SPECIAL EDITION PIRATE SQUADRON GOKAIJA THE IS《INFINITE STRATOS》  海賊の力
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SPECIAL EDITION PIRATE SQUADRON GOKAIJA THE IS《INFINITE STRATOS》 

 

 

第五話 

 

 

海賊の力

 

 

 

 

〜第3アリーナ・控え室〜

 

 

「来ないな・・・」

 

 

「だな・・・。ま、その内来んだろ」

 

 

決闘を受け入れた日から数日後・・・。箒とイチカの二人は第2アリーナの控え室にて待ちぼうけを喰らっていた。理由は簡単で、イチカの((専用|ワンオフ))機がまだ届いていないのだ。

 

実はあの後、イチカの知人から連絡があり、イチカのISを作ってくれるということになったのだ。だが、そのISは期日・・・即ち今日までには来るはずなのだが、試合開始時間から10分前になっても一向に来る気配はない。

 

 

「・・・やはり表まで見に行ってこよう!いくらなんでも遅すぎる!」

 

 

「安心しろ。あの人のことだ、どうせギリギリで持ってくるつもりだろうよ」

 

 

「さっすがいっくん!!私の((未来の旦那様|・・・・・・))だけあるね!!束さんの事よく分かってるぅ!!」

 

 

「!?」

 

 

「・・・今度は何処から出てくるのかと思ったら、まさか天井の、しかもダクトの中から出てくるとはな、”束さん”」

 

 

ガタガタ!

 

 

突如天井から発せられた声に対してイチカはニヒルな笑いを浮かべて声がした天井の通気孔へと目を向ける。すると、天井から兎耳カチューシャとメイド服を身につけ、その上には黒いジャケット(背中に『INVENTION KING(発明王)』と書かれている)を身に着けた青年『((篠ノ之 束|しののの たばね))』が、通気ダクトから這い出てきた。

 

 

「よいしょ・・・。いっくんお待たせー!!ご注文のISを届けに来たよー!!それに箒ちゃんもちーちゃん久し振りだぜぃ!!ブイブイ!!」

 

 

そういうと束は箒に向けて満面の笑みを浮かべてブイサインを向ける。それに対して箒の顔は固いままだった。

 

 

「えと・・・お久し振りです姉さん」

 

 

「んもぅ、表情が固いよ箒ちゃん!もっとスマイルスマイル!!」

 

 

「は、はぁ・・・・」

 

 

束はさらに箒を笑顔にしようとするも、箒は終始苦笑いしか浮かべなかった。それを待ちかねたのか、イチカが口をはさんだ。

 

 

「・・・・そろそろいいか?人待たせてるんでな」

 

 

「おぉっ!?そうだったねいっくん!!でも多分中止になるんじゃないかなー?」

 

 

「何?どういうk」

 

 

ズドォオオオン!!

 

 

束の言葉におかしいところを見つけた千冬は束に詰め寄ろうとするも、爆音と大きな揺れのほうが早かった。

 

 

「!?なんだ!!」

 

 

「・・・外に奴らが来てるのが見えたからね〜」

 

 

「・・・成程。束さん、後頼んだ」

 

 

「ほいほい」

 

 

 

束は千冬ですら見たことのないような深刻な表情を浮かべ、イチカはいつものニヒルな笑みを浮かべてモバイレーツを取り出して、アリーナの入り口のほうへと駆け出した。

 

 

「一夏!!どこへいくん「駄目だよちーちゃん」束!?」

 

 

千冬は慌てて追いかけようとするも、束によってそれは止められてしまった。千冬はいちもは絶対見せないような顔をして、束に詰め寄った。

 

 

「離せ束!!一夏が!!いち「ちーちゃん!!」!!」

 

 

うろたえる千冬を束は一喝して宥め、千冬の肩に手を置いてポツリポツリと話し始める。

 

 

「今ちーちゃんがすることはいっくんを追いかけることじゃないはずだよ?」

 

 

「え・・・・・」

 

 

「今ちーちゃんが出来る事は、これ以上の被害を出させないようにすることと、ちーちゃんの生徒を守ることだよ?」

 

 

「私の・・・生徒・・・・!!」

 

 

「そっ!分かったら早く行ってみんなを助けてあげなきゃ!」

 

 

「わかった!!箒!お前は皆の避難誘導を頼む!!私は放送室から皆に呼び掛ける!」

 

 

「は、はい!!」

 

 

千冬は束の喝を受けて目が覚めたのか、アリーナとは違う放送室へ、箒は突然の千冬の突然の変わりように多少驚愕しながらも慌ててアリーナの観客席のほうへと走って行った。

 

 

〜束side〜

 

 

「やれやれ・・・。ちーちゃんったら、いっくんの事となると形振り構わず突っ走っちゃうんだから・・・」

 

 

束はため息をつきながら千冬が走り去ったほうを見て、箒の走り去ったほうを見る。その眼はまるで何かを射殺すかのような目つきだった。

 

 

「・・・そこにいるんでしょ?出てきたらどうかな?」

 

 

「ほぅ。よく俺の居場所を見つけられたな」

 

 

すると箒の走り去った方向にあった別の通路から、赤い恐竜のような姿をした怪物が現れた。

 

 

「・・・・あんたは?」

 

