真(チェンジ)!!仮面ライダーディケイド〜紅蓮の破壊者〜【第8話:仕組まれたB・加速vs防人】
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ガン!!ガン!!ガン!!ガン!!

アクセルは得意の機動性の高い戦い方を利用しブラボーと肉弾戦を繰り広げていた…。

現状はアクセルが有利でありブラボーは必死にアクセルの繰り出すパンチやキックを受け流している。

「どうした?この程度か?」

(くっ!)

ブラボーとて反撃の機会は伺っていれど明らかに自分は偽物と勘違いされているのは間違いないし、何より迂闊に手をだせばこちらの懐を叩かれ兼ねない。

 

ガン!!ガン!!ガン!!ガン!!

「待ってくれ!!話を…」

「なら『メモリブレイク』してからだ!」

 

ガン!!ガン!!ガン!!ガン!!

「くっ!」

 

 

苦し紛れに説得を試みるブラボーだがアクセルは拒否。アクセルのラッシュは止まらない。

(なら……)

「仕方ない!!」

 

ドコッ

 

「何!?」

ブラボーはアクセルの僅かな隙をつき重いパンチを放つ。もろに受けたアクセルは転倒こそしないものの距離を片手をつく。

「中々やるな…なら…」

アクセルは右手にエンジンブレードを握り再びブラボーへ襲いかかる。

『エンジン・エレクトリック!!』

 

「!?」

アクセルはエンジンブレードの機械部分を折り展開すると『E』と書かれた『エンジンメモリ』をスロットし元に戻す。すると刀身から雷撃が放たれる。

「はあっ!!」

『エンジン・スチーム』!!

「ちっ!?」

今度は刀身からスチームが放たれブラボーを襲い彼の動きを怯ませる。

「これで終わりだ。」

『アクセルマキシマムドライブ』!!

 

アクセルはその隙にアクセルドライバーのハンドルをひねり出力をあげる。

「仕方ない!!」

ブラボーも距離をとり構えをとる。

 

 

「はあ!!」

「とう!!」

そして、アクセルの赤いライダーキックとブラボーの青いライダーキックがぶつかり合う。

 

 

シュタッ

 

着地する両者…。

「…」

 

アクセルの肩から火花が散り…

 

「…」

ブラボーの肩からはシルバースキンが焼け焦げていた…。

 

 

 

 

「やるな…」

「そちらこそ…」

 

互いに実力を認め合うアクセルとブラボー。

そして、再び戦うべく構えたその時…

 

 

 

 

 

 

 

「楽しそうですね…」

 

 

 

 

 

 

「「!!」」

 

突如、二人の間に銀色のオーロラが通り抜け1人の少女が割って入る。

外見は17という所だろうか…紫と青のオッドアイで服装はかつては白かったようだが今は黒くくすんでボロボロで何やら金色やら銀色のチェーンが垂れ下がっている。

「貴様…何者だ!」

アクセルはただの少女では無いと判断し、警戒する。

「私の名前は『アインハルト・ストラトス』、またの名を『覇王』。そして…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「仮面ライダーサビー…」

少女が名乗り終えると一匹の機械仕掛けの蜂『サビーゼクター』が飛来する。

 

「変身…。」

『henshin』

 

サビーゼクターはアインハルトの右腕のブレスレットに装着されるとアインハルトの体にヒヒイロカネの装甲が形成される…。

 

 

『change WASP』

 

 

そして彼女はスズメバチを模したかのようなライダー『仮面ライダーサビー・ライダーフォーム』に変身した…。

「カードじゃない!?フィリップの言っていたライダーじゃないのか!」

「『紅蓮の破壊者』の事ですか?彼も私が倒します…。でもまず…」

 

 

 

 

 

 

 

「あなた方には消えてもらいます。クロックアップ。」

『clock up』

サビーはベルトの右側のスイッチを叩くと姿が消える。

「どこ…グフ!?」

「なっ…がっ!?」

 

次の瞬間、アクセルとブラボーは中を舞っていた…。さらに、追い討ちをかけるように衝撃が襲う。

 

ドカ、ドカ、ドカ、ドカ…

 

『clock over』

「ぐはあ!?」

「がはあ!!」

電子音声と共に二人の間に降り立つサビー。同時に二人も地面に叩きつけられる。この時、ブラボーはある決心をした…。

「やあ…仮面ライダーさんよ…ここは一つ共同戦線といかないかい?」

「む…?」

ブラボーの提案に暫く考えるアクセル。その間にもサビーはジリジリと近づいてくる…。

「仕方ない…今は貴様を信じる!!」

ボロボロになりながらも立ち上がるアクセルとブラボー…。アクセルはエンジンブレードを構え、ブラボーはそれに並び立つ。

「今さら何しようと無駄です。ライダースティング。」

『rider sting』

「覇王・地獄拳!!」

サビーゼクターに電撃を纏わせながら近づくサビー。

『エンジンマキシマムドライブ!!』

アクセルはエンジンブレードにまたエンジンメモリをスロットし必殺技『エーススラッシャー』の構えをとる。

 

