死にたがりの三十八話 この酔っ払いどもめ!!
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はい、帰ってきましたアニスたんです。

さて、これはどういう事でしょうか?

 

 

「あはははは!」

 

 

「うぇ〜、目が回る〜」

 

 

「orz」

 

 

……何ぞこれ……。

 

 

「やーアニス君、やっと戻って来たかい」

 

 

「士郎さ……酒臭っ!つかこの部屋事態酒臭っ!」

 

 

何なんだこれは……いつの間にこんな宴会モードに……。

って……アンクゥゥゥゥゥ!お前何酔いつぶれてんだぁぁぁぁぁ!

 

 

「あー、アニス君なの〜」

 

 

「やっと戻って来たわね!遅いわよ!」

 

 

「orz」

 

 

……もう目が完全に座ってますねあんたら。

つかすずか、あんたは何時までそんな恰好で居る気だ……誘ってんのか?

 

 

はい嘘です、ごめんなさい……。

 

 

「いやっ……あの……近寄らないでくれたら嬉しいんだけどな〜」

 

 

「え〜、どうして〜?」

 

 

「じゃあアニスがこっちに来なさい!」

 

 

「orz」

 

 

……すずかもしかして死んでる?

だ、誰か救急車呼んであげないと……。

 

 

「って酒臭っ……」

 

 

「ちょっと〜、女の子に向かって臭いって言うな〜」

 

 

「私、臭いかな〜?」

 

 

「……頭痛い……」

 

 

あ、生きてた……。

良かった〜。つか、いつの間にか二人がこんな至近距離に居るのですが……。

 

 

「アニスく〜ん」

 

 

「ちょっ!抱き着いてこないで!倒れるって!キャッ!」

 

 

ドタッ!

 

 

「いたたた……」

 

 

「ア、アニス君……」

 

 

「……う、うわぁぁ!」

 

 

なのはに押し倒された挙句、帯がない事をすっかり忘れていて、そのまま押し倒された勢いで上がはだけました。

恥ずかしいです。

 

 

「あ、ああああああああ……アニスくぅ〜ん!!」

 

 

「いやぁぁぁぁぁ!なのはちゃんの目怖い!ア、アリサちゃん!たすけっ!」

 

 

「カリカリカリカリ、モフモフモフモフ」

 

 

「カリモフメロンパン食ってんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ!確かに三期やってるけども!今ここで!この場で食べてる状況じゃねぇだろう!って!なのはちゃんは必要以上に俺の下を引っ張らない!そして桃子さん士郎さん!貴女の娘なんだから何とかしてくださぁぁぁぁぁぁい!!」

 

 

何この地獄絵図!

アンク!はよ起きんさい!アンタのパートナーが貞操の危機なのよ!

 

 

「ちょ……はう……いやぁ……横腹、触んないで……くすぐったい……」

 

 

あぁ、ヤバい……くすぐったくて死ぬってこれ……。

あぁぁぁぁぁぁもう!

 

 

「止めんか!」

 

 

ドゴッ!

 

 

「きゅ〜」

 

 

パタン……。

 

 

「はぁっはぁっはぁっ……」

 

 

頭突き一発。どうやら俺の頭突きが効いたらしい。

気絶させれたぜ。これなら慧音を越えられる!訳は無い……だって慧音の頭はオリハルコンだもん。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「あ〜、やっと抜け出せた。それに酔っ払いどもは全員寝たし……あー、疲れた。つかもう夜かよ。はぇえなあおい……」

 

 

あぁ、月が綺麗だなおい。

はぁ……何でだろう……貞操は守り切ったけど、何かが汚された。

 

 

「隣、良いですか?」

 

 

「ふぇ?……あ、ファリンさん……」

 

 

何かファリンさんが隣に来ました。

……まぁ、良いですけどね。

 

 

「ノエルさんは?」

 

 

「今お嬢様たちを看病していますよ」

 

 

「あはは、全く……士郎さんも桃子さんも、どうして止めなかったんだろうか……いや、元凶はあの二人か……はぁっ……」

 

 

「あはは、アニス君も結構苦労してるんですね」

 

 

「あ、敬語は良いですよ?ファリンさんの方が年上ですし」

 

 

「そう?ふふ、ありがとう。それにしても、今日は月が綺麗だね〜」

 

 

「ですね〜。こんな日は、狼男さんとか吸血鬼さんが出そうですね〜。ガオガオ〜、食べちゃうぞ〜。血を吸っちゃうぞ〜……なんちゃって」

 

 

「あはは!アニス君可愛いね〜」

 

 

そう言って、ファリンさんは俺の頭を撫でる。

……つか、吸血鬼のフレーズ聞いたとき、何か一瞬顔をしかめたが……どうして?

