ダンボール戦機 in DOG DAYS 第二章 激突!VSレオ閣下
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時は遡りフィリアンノ城内

 

「・・・つまり、俺のイプシロンがそのフロニャ力に反応して体に装着されたってことか」

 

「おそらくそうだと思います」

 

着替えている最中イプシロンが光だし、バンに装着された

騒ぎに気が付きミルヒオーレが駆けつけると無論驚き、この現象について考えた

その結果、異世界の技術、LBXが異世界の力、フロニャ力に反応し体に装着された、という結論にいたった

 

「LBXと合体するなんて・・・感動だ!」

 

バンはLBXと合体したという事実に目を輝かせながら感動していた

 

「それにしても不思議なこともあるものですね、どういう仕組みなんでしょう?」

 

「バン君、合体したのに何か心当たりはあるかい?」

 

「えぇっと・・・そうだ、確か輝力を出そうとしてミルヒの真似をした」

 

「なるほど、それなら納得もいく」

 

ジンがその時のことを思い出し頷く

 

「そういえばバン君、姫様にそんな呼び方は失礼なのでは・・・?」

 

「え?なにかまずかった?」

 

ジンに指摘され不思議がるバン

 

「いえ、構いませんよ、それよりその姿は解除とかはできないんですか?」

 

「そうだ、これどうやって戻るんだろ」

 

ミルヒオーレ、もといミルヒに聞かれ考えるバン

 

「また輝力を出してみたらどうだい?」

 

「そうだな、よし!」

 

そして輝力を振り絞るバン、するとバンの体が光りだす、その状態バンは戻るイメージをした、するとバンの体からイプシロンの装備が外れ、バンの手元にイプシロンが現れた

 

「よし、解除できた」

 

「なるほど、輝力を操作することでLBXとの合体とその解除ができるのか」

 

ジンはこの現象について考えたことを述べた

 

「・・・よし!」

 

するとバンはいきなりイプシロンを握り締め部屋を飛び出てしまった

 

「え!?バンさん!?」

 

「俺、シンクのところへ行ってくる!」

 

バンの行動にミルヒは驚き、バンはそれだけ言って部屋を飛び出てしまった

 

「・・・バン君は恐らくシンク君の下にいち早く駆けつけたいんだろう」

 

「そうなんですか、バンさんってお友達思いなんですね」

 

ジンの予想にミルヒは納得する

 

「それでは、僕も試してみよう・・・」

 

そしてジンは自身のLBX、ゼノンを取り出し輝力を集中させた、すると部屋は紫色の光に包まれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・というわけなんだ」

 

再び戦場、バンは移動しながらシンクに経緯を説明した

 

「そうなんだ、ってことはジン君もこっちに向かってるの?」

 

「あぁ、多分そうだと思う・・・あっ、あの人がエクレールって人なんじゃないか」

 

そう言ってバンは前方で戦っている緑髪の垂れ耳の少女を指差す

 

「うん、きっとそうだ。 おーい!」

 

ちょうど垂れ耳の少女が周りの兵士を全員ねこだまに変えたところでシンクが声を掛ける

 

「お前達は?」

 

「僕は勇者として呼ばれたイズミ・シンクです」

 

「俺は山野バン、勇者じゃないけど俺も戦いに来た」

 

「エクレール、騎士団の親衛隊長だ」

 

シンクとバンが自己紹介するとエクレールは少し不機嫌そうにそう言った

 

「エクレール、姫様がエクレールが一番上手って言ってたから紋章砲教えてほしいんだけど」

 

「お、そ、そうか。 お前もか?」

 

エクレールはミルヒのことを聞くと少し赤くなった

 

「いや、俺はまず二人のを見させてもらうよ」

 

「そうか・・・ちょうど敵兵が来たな」

 

エクレールがそう言ったのでシンクとバンも前を見る、そこにはこちらに向かって何人もの兵士が迫っていた

 

「早速実戦だ、まずは紋章を発動させる」

 

「紋章発動、レベル1!」

 

シンクは左手を前に出し紋章を発動させる

 

「全身の力と気合を込めて紋章を強化、レベル2!」

 

エクレールの支持通りに紋章を強化させる

 

「「・・・レベル3!」」

 

すると二人の背後に大きな紋章が現れる

 

「すげぇ・・・!」

 

その光景にバンは感動する

 

「最後にフロニャ力を輝力にかえて、自分の武器からうち放つ!」

 

「「はあぁぁぁあ!」」

 

