IS〜インフィニットストラトス―ディケイドの力を宿す者 ― 四十五話 |
「待たせたな!……さあ、こっからは俺の戦争だ!」
起きたら騒がしかったので今日がキャノンボールファストなことを思い出した俺は、アリーナに向かったんだがハッチが開かないことに気づき、爆発音が絶え間なく続いてることに疑問を覚えた俺は、唯一開いていたグランドに直接入れる道から入るとこうなってた
よく、分からんがアイツがボスか?
4機のISの中央に少しサイズがあるISが居座るように立っている
「神谷 士ダナ……待ッテイタゾ」
「ここまでやったんだ……覚悟はできてんだろうな!」
事情なんてのはもうこの際、関係ない
ドライバーを腰に装着する
「変身」
『KAMEN RIDE・DECADE』
ディケイドになり、ライドブッカーをソードモードにする
「行くぜ!」
一気に突っ込み、切り掛かる
1機は回し蹴りをかまし、もう2機には回し切りを決めた
1機はレーザーを放ってきたがかわし、蹴りからの剣撃を当てる
少し跳躍し跳び蹴りを当て、1機を吹き飛ばし後ろの1機も巻き込む
ソードモードで縦に斬りつけた俺はそのまま横にも払い、右脚の蹴りを2発入れる
しかし、体勢を立て直したゴーレム達が一斉にレーザーと砲撃を行う
あれは……かわせないか
『ATTACK RIDE・BLAST』
ライドブッカー・ガンモードの銃身を分身させ光弾をその銃弾に当てる
そのまま光弾をゴーレムにも当てる
「お前は高みの見物ってやつか……いいご身分だな」
ISは特に加勢することもなくじっと観察するようにこちらを見据えている
「コイツラヲ倒シテ、早クカカッテ来イ」
ホント、腹立つ野郎だ……
「いいぜ、さっさと終わらしてやる……変身」
『KAMEN RIDE・KABUTO』
顎のローテートを基点にカブトホーンが起立して顔の定位置に収まった瞬間「仮面ライダーカブト」になる
「さ、ついて来いよ!ついて来られるならな!」
『ATTACK RIDE・CLOCK UP』
クロックアップを発動した瞬間、世界がほぼ止まる
一気に行くぜ!
1機を殴りつけて、1機は蹴る
もう2機はライドブッカーのソードモードで横薙ぎに切りつけた
一箇所に集めるように攻撃し、カードを挿入する
『FINAL ATTACK RIDE・ka,ka,ka,KABUTO』
波動に変換したタキオン粒子を右足に収束し、ゴーレムに回し蹴りを入れるライダーキックを叩き込む
『Clock Over』
世界が元の速さで動き始める
ゴーレムは動きを止め、ピクリとも動かない
「どうだ?片付けたぞ?」
「な、何が……」
鈴が、後ろで戸惑ったような声を出している
手を弾くように叩き、
「今度はお前の番だ……」
と、ゆっくり近づいていく
「ソレハコチラノ台詞ダ」
その瞬間、ISの姿が消えた―――否、俺の背後に回りこんだ
背中を蹴られる
「ぐはっ!」
エビ反りのようなかたちになるが今度は腹に拳を入れられる
前かがみになったところに膝蹴りを顔面にもらう
宙に浮くくらいの強烈な攻撃なのに落ちない
俺が地面に落ちる前にまた蹴りや拳が当てられる
地球は重力がなくなったのか?
最後は胸に蹴りをかまされた
蹴飛ばされた俺は皆が固まっている少し、手前に滑り込むように倒れる
カブトからディケイドを経由せずに変身が解除される
「……ごぼぉごほっ……てめ、なにしやがっ、た」
くそ、超いてー
「ナニ、簡単ナ事ダ……貴様ノクロックアップトヤラヲコピーシタダケダ」
クロックアップをコピーだと……
ふざけやがって!
「「「「「「「「「士(さん)(っち)(くん)!」」」」」」」」
今日は、俺を呼ぶ声が多いな
あ……ダリルさんとフォルテさんもいるじゃん
あの2人がやられるなんてな……
くそっ……倒せるか?
「士!」
声の方へ顔を向けると簪が駆け寄ってきた
フラフラになりながらも
「士!……私の……ヒーローに、なってくれるん、でしょう?……私も、士がお姉ちゃんと、戦って、勝って、だから……一歩を、踏み出すから……だから、士も……負けないで!」
よろよろと立ち上がった俺の胸元に簪が飛び込んでくる
何が「倒せるか?」だ……倒せるかじゃなくて倒すんだろうが!
