K-ON!+EXPLORES...第12話・追試後半! |
〜追試まであと3日〜
軽音部の唯以外を名前かつ呼び捨てで言えるようになってから3日ぐらい経ったな・・・
澪が赤面して、紬と律がかなり喜んでいたのは何でだろう・・・・・?
一昨日も昨日も澪と顔を合わせると向こうは赤面してさ
紬と律はずっと俺が見るたびに喜んでいる
やっぱり女の事が分からなくなって(・・・・・・・・)きたな・・・
あの時以来か・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・−い、泰!!」
・・・・・・
「おーい!!泰!!」
「ん?ああ!!ごめんごめん」
「何ボーっとしているんだ、話聞いていたか?」
「ごめんなさい、全くと言っていいほどです・・・」
バシッ!
「いってぇ!」
気がついたら、俺の脳天に律のチョップが入ってきていた
「や・す・ひ・ろ・く〜ん、君は唯が追試に落ちてもいいと思っているのかな〜?」
律が皮肉たっぷり込めて俺に言い放つ
そんな訳ないだろう
誰だってそうさ・・・
「澪、悪いけど俺の代わりに殴って」
「分かった」
ゴツン!
「いった〜い!何させるんだよ!泰!!」
「さっきのは挑発した君が悪いだろうが」
「それより、泰広、ムギの提案で今晩励ましのメールしてあげようって事になったから忘れないようにな」
「了解っと」
〜帰宅後〜
俺夕飯食べて、風呂に入ってからさっそく唯に励ましのメールを送ろうと思う
・・・が俺は1回も女子に自らメール送った事がないんだよな・・・
逆に不審がられたりしないんだろうかな・・・
正樹が羨ましい、普通に女性に接する事ができるし、男女問わず慕われているしな
俺もいつか正樹みたいになりたいな、でもそれがまた難しいんだな、うん
まあ、とにかく送ろう!
ダメだったらダメだった時に何とかしよう!
とりあえずこう俺は文章が出来た
『唯、追試の勉強頑張っているかい?
俺たち軽音部5人は出来る限りの事で
君をサポートするから、追試頑張って!!
少しでも早く演奏合わせられるといいね』
とこんな感じだ
まあ悪い文章ではないが・・・・・
仕方ない、とりあえず早く送ろう
「送信っと」
〜5分後〜
♪〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
着メの音だ
どうやら唯からの返信だ
中身は・・・・・
『やっくん!!ありがとう!!
やっと私の事名前呼んでくれる
ようになって嬉しいよ!!!!
じゃあ、また明日ね、バイバイ〜♪』
ごく普通の返し方だ
まあシンプルで悪くはないかな、うん
〜追試前日〜
「というわけで澪ちゃん!!」
「えっ?勉強してきたんじゃないの!?」
「少ないけど多い1週間もあったじゃないのかよ!?」
正樹がまた呆れたような口調で問い掛けると
「できなかった・・・・・」
段々と頬が赤くなり、目が涙目になってきた唯
「「「えぇっ!!?」」」
俺、正樹、律は驚いた!!
そりゃ誰だって1週間あったのに勉強できなかったなんてさ・・・
それより・・・
「合格点取れなかったら、唯ちゃん・・・」
「それだけは絶対したくない!!!」
「う〜ん・・・よし!!今晩特訓だ!!」
「本当っ!?」
「澪に教えてもらえば確実に合格点取れるぞ!!
「いや〜・・・///」
澪が頬を左手で掻きながら照れている
「上手いんだぜ!!一夜漬け教えるの!!」
「うおーい!!普通に教えるよ〜!!」
律の奴、縁起でもないこと言うの多いな
「「それじゃあ皆様お先に・・・」」
ガシッ!
俺と正樹が帰ろうとしたらまた律に肩を掴まれた
一体何回目になるんだこのやり取り・・・
「なーに言ってんだよっ!!お前らも来るんだよ!!」
「俺たちは・・・「泰はともかく俺は必要ないだろ!!」・・・・・」
あ、正樹俺を犠牲にして自分だけ苦難を逃れようとしている・・・
俺は少しイラッ!と来たので
バシッ!