『うわあぁぁぁぁぁぁあ!!』

 

同時に放った紋章砲に兵士のほとんどがねこだまに変わる

 

「紋章砲は便利だが防具や甲冑を許された戦士長や騎士には防がれることも多い、それになにより・・・」

 

「撃つと結構疲れるね」

 

汗をぬぐいながらシンクはそう言った

 

「よく考えて使え」

 

「ありがとう、がんばりますっ」

 

「俺にもできるかな・・・」

 

バンはそんな二人を見て自分の武器を見つめた

 

「怯むな!突撃ー!!」

 

そこに新たな兵士達が現れる

 

「くそ、次から次へと・・・!」

 

「キリが無いね、これじゃ」

 

 

 

「・・・なら僕に任せてもらおう」

 

 

 

「「「え?」」」

 

三人はその声に驚く、その刹那何かが振り下ろされ兵士のほとんどがねこだまに変えられてしまった

 

「なに!?」

 

「バン、今のって・・・」

 

「あぁ、来たんだ・・・俺達の仲間が!」

 

通り過ぎた方向に再び振り返るとそこには・・・

 

「待たせたね、バン君、シンク君」

 

そこにいたのは手足、そして頭部にゼノンの物を模した物が装備され、背中に赤いマントを纏ったジンだったのだ

 

「ジン!」

 

「すごい!ジンもLBXと合体できたんだ!」

 

「だ、誰だお前は」

 

LBXと合体して現れたジンに喜ぶシンク、そしてエクレールは突然現れたジンに困惑していた

 

「海道ジン、君の味方だ」

 

「あ、あぁ。 私はエクレールだ」

 

「よろしく頼む、それより三人とも、ここは僕一人で十分だ。 君達は先に進んでくれ」

 

そう言って再び構えるジン、それにシンクは驚く

 

「えっ?この数を一人でなんて、無茶だよ!」

 

そのシンクの言葉にバンが答える

 

「大丈夫だ、ジンは強い」

 

その真っ直ぐな眼にシンクは一瞬目を見開いたが

 

「・・・判った、ここはジンに任せたよ」

 

シンクの言葉にジンは頷いた

 

「よし、行こう、シンク、エクレール!」

 

「うん!」

 

「あ、あぁ」

 

いまだ困惑するエクレールと共にシンクとバンは先に進んだ

 

「待て!」

「行かせるか!」

 

先に進むバン達を兵士達は追いかけようとするが

 

『ぎゃあ!』

 

ジンによって彼等はねこだまに変えられてしまう

 

「ここを通すわけにはいかない・・・」

 

そう言ってジンは兵士に対して構える

 

「ここを通るのは・・・僕を倒してからだ!」

 

ジンは兵士達に向かって突っ込んでいった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁぁあ!」

 

「ぎゃーー!」

 

シンク、バン、エクレールは向かってくる兵士達を次々とねこだまへと変えていった

 

「ねぇ、これってあとどのくらい行けば目的地?」

 

「相手の拠点はまだ先だ、お前等気を緩めるな・・・っ!」

 

答えている途中でエクレールは目の前から襲い掛かる光に気が付き、剣を目の前で構えた

 

「これって!?」

 

「紋章砲!?」

 

いち早く気が付いたエクレールは剣でその光を受け止めたがその威力に押され、後ろのシンクとバンを巻き込んで吹き飛んだ

 

「ほんの少し期待をして来てみたが、所詮は犬姫の手下か」

 

その光が放たれた場所にいたのは銀色の髪の勇ましい女性だった

 

「レオンミシェリ姫!!」

 

エクレールはこの勇ましい女性をそう呼んだ

 

「お姫様・・・?」

 

「姫などと気安く呼んでもらっては困るのぉ、我が名はレオンミシェリ・ガレット・デ・ロワ。 ガレット獅子団領の王にして百獣王の騎士! 閣下とよばんか! この無礼者が!」

 

「閣下・・・」

 

シンクとバンはレオンミシェリの迫力に圧倒されていた

 

「まぁそんなことはいい、ワシは先に進ませてもらおう」

 

そう言ってレオンミシェリは黒いセルクルに乗ってシンク達を飛び越えて行った

 

「おい、勇者!早くどけ!」

 

「いや乗ってるのそっちでしょ!」

 

シンクとエクレールは重なって倒れていたのでうまく立てなかった

 

「うえぇ!?」

 

「あ、ごめん」

 

