死にたがりの六十七話 はやて魔改造 |
あらすじ
もはや一刻の猶予は無い……戦わなければ生き残れない!
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「さ、皆。この円の中に入って?」
俺は部屋の中に魔法球をセットして、皆に円の中に入るように促す。
守護騎士四人は、頭にはてなを浮かべているけども……。
「あの……これは何ですか?」
「これ?別荘だよ、俺の」
「べっ、別荘って……」
「……何処がです?」
「まぁ、入ってみればわかるよ」
「それよりもアニス君、その人形は何で持ってくん?」
「……秘密☆」
たまにはこいつらにも動いてもらわないと。
別荘の中だったら、魔力も周りにあるから、動く事は出来るでしょう。
「それじゃ、後に着いてきてね〜」
俺とアンクとはやては一足先に別荘の中に入る。
だって、このまま入るの待ってたらめんどくさいもん。
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「別荘だぁぁぁぁぁぁ!」
「うるせぇ」
ドゴッ!
「ぐぉ……あ、頭が……」
あ、頭が割れる……。
て言うか……砕け散る……。
「ケケケケケ!良イザマダナ御主人」
「まさにげどうだケロ」
「わわわ、ま、マスター大丈夫ですか!?」
おぉ……動いてる……。
俺の子が動いてる!?感動的だ!
「……何で人形が動いてんだよ……」
「作った!右から、チャチャゼロ、オオサンショウウオ、メソウサだよ」
「ケケケ、オ前ガアンクカ」
「よろしくだケロ」
「あ、あの……よろしくお願いします……」
「うわー、メソウサちゃんかわえぇな〜」
はやてがメソウサを捕まえようとすると。
メソウサはするっとそれを避けて、俺の後ろに回り、隠れる。
どうして人見知りしたし……。
「くそ……かわえぇな……」
「その目が怖いから逃げたんだと思うよ?」
何かはやての目が怖いんだけど……。
まぁ、メソウサ可愛いしね。モフモフしてるし。
「それにしても、遅いね四人とも」
「時間軸がずれてるから仕方ないだろ」
「それにしても、ここはいつも真夏何やな〜。暑いわ〜」
「そうだね〜。まぁ、俺はいつもスパッツだから下は暑くないけど……上は流石に脱ごう」
俺は上を脱いで、半袖になる。
やっぱここに来るときは服装を変えないと駄目だね。
人形どもは動けるようになって嬉しいのかじゃれ合ってるし……。
さて、どうしたものか。
「おっ、どうやら来たようだな」
アンクがそう言う。
俺はアンクと同じところを向き、そこを見る。
そこには守護騎士達がぽかんとした顔で立っていた。
ははは、だらしない顔。
「おーい、こっちだよー!」
俺の聞こえたのか、シグナム達は真っ直ぐこっちに向かってくる。
まだ驚き顔だけど……。
「あ、主……ここは、何なのでしょう……?」
「だから別荘だって。俺が作った魔導具みたいなものだよ。ここでの時間は、外の時間とはちがってね。ここで24時間過ごしたら、外ではまだ一時間しか経ってない、鍛えるにはうってつけの場所だよ」
「そんな凄い物を持ってるなんて……」
「アニスってホント何者だよ……」
さぁ、俺は俺だしね。
それよりも、あっちはもう特訓始めてるね……。
まぁ、ゆっくり見てよう。
〜アンクサイド〜
「おい、八神。先ずはデバイスを起動させてみろ」
「あ、はい!」
何をそんなに緊張してるんだか……。
いつも通り自然体で良いのにな。
「緊張しなくても良い。簡単な事だからな」
「わ、分かりました……」
「グリード、良いぞ」
《あいよ。んじゃ、嬢ちゃん。セットアップって言ってみ?》
「セ……セット、アップ……」
八神が恐る恐るデバイスを起動させる。
その瞬間、八神は光に包まれ、バリアジャケットを纏う。
「……ほぉ、中々の魔力じゃないか」
「……うっわー……これまた派手やな〜」
八神のバリアジャケットは、赤を基準とした物で。
両手の甲には、指が出るグローブをしており、頭には帽子が被さっている。
《魔力展開率、75%……おいおい、嬢ちゃんホントに素人かよ……》
「流石は強大な魔力の持ち主だな」
「それってそんなに凄いんですか?」
「まぁ、素人にしては良い数値だ。それじゃあ、次は武器だ」
「武器、ですか……」
「そうだ。お前は魔力が多い、だから広範囲魔法の方が向いてるかもしれないな」
まぁ、これは原作の受け売りだがな。
だが、原作を見る限り、こいつにはあんまり近距離は向いていない。
それに、まだ歩けるようになったばかりで、走れはしないから、それも弱点になる。
「先ずは杖か何かを想像して出してみろ」
「はい!」
返事をすると、すぐに目を瞑り、集中し出す。
良い集中力だけど……すぐに出してもらわないと困るだがな。
「……こ、これでええんかな?」
そう呟いくと、八神の手には杖が握られていた。
それは……確か……シュベルトクロイツだったか?
それの赤いバージョンになっている。
でも、多少違う所もあるみたいで、全く同じとは行かない様だ。
「良し……まぁ、それで良いだろう。それじゃ、次は魔力弾……スフィアの精製から始めよう。俺はデバイス無しだから、魔力弾は撃てないが……そうだな……球体を自分の周りに出すイメージをしろ」
「球体……ですか……分かりました……」
……ほぉ、呑み込みが早いな……。
もう魔力がめぐり始めたか……。
まぁ、高町みたいなやつもいるから、普通の事なのかもしれないな。
「……三つか……」
「くっ……はぁっはぁっ……駄目や、出るだけで形を維持できへん」
《……根本的な理由は力み過ぎだな。それと、やっぱ経験だ》
「だな。まぁ、そこら辺は大丈夫だろう。この別荘もあるんだし、どうとでもなる。それじゃあ、スフィアも生成できたし、今度は飛行に入るか」
「飛行ですか……うわぁ、ウチめっちゃ憧れてたんです!」
「そ、そうか……八神のタイプだと、やっぱり飛行がキーになってくる。飛行無しの魔導師だと、広範囲魔法は少し使いにくくなる。でも、お前なら飛べると思うぞ?」
「そ、そうですか?」
「あぁ……まぁ、一回自分なりに飛んでみろ」
「あ、分かりました……」
そんなこんなで、八神改造計画が進んでいった……。
あ?これ、次まで引っ張るだって?
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はやてはわしが育てた(キリッ | ||
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