 

「わが名は『ライジャ』。かつてマザー・メルザードによって生み出され、そしてビーファイターと戦い散った、闇の戦士だ。今はザンギャックの一士官だがな」

 

 

「・・・それで、闇の戦士が束さんに何の用かな?」

 

 

束は射殺すような視線を緩めず、ライジャをにらみつけたまま問うた。ライジャはその視線にも全くおくすることなく、束に返事を返した。

 

 

「篠ノ之 束。我らとともに来い。我らが王であるアクドス・ギル様は天才的な貴様の頭脳を欲している」

 

 

「・・・いやだと言ったら?」

 

 

「強硬手段を執らせてもらおう」

 

 

そう言ってライジャは手を上にあげる。するとその背後から数多の戦闘員たちが現れた。それは数もさることながら、種類も多かった。

 

『クネクネ』『ドロドロ』『バーロ兵』『ヤートット』『オルゲット』『マゲラッパ』『ジャマー』など、かつてスーパー戦隊やメタルヒーロー達と戦ってきた戦闘員たちだった。

 

それを見た束は、はぁと溜息を吐いて憐れむような視線をライジャへと向けた。

 

 

「はぁ・・・、たくちんからは余り使わないようにって言われてるんだけど、仕方ないか」

 

 

シュルル・・・・カシャッ!

 

 

束は渋々といった感じで懐から4つのソケットのようなものと右端にスペースシャトルの操縦桿を思わせるようなレバーが着いたバックルを取り出して、腹部に装着させる。するとそこからベルト『パワーハーネス』が巻き付き、束はポケットから1、2、3、4、と刻印されたスイッチ『アストロスイッチ』を右から順番に差し込んでいく。

 

 

『ROCKET』

 

『LAUNCHER』

 

『DRILL』

 

『RADAR』

 

 

キュィイイイイイイイイイイン!

 

 

バッ!

 

 

『THREE・・・TWO・・・ONE・・・』

 

 

「ぬっ・・・かかれぇ!」

 

 

すべてのスイッチを差し込んだ束は、両腕を振り回すかのようなポーズをとって左手を拳にして右手をレバー『エンターレバー』へと持っていき、手に掛ける。すると独特な電子音とともにカウントが始まった。

 

それを見たライジャはさすがに拙いと思ったのか、戦闘員たちに命令を下して、束に攻撃を仕掛けさせた。しかし、それよりも束がエンターレバーに手をかけたほうが早かった。

 

 

「変身!!」

 

 

ガシャン!

 

 

ブシュゥウウウウウウウウウ!!

 

 

『!!?』

 

 

束がエンターレバーを前に押すと、突然束の頭上に黒いリングが出現し、バックル『フォーゼドライバー』から白煙がX型に噴き出して束の体を包んだ。あまりに突然のことだった為か、戦闘員達は急に足を止めてしまった。

 

 

『CLOW』

 

 

『ク・ロ・ー・オ・ン』

 

 

ザシュザシュ!

 

 

ドササッ!

 

 

「!?何だ!」

 

 

突然、電子音がしたと思ったら煙の中から何かで切り裂かれるような音とともに戦闘員が切り裂かれていった。そして煙がはれるとそこにいたのは、

 

 

「ふぅ〜。さぁーて、”二代目”仮面ライダーフォーゼ!!タイマン張らせてもらうよ!!」

 

 

篠ノ之 束ではなく、白い宇宙服とロケットを連想させるような姿をした戦士『仮面ライダーフォーゼ』が立っていた。

 

 

〜束Side out〜

 

 

時間は戻って少し前・・・。

 

 

〜アリーナ会場〜

 

 

〜セシリアside〜

 

 

 

「・・・・・遅いですわね」

 

 

イチカの相手であるセシリア・オルコットは、アリーナの上空にて対戦相手であるイチカを待っていた。しかし、待てども待てどもイチカは来ない。

 

(・・・何かあったのでしょうか?確か向こうには織斑先生がいたはず・・・)

 

 

そう考えて、セシリアはプライベート・チャンネルを展開し、千冬にチャンネルをつなげようとした。

 

 

「ねぇ・・・あれなに?」

 

 

しかしそれは、セシリアのクラスメイトである『((布仏 本音|のほとけ ほんね))』のおっとりとしていて且つ何かに脅えるかのような声によって中断された。

 

 

「え・・・?・・・・・!?」

 

 

その声につられてセシリアも上を見上げた。そこには驚愕の光景が広がっていた。

 

 

空が黒いのだ。

 

 

いや、無数の戦艦。これらが数えきれない量で、上空に浮いているのだ。

 

 

ゴォン・・・・

 

 

ヒュゥオオオオオオオオ・・・・

 

 

すると、そのうちの何隻かが艦の下部分から砲身を出現させ、エネルギーをため込み始めた。同時にセシリアのIS『ブルー・ティアーズ』が警告音を発し始めた。その警告音とともにセシリアは我に返り、危険を促した。

 

 

「!?皆さん逃げてください!!ここは危険です!!」

 

 

セシリアがそう叫ぶと、大勢の生徒が出入り口に向かって逃げ出した。しかし何人かの人間は腰を抜かして動くことが出来ない。彼女達を助けに行こうとするも、正直に言ってもう間に合わない。

 

 

(だったら!!)

