死にたがりの第五十八話 バイバイ、じゃなく、またねだよ (無印完結) |
あらすじ
アニスたんが男らすぃ〜
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ペシペシ……。
「う〜……」
ペシペシ。
「う〜……誰だ〜……」
ペシペシ。
「痛い……よぉ……」
……ツンツン。
「ふぁっ……くすぐったい……よぉ……」
「む〜……!」
ムニュリ!
「はぅ……ひゃ、ひゃにほぉふぇふふぁ!?」
「キャハハ!やっと起きた!」
……おはようございます。
ただ今、フェイト?に頬を摘ままれながら起きました、アニスたんです。
「ふぁふぃふふふんふぇふふぁ〜(何するんですか〜)……」
「キャハハ!お兄ちゃんが早く起きないからだよ?」
「ふぇ……?ふぉふぃふぃふぁん(えっ……お兄ちゃん)?」
あれ〜……おかしいな……。
フェイトって、俺の事お兄ちゃんって読んでたっけ?
その時、プシュ〜と、ドアの開く音が聞こえた。
「あ、姉さんこんな所に居たんだ」
「あ、フェイト〜!お兄ちゃん起きたよ!」
「えっ、本当!?」
シャーッ!とカーテンが開けらる。
そして、俺の顔を見たフェイトは表情を変えた。
「ふぉふぁふぉー……(おはよー)」
「ね、姉さん……何やってるのかな……?」
「ん〜?お寝坊さんには罰ゲーム♪」
「ふぁふぁふぃふぇ〜(離してー)!」
取り敢えず、フェイトに助けを求める。
何とかアリシアを止めてもらい、頬をさする。
「うぅ……痛い……」
あ〜ぁ、赤くなってるよ……。
酷いなアリシアは……。
「も、もう姉さん!何やってるんです!」
「あはは……お兄ちゃんが可愛かったからつい……」
ついで頬をわしづかみにされて溜まりますか……。
それにしても……。
「覚えてるんですね、俺と会った事」
「うん!だって、お母さんを助けてくれるって言ってくれたから、忘れるわけないよ!」
「あはは、そうですか……」
「……アニスと姉さんって、会った事あるの?」
フェイトが首をかしげながらそう言う。
だから、俺はアリシアに目線を向けてから、同時に……。
「「内緒だよ♪」」
ダブルウィンクで決める。
はっはっは、流石だアリシア、まさに阿吽の呼吸。
でも、まだ会って数分そこらなんですはい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「アニス君!」
ギュムッ!
「あっはは、なのはちゃん。流石にこんな所で抱き着かれると恥ずかしんだけど……」
あれからフェイトとアリシアに連れられて、なのはたちの所に来た。
いやぁ、疲れが取れない。
「アニス君……貴方には、幾らお礼を言っても足りないわ……ありがとう」
「いえいえ、全然気にしないでください。むしろ、友達を救えたんで。それにしてもプレシアさん……何か若返ってません?」
そうなのだ。
何故かプレシアは若返ってるのだ。
大体、30代位に……何故だ?
「それが私にも分からないのよ。もしかしたらジュエルシードのお蔭かもしれないわね。フフ」
そう言って、アニメ本編では絶対に見れないであろう綺麗な笑みを浮かべるプレシア。
……まぁ、今回の報酬はこれで良いかもね。良い笑顔だ。
「それにしても、君には本当に驚かされる……まさか死者の蘇生までしてしまう何て……」
「いやぁ……ジュエルシードが無きゃできなかったよ……それに、もうあんな痛みはこりごりですたい」
俺は体を障りながら言う。
あんなに出血したの、産まれて初めて。
痛いのなんのって……麻酔なしで神経ぐりぐり触れてる感じですぜ……。
「所で……もう一人のプレシアさんはどうなりましたか?」
「あぁ、それね……まぁ……自業自得って奴じゃないかしら?」
「はい?」
何か、プレシアさんの顔が凄い愉快だったって顔になってる。
そして、アリシアのあのドヤ顔……何があったんでせう?
