IS−転生者は漆黒の騎士となりて− 第5話 |
side悠也
ハロー………十神……悠也…です…
あれから一週間学校も始まったというのに一睡もできてません。
何かこのままだと原作本編始まってすらいないのにあの真っ白な空間に逆戻りになりそうです。
しかし我ながら両親帰還の報を聞いただけでここまでなるとは……
IS第一号の装甲を超合金Zかチタニウム合金かゾルマニウム合金かゾル・オルハルコニウムかEカーボンにするか悩んでたときよりも眠れない。
「おい、悠也顔色悪いけど大丈夫か?」
「ああ…一夏か」
ああ、そういえばもう学校ついてたんだっけ。もうそこら辺すら曖昧だよ。
なんだかね……とっても眠いんだパトr
(眠るな!)
ああ、なんだかあの神様の声が聞こえた気がする……
「大丈夫…ちょっと幻聴が聞こえただけだから……」
「それは大丈夫とは言わないよな!!」
「大丈夫だよ。((まだ|・・))幻聴が聞こえた位だから」
「いや…ほんとに大丈夫か?」
「うん…ただの寝不足だから」
具体的には脳量子波もうまく使えないで他人の思考を無作為に読み取りそうで肝心なところでミスを犯しそうなくらい。
でも、視界に天使やあの神様が写ってないからたぶん大丈夫。大丈夫ったら大丈夫。
一応体にDソイルもどき投与してるから健康管理は大丈夫。……診断で過度の寝不足ってなってるけど
「それより席戻りなよ。そろそろ先生来るよ」
「ああ……じゃあ俺は戻るからな」
「ああ…じゃあまた後で」
もう授業中に寝よう……大丈夫小学生の勉強位聞かなくても余裕だから…
それじゃおやすみ……zzz
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side一夏
悠也の奴本当にどうしたんだろうか?
朝からずっとあの調子だし。登校途中なんて話しかけても気が付かなかったしふらついてたし。
……よく事故らなかったな。
今も先生来てんのに爆睡して軽くうなされてるし。
「おい、一夏」
「どうしたんだよ箒?」
「悠也がずっとあの調子だがいったいどうしたんだ?」
「さあ?本人は寝不足だって言ってるけど」
「そうか…だがしかしただの寝不足ではああはならないだろう」
やっぱそうだよな。休み時間にでも聞いてみるか。
「ううん…空気が……甘い…」
いったいどんな夢見てるんだろう?
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side悠也
眠ったのは失敗だった……すげぇ夢見が悪い。
気が付いたら午前中の授業終わってるし……
「悠也どうしたのだ?朝からずっとあんな調子だが」
「今度は箒か……ただの寝不足だよ」
「いや…寝不足だけじゃああはならないだろ」
「まさか姉さんが原因か?」
「いや…原因は束さんじゃあ無いよ」
あれにはもう完全に馴れてるからね。
「だったら…」
「分かったよ。ちゃんと話すから」
「始めっからそうしてくれよ。心配するだろ?」
「ありがとね…実は……」
「「実は?」」
「今度の授業参観であの両親が絶対に来るっていうんだ……」
「?それがどうかしたのか?」
「ああ……あの人たちか…」
どうやら箒は理解してくれたようだ。
できれば両親のいない一夏の前では言いたくなかったがここまで迫られては
「いや…だってあれだぞ」
「いやだからあれって何だよ?」
「時場所わきまえずにいちゃついてるようなバカップル夫婦だぞ!?しかもそれが俺にまでおよぶんだぞ!?」
「?それのどこが今日のアレに繋がんだよ?」
ダメだ…この唐変木……将来ああなる訳だ……
「よし…ならば分かりやすく例え話をしてやろう」
「おう」
「お前もし千冬さんが来て滅茶苦茶過保護だったらどうする?」
「いや、あの千冬姉に限ってそれはねえよ」
「あくまで”もし”だ。想像してみろ。問題の度いちいち手を挙げるよう促してくるような千冬さんを」
「う……なんか嫌だ」
「そうだろう。さらに想像しろ。答えが分からなくても答えを大声で言ってくる様な千冬さんを」
「うん……お前が嫌がる理由が分かったよ……」
「分かってくれたか」
さらに家の両親はそれに加えて常に甘すぎて胸焼けする空気を振りまいてるからな……
「それじゃあ俺はもう一回寝る。俺が悪夢にうなされないよう祈っといてくれ」
「いや、授業はどうする気だ?」
「そんなもん受けなくても余裕だ。じゃ、おやすみ」
間髪いれず睡眠に入る。今回はうなされずに済みそうだ。zzz
side箒
どうやら悠也の両親が帰ってくるようだ。そのせいで悠也もあまり眠れていなかったようだ。
一度あったことがあるがあの人達の周りの空気が違った。あたり一面なんというか甘かった。
それはさておき姉さんに振り回されのはもう馴れたと言っていたが普段どの様なことをしているのだろうか?ときどき姉さんと一緒にいなくなったりしているが姉さんも悠也も聞いてもはぐらかして何も教えてくれない。千冬さんあたりなら知っていそうだが聞いたところで教えてはくれないだろう。
姉さんが迷惑をかけて無いといいのだが……
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side悠也
「あー今度はよく眠れた」
時刻はまわりまわってもう下校した後で現在は自分の部屋だ。
あの後は給食以外の時間は当てられても答えられるようにずっと95%だけ寝ていた。
「DIVA今日の夕飯なにがいいかな?」
『その前にマスター。メッセージがあります』
メッセージ?一体誰からだろうか?
「内容は?」
『ご両親からで明日には家に到着するそうです』
なん……だと……
急すぎるだろ!前もって一週間前位には連絡しといてくれよ!!心の準備ができないだろうが!!
とりあえず一言だけ言わせて貰う。
「絶望したあああああああああああ!!」
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第5話 | ||
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