 

 

バシュゥ!

 

 

そう思ったセシリアはとっさの判断でなんと彼女達・・・『布仏 本音』と『((更識 簪|さらしき かんざし))』の前に出たのだ。それと同時に発射されたビームがブルー・ティアーズに直撃した。

 

 

「キャァア!?」

 

 

セシリアは悲鳴を上げるも、なんとか無傷だった。原作を見たことがある人は周知の事実だが、ISには『絶対防御』と呼ばれるシステムが存在し、『シールドエネルギー』と呼ばれているそれを莫大に消費することによって、搭乗者の命を守るのだ。

 

バシュゥ!バシュゥ!

 

 

「くぅ!?」

 

 

艦隊はさらに砲撃を強める。反撃をしようにも、砲撃が強すぎて反撃が出来ず、セシリアはただひたすらに耐えるしかなかった。

 

 

(くっ・・・このままでは・・・!!一体どうすれば・・・)

 

 

「セッシー!!逃げてぇ!!!」

 

 

「!?」

 

 

「メザパシダ、ピゲソ(目障りだ、消えろ)」

 

 

セシリアが本音の声によって正面を向くと、大鎌を持った怪物がセシリアの首目掛けて切りつけようとしていた。咄嗟にシールドのエネルギー残量を見るも、メモリはゼロに限り無く近い状態となっており、絶対防御が発動することはない。

 

 

(あ・・・)

 

 

自分はここで死ぬんだ・・・。

 

 

セシリアはそう思い込み、目を閉じた。

 

 

『シュゥウウウウリケンジャー!!』

 

 

『チェエエエエンジマン!!』

 

 

「超忍法!秘打・千本ノック!!」

 

 

「フェニックス・ファイヤー!!」

 

 

ゴォオオオオ!!ガガガガガガァン!!

 

 

 

「グゲゲゲゲェ!?」

 

 

しかしそれは、突如として怪物の四方八方から現れたボールと火炎によって、それは防がれた。怪物はそれらの殆どを受け、地面に投げ出される。

 

 

「い、一体誰が・・・」

 

 

セシリアはエネルギーの残り少なくなったブルー・ティアーズを収納し、肉眼で先程の炎を放った方角を見て、それを放った人物を見つけだした。

 

 

「あれは・・・・山田先生に・・・・誰ですの?」

 

 

セシリアが見た人物・・・それは、此方に駆け寄ってきている真耶と、もう一人、金髪でロングヘアーを後ろに束ね、ピンク色のドレスを着た女性だった。

 

 

「オルコットさん!!大丈夫ですか!?」

 

 

「立てますか?」

 

 

真耶は急いでセシリアに駆け寄り、ポニーテールの女性はセシリアに手を差し伸べ、セシリアは彼女の手に捕まって立ち上がった。

 

 

「は、はい・・・。でも・・・貴女は?」

 

 

「あ、私はカトリーヌ・エレーヌと申します。私達の船長がお世話になっております」

 

 

「え?船長って・・・どなたの事ですの?」

 

 

「あら?ご存知「カトリーヌ」あ!マーベラスさん!」

 

 

カトリーヌが声を向けたほうにセシリアが顔を向けると、赤い衣装に右胸に太陽のような紋章を着け、頭に鷹の銅像(?)らしきものをつけた人が歩いてきて、突然X型のエネルギーが彼の体から出た瞬間、何とイチカへと変わったのだ。

 

 

「えぇ!?今の・・・マーベラスさんですの!?」

 

 

「あぁ。ま、今そんな事はどうでもいい。オルコット、さっさと此処から逃げろ。さもないと」

 

 

ドゴン!

 

 

イチカが言い終わる前に、先程の攻撃によって吹き飛ばされた怪物が瓦礫を切り裂いて出てきた。

 

 

「ビガラァ!!パダギンジャラゾギダバ、ゲゲル!!(貴様!!私のゲゲルの邪魔をしたな!!)」

 

 

「・・・?何を言ってるのかしら?」

 

 

「ふん・・・。ゲゲルゾジャスギバブグ、ガンギャギャブビギダガデデイスグロンギ?(ザンギャックに従っている様なグロンギにゲゲルをやる資格があるのか?)」

 

 

「!?ビガラ!バゲパセサンボドダグザバゲスグロンギ!!(貴様!何故我らグロンギの言葉が話せる!!)」

 

 

「ガデバ(さてな)・・・、お前ら、一気に片付けるぞ」

 

 

「はいはい」

 

 

「はい」

 

 

「あぁ」

 

 

「かしこまりました」

 

 

驚いている怪人『メ・ガリマ・バ』を余所に、上にある戦艦から吊り下げられてくる兵隊『ゴーミン』カトリーヌ、弾、蘭、真耶、イチカ・・・マーベラスの5人は、懐からモバイレーツと共に、赤・青・黄・緑・桃の何かの形をした人形『レンジャーキー』を取り出し、レンジャーキーの腕を上にあげ、レンジャーキーの足の部分を上に跳ね上げた。

 

 

「「「「「豪快チェンジ!!」」」」」

 

 

カシャ!ギュイン!

