死にたがりの第四十八話 こんなんなりましたけど
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アニスサイド

 

 

「よっと。はい、帰ってきました地球!!」

 

 

やっと帰ってこれたばい。

もう疲れた……うーわー、案の定夕方やん……どうした物かねこりゃ。

 

 

「……アニス君……」

 

 

「ん?どうしたのなのはちゃん?」

 

 

何かさっきからなのはが俯いてますねんけども……。

なに?お腹減っちゃった感じ?それで我慢できなくて俺を捕食しようとしてるのかな?

あ、違う?すんませーん。

 

 

「アニス君……死んじゃうの……?」

 

 

はい?何を言うてまんねんなのはちゃん。

この完全無敵のロリロリボディー&ショタショタボディーの俺が死ぬ?

HAHAHAHAHA!

 

 

まぁ、死ぬかもね……。

 

 

「いやいや、話飛躍し過ぎだからね?まぁ、呪いは治るか分からないけど……まぁ、死にはしないから大丈夫だよ」

 

 

「……私……嫌だよ……?アニス君が死んじゃうの……」

 

 

「だから死なないって(笑)」

 

 

「まだ……籍も入れてないのに……」

 

 

おいこらちょっと待ててめぇ。

今の感動を返せ馬鹿野郎!!

 

 

「勿論お嫁さんはアニス君で!」

 

 

「だからおかしいって!?あれれ?願望丸出しじゃないですか!?」

 

 

「その為だったら性転換も辞さないの!」

 

 

「いや辞して!?桃子さん達泣くよ!?」

 

 

やっぱりシリアスが似合わない子アニスたん。

う〜ん、一回で良いから真面目にシリアスになりたいなマジで……。

 

 

「後なのはちゃんが男になったら俺も性転換しなきゃなんないから、結婚するとしたら」

 

 

「外国で結婚する!」

 

 

「嫌だよ!?」

 

 

何処か頭のネジが飛んで行ってる様だこの子。

はてさて、どうしたものかな……。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

取り敢えず、なのはちゃんと公園で分かれて速効帰りました。

いやぁ、それにしても……。

 

 

家に入りにくい……。

 

 

帰ったっと言っても……実質玄関前まで。

服も今あれなんだよね……大き目の奴に包まってるだけなんだ。

 

 

「えぇい!なるようになれだ!ただいま〜!!」

 

 

もうこの際だから開き直って中に入ってやった。

 

 

ヒョイッ……。

 

 

「……あれ?包まってた物が無くなった……あ、シグナム、何やってんのそこで?」

 

 

何かシグナムが俺の包まっていた物を掴んで驚いた顔をしていた。

……うむ、もしかして俺の服を詰まんで持ち上げようとかしちゃってた系?

 

 

「あ、ああ……主……これは一体……何故毛布のようなものに包まって……」

 

 

「あぁ、ちょっと木の化け物にやr《木の化け物に犯されかけて服を破かれたんです》ちょっ、クイーン!?」

 

 

「……叩き斬ってきます……」

 

 

あれ?シグナム?

どうしてバリアジャケットに着替えてレヴァンティン構えちゃってるわけ?

 

 

「ちょっ、落ち着いてシグナム。未遂だから、服破かれて口ん中に木の根っこ入れられただけだから」

 

 

「……樹皮の一つも残さず斬り刻んできます……」

 

 

「だから落ち着きなさいって!!」

 

 

あぁもう……何だって怒ってんのさシグナムは!

少しは話を聞きんさい!

 

 

「それよりも、ここでスタンバってたって事は、俺に何か用があるんじゃないの?後それ返せ!」

 

 

「あ、そうでした……。アンクが少し……アレです……後、すみません……」

 

 

アレとな?

……もしかして帰りが遅いからキレてます?

俺はシグナムから毛布らしく物を受けとり、また包まる。

 

 

「……また何かしました?」

 

 

「いや、何もしてない……と言うかそれだけ?」

 

 

「後、私から一言。あまりお帰りは遅くならないようにお願いします。心配しますから」

 

 

「……うむ、ごめんなさい」

 

 

まぁ、俺が今回悪いけども……ここは百歩譲って管理局のせいにしておこう。

俺は何もしていない。

 

 

「んじゃ、ちょっちアンクの所に行ってくる」

 

 

「あ、アンクはリビングに居ますので」

 

 

「ありがとー」

 

 

さて、リビングに行くとしますかなっと。

それにしても、どうしたものかな……俺は管理局じゃなくフェイト側に着きたいんだけども……。

アンクは反対しそうだな〜。

 

 

まぁ、言うだけ言ってみるか……。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「でっだ……お前は今日管理局に搬送されて、帰るのが遅れた……と……」

 

 

「イエス☆」

 

 

「……よし、歯、食いしばれ」

 

 

「ふぇ?」

 

 

ドゴォッ!!

