死にたがりの第七十八話 新しい力……か……それがどうした? |
「クイーン、一日遅れだけど誕生日おめでとう」
《……だから、私の声の元となった人と一緒くたにしないでくれません?確かにたみぃは昨日誕生日でしたが……て言うか作者さん、忘れてたんですよね?それで何か、かなり落ち込んでましたけど……》
「何か……ファン失格だとか言いながら落ち込んでたとか……」
はーい、メタ発言良いからさっさと始めれや糞ども。
take2
《……はい、スキャン完了しました。服着ても良いですよ?》
「毎回思うんだけど、服脱ぐ意味あるのかな?」
《むしろ私の目の保養も兼ねてますゆえ》
「死ね」
ガシャッ!
《オウッフ!?》
今回は体をスキャンしてもらっていたでござるの巻。
それにしても、どうしてこうなってんだろう……。
「それで、結果は?」
《あ……はい。リンカーコアが少し黒く霞んできていますね。呪いの影響でしょうね。それが邪魔をして、魔力を受け付けない形になっているんでしょう。それに加えて体内にある呪いも、進行してますね。このままいけば、今度は腕が動かなくなります》
「うわぁ……何それ怖い……」
今度は腕とか……もう完全に俺、介護さん必要じゃねぇか……。
どうしたものかな……。
《それと、大変申し上げにくいのですが……》
「どうしたの?」
《……胃の機能が完全停止一歩手前です……》
「……マジで?」
《マジです。だから、これから食事を取ったら、たぶん全部吐き出されるかもしれないですね……消化機能ないんで……》
「それ、死ぬやん……何時まで保つかな?」
《……保って後二週間かと……》
……時間が無いか……。
本格的に、俺も動かないとヤバいと思うんだよね……。
でも、足が動かない俺は、戦闘も出来ないし。
魔法を使う事も出来ないから、結局は戦力になりさえ出来ない。
結局、後は守護騎士任せって事になるね……。
「……はぁ……やれやれだよ……全く」
《……マスターは、死にませんよね?》
「……どうだろうね……運が悪ければ死ぬ。運がよかったら生きる……だろうね。こればっかりは、俺でも分からないよ……」
《そう……ですか……》
「おいおい、何湿っぽい声で話してんだ。俺がそう簡単に死ぬわけないだろ?このロリショタチートなアニスたんがくたばる訳ないっしょ」
《ぷっ……自分でロリやらショタやらチートやら言いますか?》
「だってホントの事じゃんかよぉ」
《全く、貴方って人は……仕方ないですね。私も最後まで、貴方に付き合いますよ。マスター?》
「サンキュー、クイーン」
俺が本格的に動けなくなる時間は……残りわずか……。
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「アニス君、お買い物に行きませんか?」
冬なので、既に外は暗いが、まだ四時を少し回ったところだ。
リビングではやてと一緒にテレビを見ていたら、シャマルに誘われた。
「あ、はい。たまには外の空気も吸いたいから行くよ」
「あ、ほんならウチも行くで!」
「分かりました。それじゃあアニス君、外は寒いので、厚着しましょうね?それと、風邪をひいては大変ですから、マスクも付けておきましょう」
「お姉ちゃん過保護過ぎだよ。大丈夫、風邪位ならそう簡単に引かないから」
「駄目です。その軽い気持ちが、風邪を引く原因なんですから。はやてちゃん、アニス君にはジャンパーを着せてあげてください。私はマスクを取ってきます」
「分かったで」
シャマルはマスクを取りに、はやては俺の上着を取りに行ってしまった。
全く、ホントに二人は似た者同士と言うか……何と言うか……。
料理の腕は酷いけどね、シャマルは。
でも、過保護さで言えばはやてと変わらない気がする……。
それからはやてに上着を受け取り、それを羽織り。
シャマルから渡されたマスクを着け、買い物に出かける。
外は既に月が薄く出ていて、空も、まだオレンジ色の部分もあるけど、ほとんどは黒に染まっていた。
……もう時期、雪が降り始めるころかもしれない……。
そんな事を考えながらも、店に向かう。
……とても寒い……。
あっちの世界は、四季とかの様な季節はあまり無かったので、流石に少し冬への耐性が無くなっている。
少しだけ体が冷えやすい体質になっている……。
困ったものだ……。
「寒くないですか?アニス君」
「あ、大丈夫だよ」
当然やせ我慢。
この上着だけでも少しだけ物足りない暖かさだ。
少しだけ体が振るえる。
「やっぱり寒いんとちゃうか?体震えとるし」
「そんな事ないよ?はやてちゃんの見間違いだよ」
「そうなんかな〜?」
「そうなんだよ〜?」
「ウチの事馬鹿にしとるやろ?」
「全然」
「そっか〜?」
「そーなのかー?」
「やっぱり馬鹿にしとる!」
「してへんって!」
「その似非関西弁が何よりの証拠や!」
「染っただけや!」
「キィー!!」
はやてが顔を真っ赤にして怒り出した。
あはは、面白い面白い。
「アニス君?あんまりはやてちゃんをからかったら駄目ですよ?」
「はーい」
ちぇっ、面白かったのに……。
まぁ、それは良いとして……。
今日だったね、確か……。
なのは達がカートリッジシステムを搭載したデバイスを使う日……。
そして、あの糞猫どもが現れる日……。
さて……どう出るアンク……お前は一応、原作知識はあるからな。
どうするかはお前が決めろよ……。
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〜アンクサイド〜
「……閉じ込められたか……」
いきなり周りの色が変わり始めたと思ったら、少し離れた場所で爆発音が聞こえてくる。
……ヴィータとザフィーラが、管理局に攻撃でもされたか?