 

 

『『『『『『ゴォオオオオカイジャー!!』』』』』

 

 

そして、マーベラス達は腕を一回転させてレンジャーキーをモバイレーツに差し込み、鍵を回した。すると、電子音とともにXXXV字型のエネルギーがモバイレーツから出現、XXXVの順番にそれぞれの体に張り付き、彼らの体を戦士の姿へと変えていった。

 

そしてそれらの過程が終わったとき、そこにマーベラス達の姿はなく、レンジャーキーの姿がそのまま等身大になった戦士が立っていた。

 

 

「ふん・・・。ゴーカイレッド!」

 

 

「ゴーカイブルー」

 

 

「ゴォーカイイエロー!」

 

 

「ゴーカイ!グリーン!!」

 

 

「ゴーカイピンク!」

 

 

「海賊戦隊!」

 

 

「「「「「ゴーカイジャー!!!」」」」」

 

 

そして彼らは各々のポーズを執り、ゴーカイジャ−と名乗った。そしてそれと同時に、ザンギャックの艦隊から、ゴーミンや青い怪人『ズゴーミン』が何体も降りてきた。着地したと同時にゴーミン達は棍棒のような武器を構える。それに合わせるかのようにゴーカイジャー達も、ゴーカイガンとゴーカイサーベルを構える。

 

 

「派手に行くぜ!!」

 

 

ズドドドドドドドォンッ!!

 

 

ゴーカイジャーはゴーカイガンを連射しながら、ゴーミン達の群れに突っ込んでいく。そして突っ込んだと同時にゴーカイサーベルを使ってゴ−ミンを切り裂いていく。

 

 

「ふっ!ほっ!!セイヤッ!」

 

 

ジャギィン!

 

 

「ゴゴー!?」

 

 

「ったく、てめぇらもしつけぇなっ!!」

 

 

ガギン!

 

 

マーベラス(以下、ゴーカイレッド)が愚痴りながらゴーミンを切り裂いていると、背後に悪寒を感じたゴーカイレッドは、すぐさま後ろを向き、それを受け止めた。

 

 

「ちっ・・・!新手か!!オラァ!!」

 

 

ヒュッ!

 

 

「フン!」

 

 

ギギン!!

 

 

「ハァ!」

 

 

「ちっ!?」

 

 

ズササッ!

 

 

ゴーカイレッドはゴーカイサーベルを振り上げて新手を切りつけようとするも、それを受け止められて逆に反撃を返されてしまった。ゴーカイレッドはとっさにバックステップを行うことによって難を逃れた。

 

なんとか難を逃れたゴーカイレッドは敵をにらみつけた。その者は黒を主体とし、体中に緑色のラインが入った体をしており、右肩に巨大な突起状のものを着けていた。

 

 

「てめぇ・・・何者だ!!」

 

 

「・・我が名はユガンデ。かつてのスーパー戦隊、メガレンジャーに敗れし者・・・」

 

 

「ふん・・・。亡霊が彷徨い出たってわけか。上等だ」

 

 

 

「「「「マーベラス(さん)!!」」」」

 

 

ゴーカイレッドがユガンデに対して啖呵を切っていると、周りからほかのメンバーが近づいてきた。

 

 

「お前ら、伝説獣で行くぞ!」

 

 

カシャン!

 

 

「「「「了解!!」」」」

 

 

カシャン!

 

 

「「「「「豪快チェンジ!!」」」」」

 

 

ゴーカイレッドの呼びかけに他のメンバーは応え、それぞれベルトのバックル『ゴーカイバックル』上部を親指(もしくは剣の柄付近)で叩く。すると軽い音とともに中からレンジャーキーが出現した。ゴーカイジャーはそれらを手に取り、それぞれのレンジャーキーをキーモードへと移行させて、モバイレーツへと差し込んだ。

 

 

ギュイン!

 

 

『『『『『チェエエエエエエンジマァン!!』』』』』

 

 

ブシュウウウウウ・・・・!!

 

 

「電撃戦隊!」

 

 

「「「「「チェンジマン!!」」」」」

 

 

するとモバイレーツから発せられた音声とともに5人を、ドラゴン・マーメイド・グリフォン・フェニックス・ペガサスの5つのエネルギーがモバイレーツから出現し、それがゴーカイジャー達と重なると、それぞれの姿が『電撃戦隊チェンジマン』その人へと変貌していた。同時に、生徒たちの避難に専念していた千冬はその姿を見て驚愕した。

 

 

「なっ!!チェンジマンだと!?」

 

 

「織斑先生、あれが何か知ってるんですか?」

 

 

戦闘による疲れによって動けなかったセシリア及び、腰が抜けて立てなかった本音と簪を救出してきた箒が千冬に訪ねた。

 

 

「あ、あぁ。40年以上前に地球を守っていたと呼ばれる伝説の戦士達だ。以前、ドイツに教官として赴任していたときに、そこに特訓に来てた地球守備隊という人達からチェンジマンの話を聞いたんだ。だが、チェンジマンのメンバーは何十年か前にその力を失ったと聞いたが・・・」

 

 

そう言って千冬は考え込もうとするが、今は生徒たちの安全が第一と思いだし、急いで避難活動を再開した。

 

 

(後でたっぷりと話を聞かせてもらうぞ・・・一夏)

 

 

〜ゴーカイジャーside〜

 

 

「ドラゴンアタック!!」

 

 

ドガァ!!