「「はああああああああ!!」」

 

サビーとアクセルの必殺技がぶつかりあう。しかし、徐々にエンジンブレードの赤い閃光が押されていく…。

「私の…勝ちです。」

 

 

 

 

 

 

「どうかな?」

 

「!?」

 

押されるアクセルの言葉に戸惑うサビー。その瞬間、アクセルの後ろからブラボーが飛び上がり…

「レディを殴るのは好きじゃないが…」

バキッ!!

 

思いきりサビーを殴りとばした…。

威力も先程のアクセルのそれより上でサビーは壁にめり込んでいる…。

「がはあ!!」

これにはサビーは呻き声をあげる。

 

 

『必殺…ブラボー・ライダーパンチ…』

 

 

ちなみにブラボーは決めポーズを決めてたりする…。

「くう…まだ…」

 

まだ立ち上がろうとするザビーだが…

 

 

 

 

 

 

 

「トマホォォォォクランサー!!」

 

ガン!!

ザビーの首スレスレに斧が飛来し突き刺さる。それに続き沢山の斧が飛来し彼女を拘束するように壁に刺さる。

 

「ふん…ガキが…」

 

斧が飛んできた方向には深紅のライダーがいた…。薄汚れた赤いマントをなびかせ装甲のデザインは騎士のそれを思わせるが至るところが痛んでいる。そして、何より目を惹くのは金色の十字架のような展開したパーツの中に輝く緑色の複眼…それは小さく禍々しい瞳があった…。

「運が悪かったな。この『流 竜馬』様が通りすがった時にドンパチやってるとはよ…。」

深紅のライダーはゆっくりとザビーに歩みよる…。それはまさに悪魔が近づいてくるようだ…。

「くっ!」

「甘え!!」

ヂャキッ

 

ザビーは斧を振り払い距離を詰めようとしたがその前に深紅のライダーはマントの中から何処に収納していたのか二丁のガトリングマシンガンを持ちザビーに向け盛大にうち放つ。

「オラオラアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ…

 

「!、!!」

ザビーは仮面の下で声にならない悲鳴をあげる…。それでも銃声は鳴りやまない…。

 

ズダダダダダダダ…

ビシビシ…ピキ…

そして、とうとうヒヒイロカネの装甲にヒビが入る。

深紅のライダーはそれと同時に銃撃を止める。

「はあ…はあ…」

最早、立ち上がる事さえままならないザビー。しかし…

「オラ!」

ガン!!

「ぐふう!」

深紅のライダーは容赦なく蹴りを放つ。そして、とうとうザビーの変身は解除されアインハルトの姿に戻ってしまい地面を転がる。

「…」

それでも深紅のライダーは止まらない。ボロボロの彼女の首を片手で締め上げる。

 

「おい!やめろ!」

「あ?」

ブラボーは止めようと叫ぶが深紅のライダーは機嫌の悪そうに声をだす。

「おいおい、コイツはお前らを襲ったんだぜ?何故情けをかける?それに勝ったのは俺だ。コイツの命は文字通り俺の手の中にある。」

「貴方に慈悲は無いのか!」

「心も身体も脆い奴にかける慈悲は無ぇぇ!!」

ブラボーの言葉に耳を貸さず彼女の首をへし折ろうとしたその時…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今、俺の妹を笑ったな?」

 

 

 

 

 

 

バシッ

突如、深紅のライダーの手が弾かれアインハルトが解放され一瞬でその姿が消え深紅のライダーも跳ね飛ばされる。

 

『『clock over』』

 

そして、現れたライダーが2人。バッタを模したライダー『仮面ライダーパンチホッパー』と『仮面ライダーキックホッパー』属に言う地獄兄弟だ。

 

「に…兄さん…」

「無理して喋るな妹よ。」

今、アインハルトはキックホッパーの腕に抱かれている…。どうやら彼女も彼らの兄弟の妹…のようだ…。

「ふん…また楽しめそうなのが来たぜ…。」

深紅のライダーは立ち上がり仮面の下で凶悪な笑みを浮かべる。そう、戦いを楽しんでいるのだ…。

「おい!そこの白いの(ブラボー)!四季に伝えろ!!ちょっとこいつらと遊んでくるから美味い飯用意して待ってろてな!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後、何とかアクセルとブラボーは逃げ切りカフェ『スプリング』に駆けつけたのである…。

 

 

 

説明
新キャラ登場。
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マテリアル参戦 仮面ライダーディケイド リリカルなのは W 流竜馬 地獄兄弟アインハルト アインハルト・ストラトス 

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