死にたがりの第七十話 妙な胸騒ぎ |
あらすじ
ツンデレーター
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「それにしても、寒くなったね、最近」
「もう十二月やし、仕方あらへん」
ですよねー。
それにしても、何かあれだね……みんな帰ってこないね……。
蒐集するのも良いけど、休まないと倒れちゃうよ……。
「グリード、皆まだ蒐集かい?」
《あぁ、そうだが?》
「そう言えば、今日は皆遅いなぁ。もう夜やで……」
……何だろ、この妙な胸騒ぎは……。
そう思いながら、俺は窓の外を見る……。
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〜ヴィータサイド〜
「……………」
「どうだヴィータ、見つかりそうか?」
「居るような……居ないような、こないだから時々出てくる妙に巨大な魔力反応、あいつが捕まれば一気に20ページは行きそうなんだけどな」
「別れて探そう、闇の書は預ける」
「OKザフィーラ、あんたもしっかり探してよ」
「心得ている」
そう言ってザフィーラは違う所に向かう。
アニスが動けなくなってもう二週間……。
私達は焦っていた。早く蒐集を終わらせないと、アニスが死んじゃう……。
「封鎖領域、展開」
《Gefangnis der Magie.》
アニスにだけ分からないように、隠蔽を施しながら結界を貼る。
魔力を持ってる奴を襲ってるってバレたら、怒られるからな。
「……魔力反応!大物見っけ!」
見つけた。距離は少しここから離れてるけど、これならすぐに行けそうだ……。
「行くよ?グラーフアイゼン」
《Jawohl.》
絶対に蒐集する。
アニスの為にも……絶対に!!
私は無言で、その魔力反応があった場所まで移動する。
そして、少し移動した所で。
《Gegenstand kommt an.》
対象が接近中?
……なるほど、迎え撃つ気か……面白れぇ……。
対象と接触する為に私はスピードを上げる。
そして、そのまま一発だけ弾を撃ちぬく。
「ハァッ!!」
ドガン!!
…………よし、バリアで防いだか。
それならこのまま……奇襲をかける!
「ハァァァァァァ!!」
「あっ!?」
反応が遅いな……。
何だ、ただの雑魚かよ……これじゃ局員と変わらないな。
「テートリヒ・シュラーク!!」
アイゼンを振りかぶり、相手に攻撃を加える。
だが、相手はそのままバリアでこっちの攻撃も防いでみせる。
……なるほど、少しは出来るらしい。
だけど、まだまだ!
私はそのままアイゼンを振りぬき、相手を屋上から落とす。
そして、更に追撃を加えようとして、私も屋上から飛ぶ。
「ケホッ……レイジングハート、お願い!!」
《Standby, ready, setup》
ちぃ、デバイスを使われた。
どうせならバリアジャケットを着られる前に潰したかった。
それでも、やる事に変わりわない。
私は直接の追撃を止め。
違う方法で攻撃する事にした。
「フッ!!」
弾をアイゼンで思いきり撃ちこむ。
相手はそれをプロテクションで防ぐが、弾は小爆発を起こし、煙が出る。
その煙に乗じて、そのまま突っ込み、攻撃をする。
「オラァァァァ!!」
ブン!
だけど、私の攻撃は空を切る。
その瞬間、横から思いきり飛び出てくる。
「いきなり襲いかかられる覚えは無いんだけど、何処の子!?一体何でこんな事するの!?」
白い奴はそんな事を叫ぶが、私は聞く耳を持たない。
更に弾を二つ出し、相手を撃つ用意をする。
「教えてくれなきゃ分からないってば!!」
奴は手を振る素振りをする。
……何だ、何か引っかかるぞ、今の行動……。
その時、後ろから二つの魔力反応を感知する。
後ろを向くと、魔力弾が、もう既に近くに来ていた。
一つを難なく避けるが、もう一つを交わす余裕が無いので、そのままアイゼンで防ぐ。
……やってくれるじゃねぇか……。
「この野郎!!」
私はアイゼンを振りかぶり、直接潰しに掛かる。
《 Flash Move. 》
だが白い奴は簡単にそれをかわし。
《Shooting Mode》
「話を!!」
そのまま魔力を杖に溜め始める。
ヤバい、砲撃だ……。
《Divine》
「聞いてってば!!」
《Buster.》
ドォォォン!!
「グァッ!?」
防御が間に合わなくて、相手の砲撃が私に掠る。
くっ……危なかった……あっ!?
今の……攻撃で……アニスからもらった帽子……が……。
私は相手を睨みつける。
……ムカついた……潰す!!
「グラーフアイゼン!カートリッジロード!!」
《Explosion.》
ガチャンッ!!
《Raketenform.》
アイゼンをラケーテンフォルムし。
攻撃を開始する。
「ラケーテン!!」
シュッ、ゴォォォォォォォ!!
アイゼンから炎が噴出され、その勢いで回り始める。
三〜四回転してから、一気に相手に突っ込み。
アイゼンを振る。だが相手は一撃目を横の飛んで避ける。
それを追い、二度目の攻撃。
今度はちゃんと相手をとらえたが。
今度はプロテクションで私を止める。
そんなもんで……止まるかよ!!
パキィィン!!
相手のプロテクションをぶち抜き、デバイスに攻撃が行く届く。
当たった所から徐々にひびが入り、破損が広がって行く。
「ハンマァァァァァァァァ!!」
そして、そままデバイスごとアイゼンを振りぬく。
「キャァァァァァァ!!」
ガシャン!!
相手はそのままビルに突っ込み、中へ。
私もそれを追う。
「てぇぇぇぇぇぇぇぇい!!」
「あっ!?」
《protection》
ちぃっ!またプロテクションかよ!
「うっ……くぅっ!」
「くっ……!ぶち抜けぇぇぇぇ!!」
《Jawohl》
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
パキィン!!
プロテクションが破れる音が響くと。
アイゼンから出ている突起が、相手のバリアジャケットに掠め、その部分だけ消える。
そしてそのまま、相手はまた吹っ飛び、壁に背中を激突する。
私は床に着地し、肩で息をする。
少し、怒りに身を任せ過ぎた……。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
息を整え終えると、使い終わったカートリッジをアイゼンから排出する。
くそ、カートリッジを使う予定じゃなかったのに……。
私はそう思いながら、ゆっくりと相手に近づく。
相手はまだ意識があったのか、ボロボロの杖を私に向けて抵抗する。
私はそれを無言で見つめ、アイゼンを振りかぶる。
これで、終わりだ!
ブン!!
ガキィィン!!
「なっ……」
受け止められた!?
新手か!!
「ごめんなのは。遅くなった」
「ユーノ……君?」
「ぐっぅ……仲間、か!?」
ガキィン!!
アイゼンをはじかれた衝撃を利用して、そのまま後ろに移動する。
くそ、めんどくさい事になった。
《Scythe Form.》
ガチャン!!
「……友達だ……!」
マントを羽織った奴は静かにそう言う。
そして、そのまま鎌になったデバイスを構える。
……ニ対一……数的に見れば不利だが、一人は満身創痍の奴を見てる。
……行ける……。
私はそう思い、再びアイゼンを構える。
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活きの良い二期が入りましたー! | ||
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