仮面ライダーディケイド〜紅蓮の破壊者〜【オールライダー・バトルカーニバル】 |
第二話、シスコンとリーゼントとイレギュラー
場所は移りゴールドライナー内部…
金色の骸骨のをもした異空間を走るその電車の内部に黒ずくめの男が1人…。
「さて…皆さんもうそろそろ着きますよ〜。」
彼の名は『商 喜助』。様々な世界を巡り行商をしている男である…。
彼は今、ゴールドライナーに複数の客を乗せている。
「フッ…そろそろか…」
壁に寄りかかっていた高校生ほどの少年は顔をあげる…。すると右は金、左は黒のオットアイのどこか女の子ぽい顔立ちであることがわかる…。
彼の名は織斑 唯。
とあるインフィニット・ストラトスの世界の仮面ライダーオーズである。
「腕が鳴るぜ…」
そのわきのテーブルに座り中学生ほどの赤いメッシュの入った黒髪の少年…。
名は真導 翔夜…。彼もまた幼くもライダーである。
「そう言えば翔夜様?お連れの方がみえませんが…」
商は翔夜に訪ねる。
「ん?ああ雄司か…どっかで落としたか…?」
翔夜は別にそこまで気にするような素振りをしない。
その向かいの席にも高校生ほどの外見の少年…。
(俺の力…どこまで届くか試してやる…!)
少年の名は高見大智。彼は心の中で内なる決意をしていた…。
一方…
「助けてくれぇぇぇぇ!!」
翔夜の連れの少年、『冴島 雄司』は文字通り空から落ちていた…。
「どういうこったよ!?何でこんな目に…アアアアアアアアア…!!」
彼はそのまま地面へ向かい落下していった…。
一方…
SMS第3模擬演習場…
(((どうしてこうなった…)))
そこには四季ら先程の食堂メンバーの姿があった…。
そこにはテンションの高いオズマとリーゼント少年こと『如月 弦太朗』の姿と完全に呆れて物言う気にすらなれない四季、マミ、ランカの姿があった…。
この野外にある演習場は外観は巨大なテニスコートのようだが実は案外、訓練のためにと地面やら何やらに色んな仕掛けがされているのだが…まあそんなことは今は関係ない。
何故今の状態になったかといえばあの例の『キター\(^_^)/』の後にわざわざ
「俺は仮面ライダーフォーゼだ!!」
と弦太朗、自ら言ったためオズマが興味を持ち模擬戦を持ち込んだところマミの制止虚しく…
「お兄様!タイマン張らせて貰うぜ!!」
という訳である。
(((訳がわからないよ。)))
これは四季、マミ、ランカの感想である。
「んじゃいくぜお兄様!!」
「さあ来い!!」
弦太朗とオズマはそれぞれフォーゼドライバーとブレイバックルを身につける…。
そして弦太朗は4つのスイッチを入れフォーゼドライバーを起動させる。同時にフォーゼドライバーがカウントを始める…。
3…
2…
1…
「「変身!!」」
『Turn up』
『〜♪〜♪』
弦太朗はレバーを引き爽快な音と共に光に包まれ、オズマがブレイバックルに手をかけると電子音声と共に彼の目の前にカブトムシを模した絵がついた青白い板が現れる…。
「宇宙キターーー\(^_^)/!!」
そして弦太朗は白いとんがり頭の宇宙飛行士ライダー、仮面ライダーフォーゼに…
「つあっ!!」
オズマは板を突き抜け青のスペードAの騎士のライダー、仮面ライダーブレイドへと姿を変える。
「「はっ!!」」
2人は互いにぶつかりあうと拳を組み合い、そのあと後ろへ跳び両者間合いを取る…。
「仮面ライダーフォーゼ!!タイマン張らせて貰うぜ!!」
そして片方の拳をつきだすフォーゼ。
「スカル小隊リーダー、仮面ライダーブレイド!!正々堂々勝負だ!!」
それに応じて構えるブレイド。
2人は再び向かっていき拳を突き合わせた…。
その頃…
「やってられっか…」
四季はシスコンとリーゼントの戦いを見守る気持ちは毛頭になくSMSの周りをうろうろしていた…。
「さて…これからどうしよ…んん?」
ここで四季はある人物を見つける。
「あれ…こっちじゃねえのか…?」
1人のどこか一昔前のレトロさを思わせる黒い服装とソフト帽を被った男がいた…。どうやら何かを探しているようだ…。
「おい、あんた…探し物か?」
早速、話かけてみる四季…。
「ん?ああ…まあ、そんなところだ…。人を探してるんだ…。」
「人?」
男の反応に疑問を浮かべる四季。
「あんた…西門 四季って知らないか?」
「それは俺のことだが…」
「あんたが?その依頼人から贈り物が届いてる…。」
「?」
そう言って男が懐から出したのは一枚の小綺麗な招待状だった…。
(俺宛…?)