シンクがエクレールをどかそうとその体に触れるとシンクはエクレールの胸に触ってしまった

 

「・・・・・・・」

 

その状態で数回手を動かす

 

「もしかして・・・女の子?」

 

「あ、あぁ・・・この・・・」

 

「え?」

 

「このスットコ勇者がぁぁぁぁぁぁあ!!」

 

「うわぁぁぁぁぁぁあ!!」

 

エクレールの怒りの一撃でシンクは宙へと舞った

 

「・・・なぁ、いいかげんどいてくれないか?」

 

二人の下敷きになっていたバンはいまだ身動き出来ないでいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ!」

 

少し戻った場所、そこではジンが敵兵と戦っていた

 

「くそっ、なんて強さだ」

 

「この調子なら十分も掛からなそうだな」

 

「おーい!」

 

そこに戦っていたジンの後ろからビスコッティの兵士達が向かってきた

 

「加勢に来ました!」

 

「ありがとうございます・・・!何か来る!」

 

ジンが気が付き兵士達もその方向を見るがすでに遅い

 

『うわぁぁぁぁぁあ!』

 

光の矢を受けビスコッティの兵士達は全てけものだまへと変えられてしまった

 

「くっ!」

 

ジンは辛うじてゼノンハルバードで防いでいた

 

「ほう、これを防ぐか」

 

「あなたは?」

 

「我が名はレオンミシェリ・ガレット・デ・ロワ、ガレット獅子団領の王だ!」

 

「ガレット獅子団領の王・・・ということは貴方を倒せれば僕達の勝利に近づくということですね」

 

そう言ってゼノンハルバードを構えるジン

 

「ほう、ワシが獅子団領の王と知ってそれでも戦おうと言うか、面白い、ここで戦ってやらんでもないがワシは急いでいるのでな、先に進ませてもらう!」

 

レオンミシェリは黒いセルクルでジンを飛び越える

 

「待て!」

 

「閣下の邪魔はさせん!」

 

ジンは追おうとするが残っていたガレット獅子団の兵士が立ち向かう

 

「くっ!」

 

「やぁ!」

 

するとオレンジ色の閃光がガレット兵の数名をねこだまへと変えた

 

「なにもの!?」

 

「ジン、大丈夫か!」

 

「バン君!」

 

「僕達もいるよ!」

 

そこにはバン、シンク、エクレールがいた

 

「すまない、相手の大将を逃してしまった」

 

「気にするな、俺達がなんとかするさ」

 

「させるか!」

 

そうこうしている間に兵士達がバン達に襲い掛かる

 

「はぁ!」

 

それをジンがなぎ払う

 

「三人共、早く行くんだ」

 

「うん、ありがとう!」

 

「感謝する!」

 

「よし、みんな行くぞ!」

 

そう言ってバン達はレオンミシェリを追った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・いた!」

 

バン達がレオンミシェリを追って数分、中央がへこんでいるアスレチックエリア付近でその姿を見つけた

レオンミシェリはセルクルに乗り高らかに跳び上がった

 

「「はぁぁぁぁぁぁぁあ!」」

 

それを見たシンクとエクレールはレオンミシェリに向かってジャンプした

そして宙に浮いているレオンミシェリに武器を振り下ろす

しかしレオンミシェリはセルクルから飛び降り斧から紋章砲を放った

それに直撃してしまったシンクとエクレールは地面に叩きつけられる、レオンミシェリは黒いセルクルから盾を受け取り着地する

 

「いっけぇ!」

 

そこにバンがレオンミシェリに斬りかかる

 

「ふん!」

 

だがレオンミシェリはそれを盾で受け止め逆に斧でバンに攻撃する

 

「くっ!」

 

バンはそれをイプシロンガーターで防ぎ、その勢いでレオンミシェリから距離を取る

 

「シンク、エクレール、大丈夫か!」

 

「なんとかね!」

 

「まだいける!」

 

シンクとエクレールは立ち上がりバンと並ぶ

 

「うおぉぉぉぉぉお!!」

 

だがその間にレオンミシェリは紋章を出現させ、斧を地面に叩き付けた

 

「獅子王炎陣!」

 

地面からいくつもの炎の柱が上がり、空からも炎弾が降り注いだ

 

「紋章術ってこんなこともできるの?」

 

「レオ姫のは桁が違う、倒されたくなければ・・・」

 

「「とにかく逃げる!」」

 

シンク、エクレールはレオンミシェリの紋章術の威力にその場から逃げる

 

