ネギま〜スキル持ちの夜天の王〜第36話
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 真名と千雨のシューティング勝負で出来た人の集りを利用してネギと明日菜は班をコッソリ抜け出した。のどかはそんな二人を追って行った。

 

 勝負終了後、5班の残ったメンバーと6班のメンバーで街を散策を始めた。暫くすると、刹那は刺客の気配を察知して、木乃香の手をつかみ、走り出した。6班は刹那達が走り出したのを見ていたが、普通に歩いていた。

 

 刹那と木乃香めがけて飛針が飛んできたが、刹那はそれを全てつかみ取った。

 

 「ちょっ、桜咲さん。いきなり走り出してどうしたの!?」

 「それに速いです。」

 

 ハルナや夕映の声を無視して、刹那は刺客からの攻撃から木乃香を守る事に集中していた。

 

 「あれ、ここシマネ村じゃん。桜咲さんここに来たかったの?」

 「すいません。綾瀬さん、早乙女さん。わ、私、木乃香さんとふ、二人っきりになりたいので、ここで別れましょう。」

 「「「えっ!?」」」

 「では、お嬢様失礼します。」

 「ふぇ?・・・ひゃっ!」

 

 そう言って刹那は木乃香をお姫様抱っこをして、入場料を払わずに塀を越えて中に入った。

 

 シマネ村の中に入った二人は、原作通りにコスプレをしていた。そんな二人の前に馬車が止まり、ゴスロリ風の服を着た月詠が現れた。

 

 「どうも、神鳴流です〜〜。じゃ無かったです。・・・そこの東の洋館のお金持ちの貴婦人にございます〜。そこな剣士さん。借金のカタにお姫様を貰い受けに来ましたえ〜〜。」

 「な・・・何?な、何のつもりだ、こんな場所で!」

 「せっちゃん、これ、劇や劇。お芝居や。」

 「ふふふ。さぁ、早くお姫様を渡しなはれ。」

 「そうはさせんぞ。木乃香お嬢様は私が守る!」

 「キャーー!せっちゃん、格好えー?」

 「わっ!お、お嬢様いけません!」

 「そーおすかー。ほな仕方ありまへんなー。・・・えーい?」

 

 そう言って月詠は手袋を刹那に投げた。だが刹那に届く前にその手袋は別の人間に取られてしまった。

 

 『だめですよ。お姫様の護衛の剣士とヤる前に、私として貰わなければ。』

 「アスカ先生!」

 

 手袋を取った人間は、真庭鳳凰のコスプレをしたアスカだった。この衣装は何故か貸出の衣装の中に普通にあった。

 

 『やっと追いつきましたよ。木乃香さん、刹那さん。』

 「あんさんは、誰どすかー?」

 『これはこれは申し遅れた、貴婦人殿。我はお姫様と剣士のお目付け役の忍だ。』

 「そのお目付役の忍が何のようですか〜?」

 『用も何も。お姫様をかけた決闘を我とやってもらいたいだけだ。』

 

 そうアスカが括弧を外さず、真庭鳳凰の喋り方という変な話し方で言うと刹那が周りに聞こえないように小さくアスカに言った。

 

 「アスカ先生。どういうことですか?」

 『ふむ。どうもこうも、お前は木乃香の護衛だろ。なら我が決闘をして時間を稼いだほうが良いだろ?』

 「分かりました。アスカ先生お願いします。」

 

 刹那はアスカの言葉に従った。

 

 「ふふふ。ウチはあんさんでも構いませんよ。ウチと手合わせしてもらえるのなら。」

 『なら決まりだな。』

 「では、30分後、場所はシネマ村正門横"日本橋"にてお待ちしております。・・・逃げないで刹那センパイ達もちゃんと来て下さいね。」

 

 そう言って月詠は馬車に乗って去っていった。

 

 30分後、アスカ達は指定の場所に来ていた。

 

 「ふふふふ、来てくれはりましたか。」

 「せ、せっちゃん。」

 「大丈夫ですよ、木乃香お嬢様。」

 『この決闘は我が引き受ける。刹那達は戦闘が始まればこの場から離れていろ。』

 「お願いしますアスカ先生。」

 

 そんなやり取りをしていると人が集まってきた。

 

 『ふむ。月詠とやら、この者達は。』

 「心得てます〜〜。この方達は私の集めた可愛いペット達がお相手します。・・・ひゃっきやこぉー?」

 

 そう言って大量の符をばらまき、式を召喚した。

 

 「それじゃぁ、始めましょうか。」

 『そうだな。・・・では刹那、安全な場所へ逃げるのだぞ。』

 「はい。」

 

 月詠は抜刀してアスカに突っ込んできた。

 

 「にとーれんげきざんてつせーん?」

 『いきなりだな。』

 

 そう言ってアスカは月詠の攻撃を暗器でしのいでいた。

 

 「暗器ですか?やりますなぁ。刹那センパイと戦えへんかったけど、あんさんとの戦いも面白んですなぁ。」

 『そうか。これはどうだ。【((一揆刀銭|いっきとうせん))】』

 

 アスカは月詠から少し距離をとり、暗器で毒刀・鍍を取り出し居合い抜きを月詠に放った。月詠はアスカの居合抜きを自分の刀で受け止めた。

 

 「ふふふ。居合抜きですか〜。」

 『流石というべきか。これを受け止めるとは。』

 「まだまだ、こんなものじゃ〜ないですよね〜。」

 『おぬしこそ。』

 

 そうして月詠とアスカは殺陣を始めた。お互いの攻撃は、お互いの服を切るか薄皮を切る程度のものでお互いにけっていだに欠けるものだった。

 

 そんな状況が暫く続いたが、それも少し離れた城の天辺で刹那と木乃香が天ヶ崎千草とその式、そしてフェイトに追い詰められていた。

 

 「よそ見はあきませんな〜。」

 『ちっ!【破魔・竜王刃!】』

 

 月詠はアスカが刹那達に気をとられている時に刀を振るったがアスカは何とかそれを防いで跳ね除け距離を取り、アスカは月詠に対して、剣戟を飛ばした。アスカは月詠が破魔・竜王刃を対処している隙に離れた。

 そして原作通り肩を射られ、木乃香の力で治った刹那の下に行き、何故か持っていた煙玉を使って、周りを煙で被い、その隙に刹那と木乃香を腕を掴み、((腑罪証明|アリバイブロック))でその場から離れ、更衣室近くまで移動し、着替えてから木乃香の実家に向かった。

 

 ちなみにこの一連の騒ぎをエヴァ、茶々丸、千雨、真名は見物しながらお茶や和菓子を堪能していた。アスカ達が居なくなった後は適当にそこらをぶらつき、旅館に帰った。

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 見稽古・・・((創造幻想|スキルメーカー))で造ったスキル。能力はほぼ刀語の鑢七実の見稽古と同じ。

 

 ((剣技修得|ソードマスター))・・・剣術の才能が上がり、剣術を覚えるのが上手くなるスキル。見稽古と((完成|ジ・エンド))と一緒に使えば、漫画の技だろうが何だろうが剣の技なら何でも習得できる。また、おまけとしてナイフを使った戦闘も同じように覚えることが出来る。

説明
※初めて読む方は過度な期待はしないで下さい。(大変ガッカリする恐れがあります。)
基本駄文なので誤字などは受け付けますが、罵詈雑言の感想は受け付けません。
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