 

 

「グァ!?おのれ!!」

 

 

バシュ!

 

 

「おっと!お前ら!!」

 

 

「はい!フェニックスズーカ!!」

 

 

「グリフォンズーカ!!」

 

 

「ペガサスズーカ!!」

 

 

「マーメイドズーカ!!」

 

 

ズドォン!!ドガァアア・・・ン!!

 

 

「グァアアアア!!?」

 

 

一方、ゴーカイジャー達は段々とユガンデを押し始めていた。最初こそ圧倒していたユガンデだったが、チェンジマンに豪快チェンジしたゴーカイジャーの攻撃の前に、段々と押され始めていた。

 

 

ブンブンブンブン・・・・・

 

 

「うし、止めといグァ!」

 

 

「キャッ!!」

 

 

「ガァ!」

 

 

「わぁ!」

 

 

「グハッ!」

 

 

しかし、ユガンデに止めを刺そうと必殺技を出そうとした瞬間、遠くから投擲された巨大な鎌によって妨害されてしまい、同時にチェンジマンへの変身も解けてしまう。それを見たユガンデはそれを機に、その場から離脱した。

 

 

「パダギゾパグセスバ”バギボブ”(私を忘れるな海賊)」

 

 

鎌を投擲したのはガリマだった。ガリマはブーメランの原理によって手元に戻ってきた鎌を構えなおす。

 

 

「ちっ・・・。だったらこいつで行ってみるか」

 

 

カシャン!

 

 

ゴーカイレッドは悪態をつきながらも、バックルから簡易化された鷹を模した銅像を額に着けたレンジャーキー『バルイーグルキー』を取り出す。

 

 

「だったら、俺はこいつでいくか」

 

 

「私はこれにします」

 

 

「あたしはこいつでいこっかなー」

 

 

「私はこれでいかせていただきます」

 

 

カシャン!

 

 

そう言って、ゴーカイブルー(弾)は『ギンガブルーキー』、ゴーカイイエロー(蘭)は『シンケイイエローキー』、ゴーカイグリーン(真耶)は『ニンジャブラックキー』、ゴーカイピンク(カトリーヌ)は『ホワイトスワンキー』をバックルから取り出し、キーモードへと移行させた。

 

 

「「「「「豪快チェンジ!!」」」」」

 

 

ギュィン!!

 

 

『サァアアアアンバルカン!!』

 

 

『ギィイイイインガマァン!!』

 

 

『シィイイイインケンジャー!!』

 

 

『カァアアアアクレンジャー!!』

 

 

『ジェェエエエエトマァン!!』

 

 

5人はそれぞれモバイレーツへとレンジャーキーを差し込み、それぞれ『バルイーグル』『ギンガブルー』『シンケンイエロー』『ニンジャブラック』『ホワイトスワン』への豪快チェンジを果たした。

 

 

「フッ!!ハァアアア!!」

 

 

ダダッ!!

 

 

『ゴゴゴォ!!』

 

 

レジェンド戦隊に豪快チェンジしたガリマは、鎌を構え直してゴーカイジャーへと立ち向かう。同時に生き残っていたゴーミンやスゴーミン達もガリマの後に続いて立ち向かってきた。

 

 

「ブリンガーソード!!」

 

 

「ブラックボウ!!」

 

 

「ランドスライサー!!」

 

 

「獣撃棒!!」

 

 

「バルカンスティック!!」

 

 

同時にゴーカイジャの面々もレジェンド達が使っていた武器(バルイーグルのみ、右腰に搭載されているバルカンスティックを日本刀に変形させている)を取り出し、個々になってゴーミン達の殲滅戦に取り掛かった。

 

 

〜ホワイトスワンside〜

 

 

(使用BGM:鳥人戦隊ジェットマン<off vocal>)

 

 

「ハァアアアアアアア!!」

 

 

ジャギギギギィン!!

 

 

「ゴゴ!!」

 

 

ガギュギュギュギュ!!

 

 

個々になったホワイトスワンは、ゴーミン達をブリンガーソードで切り裂いていく。

 

だが、ゴーミンもただやられるだけではない。ゴーミンは棍棒の部分を持ち手に変え、その柄先の部分から銃弾を放った。

 

 

「ハァ!!」

 

 

ババッ!!

 

 

「ゴゴッ!?」

 

 

「ウィングガントレッド!!グラビトンプラッシュ!!」

 

 

ズシ・・・・・ン!!

 

 

「ゴ・・・ゴゴォ・・・!?」

 

 

「とどめです!!『スマッシュボンバー』!!」

 

 

バシュゥ!!

 

 

「「ゴゴォーーーーーーーーー!!!?!」」

 

 

 

ズドォオオオオオン!!