 

 

「あっ……っ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……!何で拳骨すんのさ!!」

 

 

「うるさい!何敵地に行ってんだよ!?しかも何で魔法使ったりしたんだ!!」

 

 

「えぇい!貴様!それを俺の口から言わせる気か!?あの忌まわしき恥辱の記憶を呼び覚ます気か!?俺は既に記憶は消去した、知りたくばバックアップするか復旧データ持って来いってんだ馬鹿野郎め!」

 

 

《所がギッチョン!私がそのデータを持ってるってわけy》グシャッ!

 

 

……こいつ……。

 

 

《いやぁぁぁぁぁぁ!や、止めておくんなましー!!まだ壊れたくなぁぁぁい!!》

 

 

「てっめぇは!まだ消してなかったのか!」

 

 

《すみませぇぇぇぇん!あんなシーン、一生に一度見れらるかどうか分からない映像だったので!!》

 

 

「ホラ消せ!すぐ消せ!サッサと消せ!!」

 

 

ギチギチギチ……。

 

 

《わ、分かりましたからそれ以上は強く踏まないでください!ホントに目覚めちゃいますから!?》

 

 

「早く消せ!呪うぞアホー!」

 

 

「お、落ち着こうかアニス君。そないに涙目で怒らんでも……」

 

 

キッ!

 

 

俺ははやてを思わず睨んでしまう。

睨まれたはやては何故か顔を赤らめているけども……。

 

 

「良い……はやてちゃん……これは俺が今後死ぬか生きるかの瀬戸際なんだよ……」

 

 

「死活問題!?」

 

 

「もうこれは……俺はもう思い出したくないんだ……だから……」

 

 

ズガァッ!!

 

 

《あぁ!もっとぉ!!》

 

 

「徹底的に……もみ消す……」

 

 

グリグリグリグリ……。

 

 

《あぁ……エクスタシー!!》

 

 

……お前は沙耶か……。

踏まれて快感に浸ってんじゃねぇよ……。

 

 

「あ、そういや何処まで話したっけ?」

 

 

「はぁっ……お前が管理局のアースラって戦艦に輸送された所までだ」

 

 

「あぁ、そうそう……。そっからあれよ、あれあれ。そこの提督と話し合った結果、なのはは手伝う事になっちった。んで俺は拒否ったよ」

 

 

《マ、マスター……もっとぉ……》

 

 

「……そうか……それで?お前はテスタロッサの手伝いをしたいと?」

 

 

「うん。後、プレシア救出&アリシア蘇生。そっからのテスタロッサ家の情報の改ざん。ま、改ざんっつってもあれよ。やった事を書き換えるだけ。あの家族には幸せになってもらいたいものだ……」

 

 

「……ま、駄目だな」

 

 

「ですよねー」

 

 

まぁ、拒否ると思ってたよ。

ただでさえ魔法が使えない体だしね。

 

 

「でもさ、救いたいじゃん?ここまで来ちまったんだからさ」

 

 

「はぁ……あのな、簡単に言うけど。そんな事出来るのか?お前に」

 

 

「最前は尽くす」

 

 

「そうにしても。ただでさえ、お前は闇の書の主何だ。それがバレたらどうする?」

 

 

「……まぁ……ね」

 

 

「んで、お前が倒れたら収集しなきゃならない。ただでさえ管理局はめんどくさいのに、今頃目を付けられるのはごめんだぞ……」

 

 

「だから、収集させないって。それと、咎なら後で受けるさ。全部終わってからね」

 

 

まぁ、俺にも譲りたくない物があるしね。

だって、男の子だもの。

 

 

「……はぁっ……やめやめ、もうめんどくさくなって来た……。救うんだったら、取りこぼすんじゃねぇぞ?」

 

 

「……ありゃ、良いんですか?そないあっさり許可出してもうて」

 

 

「……まぁ、もうこいつに何を言っても聞かなさそうだったからな。黙って出て行かれるよりも、こうして言っとけば危険も減る」

 

 

「うっしゃ!サンキューアンク!」

 

 

《マスター!まだ踏んでくれないんですか!?》

 

 

《姉御……どうしてそんな姿に……》

 

 

取り敢えず、この話は一件落着した。

ふむ、良かった良かった。

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