真(チェンジ)!!仮面ライダーディケイド〜紅蓮の破壊者〜【第18話・突入!早乙女研究所!!】 |
同時刻・・・
「外が騒がしくなってきたねスティンガーくん?」
「そうだね、コーウェンくん?」
建物内・・・早乙女研究所で黒幕の二人は外が騒がしくなってきたことに気がつく・・・。
「「我らもそろそろ行くとするか・・」」
そして、二人の見据える咲には一人の少年とキルバットの色違いの黒いコウモリが繋がれていた・・。
「うるせえぞジジィ!!それはてめえらだけがやる事ダアァァ!!」
「!?」
響く声に驚くエターナル。頭上を見るとトマホークを振り上げたゲットイクサが真っ直ぐ落下してきていた。
『ユートピア!!マキシマムドライブ!!』
「ぢっ!?」
すかさずメモリを専用武器のナイフ『エターナルエッジ』にスロットしトマホークを受け止めるエターナル。
「ぐっ…ぐぐ…」
トマホークはメモリの効果でギリギリの所で届かず見えない壁に押しあてられたかのようにうごかず呻き声をもらすゲットイクサ…。
「ふん!!」
「!?グワァァァァ!!」
エターナルはエターナルエッジを軽く振ると弾かれたかのようにゲットイクサは吹き飛ばされる。
「が!ぐふっ!?」
彼はそのまま地面に叩きつけられた。
『アイスエイジ!!マキシマムドライブ!!』
「失せろ!!」
さらに追い討ちをかけるべくエッジのメモリを変えるエターナル。そして右手を天に向けると巨大な冷気の塊が形成される。それは倒れたゲットイクサに容赦なく放たれ…
ビキキキ…
巨大な氷の塊を作りだした…。
「…」
沈黙がしばらく流れ…
「チェェェンジ!!フォームスリー!!」
ガシャァァン!!
新たな姿をしたゲットイクサによってそれは破られた…。
黄色く染まった鎧はさらに厚くなり足にはけたたましい音をたてるキャタピラの足がついたその姿…
ゲットイクサ・フォーム3
機動力を犠牲にパワーと防御力に秀た形態である…。
「甘いわ!!」
『ウェザー!!カクガネドライブ!!』
今度は紅い稲妻の塊が襲い、その中にはエターナルの使用した核鉄カクガネの変形した武装錬金の刃が混じっている。
「うぉォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」
それでも直進するゲットイクサ…。
だが…
『シャアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!』
「何!?」
ガン!!
突如現れた影に弾き飛ばされ元の姿に戻ってしまう竜馬…。
「ダーク…キバだと!?」
コウモリを思わせる意匠の紅い鎧に緑の複眼…。背中に悪魔のような翼や目玉がついた尾が生えているなど『野獣』のようなライダー…。
しかし、竜馬の記憶にある元々のダークキバはマントをなびかせた紅い鎧のまさに『帝王』の名がふさわしいライダーであった…。しかし、今彼の目の前で醜悪な外見をしているそれはまるで『野獣』…
その身体の随所が肥大しておりそこから目玉がギョロギョロしている…。それの名はダークキバ・ビースト。
(くそ…もう一度変身!?)
ここで竜馬は致命的なことに気がつく…。
なんとベルトが先程の攻撃で大破していたのだ…。
『シャアァァァァァァァァァァァァァァ!!』
(マズイ!!)
危機に陥る竜馬にダークキバビーストの鋭い爪が迫る…。
しかし…
バンバン!!
『シャアァァ!?』
それは遠くから飛んできた弾丸に防がれた…。
ブォォォォォォォォ…
弾丸の飛んできた方向にはバイクが三台…
四季が乗る『ブラックディケイダー』…
もう1つは翔子の乗る黒にメタリックな緑のラインが入った『ハードボイルダー』…
その背にはカズキが乗っている…。
三台目はクロスミラージュを構えるティアナと彼女の後ろに斗貴子を乗せた黒に黄色いラインの入ったバイク、『ライドベンダー』…。
「「「変身!!」」」
『KAMEN RIDE DECADE BLOOD』
『ジョーカー!!』
『カポーン』
四季、翔子、ティアナはそれぞれディケイド・ブラット、ジョーカー、バースに変身する。
「おのれ…懲りずにまたきおったか…。いや、ここはあえてよく来たと言わせて貰おう…。この愚か者めが!!」
エターナルはそう言うと建物内部へ戻っていく…。
「待ちなさい!おりゃ!!」
ハードボイルダーをスライディングさせ乗り捨てるジョーカー…。
ズカッ!!
