真(チェンジ)!!仮面ライダーディケイド〜紅蓮の破壊者〜【第9話:Fの能力・検索する真実】
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カフェ『スプリング』…

 

「と、まあ、そんな所だ。」

 

一連の流れを説明した隼人とブラボー。

 

(深紅のライダー…話を聞く限り竜馬の『ゲットイクサ』だろう…しかし、何故、地獄兄弟が…?)

 

物思いにふける四季…。

彼も地獄兄弟とは拳を交えたこともある。しかし、ザビーの少女については知らないし何よりアクセルとブラボーを襲った訳が解らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの〜僕達帰っていい?」

 

ここで暫くダウンしていたツインテールの女性が話しだした。

 

「ダメだ『キー○ード・クラッシャー』!!」

「僕は『雷刃の襲撃者レヴィ・ザ・スラッシャー』ていう名前だよ!!」

『そうだ四季!!レディの名前はちゃんと呼ぶんだ!』

いつの間にならキルバットがレヴィの豊満な胸に抱かれて鼻の下(?)を伸ばしきっている…。

「ほう…キルバット…お前はそっち側か?」

『背に腹は変えられんならぬ、胸には変えられんからな!!ムハハハ!!』

 

 

しかし、この決断が彼の命運を分けた…。

 

 

 

 

『エンジン・スチーム』!!

「『ギャアあああああああ!?』」

隣にいたボブの女性がエンジンブレードのスチームで二人をグリルした…。

その時、彼女は少々貧相な胸に手を当て目に涙を浮かべていたという…。

 

 

「そんな貴方にバストアップグッズ!!」

 

 

そんな事をしてるとどこから沸いてきたのか黒いタキシード姿の黒いソフト帽を被った男が現れる…。

「わっ!?何この人!?」

この男の登場には四季、キルバット、オーナー以外全員驚く。

 

「ええ…私は…」

「コイツの名前は商あきない 喜助。太刀の悪い強欲変態商人だ。」

四季が男を簡単に説明する。その途端、全員男と距離をとったのは言うまでも無い。

「ノンノン…私は清く美しい『超時空商協会実働専務』兼、『リア充撲滅ライダー委員会会長』兼、『ロリコンライダー協会会長』の商 喜助でございます。以後、お見知りおきを。」

『因みにコイツの販売するモノは殆どボッタクリだ。』

 

 

全く…と言うよりさらに悪化した自己紹介をする喜助。キルバットがさらに重要な項目を追加する。

そして、カズキに目をつけると…

「ハア〜イ!そこのボーイ!!」

「え、俺?」

「本来ならぶっ飛ばして殺りたい所だけども営業時間だからしょうがないですね。」

そう言うと懐から喜助はハートの形をした栓のピンクの小瓶を取り出す。

「こちらウチの新商品なんですがね、この『ムラムラバースト君』を使えば貴方の彼女をメラメラしてムラムラして『うっひょー!!』てなって『や・ら・な・い・か・?』てなって『ハッスル』して童貞卒業間違いなしです。どうですか〜?今ならお得プライスです。」

「えっ…ええと…」

「「「やめんか!!この悪徳商人!!」」」

 

 

 

とうとう四季、翔子、斗貴子がライダーキックを繰り出し成敗した…。

 

 

 

 

「まあ…手掛かりも得られたことだし…」

翔子はボロボロのフィリップを叩き起こす。

「フィリップ、検索を始めるわよ!」

「翔子まってくれ!!この店には『サバイブピラフ』という奴が…」

「プトティラ・アルティメット・スリー逝ってみる?」

「それでは検索を始めよう…」

半ば脅す形の翔子…。

「あの…何をしようとしているのですか?」

ブラボーが翔子に質問する。

「ああ、コイツの頭の中は『地球の本棚』と『次元の本棚』、それと『夜天の本棚』って言うのになってて、今してるのは『地球の本棚』からキーワードで情報を絞りだすことね。」

「そう言うこと。」

フィリップは目を瞑ると彼の意識は真っ白で本棚が延々と並ぶ空間にあった…。

「フィリップ、キーワードは2つ。『スティンガー』『コーウェン』。」

「了解。キーワード『スティンガー』『コーウェン』。」

 

すると空間の中の本棚が動き数が減っていく…。

「まだ残っているね。」

「なら、キーワード追加。『核鉄かくがね』、『ガイアメモリ』。」

翔子がキーワードを追加するとさらに本棚が消え一冊の本がフィリップの手元にくる。

 

「T2コア計画?」

 

しかし、その本は厳重に鎖で巻かれ閲覧することは出来ない。辛うじてフィリップは背表紙を読めたが…

「ダメだ翔子!閲覧できない!!」

「それは困ったわね…」

「なら、キーワードを替えてみてはどうでしょう?例えば『協力者』とか…」

「成る程…キーワード変更『協力者』!」

ブラボーの機転により何冊かの閲覧可能な本が残る。

「もう少し絞ってみるか…キーワード『風都』。」

すると一冊の本が手元にくる。

「ビンゴ…『早乙女…賢』?」

フィリップは早速、本を開き閲覧を始め、暫くすると意識を現実に戻す。

「皆…スティンガーとコーウェンとその協力者について分かった。」

そして、フィリップは閲覧した内容について語りだす…。

早乙女 賢

スティンガー、コーウェンと同期であり更には違法研究に彼らと共に携わっている。一時は妻子ができたことに身を引くが妻が亡くなると同時に再び違法研究を再開する。

娘の名前は『ミチル』で現在、大学生だが突如、行方不明になる。

「彼は現在、風都理系大学で教授をしているようだ…。恐らく違法研究の事が明るみに出ていないからだろう…。上手くいけばスティンガーとコーウェンを確保できる可能性が高い…」

「よし、なら早速…」

「待ちまかたまえ…君は先程の事を忘れたのかい?」

 

 

はやまるカズキを静止するフィリップ

「今、迂闊に動けば返り討ち、最悪の場合取り逃がす場合もある。それに君らを待ち伏せしたした件でも敵がドーパントと何らかの関係がある可能性が高い…。」

 

 

そこで、直接、大学に乗り込むグループと外で警戒組に別れることになった。

 

直接、乗り込むのは翔子と隼人。翔子は聞き込み、隼人はそのまま早乙女を訪ねる。

 

そして、警戒組にはカズキ、ブラボー、斗貴子、そして、四季が回ることになった。翔子は例のアホ2人の事もあるので遠慮したが『どうせなら多いほうが良い』と言って参加したのだ。これは翔子らも喜んだが斗貴子は複雑そうな表情をしていた…。

 

 

 

そして、作戦の実行は今日の戦闘のこともあるので翌日に持ち越された…。

 

 

 

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