死にたがりの第五十二話 風邪って辛いね |
あらすじ
クロノを弄りまくりました
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「う〜……ケホッケホッ……」
「……38度5分……完全に風邪や」
どうも、アニスたんです。
風邪を引きました。まぁ、あんなにびちゃびちゃの状態で気を失ってアースラで寝てたら。
そりゃ風邪も引くよ……。
「ったく、帰って来た途端にコレか」
「ウェヒヒ……ごめんちゃい……ケホッケホッ……」
「喋んな。ゆっくり休んでろ」
そう言ってアンクは俺に布団を被せてくる。
あ〜、しんどい。
「今まで無理してた分返って来たんやろ。少し休めば良くなるで」
「はふぅ……ねぇはやてちゃん、そこに飾ってるうさぎの人形と他二つ取ってくれない?」
「人形?……あ、これやね」
はやては小ダンスの上に飾ってあるチャチャゼロ、メソウサ、オオサンショウウオを取って、俺の所においてくれる。
俺はその三つを抱きしめる。
「はふぅ……」
「かわえぇな〜」
「八神、部屋から出るぞ。これ以上いてもこいつの負担になるし」
「そうですね。それじゃあアニス君。ゆっくり休むんやで?」
「ほーい……」
二人は俺の部屋から出て行き、ドアが閉められる。
…………はふぅ。
「ウェヒヒ。チャチャゼロ〜、メソウサ〜、オオサンショウウオ〜」
「スリスリスンナ」
「キツイ〜」
「ささる、チャチャゼロさんのほうちょうがささるケロ」
「可愛いよ〜」
「駄目ダ、全然聞イチャイネェ」
「マスター、苦しいです……」
「だからささるケロ!」
「はふぅ〜」
良いねぇ……我が子を抱きしめながら眠りにつく。
幸せや〜……。
「良イカラ、少シ緩クシロ、御主人」
「ふぁ……キツかった?」
「さっきからきついっていってるケロ」
「マスタ〜……」
はふぅ……眠たくなって来ちゃった……。
うぅ……。
「おやすみ……」
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「……眠っちゃいましたね」
「ケケケ、張リ切リ過ギダゼ御主人」
「せめてボクたちがうごければてつだえればケロ」
「ケケケ、御主人次第ダナ」
「ですね〜」
人形たちは自分の主人の寝顔を見て話す。
彼らには必要な魔力が供給されていない。ゆえに、彼ら個人で出来る事は、ただ話ができる程度の物。
動く事も出来ず、主人の手伝いも出来ず。
ただ日々主人のおはようとお休みまでしか見ていない彼ら。
「……こう見ると、やっぱり可愛いですね」
「これでおとこだというんだからたちがわるいケロ」
「将来ハアレダナ。男ニ告白サレマクル人生ダナ」
「何とも嫌な将来ですね」
「こくはくにいっぴょうだケロ」
「迫ラレルニ一票」
「や、止めましょうよ〜。マスターの前でそんな話」
取り敢えず、思考がそっち方面に向く辺り、やはりアニスに作られたんだなとは伺える。
そして苦労人のメソウサ。
その時、ドアが唐突に開かれる。
それに気づいた三体は話を止め、押し黙る。
中に入って来たのはヴィータだった。
何やら周りをきょろきょろしているが……。
(この前の変態さんですね)
(そうだケロ)
(ケケケ、マタ何カ良カラヌ事デモ考エテンジャネェカ?ケケケケケ!)
何故か喜んでるようにも見えるチャチャゼロ。
……いや、そう言う奴だったよねチャチャゼロって。
「人形抱いて寝てる……」
ヴィータはアニスが寝ているベッドの前に立ち、アニスの寝顔を見ている……。
うむ、やはりこうしてみると変態だな……。
「可愛いな〜」
恍惚の笑みを浮かべながらアニスの頭を撫でるヴィータ。
傍から見ると姉といもうゲフンゲフン。姉と弟にしか見えない。
どちらも赤毛なので、余計そう見えてしまう。
「家に帰ってきてすぐに熱出したって聞いて見に来たら、幸せそうな顔で寝やがって。ホント、こっちの心配とか他所に良くやるよ」
(結構良い雰囲気ですね)
(フインキジャネェノカ?)
(いや、ふいんきじゃなくてふんいきだケロ)
そんな馬鹿な会話をしていた三体だった……。
それにしても、このヴィータ。いつまでアニスの寝顔を見ている気なのだろうか?
