K-ON!+EXPLORES...第25話・新歓part1!
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〜辻家〜

 

 

♪〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「(あ、携帯が・・・!)」

 

そこには正樹の名前が出てきていた

 

俺は受話器を上げると・・・・・

 

「もしもし?」

 

「おう泰広、今日桜高の合格発表の日だろ?唯の妹の憂ちゃんが受験しているらしいから見に行こうだってさ!お前も来るだろ?」

 

「(そういやあいつも受験していたな・・・)・・・ごめん俺どうしても外せない用事があるから悪いけど代わりに俺の分まで憂ちゃんが合格していたら『おめでとう』って言っておいて」

 

「そっか、分かった。用事ならしゃあねぇな、んじゃあな〜」

 

「はいはい、ゴメンね〜」

 

ピッ!

 

「泰広行くわよ〜」

 

「泰広〜桜高に行くぞ〜!」

 

俺の父と母が玄関で待つ・・・

 

「はいはい」

 

俺は玄関に向かった

 

俺は車で桜高へ行く途中で・・・・・

 

「泰広電話で何を話していた?」

 

俺の父が運転しながら尋ねて来た

 

「ああ、正樹と電話で話していた。俺の入っている部活の仲間の1人の妹が桜高に受験していてそれで見に行こうって話になっていた」

 

「良かったの?友達とのせっかくの交流でしょ?」

 

俺の母がそんな事を聞いてくると・・・

 

「確かにそうだけど俺はこっちも大切だから・・・・・」

 

「お前はネガティブなんだよ、心配すんな」

 

「ならいいけどな・・・・・」

 

俺は力なくそうに言い返して、苦笑いをした

 

 

〜桜高〜

 

 

「着いたぞ」

 

「あっいた!兄ちゃん!」

 

「あ・・・・・」

 

俺の目の前に飛び込んできた風景は

 

「兄さん!!!」

 

「梓!久しぶり〜!」

 

「兄さん本当に久しぶり!」

 

俺の目の前にいるのは従姉妹の中野梓

とても真面目でいい奴

俺は梓と軽い挨拶を交わしながら眼鏡をつける

 

「よう梓」

 

「おじさん!」

 

「久しぶりね梓ちゃん!」

 

「おばさん!何でここに!?」

 

「君がここ受けたって聞いたから気になって見に来たんだ」

 

「ありがとう兄さん!」

 

「それで番号はあったのかい?」

 

「今探していたところなの・・・」

 

「大丈夫だって君なら受かってるって」

 

「うん・・・・・」

 

「そうよ梓ちゃん、心配しなくてもいいわよ」

 

「泰広なんかに励まされてたらダメだぞ」

 

「(この・・・・・)うぜ〜・・・」

 

「あっ!あった・・・・・」

 

梓の番号を眼鏡を俺も見つけた

どうやら梓は受かったらしい

 

「ホラなっ、あるって言ったじゃん!」

 

「うん!ありがとう泰広兄さん!」

 

「じゃあお祝いに飯食べに行くか」

 

俺の父が催促してきたので・・・

 

「そうね、梓ちゃん食べに行きましょう」

 

「はい!ありがとうございます!」

 

そういって俺達は車で飯を食べに行った

幸い軽音部メンバーにバレなくて良かったもんだ

梓はギターがかなり出来たからな・・・・・

もしバレたら梓に『入れ』って迷惑を掛けるかもしれないし・・・

 

 

〜春休み〜

 

 

ガヤガヤガヤ・・・・・

 

今日から2学期の始業式

あっと言う間だったな・・・

そのついでにここで重要なのはクラス分け

正直最低1人位知人がいて欲しいもんだな・・・

正樹だけでも十分だし・・・

 

「え〜っと・・・あっ!あったあった〜!2年2組か〜」

 

「私もだ」

 

「ホント?私も2組〜」

 

「おっ!俺もだ」

 

「じゃあもしかして澪ちゃんとやっくんも・・・!」

 

「・・・・・1組・・・」

 

「(((うわ〜・・・・・))))」

 

「泰広は?っていない」

 

「あいつならトイレ、先に行ってくれって」

 

「な、何その目は!」

 

「寂しくなったらいつでも遊びに来てもいいんだよ〜!」

 

「私は小学生か!ふん、律こそ私と離れても大丈夫か?もう宿題見せてやらないぞ」

 

「へっへ〜ん!平気だよー!こっちにはムギがいるもんねー!」

 

「ぐっ・・・・・」

 

「痛いとこ疲れたな、澪の奴」

 

「じゃあ行くか」

 

「そうね」

 

 

〜階段・1組と2組の間〜

 

「あれ?2組って2階だっけ?」

 

「ええ」

 

「いかにも上級生って感じだよな〜!」

 

「お前考える事幼稚んだよ・・・」

 

「じゃな〜1階2年1組の秋山さ〜ん!」

 

「うるさい!」

 

「こいつ最低だな・・・」

 

 

〜2年1組教室内〜

 