「大爆破!」

 

その掛け声と共に大爆発が辺りを包み込んだ

 

『爆破ぁ! レオンミシェリ閣下の必殺、獅子王炎陣大爆破ぁ! 範囲内にいれば立っていられるものはいないという超絶威力の紋章砲、味方も巻き添えにしてしまうのがたまに傷ですが、それにしてもすごい!』

 

ナレーションが説明し終わると同時に煙が晴れる

 

「・・・なに!」

 

「あ、危なかった・・・」

 

バンはイプシロンガーターで爆発から免れていた

 

『なんとぉ!あの獅子王炎陣大爆破を耐えた兵士がいます!あの兵士はいったい!?』

 

「貴様・・・」

 

「俺以外にもまだいるぜ!」

 

「なんだと!?」

 

そう言って上を見上げるバン、それに釣られてレオンミシェリも見上げるとそこには

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

 

『そっ、空だぁ!勇者と親衛隊長、無事です!』

 

空高くにシンクとエクレールが飛んでいて今は落ちている真っ最中だった

 

『だが、これではレオ閣下の的だぞぉ!?』

 

するとエクレールはシンクを空中で蹴り飛ばした

 

『け、蹴ったぁぁぁぁぁあ!』

 

エクレールに蹴られその勢いでシンクはレオンミシェリに武器を振り下ろす

 

「おりゃぁぁぁあ!!」

 

「くっ!」

 

レオンミシェリは斧でそれを防ぐ、だがシンクはそれを見て

 

「バン!今だ!」

 

「任せろ!」

 

この時、バンにはある考えがあった、輝力で・・・紋章術であの技が出来ないか、と

 

「紋章発動!・・・レベル3!」

 

バンは背後に紋章を出現させた

 

「必殺ファンクション!」

 

そして輝力を矛先に集中させながらイプシロングレイブを回転させる

 

「ライトニングランス!!」

 

イプシロングレイブを握り直しそれを突きつけるとその矛先から光の槍が放たれた

バンが考えていた通り、紋章術でLBXの奥義、必殺ファンクションを使うことが出来たのであった

 

「いっけぇ!!」

 

バンの放ったライトニングランスはレオンミシェリに直撃し、その鎧を砕いた

 

「うむ、チビ二匹と垂れ耳相手で少々侮ったか・・・」

 

砕かれた鎧からレオンミシェリのインナーが露わになる

 

「このまま続けてやってもよいが、それではちと両国民へのサービスがすぎてしまうのう」

 

その状態でなぜかセクシーポーズを取るレオンミシェリ、それを見たバンは思わず顔を逸らしてしまった

 

「レオ閣下、それでは」

 

「うむ、ワシはここで降参じゃ」

 

その発言と共に花火が上がった

 

『まさかのレオ閣下敗北! 総大将撃破ボーナス350点が加算されます! 今回の勝利条件は拠点制圧ですので戦終了とはなりませんがこのポイント差は致命的! ガレット側の勝利はほぼないでしょう!』

 

「やった・・・俺達やったんだ!」

 

「うん!やったよ!」

 

バンとシンクは二人で喜び合っていた

 

 

 

 

 

その後、戦の終了時間が来て獲得ポイントの結果ビスコッティの勝利という形で幕を閉じた

そしてヒーローインタビューのようなものでカメラやアナウンサー等が集まっていた

 

「勇者、親衛隊長、そしてそこの騎士よ、三人がかりとはいえワシに一撃入れたことは褒めてやろう。 だが、今度も同じ活躍ができると思うなよ」

 

レオンミシェリはそう言ってシンクにマイクを投げ渡す

 

「あ、ありがとうございます姫さ・・・じゃなくて閣下!閣下との戦い、怖かったけど楽しかったです」

 

言い終わったシンクはバンにマイクを渡す

 

「俺も、レオ閣下とのバトル、すごい楽しかったです!」

 

「ところで君はいったい・・・」

 

「俺は山野バン、よろしくおねがいします」

 

「はぁ、こちらこそ」

 

アナウンサーは自己紹介してきたバンに戸惑いつつも会釈した

そしてバンは離れていたエクレールにマイクを投げ渡す

 

「撮影班、垂れ耳に寄れ、良い絵が撮れるぞ」

 

レオンミシェリがそう言いカメラはエクレールにアングルを向ける

 

「・・・え?」

 

マイクを受け取った瞬間エクレールの衣服は破れ下着だけの姿になっってしまった

 