 

 

しかし、ホワイトスワンはそれを空中へ飛ぶことによって回避、右腕に篭手型重力発生装置『ウィングガントレッド』を装備し、空中から重力を発して、ゴーミン達を押しつぶす。

 

そして『バードブラスター』と『ビークスマッシャー』を取り出し、それらを合体させて、必殺技『スマッシュボンバー』を重力で押しつぶされているゴーミン達に向けて発射、木っ端みじんにした。

 

正直、何とも鬼逐な戦い方である・・・。

 

 

「ふぅ・・・、他の皆さんは大丈夫でしょうか?」

 

 

ホワイトスワンは他のメンバーの安否を気遣いながらも、生き残りのゴーミン達との戦闘を再開した。

 

 

〜ホワイトスワンside out〜

 

 

〜ニンジャブラックside〜

 

 

(使用BGM:イントュデンジャーカクレンジャー<off vocal>)

 

 

「ホォアタタタタタタタタァ!!」

 

 

ガガガガガガガッ!!

 

 

 

「ゴゴゴゴゴゴゴォッ!!?」

 

 

一方、ニンジャブラックに変化したゴーカイグリーンは、両手に『シノビナックル』を着け、まるで拳の弾幕を放つかのように高速で拳を突き出していた。そのあまりの速さに、ゴーミン達は着いていけず、ただ打ちのめされるだけであった。

 

 

「ズゴッ!!ズゥウウッゴー!!」

 

 

バシュゥ!!

 

 

「!!ふっ!!」

 

 

ズドォオオオン!!

 

 

すると、ゴーミンとは違う青色の怪人『ズゴーミン』が、両腕から破壊光弾をニンジャブラックに向けて発射した。

 

それをニンジャブラックは地中に潜る術『忍法・大地隠れの術』によってやり過ごした。

 

 

「ズゴー!!」

 

 

しかしそれを知らないズゴーミンは喜んだような感情を露わにし、ニンジャブラックがいた場所まで歩いていく。

 

 

モコ・・・・・。

 

 

「ゴ?」

 

 

ドゴン!

 

 

「ハァアアアア!!『隠流・流れ星』!!」

 

 

ジャギギギン!!

 

 

「ゴゴッ!?ゴーーーーー!!」

 

 

ドゴォオオオン!!

 

 

「よっと・・・。さて、あと一息ですね」

 

 

ニンジャブラックはそう言って、再びカクレマルを構えなおし、再びズゴーミン達に切り倒し始めた。

 

 

〜ニンジャブラックside out〜

 

 

〜ギンガブルーside〜

 

 

(使用BGM:星獣戦隊ギンガマン<off vocal>)

 

 

「フッ!ハァ!セイヤッ!!」

 

 

ジャギギギン!

 

 

「ゴゴッ!?」

 

 

「ゴーーーーー!?」

 

 

一方、ギンガブルーは獣撃棒から右腰に携えてある『星獣剣』に持ち替え、左手を後ろに回して剣一本で戦っていた。

 

 

「さぁ、残るはお前だけだスゴーミン・・・」

 

 

「ズゴッ!?」

 

 

スゴーミンが周りを見渡してみると、その言葉の通り、周りにまだいたはずのゴーミンスゴーミン軍団は一塊りになり山となって投げ捨てられていた。

 

 

「最初に言っておくが、逃げるなら今のうちだぞ」

 

 

「ズゴ・・・ゴ・・・・・・ズゴーーーーーーーー!!!!」

 

 

ダダダ・・・・!!

 

 

スゴーミンは多少ウロウロするも、覚悟を決めたのかギンガブルーの方に、腕のクローから火球を放ちながら特攻してきた。なお、目と思しき部分から涙らしきものがあふれ出していたのは、無視することにしておく。

 

 

「全く・・・、面倒くさい奴らだ・・・。『流水の鼓動』!!」

 

 

ドバァアアアアアアアアア!!

 

 

「ズゴー!?」

 

 

結果、ギンガブルーに突進してきたスゴーミンは、地面から地下水流を打ち出す技『流水の鼓動』によって空高く舞いあげられた。そして

 

 

・・・・ュルルルルルル

 

 

 

「『激流一刀』・・・・、ハァッ!!」

 

 

ズバッ!

 

 

ドゴォオオオオオオン!!

 

 

ギンガブルーは流水の鼓動によって落ちてくるスゴーミンを右斜め上から袈裟懸けに切り捨てる必殺技『激流一刀』を繰り出し、スゴーミンは声を上げるまもなく爆発した。

 

 

〜ギンガブルーside out〜

 

 

〜シンケンイエローside〜

 

 

<使用BGM:侍戦隊シンケンジャー off vocal>

 

 

「ホィ!ッサァ!!ドッコイッセ!!」

 

 

ヒュヒュヒュヒュ・・・・・・・ン

 

 

ザシュザシュザシュザシュ!!!

 

 

『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!?!』

 

 

一方のシンケンイエローは、ホワイトスワンに負けず劣らずの残虐な戦い方をしていた。

 

右手に持ったランドスライサーをゴーミン達に投擲して切り裂いていくという戦い方をとっている。そのせいか、彼女の眼の前には大量のゴーミン及びスゴーミンの死体であふれかえっていた。

 

 

「ズゴゴゴッ!!」

 

 

「ゴゴゴゴッ!!」

 

 

ガガガガガガガッ!!

 

 

「へぇ〜、やるじゃん。でも残念でした〜♪」

 

 

シュ!シュシュ!!

 

 

『反』

 

 

ガギュガギュガギュガギュン!!

