけた学生はいない!」
同意だな。俺も絶対言う。
「ヒュームは特別枠、紋ちゃんの護衛じゃ」
すると、ヒュームさんが突然消えて女子生徒の背後にいた。
ああなるほど彼女が武神か。
ヒュームさんが武神と話しが終わると、俺は壇上に上がった。
「俺の名前は鑢烈花だ。3-S編入することになった。あと、俺は清楚の護衛を勤めているよろしく頼む。」
俺がそう言うと。
「イケメン系なんですけど!」
「本当にかっこいいんですけど!」
女子はいい感じだが男子は「ッチ、イケメンかよ・・・」とこんな感じである。
「えーここで僭越ながら、ご挨拶させて頂きます」
先ほどまで後ろにいたであろう老人がいつの間にか壇上に立っていた。
「なんだあのご老人、いつの間に壇上に…?」
「私、九鬼家従者部隊、序列3番。クラウディオ・ネエロと申します。
私達九鬼家の従者は紋様の護衛と武士道プラン成功のため、ちょくちょく川神学園に現れますが…どうか仲良くして頂きたい。皆様の味方です」
「フハハ、ちなみにクラの好みはふくよかな女性だ。未婚らしいので惚れた奴が口説いて良いぞ」
ご解説ありがとうございます紋様」
「さすが紋。堂々としたものではないか」
こうして、臨時の全校集会は終了した。
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