死にたがりの五十四話 嫁宣言とかマジ勘弁
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今は朝の五時半過ぎ。

俺は早起きをして家を出ている。

 

 

公園を目指して移動中なのだよ諸君。

 

 

「いやぁ、それにしても、今日でなのはVSフェイトは最終決戦ですね」

 

 

《そうですね。長かったようで短かったですね》

 

 

て言うか、無印に介入するのがかなり遅れたんだよね。

大体本格的に介入しだしたのは温泉の辺りからだしね。

 

 

「さて、もう一人のプレシアがどう動くかだね……こりゃ……」

 

 

原作とは違うようで、少しだけ原作沿いになってる感じだ……。

これは結構読みづらくなっているよ……さて、俺はどう動けば良いのかな……。

 

 

「やっぱり原作知識に頼り切った行動を取るのは自重しようかな……」

 

 

原作とは違う展開になったりしたて取り乱したくないしね。

これはなのはの世界とは似ている、違う世界って思ってた方が賢明か……。

 

 

《なのはさん、勝ちますかね?》

 

 

「いや、買ってもらわないと困るんだけど……」

 

 

《頑張れフェイト!負けるなフェイト!フェイ党の皆も応援してるぞ!》

 

 

「何だそのISみたいなファース党だとかセカン党みたいな物は」

 

 

て言うかたまたまだよね?

ISでその何々党ってほとんどに付いてるけども、ホントにたまたまだよね?

何で上手くほとんどにその名が付いたし……。

 

 

「それにしても、朝日が出てきているとは言え、まだ薄暗いね……半袖で出て来るんじゃなかった」

 

 

若干寒い。

あぁ、上持ってくれば良かったよ、マジで……。

 

 

「はぁ、眠たい……早起きし過ぎってのも考え物だね……」

 

 

《マスターの睡眠時間は10時間オーバーですからね。何処のスキマ妖怪と言いたい》

 

 

「俺、あの妖怪みたいに胡散臭くはなれないから」

 

 

《じゃあ形から入る感じで、ゆかりんコスしてみようか》

 

 

「……ゴスロリ?」

 

 

《アカン、それなのはさんの中の人や》

 

 

「それにしてもさ……今日なのは式の話を見るわけだが……」

 

 

《やはりなのはさんは魔王たる器を持っているのですね……》

 

 

こればかりは仕方ない……。

どんなに原作を弄ろうとしても、なのはは必ず魔王化する……。

結局。

 

 

「《未来の管理局の魔王は化け物だ》」

 

 

結論、なのはに逆らうべからず。

って言うか、なんかごちゃごちゃ話してたら公園に着いたし……。

 

 

「さて、では隠れる所を決めようか」

 

 

《マスター、あの木の所が良いです!》

 

 

「……お前は……」

 

 

グシャッ!!

 

 

《あぁん!キタァ!》

 

 

クイーンが隠れろと言った場所は……。

この前俺が、木の化け物に犯されそうになったところだ……。

このまま粉々に踏み潰してやろうか……。

 

 

「んじゃ、そこいらの茂みにでも隠れるとしますか」

 

 

クイーンの指示なんて誰がしたがってやるものか……。

俺はそう思いながら、茂みの中に入る。

もう少しでなのはが来るな……。

 

 

時刻は5時50分。

うむ、丁度いいな……。

 

 

何て思っていたら、近くの電燈から音が聞こえた。

誰かがそこに着地した靴の音だった。俺は視線をやると、そこにはフェイトが立っていた。

 

 

早くも原作崩壊かよ……。

何でなのはよりも早く来てんだよ……。

 

 

「……母さん……」

 

 

フェイトは小さい声でそう呟く……。

やっぱり、捨てきれないか……まぁ、仕方ないよね……。

 

 

「……アニス……」

 

 

えっ?

何で俺の名前呼んだし……。

俺なんか関係あったっけ?

 

 

「アニス……アニスアニスアニスアニスアニスアニスアニスアニスアニスアニスアニスアニスアニスアニスアニスアニス……」

 

 

ちょっ、まっ、えっ?