「そうだな……じゃあ今日は楯無さんとの仲直り記念パーチーやろうな……楯無さん!いけますか!?」
倒れていた楯無さんが力なく、しかしどこか強い意志が隠された口調で答える
「と、当然……じゃない」
そうこなくっちゃな
「士!私を忘れてもらっては困るぞ!」
箒は
「士さん……また、マッサージをしてくれませんこと?」
セシリアは
「まだ、アンタが頑張るなら……私も気合いれようかな」
鈴は
「士!そのパーティーには僕も参加するからね!」
シャルは
「嫁!私は嫁の料理が食べたいぞ!」
ラウラは
「士っちー、また今度うちと遊ぼー」
フォルテさんは
「士くん、私とその……今度出かけてくれないか……アイツを倒して」
ダリルさんは
「士……一緒に、一歩……踏み出して?」
簪は
「士君……明日、から……忙しく……なるわよ」
楯無さんは
「はは……皆、了解だ!」
俺は
「まだ……諦めてないぜ」
ゆっくりとISに歩み寄る
「愚カダナ……モウ倒セルワケモナイノニ……ソッチノ女モダ、戦エナイ人間ニエールダト……愚カニモホドガアル」
「あぁ、確かにおろかだよ……本当は誰よりも思ってくれている姉を拒絶してみたり」
少し、振り返り簪を見る
「妹を想いすぎるが故にその妹の重しになってみたり」
楯無さんを見る
「「仲間のために体を張ってみたり?」」
姉妹揃って同じこと言いやがって
でも―――だからこそ
「愚かだから転んで怪我してみないと分からない
時には道に迷い、間違えたとしてもそれでも旅をしている
お前に道案内してもらう必要はない!」
あえて粘っこく、叩きつけるように言う
全員がふらふらになにながらも、ぼろぼろでも立ち上がる
ドライバーを腰に再び装着する
「何故ダ!勝チ目ナド無イハズダ!何故ソコマデシテ戦ウ!」
「たとえ勝ち目がなくても、戦わなくてはならないときがある
人間ってのは、大切な物を守るためにな!
確かに一人では無理かもしれない、だからこそ助け合い一緒に支えあう相手が必要なんだ
世間ではそれを「仲間」って言うんだぜ!」
『KAMEN RIDE・DECADE』
ディケイドになる
「貴様ノクロックアップハ封ジタ……私ノ相手デハナイ!」
「そうかな?……とも限らないぜ?」
一枚のカードを取り出しベルトに挿入、バックルを回す
『KAMEN RIDE・FAIZ』
仮面ライダーファイズになり手を弾くようにして叩く
「ドチラニセヨ、貴様ニハ付キ合ッテモラウ……パーティダト?フザケルナ!」
「いいぜ……付き合ってやる!10秒間だけな!」
『FORM RIDE・FAIZ・AXEL』
部アーマー・フルメタルラングが展開して肩の定位置に収まり、複眼は赤、フォトンストリームは銀色のシルバーストリームに変化しファイズアクセルフォームにフォームチェンジする
左手首にあるファイズアクセルのスタータースイッチを押す
『Start Up』
超加速モードに移行する
瞬間、先ほどのクロックアップと同じく世界がほぼ止まる
その世界で2つの影だけはいつものように戦っていた
ファイズ・アクセルフォームとISだ
ISの方はクロックアップの速さだがファイズのアクセルの方が速い
相手を撃退する1分ほどの間、高速で動けるクロックアップとは違い10秒間に全てをかけるアクセルはクロックアップよりも速い
蹴りを入れあうが数撃、アクセルが勝る
「グゥ……」
拳を入れ、怯んだ隙に肘打ち、ハイキックを当てる
ファイズアクセルの数字は残り4秒
決めるか……
『FINAL ATTACK RIDE・fa,fa,fa,FAIZ』
『3』
ファイズポインターから円錐状の赤い光を放ってISを全方位からロックオンする
『2』
「らああぁ!」
『1』
連続蹴りを入れる
『Time Out』
ごろごろと転がりながら吹き飛ぶIS
「ナ、何故ダ……クッ……」
「見せ場はここからだ!」
タッチパネル式携帯電話型ツールを取り出す
すると、ベルトが独りでに開き中から一枚のカードが飛び出してくる
それを上手く掴んだ俺はそのまま
タッチパネル式携帯電話型ツール「ケータッチ」に挿入し、パネルに浮かび上がった紋章13個をなぞるようにタッチしていく
「KUUGA.AGITO.RYUKI.FAIZ.BLADE.HIBIKI.KABUTO.DEN-O.KIBA.W.OOO.FOURZE」
そして最後に「DECADE」
『FINAL KAMEN RIDE・DECADE』
ディケイドライバーのバックル部をケータッチと差し替える
頭部にはコンプリートフォームのライダーカードが配され、肩から胸に装着された装甲・ヒストリーオーナメントには12体のライダーのカメンライドのライダーカードが配置される
「これが、俺の第二形態移行さ」
手を弾くように叩く
ライドブッカーをソードモードにして斬りつける
「はあ!」
斜めに斬りつけ、蹴り飛ばす
さらにもう一撃とした時、直感で危険を感じその場を離れるとビームが通りすぎた
どうやらゴーレムが復活し、援護したのだ
「5対1は多いんじゃない?」
まあ、関係ないがな……
ケータッチの「OOO」をタッチする
『OOO・KAMEN RIDE・PUTOTYRA』
俺の斜め後ろにオーズの「プトティラコンボ」を召喚する
そして、俺はその場で一回転する
すると、シンクロした動きをするプトティラも一回転するがその際、両大腿部装着された伸縮自在の強化外骨格「テイルディバイダー」で4機を一気に片付ける
「楯無さんと簪のパーティがあるからな……終わらせるぜ」
『FINAL ATTACK RIDE・O,O,O,OOO』
俺がライドブッカーのソードモードを構えると同時にプトティラはメダガブリュー・バズーカモードを構える
「終わりだ……消し飛びやがれーー!」
同時にセルメダルのエネルギーを凝縮した強力な破壊光線を放つ
ISは木っ端微塵になり破壊された
プトティラは幻影のように消え、俺は手を弾くようにして叩く
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四十五話 | ||
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アクセルのトライアルとクロックアップだとどっちが早いんだろう?・・・(tsukuyomi) クロックアップをコピーって・・・(FDP) |
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