「いってぇな!!泰!!」
「何で俺だけ犠牲にしようとするんだよ・・・」
「嘘だ、ゴメンゴメン」
「でも、俺はいいんじゃないの?澪や紬がいるしさ」
「唯は数学が苦手だからいつも正樹に教えている泰広が来たほうがいいと思うし」
澪が言ったことはまさに正当な回答だ
「で、ででででも、ホラ、その・・・何というか・・・だから・・・えっと・・・///」
教えるのは良かったが、別な問題があるんだよな・・・
「普通の女子高生の家に、男子高生が入ったら・・・その・・・何か問題的なのがあるんじゃないのかな?」
すると
「ブッ!」
正樹が噴出す
「「フフフフフ(笑)」」クスクス
「あははははは!!!!!!」
唯以外の皆が笑い始めた
「何で笑っているんだよ?」
「だ、だってよ、お前がそんな事意識するなんて思ってもいなかったし、それにお前がそんな事できるわけないだろ!!!あっはっはっはっはっはっはっは!!!!!!」
律がそんな事を言って机を手でバンバンと叩きながら大爆笑、そして唯以外の前者もまた笑い始めた
いや、悔しい感じもして確かにそうかもしれないけど、そこまで笑わなくてもな・・・
「皆ひどいな・・・・・」
「あっはっはっはっはっは・・・」
「おい!律!!泰広をこれ以上困らせるな」
「はいはい」
「唯は俺と泰広が来てもいいよな?」
正樹が唯に尋ねると
「へ?全然いいよ〜、皆いた方が楽しいし〜」
「勉強するんだよね?」
「そうだけど・・・・・」
「こんな調子で大丈夫なのかな?」
「さあ・・・」
俺と澪は溜息をついた
「じゃあさっそく、唯の家にレッツゴーだ!」
「「うん!!」」
「「了解!!」」
紬と澪、俺と正樹は律の掛け声に反応して、部室をあとにした
〜唯の通学路途中〜
俺は耳にヘッドフォンをつけて、ウォークマンを聴いている
前の軽音部でギターを買いに行った時みたいに低音量でね・・・
おかげで会話の音量>音楽の音量だ、別にいいけど
「今日はお父さんが出張でね、お母さんも付き添いでいないから気兼ねしなくていいよ〜」
「あれ?妹がいるっていってなかった?」
「うん!!妹は帰ってきていると思う」
「それだとお邪魔にならないかしら?」
紬の発言は最もかもしれない
何せ俺と正樹はこの前妹さん…じゃなくて憂ちゃんに世話になったし・・・
「「「(唯|(ちゃん)の妹か・・・)」」」
しばらくすると
「全然大丈夫なんじゃない?」
律がそんな事を言い、澪と紬は少々苦笑い気味だ
何か3人が考え込んでいたみたい
殿方たちが思っているほど唯の妹つまり憂ちゃんのイメージは全然違う
その後唯の家に着いた
一戸建ての家か・・・まだまだ新しいな
「みんな上がって上がって」
「「「「「おじゃましま〜すっ!」」」」」
俺が最後尾だったので、ドアを閉めて前を見ると憂ちゃんが歩いてきたのが目が悪くても分かった
「あっ、お姉ちゃんおかえり!あれお友達?」
「やあ憂ちゃん」
「この前は本当にありがとうね」
「こんにちわ!泰広さん!正樹さん!いえいえ、とんでもない!あれぐらい当たり前ですよ」
「「(やっぱ出来た妹|(さん)だ・・・)」」
そして、俺と正樹から律、澪、紬に視線を変えると
「初めまして、妹の憂です、姉がお世話になってます」
3人が憂ちゃんを見つめていると
憂ちゃんが俺たちも含めた5人分のスリッパを用意してくれた
「スリッパをどうぞ」
「「「(出来た子だー!!)」」」
〜唯の部屋にて〜
「それにしても、姉妹でこんなにも違うとはね。」
正樹の言葉に、律が頷く。
「だよな。
妹さんに、いい所全部持って行かれたんじゃね?」
「ヒドーイ!」
ガチャ!