『ギャ!?』
それはそのままダークキバ・ビーストに直撃する。
「翔子!!一瞬、くすぐったいぜ!!」
『EVOLLTION RIDE JOKER』
「え?」
ディケイドBが一枚のカードをバックルに装填するとジョーカーの身体に変化が起きる。
『サイクロン!!ヒート!!ルナ!!メタル!!トリガー!!』
ジョーカーのベルトに新たに5つのスロットが形成されメモリがスロットされる…。
するとジョーカーの右腕は赤、右足は黄色、左手は青、左足は銀色に染まり、首からスカーフがなびき、さらにメタルシャフトやトリガーマグナムなどWの専用武装が装着される。
「仮面ライダージョーカー…フルスロットフォーム!!」
ここに6つの力を使いこなす更なる切り札『仮面ライダージョーカー・フルスロットフォーム』が見参した…。
「いくわよ…。」
『ジョーカー!!マキシマムドライブ!!』
早速、トリガーマグナムにロストドライバーからジョーカーメモリを引き抜きトリガーマグナムにスロットするジョーカーFF。
『サイクロン!!マキシマムドライブ!!』
『ヒート!!マキシマムドライブ!!』
『ルナ!!マキシマムドライブ!!』
『メタル!!マキシマムドライブ!!』
『トリガー!!マキシマムドライブ!!』
それに呼応して他のメモリの出力も上がる…。
「ライダー…プリズムシューティング!!」
狙いを定めトリガーを引くジョーカーFF…。するとトリガーマグナムから凄まじい虹色のエネルギー弾が放たれるとダークキバ・ビーストを弾きとばしエターナルの消えた建物へ大穴を開ける。
「よっしゃ!!」
そのまま内部へ突入するジョーカーFF…。それにカズキも続く…。
「よし、俺らも!!」
それに続こうとしたディケイドBたちだったが…。
『『かかったな…。』』
「!?」
不吉なダークキバ・ビーストの声と共に地面のシャッターが開いていく…。そして現れたのは…
「ホムンクルス…!?」
何ということかかつてカズキらが倒し、最早地球にいるはずの無い(一部例外がいるが…)存在『ホムンクルス』であった…。これには思わず斗貴子は驚く。
今回のホムンクルスは人形にかなり近くまるでミイラ男のようだった…。おそらく『ホムンクルスの中では』雑魚の部類だろう…。しかし、仮にもホムンクルス…。人間の通常の兵器は通用しない…。
『セルバースト』
そう、通用の兵器は…
ドゴォォォォン!!
「何?この程度?」
あっさり爆破されたホムンクルス…。離れた場所には胸部にブレストキャノンを装備したバースが仁王立ちしていた…。
『中々やるね?そうだね?コーウェン君?』
『そうだね?スティンガー君?しかし、雑魚一匹倒した程度で図に乗らないことだ…。』
「!」
ダークキバ・ビーストの言葉と共に更に地面からシャッターが開き先程同様、ミイラタイプのホムンクルスが次々現れる…。
「ま、まずい…」
雑魚のドーパント程度の相手なら生身でできると踏んでいた斗貴子だが流石にホムンクルスの相手は無理があり他のライダーも物量の前に彼女を援護する余裕は無い…。
『シャアァァァァ!!』
「!」
そしてダークキバ・ビーストが斗貴子に襲いかかろうとした…
その時…
プォォォォォォォ…ン…
何処からか汽笛が聞こえ…
ガン!!