 

ポツーン

 

「(誰も知っている人がいない・・・・・)」

 

「あれ?澪」

 

「・・・・・泰広?」

 

「澪も1組?良かったよ〜誰も知った知人がいなくて困ってたんだ!1年間よろ・・・」

 

「よろしく!!」

 

「(何だいきなり!?)」

 

「あっそうだ生徒会の和もだよ」

 

「宜しく・・・」

 

「よろしく!!」

 

「(ねえ和、一体澪に何があったの?)」

 

「(さ、さあ・・・・)」

 

『お〜〜〜〜い!!泰広ー!!』

 

「ん?」

 

「お前泰広だよな!?」

 

「えっ・・・・・!もしかして圭哉兄さん!?」

 

「おう!兄さんの事成宮圭哉だ!」

 

「久し振り〜!」

 

「あら?久しぶりね圭哉君」

 

「よう和、小学校以来だな」

 

「2人は知り合いなの?」

 

「ああ、唯と和はよく遊んでいて俺もたまに遊んでいた」

 

「そっか!改めて紹介するね、同じ中学校の成宮圭哉。まああだ名は兄さんか姉さん」

 

「なぜ兄さんと姉さん・・・・・」

 

澪が不思議そうに呟いて来たので・・・

 

「兄さんは分からないけど、姉さんは髪の毛がかなりサラサラという理由らしいよ・・・」

 

確かに俺も羨ましい、あんなにサラサラしているだなんて・・・

 

「止めろ!余計な事言うなーーー!俺はその姉さんは嫌なんだよ〜」

 

「こっちは秋山澪。仲良くしてあげなさいよ」

 

「ああ宜しく!」

 

「よ、よろしく・・・・・」

 

何だ?澪の奴、兄さんが手を差し伸べたら顔が真っ赤になったけど・・・

 

「どうしたんだい?澪」

 

「な、なんでもない!」

 

「そうだ!兄さん、軽音部入らない!?」

 

「へ?軽音部?」

 

「兄さん楽器何でも出来るんだよね!」

 

「あんま自信は無いけどな・・・」

 

「えっ・・・!軽音部入らない!?」

 

「そうだなぁ〜・・・今まで何もしてなかったし、考えておくよ」

 

「じゃあ明日講堂でライブがあるから見に来て」

 

「分かったよ、泰広には負けたぜ^^」

 

 

 

♪〜〜〜〜〜

 

 

「あら?チャイムよ。席につかないと」

 

「そうだな・・・」

 

「何しているの?席早くつかないと怒られるわよ、泰広君、姉さん!」

 

「和、止めろーーーーーー(泣)!!」

 

「兄さんイジられている・・・・・」

 

 

〜同じ時間帯・2年1組〜

・正樹.ver.~

 

「お前ら席につけ!・・・よし全員席についたな」

 

「(今度はうぜ〜じいさんかよ・・・)」

 

俺の担任は何かむさ苦しいおっさんだ

担任最悪かもな

 

「え〜では、改めて私が1年間この2年2組を担任する畑中だ!それと転校生を紹介する!入ってきなさい」

 

ガラガラガラ・・・・・

 

「(ん?えっ・・・・・)」

 

「えー!一昨日ここに転向してきた『柳瀬楓』と言いま〜す!みんなよろしくね〜!」

 

「それじゃああそこに座ってくれ」

 

「はい!」

 

 

〜休み時間〜

 

 

「おい!」

 

「ん?何か用・・・・って正樹じゃん!お久〜!」

 

ガシッ!

 

「離せ!『お久〜!』じゃねぇよ、何でここにいるんだお前は・・・」

 

「転向してきたから」

 

「そりゃ聞いた。それと抱きつく癖は止めろ」

 

「いいじゃんいいじゃん!」

 

「お前には羞恥心が無いのかよ・・・でなんでここに来たんだ?」

 

「だってお父さんとお母さんが外国に転勤で『正樹君のとこの高校まで行きなさい』って言われて・・・」

 

「はぁ?聞いてねぇぞ」

 

「だって一昨日ここに来たんだもん☆」

 

「そういう問題じゃねぇ・・・」

 

「俺のおふくろは知ってるのか?」

 

「うん、『正樹には当日まで黙っておけ』ってね〜」

 

「あの野郎・・・・・」

 

「まーくん」

 

「おう唯」

 

「あら正樹君、彼女?」

 

ムギがそんなアホな事を聞く

 

「そんなんじゃねぇ・・・」

 

「私正樹君の彼女でーーす!」

 

そういって楓は俺の左腕に抱きつく

 

「「「おおぉ〜〜〜〜〜〜〜!!」」」

 

「ちげぇよ!ふざけんなこのバカ!!」

 

ゴンッ!

 

俺は楓の頭に拳骨を一発食らわす

 

「いったぁ〜〜い!何すんの!!」

 

「オメーがわりーだろ!!」

 

ギャーギャーギャーギャー!