 

 

「ゴー!!?!」

 

 

するとゴーミン及びスゴーミン達は、何かを学習したのかジェスチャーをして、一度シンケンイエローから離れ、多少離れた所からの発砲に切り替えた。

 

しかし、シンケンイエローもそれを予期していたのか、右腰にあった『ショドウフォン』で銃弾をよけながら『反』の文字を書き上げ、反転させた。

 

すると、反の文字に触れた銃弾はシンケンイエローに当たることなく、逆に撥ね返ってゴーミン達に直撃、そのまま倒れた。

 

実は『反』の文字には、相手の攻撃を撥ね返すという意味合いを持っており、それをショドウフォンで書き上げる事によって、相手の攻撃を撥ね返す事が出来るのである。

 

 

「そんじゃ、ラストといきましょうか。『シンケンマル・土の字斬り』!!」

 

 

シャシャキィン!!

 

 

『ゴーーーーーーーー!!?!』

 

 

シンケンイエローは土の字型に敵を切り裂く必殺技『土の字斬り』を炸裂させ、ゴーミン達を斬り捨てた。

 

 

「ぃよっし!これでおーわり♪あ〜、私の活躍知ったら、お兄ぃ褒めてくれるかなぁ〜・・・」

 

 

そう言ってシンケンイエローは手を組んで妄想に浸り始めた。

 

なお、近くにいたゴーミン達は、シンケンイエローが妄想に浸り始めた辺りで船に帰還してしまっているので、彼女の周りには人っ子一人いない。

 

 

「良くやったな蘭。大好きだ」

 

 

「そんな・・・私もお兄ぃが大好き!!・・・・きゃーーーーーーー!!」

 

 

そんな彼女は一人で妄想劇に明け暮れていた。・・・というわけで、我々も視点を変えよう。

 

 

〜シンケンイエローside out〜

 

 

〜バルイーグルside〜

 

 

ガギン!ギィン!ギャキィン!!

 

 

「はぁ!!」

 

 

「グゥ!!」

 

 

一方、ガリマとバルイーグルは日本刀と鎌でお互いに斬りあっていた。片方が斬りかかればそれを防ぎ、もう片方が斬りかかればそれを防ぐといった感じで、戦いは長引いていた。

 

 

ギギギギ・・・・

 

 

「ほぅ・・・!!ジャスジャベェバ、デレェ・・・!!(やるじゃねぇか、テメェ・・・!!)」

 

 

「フン・・・!!ガンダロジャスジャバギバ・・・!!(ふん・・・!!あんたもやるじゃないか・・・!!)」

 

 

キキン!

 

 

バシュゥン

 

 

バルイーグルとガリマは鎌と日本刀をぶつけて離れさせる。すると何と、バルイーグルは豪快チェンジを解いたのだ。

 

 

「・・・バンボヅロシザ・・・?(・・・何のつもりだ・・・?)」

 

 

「バビ、ジョドドギダマゾゾランゴゾリゲデジャス(なに、ちょっとしたパフォーマンスを見せてやる)」

 

 

カシャン!

 

 

ゴーカイレッドはそう言って、バックルの上部を叩いて新たなレンジャーキーを取り出した。それは、クワガタのような金色の角を持ち、灼熱のように赤い体を持った戦士のキーだった。

 

ゴーカイレッドは仮面の中でニヤリと笑い、キーモードへと移行させ、モバイレーツへと差し込んだ。

 

 

「豪快チェンジ!!」

 

 

『ライダァアアアア!!クウガァ!!』

 

 

ギュァアアアアアア!!

 

 

ゴーカイレッドはキーを回して手を下に広げる。すると、腹部に赤く光り輝く石が中央に付いたベルト『アークル』が出現し、そこからゴーカイレッドの体を包み込むように赤い鎧と黒い皮膚が形成されていき、遂にゴーカイレッドの姿は赤き戦士への物へと変わった。

 

 

―――――――邪悪なるあらば、炎の如く邪悪を打ち倒す戦士あり―――――

 

 

「バンザド!?クウガザド!?(なんだと!?クウガだと!?)」

 

 

「バギゾブダンザグバ(海賊版だがな)。行くぜ!!超変身!!」

 

 

伝説の戦士『仮面ライダークウガ』に豪快チェンジしたゴーカイレッドは、すぐさまクウガの別の姿へと変身した。それは、紫と銀の鎧に身を包み、腕や足のアンクレットも銀を基調としたものへと変化させ、その姿を『仮面ライダークウガ・タイタンフォーム』へと変化させた。同時にその右腕にも専用武器『タイタンソード』が握られていた。

 

同時にガリマが斬りかかってくるも、クウガは右手のタイタンソードで受け止めた。

 

 

ガギィン!

 

 

「ク・・・!!ゴングガダロゴンヅビロ、ギラギラギギ!!(く・・・!!その姿も、その武器も忌々しい!!)」

 

 

「ヘッ・・・!!ラゲビダゴガセダグガダグダゴガセスデデ、ギビバロボザゼェ!!(へっ・・・!!前に倒された姿で倒されるってのも、粋なものだぜぇ!!!)」

 

 

ガァン!!!