かれこれ数分はこんな状態でヴィータは固まっている。
……まさに変態だな。
「さ、さて……そろそろ部屋から出ないと、はやて達に怒られるな」
少し顔が赤いヴィータはそんな事を呟きながら立ち上がり、この部屋を後にする。
……ヴィータにしては潔く部屋から出たな。
「……何もしませんでしたね」
「ソウダナ。ツマンネェ」
「めのまえでちたいをみせられるよりよっぽどましだケロ」
何気に毒を吐く天然記念物事オオサンショウウオ。
「サテ……俺ハ寝ルゼ。何ダカ眠タクナッテキタ」
「ボクも何だか眠くなってきちゃいました……」
「ますたーに充てられたケロ……ボクもねるケロ」
三体は口々にそう言い、眠りに入ってしまった……。
……三人称キツイ……何も書く事が無い……。
え?メタ発言禁止?
すんませーん。
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「ふぅ……ふわ〜……ふぅ……良ふねふぁ……」
おはようございます、寝すぎて腰が痛いアニスたんです……。
それにしても……今何時だ?
「……10時……寝すぎやろ……」
もう夜の10時過ぎだった……。
それにしても、頭痛いのと体がだるいのと寒気が無いな。
……ふむ、薬が効いたか。
「それにしても、こいつら抱きしめたまま寝ちまったんだ……」
そこには俺が抱きしめて寝ていた三体が居た。
三体とも何も話さない所を見ると、どうやらこいつらも眠ってる様だ……。
「……ふむ……汗かいてパジャマがビチャビチャだ」
流石に熱出したときはワイシャツにスパッツじゃないからね。
ちゃんと普通のパジャマ着てるから。
「とにかく着替えるか……」
俺はベッドから降りて、引き出しから下着、タンスから下と上着を取り出す。
「うんしょっ……ふぅ、下着までびっちゃびちゃとかマジ勘弁」
俺は下着を脱いで、新しい物に返る。
ここでふと、目の前にある鏡に目が入る。
「……まぁまぁ、何とも貧相な体」
アバラ骨とか少し浮き出てるじゃん……。
しかも絞れてるから無駄な肉が無く、くびれも出来てるし……。
「やはり男らしからぬ体系だなマジで」
自分に体を触りながら言う。
自分で言うのも何だけど、ホントに女にしか見えないねこれ。
……ふむ……少しご飯を食べないと駄目だね。
とか言っても、今日はもう二食抜いてるんだけどね……。
あはは、それじゃ駄目じゃーん。
「うっさむっ……馬鹿な事やってないでサッサと着替えよ」
全く、俺はパンツ一丁で何やってんだか……。
おぉ、さむさむ。
「……うし、着替え終わったっと……それにしても、何すっかな」
がっつり寝ちゃったからそんなに眠たくないし……。
う〜む……何も思い浮かばない……。
「……つか、洗濯物……」
仕方ない、洗面所に置いてくるとしますか。
俺はさっき脱ぎ捨てた物を全部持ち、部屋を出る。
「ふぅ〜む、静かだな〜。もうみんな寝ちゃったかな?」
八神家の夜は早い。
11時になる前には、もうみんな自室に入ってしまっている。
特にはやてはヴィータと一緒に寝ると様になってからは、夜本を読むことが無くなった。
ザフィーラは犬形態でリビング待機、アンクは寝るの早い。
シグナムとシャマルは……よぉ分からない。
「まぁ、大概どうでも良いか……それにしても、俺ってある意味主人公補正掛かってないか?」
血なんて出まくりだしまくりなのに、ケロッとしてるし。
……凄いねジオルグ!
「さてと……グダグダ考えてないで、洗濯物処理してさっさと部屋に戻るか……」
俺はリビングのドアに手を掛け、ドアを開ける。
ふむ、やはり電機は消してあるか。
「……ザフィーラも寝てるし……」
「……………」
「……うむ、やはりみんな寝ているのか」
それもそれで何かつまらないな〜。
まぁ、良いけども。
そう思いながら、俺は洗面所まで行く。
「ふぅ……風呂、誰も入ってないよね?」
テンプレだと、良く入ってたりするからね。
まぁ、そんな事は無かったよ。
「よし、これで良いか」
洗濯機に全て物を入れて終了。
さて、部屋に戻るか。
それにしても……もう少しで無印も終わりか……。
そして、それが終わったらとうとう……早いな。
それに、期限も後四日……。
早いとこ何とかしないとな……。
もう収集じゃ間に合わないし……う〜ん……まぁ、頑張ろう……。
頑張れ俺、やればできる子。
そんな感じで、夜も更けて行ったのでした。
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