『『ぬあ!?』』
そう思った瞬間にはダークキバ・ビーストは突如、空間を裂いて現れた謎の列車にはね飛ばされた…。
「…」
斗貴子は電車が現れたこと以前にそのデザインに驚愕する…。
金色の骸骨を模した先頭車両…
所々にあしらってある金色の装飾…
極めつけは『リア充撲滅!!』と書かれたラクガキ…
これは果たして電車なのだろうか…。
ウィーン…
「さあ、皆さんHello!Hello!ショッピングの時間ですよ!!」
そう言いながら電車のドアから黒づくめの男が現れる…。商 喜助である…。
え?誰かって?数話前にカズキにとんでもないモノを売り付けようとしたあの変態強欲商人である…。
「ええ…津村 斗貴子様。津村 斗貴子様はどちらでしょう?」
「あ、はい私です…。」
彼女は嫌な予感がしながらも商の呼び掛けに答えてしまった…。
「ええと…貴女様にお届けものが届いているのですが…。いや〜ね。」
「?」
「配達手数料を頂こうかと思いまして…」
「は?」
この場においてもあくまでもビジネスに走ろうとするこの男…。流石に斗貴子も呆れてしまう…。
「おい、とっとと渡してやれ!この強欲商人!!」
『そうだよ!』
すると商の後ろに黒いライダーが現れる…。
「W…!?いや、ジョーカー?」
そのライダーはWやジョーカーにあまりにも酷似していた…。しかし、左右を分けるラインは鋼色でありそして背には同様の色の大剣。黒いボディに赤と白のラインが映えている…。
『そう言えばトモ、ここって翔太朗さんたちとは違うWの世界何だっけ…?』
「そうらしいな…。この強欲商人の話によればな。」
右の複眼がチカチカと光る様子はWを彷彿させるが明らかにWよりとてつもない力を感じさせる…。
「あの…」
「ああ…ごめんごめん。僕『ら』は仮面ライダークロガネ…。また別世界のライダーさ。」
クロガネと名乗るそのライダーは商を足蹴しながらダークキバ・ビーストを見る…。
「あ、あれ…」
『ダーク…キバだよね?』
『シャアァァァァァァ!!』
ダークキバの余りの原型の留めていなさに驚くクロガネ…。まあ、翼や尾や目玉を見れば仕方ないが…
『お〜い四季!!』
「!キルバット!!」
その脇で戦うディケイドBに飛来してくる銀色の影…。キルバットである…。
『四季!!あのダークキバの中に何かが入ってやがる!それが奴を暴走させてるんだ!!』
「何!?」
『俺が何とか引きずりだすから奴の動きを止めてくれ!!』
キルバットの指示でダークキバ・ビーストを取り押さえようとするディケイドB。
「おい!!商!手伝え!!」
「嫌です。そんなことしても私には一文の得も無い…。」
クロガネもそれに加わろうとし商も促すが彼はあっさり拒絶する。
「手数料だ。受けとれ。」
そんな彼に銀色のメダルをなげわたすクロガネ…。
「ほう…ハグルマのセルメダルですか…。中々のレア物ですね…。良いでしょう。協力してあげましょう。」
商は懐から小包を斗貴子になげわたすと被っていたシルクハットから装着式のライダーベルト『電王ベルト』をとりだし腹に巻き付ける。
「変身。」
『GOLD form』
パスをかざすと黒いスーツと仮面が纏われ、金色のデンカメンが装着される。知る人ぞ見れば『NEW電王』に近いと感じるだろう…。しかし、その尖った金色の複眼は本人の悪趣味さを主張しているかのよう…。
「貴方の価値…いくらですか?」
そして彼は『仮面ライダーゴールド電王』へと変身を遂げた。
「仮面ライダー?」
流石の商が仮面ライダーだったことに驚く斗貴子。しかし、そんなことはどうでも良いので小包の中身を開ける…。
中身は…
「核カク…鉄ガネ…?」
その六角形の物体は砕かれたはずの自分の刃…。『相棒』だったモノ…。
「また…一緒に戦ってくれるのか?」
こう語りかけた時、斗貴子は脈打つかのような鼓動を感じた気をした…。
「武装錬金!!」
高らかに声をあげ核鉄を掲げる斗貴子。
しかし…
カチュン
「え?」
核鉄はバルキリースカートにはならずベルトのように装着されただけであった…。
「な、何で!?」
焦る斗貴子…。そこへ…
「オイ、ガキィィ!!コイツを使え!!」
竜馬が自らの破損したイクサナックルを斗貴子に投げる。
バシッ!!
斗貴子は無言でそれをキャッチすると迷いなく右手にはめ、ベルトの核鉄に接続し叫んだ…
「変身!!」
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今回から数話、バース・デイさんのダークキバVividとダブルクラインとコラボです。 ゲストの扱いが・・・ |
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