 

 

「ングッ!!ゾゴザッ!?(どこだっ!?)」

 

 

クウガはガリマの鎌をタイタンソードで跳ね上げ、ガリマが再び視線を元に戻すとそこにクウガの姿はなかった。

 

 

「ン?」

 

 

するとガリマはあるものに気がついた。それは、少し離れた所には光が当たっているのに、なぜか自分の周りには影が差していること。そしてその影が段々と大きくなっていっていることだった。

 

 

「・・・・・!?ラズギ!!(まずい!!)」

 

 

「遅ぇよ!!オラァ!!」

 

 

ズドン!!

 

 

「グァアアアアアアアア!!?!」

 

 

 

クウガが現れた場所、それは空だった。クウガはガリマの鎌をはじき返したと同時に青き流水の戦士『クウガ・ドラゴンフォーム』へと姿を変え、空中へと跳び上がったのだ。

 

そして、タイタンソードから変形したドラゴンフォーム専用の武器『ドラゴンロッド』に封印エネルギーを込め、さらに落下スピードが加わった必殺技『ドラゴンスプラッシュ』を発動、それをメビオの胸に叩きつけたのだ。

 

 

「ギ・・・グ・・・!!ヌゥウウウ!!」

 

 

ガシッ!!

 

 

「ほぅ・・・・」

 

 

しかし、ガリマも最後の抵抗なのか、顔を上げてドラゴンロッドを右手でつかんだのだ。

 

 

「ギブロンガ・・・!!ギンゼバスロボバァアアアアア!!(死ぬものか・・・!!死んでなるものかァアアアアアア!!)」

 

 

「煩ぇよ。もう一度あの世に戻りやがれ!!!」

 

 

ブォン!!

 

 

「ウァアアアアアアアア・・・・・・・」

 

 

ドゴォオ・・・・・・・・ン・・・

 

 

クウガはドラゴンロッドをガリマに突き刺したまま空高く放り投げた。そしてその数秒後に大きな爆発が起こった。

 

ふと空を見ると、あれだけいた大艦隊がいつの間にか一隻もいなくなっていた。

 

 

「・・・ただデモンストレーションしに来たのか?あいつら」

 

 

『ロ・ケッ・ト・ド・リ・ル LIMIT BREAK!!』

 

 

「ドリャァアアアアアア!!」

 

 

ズドォオオオン!!

 

 

ゴーカイレッドがそんなことを考えていると、突如空中から電子音と気合の入った掛け声、。そしてそれから数秒後に爆発音が聞こえてきた。

 

しかしゴーカイレッドはその正体を分かっているのか、大して驚きもせずに降りてきた人間に対して話しかけた。

 

 

「遅かったな束さん」

 

 

「文句言わないで欲しいな・・・。ただでさえ使えるスイッチが限られてるんだから」

 

 

フォーゼへの変身を解除した束が肩を脱力するようなポーズをとりながら近づいてきた。

 

 

「一応聞いとくけど、”何番までロールアウトしてんだ”?」

 

 

「え〜っと、1、2、3、4、13、33、36、番だけだよ」

 

 

「・・・・なんか中途半端だな」

 

 

「だってだって!!時間なかったんだよ!?移動中に戦闘に使えそうなやつだけ調整してコズミックエナジー注いだんだから!!しかも1〜4まで以外のスイッチは1回使っただけで」

 

 

「分かった分かった。悪かった悪かった」

 

 

ナデナデ

 

 

「フニャァ・・・」

 

 

束は両手を振って抗議し、いつの間にか変身を解いたマーベラスは束に謝りながら束の頭をなでる。すると束は猫のような表情となり、落ち着いた。

 

 

「マーベラス、こっちは終わったぞ」

 

 

「サンキュ弾。でもまだ、完全には終わってないっぽいぜ?」

 

 

「?」

 

 

弾が?を頭上に浮かべていると、遠くから千冬、箒、セシリアが近寄ってきた。

 

 

「一夏・・・。話を・・・話してくれるな・・・」

 

 

「ま、こうなった以上隠し通すことは無理だわな。良いぜ、全部話してやんよ。何から何までな」

 

 

こうして、波乱万丈な代表候補生決定戦は幕を閉じた・・・。

 

 

そしてこれが、後に始まる第二次レジェンド大戦の序章だとは、この時ゴーカイジャー以外は誰一人として知る者はいなかった・・・・。

 

 

〜THE NEXT STAGE〜

説明
どうも最高総司令官です。今回は特に話すことがないので、早速本編へどうぞ!!
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コメント
デーモン赤ペンさん>私も調べて初めて知りましたww(最高総司令官)
え、そうなんですか?知らなかった・・・てっきり男性のことを言うのだとばかり・・・(汗)(デーモン赤ペン)
デーモン赤ペンさん>辞書で調べましたところ、青年というのは男女ともに使える単語らしいので、間違いではないそうです。(最高総司令官)
それと、読み返して気づいたんですが、束さんが、(背中に『INVENTION KING(発明王)』と書かれている)を身に着けた 青年 となってます。・・・・・・男じゃん!?(デーモン赤ペン)
デーモン赤ペンさん> 全く気付かなかったよww。とりあえず修正しました。ご指摘ありがとうございます。(最高総司令官)
初コメです。束さん変身時の『DRILL』と『LAUNCHER』の順番が逆になってます。次回楽しみにしてます(デーモン赤ペン)
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