 

「ったくお前は相変わらずだな」

 

「正樹も相変わらずだね・・・でそのお三方は?」

 

「ああ紹介がまだだったな、こいつらは俺の所属する軽音部のメンバー」

 

「私は田井中律!軽音部の部長でドラムをやっていまーす!」

 

「いつも走っていまーす」

 

「やかましい!」

 

「私は平沢唯だよ〜!ギターやっているよ〜よろしく〜!」

 

「琴吹紬です!キーボードをやっています、よろしくお願いします」

 

「んでお前はどっかの部活に入るのか?」

 

「ん〜そうだね〜、私はとりあえずまだ入らないけどその軽音部楽しそうだから入ってみたい」

 

「・・・さて今日は昼前で終わるんだっけ?」

 

「何で無視するの!?」

 

「だってお前何も出来ないだろ・・・」

 

「私だってキーボードは弾けるわよ」

 

「えっ!?マジで!?じゃあ軽音部に入らない!?」

 

律がすぐに喰いつく

コイツやっぱこういう話には弱い・・・

 

「毎日が楽しいですよ〜!」

 

「お菓子がたくさんあるよ〜」

 

「唯お前が言っている事はおかしいだろ」

 

「とりあえず見学だけでも来てみてよ!」

 

「うん!じゃあ明日のライブにも来るね!」

 

「何でお前がライブある事知ってる?」

 

「行事予定表を見て軽音部があったの見かけたの」

 

「コイツマジかよ・・・」

 

 

〜昼休み〜

泰広ver~

 

ガヤガヤガヤ

 

「うわ、こんなにいんのかよ!」

 

「わぁ〜もう人でいっぱいだ〜」

 

「やっぱり大きい部は手際が違うわね〜・・・」

 

「軽音部だからって甘くに見んなよ〜!澪、チラシは!?」

 

「一応作ってきたけど・・・・・」

 

そのチラシにはギターやドラムの絵その間に『バンドやりませんか』と書いてあるだけ

確かに何にもないが、チラシがないよかマシだ

 

「・・・なーんか普通」

 

「・・・・・ガーン!」

 

「ズバリ売りが無い!」

 

「でも軽音部の売りって・・・?」

 

肝心な事を聞くムギ

結構痛いとこ来たな、律

 

「例えば『お茶とお菓子のおかわりは自由!食っちゃ寝食っちゃ寝の軽音部!」

 

「あーそれいいかも!」

 

「「良くない!!!」」

 

「じゃあ他に何かあるか〜!?」

 

「こういうのは?『現代の音楽を軽音部で奏でてみませんか?』とかは?」

 

「インパクトが無い!!」

 

「ガーン!」

 

「泰広、確かに俺もそれはゆったり過ぎる感じがする

 

「このままじゃインパクトが無いぞ〜!!」

 

ポンッ!

 

 

あ、・・・山中先生だ

あんたどこから沸いてきた・・・

 

「なければ、つけるまでよ!」

 

「またロクでもねぇな・・・」

 

 

〜1年生教室廊下〜

 

 

「あの野郎またこの衣装かよ!」

 

「まあいいんじゃないの?」

 

こっちはマシかもしれない、あの4人組は外で動物の着ぐるみを着けてやっている

こっちから窓を覗いてももろ見える

うわ〜、絶対ヤダ・・・・・

 

「それより明日兄さんが来るよ」

 

「マジか!あいつともしばらく会っていないからな、楽しみだぜ!」

 

 

「あれ?あれ泰広君じゃない?」

 

「泰広君〜!!」

 

「げっ!!」

 

「お前のファンのやつらか・・・」

 

「正樹助けて!!」

 

「やなこった」

 

「そんな〜!!」

 

「泰広君〜〜〜!」

 

「うわ〜〜〜〜〜〜」

 

「泰広君!待ってよ〜!!」

 

「勘弁してーーーーー!!」

 

「ったく・・・おっ、やっと見つけた!おーい!」

 

「はい?」

 

「お前1年か?」

 

「そうですけど何か用ですか?」

 

「軽音部だが興味があったら放課後3階の音楽準備室にぜひ来てくれ」

 

「あ、ありがとうございます・・・あの・・・」

 

「何だ?」

 

「その・・・服・・・なんですか?」

 

「・・・音楽担当の山中に聞いてくれ」

 

「?」

 

 

〜音楽室〜

 

 

「つらいばっかりであまり受け取ってもらえなかったね」

 

「泰達は?」

 

「・・・・・こいつがファンに追い回されていたせいでほとんど配れなかった」

 

「マジで・・・とにかく明日のライブで取り返すぞしかない!」

 

「そうね」

 

「そうだなっと」

 

「あの〜・・・この服も作ってみたんだけど・・・

 

「さあ午後の授業始まるぞー!」

 

ムギはともかく、残りの3人は機嫌が悪いな・・・

本当に新入部員来るのかな・・・?

 

 

 

説明
2年生編突入です

主人公泰広とある人物がある関係に当たります

では25話目どうぞ〜

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