何だよこれ……怖いんですけど。フェイト怖いんですけど……。

何で俺の名前そんなに連呼してるし……。

 

 

「アニスアニスアニスアニスアニスアニスアニスアニスアニスニスアニスアニスアニスアニスアニスアニスアニスアニスアニスアニスアニs……」

 

 

そして、不意にフェイトが俺に名前を呼ぶ声が止まる。

何事かと思い、今度はフェイトから視線を外し、反対側を見る。

そこには軽く息を切らしたなのはがいた。

正確には、なのはとユーノとアルフだけどね。

 

 

そして、それを見たフェイトは、瞬時にバルディッシュをサイズフォームにし、臨戦態勢に入る……。

うむ、仲良くしてほしいねホント。

 

 

「フェイト、もう止めよう?あんな女の言う事、もう聞いちゃ駄目だよ!フェイト、このまんまじゃ不幸になって行くばかりじゃないか!だからフェイト!!」

 

 

アルフがフェイトに叫びかける。

それでもフェイトは、首を縦に振らない……。

 

 

「だけど……それでも私は、あの人の娘だから……」

 

 

その言葉を聞いたなのはは、無言でレイジングハートを起動させ、バリアジャケットを纏う。

そして、なのはの表情には、色々な気持ちが渦巻いているのが目に見えた……。

 

 

「ただ捨てればいいってわけじゃないよね……逃げれば良いってわけじゃもっとない。切っ掛けは、きっとジュエルシード。だから賭けよう?お互いが持ってる、全部のジュエルシードを!」

 

 

その瞬間、レイジングハートとバルディッシュから、全てのジュエルシードが飛び出る。

……全部と言いましてもね……俺の所にもあるのですが……ジュエルシード……。

二つとも、アンクから貰って来たものだけどもね。

 

 

「それからだよ……全部、それから」

 

 

二人は武器を構え、いつでも戦える準備に入る……。

 

 

「私達のこれからは、まだ始まってない。だから、本当の自分を始めるために……始めよう?最初で最後の、真剣勝負!!」

 

 

こうして、二人の勝負の火ぶたが、切って落とされた……。

と、思ったけど……。

 

 

「後、これが一番言いたかったこと……最後に一言だけ言わせて?」

 

 

あれ?いきなり原作崩壊ですか?

……マジですか……。

 

 

「奇遇だね……私もどうしても言いたかった事があるんだ……」

 

 

「「アニス(君)は私の嫁だ(なの)!!」」

 

 

ちょっ!?何で嫁宣言してんのあんた達!?

しかも俺男!!

ま、まぁ良いか……戦いを見てよう……。

 

 

〜そして数十分後〜

 

 

《最初の宣言以外は原作通りで終わりましたね……》

 

 

「言わないで……俺の黒歴史……」

 

 

もう、どうでも良いよ……。

それにしても、ジュエルシードこっちに二つあるんだけどもさ……。

どうしようか?

 

 

あ、それと、原作通り二人のバトルは終わったよ……。

案外あっさりだね……。

 

 

「……さて、どう動くかな……プレシア……」

 

 

今はフェイトがなのはに全てのジュエルシードを上げようとしてる所だ……。

うむ、名シーンもらた……。

 

 

その時、空がねじ曲がり、穴が開きはじめる。

そしてその穴から雷撃がフェイトの元に落ちてくる。

 

 

「ちぃっ!」

 

 

俺は茂みから飛び出て、その雷撃を見る。

 

 

ピキィン!!

 

 

何かが砕け散る音と共に、雷撃は消えるが。

全てのジュエルシードが空間の穴に飲み込まれる……。

 

 

あ〜らら……ジュエルシード全部持ってかれちゃった……。

しかも、何かフェイトも連行されちゃってるし……。

 

 

「仕方ない、行きますか」

 

 

《またアースラ内に入るんですか?》

 

 

「うん、まぁね」

 

 

俺は懐から転移符を取り出して、座標をアースラに向ける。

……さて、行きますか。

 

 

「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック」

 

 

始動キーを唱え、転移を開始する。

さて、原作とどう変わっていくのか……少しながら楽しみな俺が居ます……。

説明
三期のフェイトよりも、一期・二期のフェイト
三期のなのはよりも、一期・二期のなのは
三期のはやてよりも、一期・二期のはやての方が良いと思う俺


……決してロリコンではない
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