……あぁ!そういや夜の一族でしたね。

 

 

つかトラハしらねー……何か色んな二次元創作で知った事だったから、良く分からないんだよね。

まぁ、俺もわざと行ったわけじゃないので許してほしい。

 

 

「ふわぁ〜……ねむねむっ」

 

 

「もう寝たら?アニス君、結構絡まれて疲れてるでしょ?」

 

 

「にはは、ごめんなさいなのです……少し、疲れちゃっただけなので。みぃー、まだまだ元気いっぱいなのです、にぱー☆」

 

 

「……あーもう!可愛い!」

 

 

「ふわぁ!」

 

 

ちょっ、抱き着くなし。

苦しいって……痛い痛い……。

 

 

「アニス君小っちゃくて可愛い!」

 

 

「ほ、本性を現したな!この!離して!呪うぞ!アホー!」

 

 

「アニス君になら呪われても良いかも〜」

 

 

「ちょっ、止めてください!恥ずかしいですって!後、ホントに苦しいんで、離しっ……ケホケホッ!」

 

 

やばっ……はしゃぎ過ぎて、気分が……。

 

 

「うわっ!ご、ごめんなさい!つい調子に乗っちゃって!」

 

 

ファリンは慌てて俺を離してくれた。

 

 

「ケホッケホッ……もう、幾らファリンさんでも、少し酷過ぎます。こんな幼気な男の娘を苛めるだ何て、悪趣味にも程があります」

 

 

「だ、だからごめんって」

 

 

「にはは、冗談ですよ、もう怒ってませんって。ケホッケホッ……」

 

 

「ほ、ホントに大丈夫?」

 

 

「えぇ、心配いりません。ちょっとトイレ行ってきますんで、なのはちゃん達の事お願いします」

 

 

「あ、はい!任せて!」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「うぇっ!ケホッケホッ!ハァッハァッ……」

 

 

くっそ……まさか、ここまで落ちてるとは……。

ただはしゃいだだけで吐血か……嫌なものだな。

 

 

「ケフッケフッ……はぁっ、何とか収まった……」

 

 

正直キツイっす……あぁ、もうあれだ……。

動きたくない……でも、動かんとあれだし……しゃあない、少し夜風にあたってこよう。

 

 

俺は壁を伝ってトイレから出る。

あー、まじ怠い……。

 

 

俺は何とか無事外に出て、置いてあるベンチに腰を掛ける事に成功した。

 

 

 

「あー……風がきんもちいー」

 

 

《……だいぶ、ヤバい状況ですね》

 

 

「あ、たみぃ、おっす」

 

 

《誰がたみぃですか。ご本人に迷惑が掛かりますので普通に呼んでください》

 

 

「ヘイヘーイ……あー、だりぃ……」

 

 

《やっぱりジュエルシード収集しませんか?》

 

 

あー、またその話ですかー……はぁ。

 

 

「正直めんどくさい」

 

 

《ぶっちゃけましたね》

 

 

「度台、俺如きの小さな器では不可能だ……」

 

 

《中年オヤジの仕事の泣きごとかよぉ……》

 

 

「……はぁ……もう中年オヤジでもなんでも良いよ……あー、だりぃ……うぇっ……吐きそう……」

 

 

はぁっ……もう何か、色々と疲れちまった。

明日家帰ったら……少し収集してこようかな。

 

 

「……あー、少し横にならしてもらうは……もう、動きたくない……」

 

 

《了解しました……二時間くらいしたら起こしますので》

 

 

「ありがとう……」

 

 

こうして、俺は少しここで寝ることにした。

 

 

後でジュエルシード争奪戦が勃発する事も忘れて。

説明
前回は説明しようとして未曾有の大事故になったので、もうしませんwwww
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