死にたがりの第五十一話 正義(笑)
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あらすじ

 

 

うちの子がまた無理したザマス

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「う〜……顔が星でギターもって……ヒーモヒモヒモとか歌いながら……こっちに……近づいてくる〜」

 

 

「……彼は一体どんな夢を見ているんだ……」

 

 

「あはは、それはたぶんアニス君にしか分からないんじゃないかな?」

 

 

アースラ内の病室に、眠っているアニスと、なのはとユーノが居た。

アニスは変な寝言を放っしながら、もぞもぞと動いている。

 

 

「あぁ……来んな……あ……首が……と……れ……キャアァァァァァァァ!!杉田ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

 

そして、いきなりアニスは何か叫びながら起き上る。

それにびっくりし、なのはとユーノはびくっと体を小さく振るわす。

 

 

「ハァ……ハァ……あれ?星の頭出顔付いていた男の人の首がポロッと取れて、そこから杉田の顔になった人は?」

 

 

「な、何を言ってるのか全く理解できないよアニス君……」

 

 

なのはは少し目を丸くしながらアニスに言う。

ユーノも目を丸くしながらアニスを見ている。

 

 

「何かおぞましい物を見た気がする……って、何でなのはちゃんとユーノが居るの?」

 

 

「アニス君、覚えてないの?」

 

 

「?覚えてないって?」

 

 

「君は、魔法を使ってまた倒れたんだ。て言うか落ちたって言った方が適切だね」

 

 

「……あぁ、思い出した思い出した」

 

 

アニスはポンッと手を叩く。

……古いな……。

 

 

「所で、フェイトちゃんは?」

 

 

「………フェイトちゃんは……」

 

 

なのはは歯切れの悪そうな表情を浮かべる。

その表情を見て、アニスは粗方理解した。

 

 

あぁ、またあの人は……罪を重ねてしまったんだ、と。

 

 

もし原作通りになってしまったと言うのなら、あの人は。

プレシアは、攻撃を加えたのだろう……そして、その隙にジュエルシードを奪って行った……。

 

 

「言わなくて良いよ、もう分かっちゃったから」

 

 

「……分かった……?」

 

 

「うん、だから言わなくても良いよ」

 

 

そして、アニスは大きくため息をつく。

そのため息が何を意味しているかは分からない。

 

 

これから先の事なのか、それとも問題が山積みなのに対してか、はたまたこれからどう動けばいいのか……もしくは全部の意味合いを込めての物なのか。

 

 

それはアニスにしか分からなかった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「それで?あの魔法は一体なんだ?」

 

 

「誰が教えるか、この変態」

 

 

「誰が変態だ!」

 

 

「クロノ」

 

 

《クロノ》

 

 

「クロノ君」

 

 

「クロノ」

 

 

「「「《イエーイ!》」」」

 

 

上から順に、俺、クイーン、なのは、ユーノの順だ。

そして三人でハイタッチを交わす。クイーンは音声のみでの参加。

 

 

「君達ぃぃぃぃぃ!!!」

 

 

「あはは、あのクロノ君が良いように弄ばれてますね艦長……」

 

 

「そうね。まぁ、これも良いんじゃないかしら?」

 

 

 

「君は!いや、君達は何をしたか分かっているのか!」

 

 

「黙れ小僧、貴様にサンの何が分かる!って、サンって誰?」

 

 

「僕が知るか!いい加減話を聞けぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

 

「すぐキレれば良いと思ってるの」ボソッ

 

 

「最悪な人だね」ボソッ

 

 

「人一人見殺しようとしたくせに」ボソッ

 

 

上からなのは、俺、ユーノ。

クロノは、内容こそは聞こえてないとはいえ、こめかみに青筋が出来ていた。

 

 

「見なさい、これが現代社会においてのゆとりが生み出した結果だよ……」

 

 

《そんな……まさか……あれが……》

 

 

「あぁ、クロノだ」

 

 

「もう……許さないぞ!」

 

 

そう言ってクロノは俺に突貫して掴みかかってくる。

 

 

「キャー!助けてぇ!強姦されるぅ!?いやぁ!犯されるぅぅぅぅ!!」

 

 

「な、君は何を言ってるんだ!!」

 

 

「クロノ……」

 

 

「クロノ君……とうとう……」

 

 

「この艦に味方は居ないのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

クロノの悲痛の叫びが木霊する。

これは誰のせい?俺ではない事は確かだねうん。

 

 

「それで、アニス君が使っていた魔法について聞きたいのだけれど」

 

 

「ふむ、無理ですね。前にも話した通りの物ですが、原理までは教えることはできません」

 

 

だって精霊がどうとか言っても信じないじゃんこいつら。

だからお堅い連中にはこんなこと言っても無駄無駄。

 

 

「前にも話したって……それって、アニス君がデバイス無しで魔法を行使できるって所かしら?」

 

 

「えぇ、そうです。あれがデバイス無しで使える魔法です。原理、理論等は……まぁ、貴方達に教えたとしても使えるわけじゃないですし、信じるわけでもなさそうなので、言いませんよ」

 

 

めんどくさいし、こいつらに与える情報でもないしね。

それにしても……プレシアェ……いや、裏人格の方かな?

まぁ……どうしようもないかそっちは……。

 

 

「それで、どうして協力しないと言った貴方が、今回はジュエルシードの封印の手助けを?普通なら、ここで拘束されてもおかしくないわよ?」

 

 

「別に管理局の手伝いをした覚えはありませんよ?思い上がるなです。貴方達に俺の手を貸す価値なんてありません。俺は友達の手助けをしただけです。それに、自分の力を友達の為に使って何が悪い?それに、地球は管理外だとこの前も言いましたでしょ?」

 

 

「手痛いわね」

 

 

「全く持って、信用してませんからね。貴方達の事。子供を陥れようとしたり、人一人の命を危険に晒す事もしたし」

 

 

「あれはあの子の自滅を待っていたんだ!」

 

 

「現にフェイトちゃん一人じゃ出来なかったじゃん?なのはちゃんと二人掛かりでも押されかけていたのに、まだ分からないの君?貴方達は子供を見殺しにする所だったんだよ?そして、あそこで俺が来なかったら、二人は大怪我だけでは済まされなかった……はぁ、正義を豪語する管理局も、所詮口先だけか……」

 

 

俺の言葉に反論できるものは居ない。

だって、当たり前だしね。あれは完全に管理局側の判断ミス。

だって、あんな魔力量到底一人じゃ封印しきれない。

 

 

はぁ、ホント、何を考えているんだこいつらは……。

もう管理局潰れちまえよマジで。

 

 

「さぁ〜って……おいちゃんもう疲れちゃったし。家に帰らせてもらうは。趣味の人形作りして残りの人生ゆっくり過ごすんだぁ〜」

 

 

《アカンマスター、フラグや》

 

 

「つう訳で、俺はここで。ノシ」

 

 

《あぁん!放置プレイ!でも最高!!》

 

 

俺は転移符を取り出して家に座標を合わせる。

 

 

「待て!まだ聞きたい事があるんだ!」

 

 

「めんどくさいからパス。リク・ラク・ラ・ラック・ライラック」

 

 

始動キーを唱えて転移を開始する。

さて……それではみなさん。また今度。

 

 

俺は完全に転移して、アースラを後にする。

全く、家に着いたらマジで寝よう……もう無理疲れた。

さて、次はなのは対フェイトの最終決戦か……。

 

 

見ない手は無いよね。後はあれの準備っと……。

はてさて、どうなる事やら。

説明
正義って聞くと、某正義の味方を思い出す……
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