「あ・・・あぁ・・・」

 

すると上空のモニターに映像が流れる

それはバンが放ったライトニングランスのプラズマが落下しているエクレールに当たっていたというものだった

 

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

 

「あわわ!」

 

『山野バン、なんと自軍騎士に誤爆! 防具破壊を超えて服まで破壊してしまいました』

 

エクレールは両手で体を隠し、バンは手で顔を覆った

 

「き、貴様ぁ!!」

 

「待って!追いかけるならせめて何か着てくれーー!」

 

「はっはっは、また来るぞ。 今度はきっちり侵略してやろう」

 

そう言い残しレオンミシェリは立ち去っていった

 

「このバカ!このバカ!こんのバカーーー!!」

 

「待って!謝るから!謝るからなにか着てくれーーー!!」

 

エクレールは短刀を振り回しながらバンを追いかけ、バンは顔を片手で覆いながら逃げていた

 

『騎士エクレール、おいしい映像ありがとうございました』

 

「えぇーい、やかましい!」

 

「あ、あははは・・・」

 

その光景を見てシンクはただ苦笑いするしかなかった

 

『さて、ガレット軍が勝利していればこの後、会場でガレットの地酒祭りが行われる予定でしたがビスコッティ軍の勝利となりました、よって戦勝イベントの開催はビスコッティ側の権利となります! フィリアンノ城のミルヒオーレ姫? 今回のイベントはやはり?』

 

アナウンスの声で立ち止まる二人

 

『はい、フィリアンノ音楽ホールから音楽と歌の宴をお送りします』

 

すると上空のモニターにミルヒが映りその声が聞こえてきた、その声を聞いた兵士達は歓喜の声を上げた

 

『姫様の歌のセットリストもバッチリあります!』

 

その脇からオレンジ色の少女が映りそう言った

 

「へぇ、姫様も歌とか歌うんだ」

 

「歌うんだとは何事だ!姫様は世界的な歌い手であらせられるんだぞ!」

 

「「世界!?」」

 

「そうだよ」

 

すると後ろからブラウンの髪をした青年が現れた

 

「お疲れ様だ、勇者殿、エクレール。 そしてバン殿」

 

「えっと、あなたは・・・?」

 

「私はロラン・マルティノッジ、エクレールの兄だ」

 

そう言いながらエクレールの頭に着替えらしきものを乗せるロラン、それを持ったエクレールはロランの後ろに隠れ着替え始める

 

「俺は山野バンです、よろしくお願いします」

 

「あぁ、こちらこそ」

 

そして二人は握手をした

 

「バン君!」

 

すると横からジンの声がした

 

「ジン!」

 

「バン君、相手の大将を倒すなんてすごいじゃないか」

 

「へへ、みんなのおかげだよ」

 

「君は?」

 

ロランはジンを見てそう聞いた

 

「俺の友達です」

 

「海道ジンです、よろしくおねがいします」

 

「私はロラン・マルティノッジ、よろしく」

 

「それでロランさん、姫様が世界的な歌い手って」

 

ジンの自己紹介が終わったのを見計らいシンクはロランに尋ねる

 

「あぁ、すまない、姫様は他国との関与や交流の際、楽団を連れて世界中で歌われているんだ」

 

「なるほど」

 

「すごいんだなミルヒって」

 

それを聞いてシンク達は感心する

 

「ただ近頃は戦続きでツアーもめっきり滞ってしまっていてね、我々も久しぶりに姫様の歌を聞けるぐらいなんだが・・・」

 

「貴様らも姫様の歌を聴けば納得するだろうよ」

 

そこに着替え終わったエクレールが顔を出してそう言った

 

「活躍していただいた勇者殿とバン殿、そしてジン殿には特等席で聞いてもらうことにしよう」

 

「「「ありがとうございます」」」

 

「あっ、でもちょっと一旦家に戻るか、向こうに連絡したいんですが」

 

「そうだ、俺達も連絡しとかないと」

 

それを聞いたエクレールとロランは不思議そうな顔をした

 

「召喚された勇者は、もとの世界と連絡を取ることもできない、恐らくバン殿達も同じであろう」

 

「それが召喚のルールだ」

 

それを聞いたシンク達は表情を凍らせる

 

「ははは、そんな、冗談を」

 

「いや、冗談ではなく」

 

彼等の間に沈黙が流れる、そして

 

「「えぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇえええ!!!」」

 

シンクとバンの叫びが辺り一帯に響いた

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第二章
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