恋姫無双 初めの章 第三話 一刀の行先 中編 |
※注意
誤字脱字がたくさんあると思います。
キャラの性格が変わっていることがあります。
この二つはなにとぞ見逃してください。
それでもよければ
恋姫無双 初めの章 第三話 一刀の行先 中編 始まるよ〜
「んで本題に入らせてもらうけどみんななんで俺を配下にしたがるんだ?」
俺がこう言うと最初に曹操がしゃべりだした。
「別にあなた自身を欲してはいないわ。私たちが欲しいのはその天の御使いの称号よ。」
曹操がきっぱりといった。
俺の心はぱっきりいった。
「わ、私たちは称号よりも味方の人が増えてくれるとうれしかったし、御使いさんは頭がいいって聞いたし。」
劉備がフォローを入れてくれる。
そして俺の頭がいい?100点満点のテストで52点を取る俺は頭がいいのか?
「その話は私たちも聞いたわよ。だからこうして文官として迎え入れに来たけどどのくらい頭がいいのかわからないわね。」
孫策は多分これから俺を試すだろうな。
(なにか考えておいた方がいいだろうな。)
俺は自分の身を守るためにここは全員を驚かすようなことをしないと天の御使いとして認めてもらえないぞ。
「お〜ほっほっほ、さぁいか程のものですかしらねぇ?」
袁紹はからかうように言う。
俺はなにが来てもいいようにいろいろなことを考える。
政治、歴史、数学、科学などいろいろ頭の中に浮かんでいく。
「その必要はないわ!!」
「「「「!!」」」」
曹操は大きな声で言い、その場にいる全員は少し驚いた。
「この男はまだ誰にも言ってない新たな私の国名を言い当てたわ。」
「よいのですか、華琳様。」
「問題ないわ。いつかはここにいる全員(孟獲以外)が知ることなんだから。少なくとも天の御使いということは本当よ。」
その場の全員は静かになった。
「じゃあ話を戻すけど称号が欲しいっていうのは天の御使いがいるから何か得があるということだろう?」
そして曹操は一度小さくコクンと頷き言った。
「そうよ。天の御使いという一つの称号にはきっと何十万もの兵士が国を捨ててまで集うわ。」
「国を捨ててまでか!?」
俺は驚いた。天の御使いっていう称号だけで自分の生まれた国を捨て敵側につくなんて絶対におかしいだろう!!
「なんでそんなにもして・・・」
俺は戸惑いながらも曹操に聞いた。
「これからは少し昔話になるからしっかり聞きなさい。」
紀元前221年
秦王朝が設立。軍事力はものすごく膨大であった。
しかしその15年後、なぜか秦王朝が滅亡。
紀元前206〜202年の約5年間、政権を巡り『西楚の覇王』項羽と『漢王』劉邦の楚漢戦争が起こった。
劉邦の方が圧倒的に負けると思われていたが劉邦の下に一人の男がいた。
その男は敵を舞うように切り殺していく。
どんな強者でもどんな大男でも小枝を切るような感覚で殺していった。
その男は『天より仕えし使者』といわれ敵からは非常に恐れられた。
その男が出た戦はすべてその男が勝利した。
1人で10万の兵士を皆殺しにした時もあった。
そしてその男の助けもあり、ついに統一した劉邦は前漢を築いた。
しかしその男は姿を消してしまった。
だがその男には息子がいた。
その後は一切その男とその息子については書かれている書物はない。
どこかで死んだのかもしれないしどこかでひっそりと生活をしているのかもしれない。
「曹操、その男の名前わかるか?」
俺はまさかと思い聞いてみた。
「北郷といったそうよ。真名まではわからなかったけど。」
俺はわかった。なぜあの時じっちゃんが慌てていて蔵に近づけさせなかったのかを。
そしてなぜ俺は父親を見たことがなかったかを。
「そういえば御使いさんも北郷だったよね?お知り合い?」
劉備は俺に質問した。
「多分、俺の祖父だ。」
じっちゃんはきっとこの世界を平和にしようとしていたんだ。
そのために何万、何十万の人の命を奪っていった。
そして俺をじっちゃんと同じ道を歩ませないように剣術もおしえず、蔵にも近寄らせなかった。
蔵がきれいだったのはきっとその劉邦という人への謝罪の気持ちでもあったのかもしれない。
じっちゃん・・・俺はこの三国を平和にしてみせる。
たとえじっちゃんのように何万、何十万の命を奪ってしまったとしても俺はそれを背負って生きていく。
「わわっ!どうしちゃったの御使いさん!!涙なんて流して!!」
俺の眼から大量に涙があふれ出た。
劉備やみんなが心配してくれる。
俺はやってやる。
「天の御使い北郷一刀、この世を太平の世にしてみせる!!」
俺は誰の下についてもいいただ平和にするだけだから!!
「のう七乃、まだ童たちは出て行かなくてよいのかのう?天の御使いがとられてしまわんかのう?」
「大丈夫ですよお嬢様。私に考えがありますから。」
恋姫無双 初めの章 第三話 一刀の行先 中編 完
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全編の続きです。 なぜみんなが一刀を欲しがるのか、その答えは意外な人物のせいだった? |
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