「あの、皆さん良かったらお茶どうぞ、買い置きのお菓子で申し訳ないんですけど・・・」
「「「(本当に出来た子だっー!!!)」」」
「俺のバカ弟にも見習って欲しいもんだな・・・」
「泰広の弟?」
「ああ、あいつか・・・あいつは俺以上のやんちゃだったからな」
「そうだね、憂ちゃんのような下の弟が欲しかったな・・・」
「泰広君とは性格が反対ね」
「まあそんなところさ」
正樹が紬に肯定した、そういや正樹とはそこそこ仲が良かったな
「じゃああんまり時間が無いから集中して行くよ」
澪が唯に教える家庭教師みたいな感じで、俺と紬はサポートする事にした
ちなみに残った2人は・・・・・
正樹は机を借りて予習、律はあくびをしながら肘をついて見ている
「(まあ俺は予習で貯金作っておいたから、今日は大丈夫だな)」
そう、俺は家で先生にやってこいと言われた分以外にも少し多めにやっているので
結構余裕が出来ている、まあ国語は別だけど・・・
しばらく参考書を眺めていると律が立ち上がって、本棚の漫画本を取り、ベットで寝そべって見始めた
「あははははは!!!!!」
「だああ!もう!!!!」
「うるせーやい!!!!」
ゴツンッ!×2
澪と正樹の鉄拳を喰らった律・・・・・
まるでどっかの国民的アニメのように殴られて、大きなたんこぶが2つ出来た
ハイドンマイ!
しばらくして
俺は澪が参考書で唯に解かせるための問題を抜粋している間は俺が代わりに見ていた、すると
「あ、足が痺れた〜」
そして、律が唯に寄り添って、左手を振り上げて
チョン・・・・・・・
「あああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
「「律!!!!!!」」
俺と澪が見事にハモッた
そして、澪はたんこぶ2つの上にさらに拳骨を加えて、3つになった
まるでアイスクリームみたいに・・・
ついに部屋を追い出された
仕方ない、自業自得だな・・・
まあ俺は殴りはしませんでした、だって『女に手を出す奴(男)は最低』と何度も諭されてきたからね
度が酷い時は考え方も変わるけど
「ダメだ〜集中力が続かない」
「おいおい、まだ初めて30分しか経っていないぞ」
唯の家に着いたのは大体4時前ぐらいだったから
勉強始めたのもそこあたりだろうな
「もう少し頑張ろうよ、唯、俺たちも頑張っているからさ」
「そうだぞ、お前のためにこいつら3人は付き添ってくれているんだぞ」
「唯ちゃん、ケーキ持ってきたから後で食べよう、だからもう少し頑張って!!」
すると、テーブルにベタ〜っとなっていた唯はすぐに起き上がり
ものすごい速さで問題を解き始めた、まるで古いビデオの早送りをしているみたいに
「「「(さすが紬|(ムギ)・・・)」」」
〜30分後〜
「おいし〜」
「この時が生きてるって感じ〜」
「この子達の人生って一体・・・」
「最悪ニートだろ」
「ひどーい!まーくん!!」
「止めろ!縁起でもない、正樹!!」
「冗談だ、冗談」
「「冗談に聞こえないよ|(ないだろ)!」」
その後真鍋さんが来て、いろいろと話が延々と続き始めた
やっぱし女子の会話って長いものなのかな・・・
何か変わったあったのかって?
真鍋さんが「和でいいわよ」と催促してきたぐらいだ
途中で憂ちゃんも会話に加わり、大げさに言うとヒートアップしていた
「ところでやっくんは何で共学になった桜高に来たの?女性恐怖症なのに」
「それ言わんといて」
「あら、泰広君女性恐怖症だったの?だから入学当時の自己紹介あんなにオドオドしていたのね」
「結構鋭いな、和は。それもあるけど、こいつと俺は家が桜高に近いし、進学校だからだな」
「へぇ〜」
「思い出した!!実はさこいつな、中学校で・・・」
「正樹!!ダメ!!」
「いいじゃねぇか」
「なになに、聞かせて!!」
そして、俺は唯と律に手を取られて、正樹が話すのを聞くしかなかった
皆は大爆笑
またかよ・・・
一体俺はどこまで笑われるんだ(T_T)
ガヤガヤガヤ
笑い声が部屋中に響き渡る、まあ俺も正樹も会話に加わっていたからなかなか楽しかったと思う
そして・・・・・
「ところで大丈夫なの?」
「「「「「「あ・・・・・」」」」」」
「いい?ここまでが試験範囲だからね」
そういや正樹がいない
1階かな?
すると俺が座っていた先の唯が
「りっちゃん隊員・・・」
顔が赤くなり、涙目で漫画本を床で寝そべって見ている律の方を見た
一体どうしたんだろう?