「実はね、アリシアが生き返った事をかなり喜んで表に出て来たんだけど。アリシアに」
「お母さん、フェイト苛めたから嫌い!!大っ嫌い!!って言ってあげたの」
……あ、あはは……え、えげつねぇ……。
実の娘の言葉が会心の一撃とは……や、やるおるわアリシア……。
「それで今、かなり落ち込んでて……」
「そりゃ自業自得ですよ……」
それにしてもこのアリシア……マジパネェ……。
恐ろしすぎて、恐怖を超越しそうだ……。
「う〜ん……まぁ、これでめでたしって事で良いのかな?」
「うん、それで良いんじゃないかな?」
なのはが笑いながら言う。
はぁ……これでやっと……無印が終了するのか……いやぁ……大変だった……。
帰って寝たいわ……つか、帰ろう……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それからのテスタロッサ家の事を話そう。
今回の事件、ジュエルシードの事件は。
プレシアが二重人格者だと正確に診断が出たため、無罪放免……とまでは行かなく。
管理局に観察処分が下された。
それでおプレシアは、アリシアとフェイトと一緒に居られるだけましと言っていた。
そして、徐々にだが、フェイトに笑顔が戻って行った。
アルフはアルフで、まだプレシアを認めてはいない様だけど。
そして、テスタロッサ家は、プレシアとフェイトが今回の事件の重要参考人なので、裁判が行われるらしい。
でも、今回は特殊なケースの事件なので、取り敢えずは捕まらないと、クロノ達も言っている。
もう少しでミッドチルダ行きの道が直るらしく。
上手く行けば、明日にでもアースラは出発できると、先ほどリンディから連絡があった。
どうやら、フェイト達としばしの別れが近いらしい。
大変だね、皆。
「それで、アニス君は今回の事件で何か言う事は無いんか?」
「……友達を無事救えました!」
「うんうん、それはえぇ事やね。だけど違うんよアニス君……ウチが言いたいんはそうじゃないねん……」
「……アースラで出るご飯より、はやてちゃんの作り手料理の方が美味しいよ!」
「そんな〜、アニス君。煽てたって何も出ぇへんで!だが違うんよ!いい加減に分からんかい!」
「……僕と契約して、魔法少z「ストーップ!他の魔法少女さんに迷惑掛かるからその発言は禁止や!」チッ」
悉く俺のボケをノリツッコミでかわしおってからに……。
やりおるで……はやて……。
「それで、何かいう事は無いんか?」
「……心配掛けてすーんませーん!ボロボロで帰ってきてすーんませーん!」
ヴェントみたいな謝り方をしてみた。
案の定、はやてが俺の胸を揉みしだいて来たので、本気で謝った。
これが俺の日常!
……いや、そんなに毎日はやてに胸揉まれてるわけじゃないからね……。
そして次の日……。
なのは空メールが届いた。
内容は……。
アニス君!フェイトちゃん達が今日行っちゃうんだって!
急いで海鳴公園に行こう!
と言ったメールです……。
……そうか……今日なんだ……。
俺は携帯を閉じ、タンスから服を用意する。
その服装は……初めてフェイトに会った、マントとスパッとと、クドの帽子姿でね。
ぶっちゃけクドコスだよ。
俺はそれに急いで着替えて、海鳴公園に向かう……。
「フェイトちゃん!」
俺はマントを靡かせながら全力で走る。
既になのはが来ていたので、二人は話をしていた様だ……。
ちょっちKYだったかな?
「あ、アニス……」
「ハァッハァッ……アー……しんどい……」
「にゃはは、アニス君全速力で来たんだね」
「えぇ……友達が行ってしまうんだから。急いで行かないと駄目でしょ」
「ふふふ、アニスらしいね」
「だね♪」
二人とも笑いながら言う。
「所で……アニスのその格好って……」
「あ、気づきました?フェイトちゃんを初めて会った時の格好ですよ」
「あはは、あの時は本当に驚いたよ。自販機の前で飛んでる子が居るんだもん」
「あはは……黒歴史何であまり口にしないでください……」
それよりも……。
俺は二人の髪に縛ってあるリボンを見る。
「二人とも、リボン交換したの?」
「あ、うん。な……なのはが……交換しようって……」
「にゃはは、これで少しの間のお別れでも寂しくないね♪」
「そうですかー……それじゃ……はい、これ」
俺は帽子を取って、フェイトに上げる。
脱ぎたてのスパッツでも上げようかなって思ったけど、流石に引かれそうだから止めたよ。
「えっ……でも、私もう、交換できるものが……」
「いえいえ、気にしないでください。上げちゃいます、俺がいつも愛用してる帽子ですので、使ってあげてください」
「で、でも……それじゃあアニスに悪いよ……」
「大丈夫ですよ。家にスペアがありますから。はい、もらってください」
俺はズイっとフェイトの前に突き出す。
フェイトはそれを、遠慮がちに受け取る。
