IS 世界を守る者 プロローグ2 |
BSAA欧州本部。
会議室には中東支部、北米支部、南米支部、西部アフリカ支部、東部アフリカ支部、オセアニア支部、極東支部の総監や代表がラウの報告を受けていた。
「これがオレの報告です」
そして、総監達はざわめき始めた。
『男性がISを起動できるとは…』
『これは凄い事実ではないか?』
もし、この事実が明らかになればこの世界は揺らぐ。
もっとも只でさえ女尊男卑という風に歪んでいるが。
すると、ラウは土下座して言った。
「お願いします!この事の発表は止めてくれませんか!!」
いきなりラウが土下座した事に総監達は唖然とした。
「2人は誘拐されて怖い目に遭ったばっかりなのにこの事が発表されたら2人はモルモットにされてしまうから…お願いします!」
すると、極東支部総監木之剛介が言った。
『ラウ、お前は相変わらずの大バカ野郎だな。俺もラウの意見に賛成する!』
木之総監の言葉に他の総監達も賛成し始めた。
『そうだ、私達はテロリストじゃない!』
『人を守る牙なんだ!我々は!』
全総監が賛成した所でBSAA代表のクライヴ・R・オブライエンはアメリカ合衆国大統領に発表しない事を説明して、会議は終わった。
そして、ラウはジンヤと一夏にこの事を説明した。
「なるほど…つまり兄さんが僕達の護衛をやるという事なのか」
「よろしくお願いします、ラウさん」
ラウはテレながらも自動販売機で買った飲み物を2人に配った。
「一夏に聞きたい事がある。君がもし世界を変える事ができる最強の力を持ったとき、君はこの女尊男卑の歪んだ世界をどうする?」
「そんな力なんていりませんよ、力で無理やりするなんていじめっ子と同じですよ。それに本当に強いのは動物の像みたいに優しいものですから」
それを聞いたラウは満足に頷くと、ジンヤに質問にした。
「ジンヤ、もし友達が虐められていたらどうする?自分はそれなりの力を持っているが相手はもっと強くて戦ったらボロボロの怪我だらけになって負けるかもしれないがどうする?」
「怖いけど、助ける。どんなに痛い目に遭おうが、ボロボロになろうが見て見ぬフリは嫌だからね」
それを聞いたラウは言った。
「その言葉を聞きたかった」
きょとんとする2人にラウは言った。
「人の痛みが分からない奴は力に溺れて、歪んだ道へと進んでしまう。それに人を助けたい時はそいつを助けたいと思ったらそれが十分助ける理由なんだ」
そう言いながらラウは飲み物の蓋を開けた。
「ま、とりあえず乾杯するか」
「「「乾杯!」」」」
そう言うと、3人は乾杯した。
その日からBSAAによる訓練が始まった。
BSAAの人はジンヤと一夏を大切な家族のように接していた。
それから時が流れ3年後…
一夏とジンヤは藍越学園に入学した。
その話をラウ、クリス、ジルがしていた。
「しかし、ジンヤも3年の間にたくさん友達作ったな…」
「それにしても学校卒業時に一夏の結婚式が行なわれそうだな」
「まあ、鈴と一夏もラブラブで良いじゃない」
すると、ニュースが流れた。
『世界初!ISを起動させた男、神崎ジンヤ、織斑一夏!』
このニュースを見た時、3人はずっこけた。
説明 | ||
先ほどの報告を受けて驚愕するBSAA本部。 そこでラウが行なった行動とは… |
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動物の像みたいに優しいものですから⇒象(黄金拍車) | ||
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