左の紬に聞いてみると
「(唯一体どうしたの?)」
「(さあ・・・澪ちゃんが寝ていたところを起こしたらこうなの)」
そして、泣き始めた
一体どうしたんだ?夢でも見たのかな?
〜午後10時30分前〜
「出来た〜!」
「これだけ解けたら大丈夫だろう」
澪が背伸びしながら言った
「そうだね、2次方程式も因数分解も不等式も大丈夫だし」
「これで追試もバッチリね!」
「ありがとう〜!澪ちゃん!やっくん!ムギちゃん!」
「それじゃ私たちはそろそろ・・・」
「俺たちも帰らないとな・・・」
「あれ?律は?」
「そういえば正樹もいないや」
1階に下りると
「うわ〜!!また負けた・・・」
「強いな、憂ちゃんは、俺もこれ家にあるけどよ」
「(馴染みすぎ!ていうかまたって・・・)」
「正樹、帰ろうよ」
「そうだな、これ以上は迷惑だしな」
「それじゃあまた明日、唯!」
「うん!!皆ありがとう〜!!」
「「「「「「おじゃましました〜」」」」」
〜次の日の放課後〜
「唯、大丈夫かな・・・」
澪は部室中をうろうろしていて、律はのん気にお菓子を齧り、紬はお茶を注いでいた
俺はウォークマンで音楽を机に平伏せしながら聴いて、正樹はベースを弾いていた
すると・・・・・
「(ん?何か膝と腕が!!)」
「あっちぃ〜!!!!!!!!!!!!!!!!!」
紬が注いでいた湯飲みからお茶がいつの間にか溢れていた
この人結構心配するのはわかるけど、お茶ぐらい注いでよ
「おい!!大丈夫か?泰広」
「火傷はないのか?泰」
「ゴメンなさい!!泰広君!!」
上から澪、正樹、紬と心配してくれた
「うん、何とか・・・」
紬がタオルと袋に入れた氷を持って来てくれた、本当に用意周到だな・・・
「それより唯は大丈夫なのかな?」
「大丈夫なんじゃないの〜?」
「お前はもっと追試も泰広も心配しろ!!」
〜数日後〜
「今日返却だよね?合格点取れてるかな・・・」
「あれだけ勉強したから大丈夫なはず」
紬が1番唯を心配している澪に言った
「そうだよ、それに今更心配しても結果は変わらないし」
「お前と泰と紬があれだけ教えたなら後は唯を信じるしかないだろ」
ガチャン!
唯が来た!!
「ど、どうだった?」
「どうしよう、澪ちゃん・・・」
「またダメだった・・・?」
俺たち全員の視線が唯に集まる
「ひゃ、ひゃ、百点取っちゃった…」
「極端な子っ!!」
うん、極端すぎる・・・
まあ合格点以下よりは全然いいし良いか。
「でも、良かった〜、とりあえずこれで一段落だな」
唯にカメラを向けて写真を撮りながら言った
「みんなのおかげだよ!本当にありがとう?!」
「いや??それほどでも?」
「「お前|(あんた)は何もしていないっ!!」」
俺と澪が突っ込む
「じゃあさっそく練習しましょう!!」
紬がいいこと言ってくれた、良かった・・・練習もするんだな
「試験勉強中にもコードの練習もしたって事だし、ちょっと弾いてみてよ」
その通りだ、赤点になってしまうほど練習をしたからかなり上手くなっているはずだ
「へへへ、『X』でも『Y』でもなんでもごじゃれ!!」
え?X?Y?俺たちは顔を見合わせた
「じ、じゃあ…『C』『Am7』『Bm7』『G7』って弾いてみて」
「ほいほい?」
ジャンジャ〜ン
何だそのコード?
そんなのあったっけ?
いや、ないはずだ
「・・・忘れた...」
うわ〜まさかのやってしまったパターン
こんなんで2年後の大学入試大丈夫なのか...
「ずっと『X』とか『Y』とか勉強してたから…」
「また、一からぁ!?」
「こ、これがXだっけ!?」
「そんなコードないよ」
俺が指摘すると・・・
「み、澪ちゃん、やっくん、これがXだよね!?」
「「だからそんなのないってば!!」」
♪?チャチャチャ?ンチャラ♪ チャチャチャラララ?ン♪♪
「それは弾けるんかい!!」
澪の突っ込み
さすがに俺も呆れてしまった...
まあ、また頑張るしかないか・・・・・
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