まぁ、良いか……様子を見に行こう。
俺は翼を動かし、空を飛び、ヴィータとザフィーラを探す……。
「……おっ……あれは……」
俺の考えはまさしくビンゴだった。
何人もの管理局員がヴィータとゼフィーラを囲んでいた。
もう攻撃を仕掛け終わった後だったのか、周りには煙が立ち込めていて、ザフィーラの腕と肩に、魔力のスフィアが何本か刺さっていた。
まぁ、これで終わるたまでもないし、大丈夫だろう。
「ザフィーラ!」
「気にするな、この程度でどうにかなる程……柔じゃない……!」
ザフィーラは腕に力を入れ、刺さっているスフィアを折る。
まぁ、当たり前だろうな。
「上等!」
「おい!ヴィータ!ザフィーラ!」
俺はヴィータとザフィーラを呼ぶ。
管理局員は俺の声に気づいて、こちらを振り返る。
めんどくさい奴らだ、誰もてめぇら何か呼んでないんだよ。
「アn……オーズ!」
「ったく……お前ら捕まってんじゃねぇよ!」
「お前も捕まってるじゃんか!」
「俺は次元世界から帰って来たら丁度捕まったんだ!こんな物捕まった内に入んないんだよ!」
「はっ、良く言うぜ!……それで?どうする?」
「……ぶっ潰す」
「流石オーズ!」
「ザフィーラも行けるな?」
「当たり前だ」
口数が少ない奴だ、全く。
もう少しリアクションとかしろよ……。
その時、何処からか魔力反応を感知した。
ヴィータとザフィーラも気づいたらしく、とあるビルの屋上に視線を移す。
そこには、高町とテスタロッサ、そして、スクライアとアルフが居た。
「あいつら!?」
確かに、ヴィータが驚くのも無理はない。
あの時あいつらはデバイスを壊されたはず……。
高町は魔力を蒐集されたが、もう魔法を使えていてもおかしくないが。
デバイスの修復が早いな……。
これも設備がそろってる管理局が成せる業か?
めんどくさい……。
そして、二人はデバイスを構え、セットアップする。
はぁ……どうでも良いけど、これで確かカートリッジシステムを導入してるんだっけか?
まぁ、俺の敵じゃねぇな。
そして、二人はデバイスをセットアップし、バリアジャケットを纏った。
やっぱりパワーアップしてるか……。
「あいつらのデバイス……あれってまさか!?」
「……カートリッジシステム……ねぇ」
アニスが言うには、まだまだ試作段階の欠陥品って言ってたな……。
そんなもんを導入するとか、どんだけ命知らず何だか……。
そんな命知らずを見るのは、映司とアニスだけで十分だ。
《Assault form, cartridge set》
《Accel mode, standby, ready》
二人は自分のデバイスを構えて、こちらを見てくる。
はぁっ……今回も、出番は無さそうだなこりゃ。
……いや、一人……二人か?
テスタロッサとあのスクライアが俺の相手か?
高町はヴィータと、アルフはザフィーラと……。
まぁ、退屈せずにいられるかどうかだな……。
「ヴィータ、白い奴は任せたぞ。ザフィーラも、あの使い魔を」
「言われなくても!」
「元よりそのつもりだ」
「それじゃあ、行くとするかな」
久々の戦闘だ。
少しは、退屈しのぎでもさせろってんだ。
説明 | ||
スタンドが使い、そう思う私なのです、できれば名前通りキング・クリムゾンが良いな もしくはザ・ワールド……昔の世代の人って、時を止めるキャラで有名なのはって聞いたらDIOって答えると思うけど……今のオタク世代に言ったら(ジョジョ知らん奴)間違いなく咲夜さんって答えそうだね |
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