真?御使い伝 序章2 |
及川「なぁなぁカズぴー、昨日どうやったんや?」
一刀「何がだよ」
及川「そんなしらばっくれんなや。昨日、めっちゃかわいい女の子に呼び出されとったやん。なんでもその子去年あたりから一途に想っとったちゅー話やで。どうだったんや?もうキスでもしたんか」
たしかに可愛い子だった。学内でも人気の高い子だったはずだ。でも俺は・・・。
一刀「断ったよ。」
及川「嘘やろ!!またふったんか!!今月でもう5人目やで!!一人ぐらいワイに譲ってや!それにしてもカズぴー本当にモテるようになったなー、高校の夏あたりからやったかのー、カズぴーの雰囲気がガラリと変わってそうなったの」
そう俺はその時期から長期休暇のときはじいちゃんの元に行って剣術を習うようになった。なぜかはわからない。ただそうせずにはいられなかった。じいちゃんも最初はそんな理由に呆れていたが、数日して俺の本気を感じてくれたのか、本格的な鍛錬をしてくれた。それはもう地獄のような、いや地獄の鍛錬だった。何度あのクソじじいを恨み、負け犬のとうぼえにしか聞こえないような言葉で文句を言い、その度にさらに倍の修行をやらされ、死にかけたことか。しかし俺はそれに耐え抜いた、そして今では祖父を越えた。
その他にも俺は農業、政治のことなどといったことを勉強した。なぜ興味が湧いたのかはわからない。ただこれもやらなければならないような気がした。
その結果今に至る。まあ及川が俺と同じ大学に受かったのは意外だったが・・・。
及川「1人でも付き合いたいって思える子いなかったんか??昨日の子なんてめったにいない位かわいかったで。」
俺はそれでもそんな気は起らなかった。ただ別の意味で昨日の子は記憶に残っていた。それは告白を断って立ち去ろうとしたときに相手が言った一言のせいだった。
「行かないで!!!」
そんなふられた子が相手呼び止めるために言いそうなよくある言葉である。でもなぜか心が痛かった、そしてなぜか夢の女の子が浮かんできた。
美術館に着いて一通り回り終えて、最後の部屋を訪れた。
及川「へぇー。見てみいカズぴー。三国時代の銅鏡やて。」
その視線の先にはきれいな銅鏡が飾ってあった。
一刀「そのわりにはきれいだなー。」
おもむろに銅鏡を覗いてみると一瞬頭の中に映像が流れこんできた、それは夢でみていた女の子が涙をながしているところだった。その映像はすぐ消えてしまった。
その後は何もなく家に帰ったのだが、布団にもぐっても全然寝付けなかった。頭にあるのはその子の涙だけ。いてもたってもいられず、気づくと美術館へ足を運んでいた。
一刀「まあ、そうだよな。」
着いたはいいが今は深夜美術館なんて開いているわけがない。どうしようか悩んでいると、美術館の中からいきなり警報機が鳴りだしたと思ったら、入り口から大きな荷物をもった3人組の男たちが飛び出してきた。
一刀「どう考えても、泥棒だよなー。」
泥棒1「邪魔だ!どけー」
泥棒の一人が殴り掛かってきたが、
一刀「遅いな、ほいっと」
最小限の動きで避けて足を引っ掛けてやった。泥棒は盗んだであろうものをまき散らしながら派手に転んだ。
泥棒2、3『このやろーよくも兄貴を』
残りの二人も飛び掛かってきたが、鳩尾に一発ずつ打ち込んでやった。
一刀「まだ、やる?」
極力低い声でそう言ってやると、
泥棒たち『ひぃぃ、覚えてやがれ」と定番の言葉を残して逃げて行った。散らばった盗品の中にあの銅鏡も落ちていた。拾って覗いてみると声が聞こえた
??「もう一度お前は会いたいか・・・・、寂しがり屋の女の子に・・・・」
突然のことに頭の中が混乱していたが、自然と
一刀「会いたい・・・」
その言葉が出ていた。そう言った瞬間銅鏡から光があふれ、その光に包まれていった。
あとがき
やっと序章に一区切り付きました。次からはいよいよ外史と間での会話の後、三国入りですが、
魏 蜀 呉 どの順番で国めぐりさせるのかすごく悩みます。
説明 | ||
タイトルを改め、序章のラストです。 | ||
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コメント | ||
今後の動向が気になりますよぇ 楽しみにしています(まあくん34) 魏に帰るのかもう一度乱世を駆け抜けるのか、楽しみですね(アルヤ) 最初に建国される前の蜀に着いて、その後に呉。最後に寂しがりやさんに会うのもいいんじゃないんでしょうか。あまり参考にしないでくださいねー(ゆきな) 3人組の泥棒!ひょっとして? と、まあそれはおいといて(笑)何時何処の外史に送られたんだろうか。(きたさん) |
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