「それしか上げられませんけど……許してください」
「う、ううん!気にしないで!だ、大事に使うね」
そう言って、フェイトはすぐに帽子を被る。
……おおぅ、結構レアですぞ。帽子を被ってるフェイトなんて……。
「あ……もう時間になっちゃう……」
「もう行っちゃうんですか?」
「うん……ごめんね、結構急な事になっちゃって……」
「気にしないでください。仕方のない事ですから……」
「そうだよ。だからフェイトちゃんは気にしなくて良いんだよ」
「……ありがとう……アニス……なのは……」
フェイトは帽子で顔を隠しながら泣いてしまう……。
全く、親子ともども涙腺弱いですね〜。
「ほらほらフェイトちゃん。泣いちゃ駄目ですよ。なのはちゃんも。何も今世の別れじゃないんですから。最後は、笑顔で別れましょうよ?」
「……うん……そう、だね……」
ほとんど押し出すかのように、なのはが喋る。
……ふぅ、やれやれだぜ。
「……それじゃあ……バイバイ……」
「バイバーイ!アニスお兄ちゃん!なのはー!」
テスタロッサ姉妹が手を振りながら言う。
おいおい……そこはバイバイじゃないでしょうに。
「二人とも。こう言う時は、またね。ですよ!」
「……うん!またね!アニス、なのは!」
「またね!」
「なのは!ありがとう!それと、巻き込んじゃってごめんなさい!」
「もぅ、ユーノ君。私は気にしてないって言ったよ?」
二人は二人で、何かお礼言ったり謝ったりしてる……。
頑張れ淫獣。
「アニス君、また会ったら。今度お礼をするわ」
「プレシアさんも気にしちゃ駄目ですよ?頑張ってくださいね!」
俺がそう言うと、プレシアは笑ってえぇ!っと返してくれた。
うん、やっぱりいい笑顔だ。
「ア、アニスぅ!ホ、ホントに!ありが、とう!」
「あはは、アルフさん泣きすぎですよ。ほらほら、泣かない泣かない」
アルフはアルフで、すっごい号泣してた。
どうしたらそんなに涙が出るんだよ……。
「それじゃあ、行くよ?」
クロノがみんなに言う。
これで本当に、最後だ。もうクロノ達をアースラに転送させる準備は出来ている。
さて、次は冬ですね。会うのは。
「……ア、アニス……ちょっと、こっち来てくれるかな?」
「?はい、良いですけど……」
俺はフェイトに呼ばれたので、フェイトの近くに行った。
そしたらフェイトは少し屈み、俺と同じ目線になる。
「私、何も持ってないから……これ位しか出来ないけど……ありがとうアニス……」
フェイトはそう言って、自分の唇を、俺の唇に当てて来た……。
はれ……?こう言うのって……何て言うんだっけ……。
そ、それに……何でこんなにフェイトの顔が近いんでしょう?
「……えへへ、アニスに、キ、キスしちゃった……」
「あー!?フェイトズルいー!アリシアもお兄ちゃんにチュウするー!!」
「あらあら、フェイトッたら」
キ、キス……キキキ……キスゥ!?
だ、誰と!?フェイトと!?
「あ、あうあうあうあうあうあうああうあうあうあう!?……は、はぅぅ〜……」
俺は顔を抑えて、地面に座り込んでしまう……。
は、恥ずかしい……。
「あ、あうう〜……フェ……フェイトちゃん……君って奴わぁ!……わふぅ〜……」
あー、恥ずかしい……マジで恥ずかしい……。
今ならマジ羞恥で死ねる……。
「……フェイトちゃん……何をしてるのかな?」
「……フフフ、なのは……早い物勝ち何だよ?」
「も、もう行くからな!艦長!お願いします!」
クロノがアースラ内に居るリンディに連絡をして、転送を始めてもらう。
……おいおい、己ら……いがみ合うないがみ合うな……。
「またね!アニス!なのは!」
シュン!!
フェイトは、最後に笑って手を振り、消えた。
……残ったのは、風の音と、海の音と……。
「………………」
黒いオーラを醸し出すなのはだけです……。
さぁ、俺はスタコラサッサだぜ……あーばぁよぉ―!
俺はルパンさながら、この場から離れようと走り出そうとした。
だが、動けなかった……何故かって?
なのはが俺の肩をがっしりと掴んでるからだよ!!
「……アニス君……フェイトちゃんとだけ何て……不公平だよね?」
「ひぃっ!?」
「だから……私ともしてくれるよね?」
「は、はいぃぃぃぃ!!」
「それじゃあ……はむっ……」
「ふむっ!?」
い、いきなりキスって……。
って!?長い長い!?どんだけキスする気だこいつ!?
「……はぁっ……ふふふ、キスしちゃった〜」
「ふぅ……あぁ……」
俺はヘナヘナと地面に座り込む……。
さ、最後までしまらないな……俺って……。
そんなこんなで、無印が終わりを告げた……。
第一部完
説明 | ||
無印完結ッッ圧倒的完結!! バキとカイジ混ざっちまったてへぺろ☆ |
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