四季は早速内容を読んでみる…。
西門 四季様
またの名を仮面ライダーディケイド・ブラット様、『バトルカーニバル・トーナメント』への招待状でございます。是非ともご参加下さいませ…。
なお、優勝者には金一封と名高き栄誉が得られるでしょう…
会場はライダーコロシアムです…。
日時は明後日の正午です。
「何じゃこりゃ?」
四季にとってこれは本日三度目にあたる訳がわからない物だった…。
「実は俺にも同じような奴が届いてる…。」
そう言い懐から先程同様の招待状を出す。
「あんたも…てことはアンタ…」
「そう、俺は左翔太朗…仮面ライダージョーカー…!!」
これが四季と仮面ライダージョーカーこと左 翔太朗との出逢いであった…。
その頃…
SMS第3模擬演習場…
「ふっ!はっ!!てや!!」
「甘い!!」
ドカッ!!
「ぐわあ!!」
フォーゼは拳やら蹴りやら繰り出すも動きが読まれ空振りしたところをブレイドの強烈なカウンターの拳を食らってしまう…その繰り返しが続いていた…。
「そんなもんかお前は!!踏み込みが甘い!!」
「ヘヘッ…見くびっちゃ困るぜお兄様!!」
『ランチャー・オン♪』
『ガトリング・オン♪』
フォーゼは仮面の下で不敵な笑みを浮かべるとベルトのスイッチに手をかけ右足にガドリングモジュール、左足にランチャーモジュールが装備される。
「オラ!」
ズダダダ!!
バシュバシュ!!
そしてフォーゼは弾丸とミサイルをブレイドに向けて放つ。
「くっ!!」
『Metal』
それに反応したブレイドさ腰から即座にブレイラウザーを外しホルダーを展開するとラウズカードを1枚、ラウザーにスラッシュし読み込ませる。
ズガアアアアン!!
それとほぼ同時にフォーゼの放った弾丸とミサイルが爆発を起こす。
「お兄ちゃん!!」
「弦太朗君やり過ぎです!!」
ランカとマミの叫びが響く。
「いや…まだだ…」
だがフォーゼは感じていた…爆煙の向けて向こうでブレイドは立っていると…
『Absrob Queen』
その予感が的中するかのように電子音声が爆煙の向こうから響く…。
『Fusion Jack』
そして黒煙を突き抜けるように羽ばたく金色の閃光…。
「気に入った…。俺の全力の技…見せてやる!!」
それは鎧が金色に染まり銀に赤いラインの入った六枚の翼を羽ばたかせたブレイドの強化形態…『ジャックフォーム』であった…。
「なら俺も飛ばせて貰うぜ!!」
『ロケット・オン♪』
フォーゼもランチャーとガドリングを解除しフォーゼドライバーの右側のスイッチを押す…。すると右腕にロケットモジュールが装着される。
「いくぜ!!」
『ドリル・オン♪』
『ロケット♪』
『ドリル♪』
『リミットブレイク』
「ライダァァァァロケットドリルキック!!」
そして空へ飛び上がると左足にドリルモジュールを装着。そのままフォーゼドライバーのレバーを引きモジュールの出力を上げる。
「勝負だ!!」
それに応じてラウズカードを二枚、ジャックフォームにより金色の延長されたブレイラウザーに読み込ませるブレイドJF。
『Thander』
『Slash』
『Lightning Slash』
「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」
ズガアアアアン!!
そして2人の必殺技がぶつかり激しい爆発を起こした…。
その頃…
カフェ『スプリング』…
「「…」」
四季と翔太朗は目の前の光景を理解出来なかった…。
四季に関しては理解したく無かった…。
何故なら…
「……!!…!」
店には大穴があき店内は滅茶苦茶…。四季はもはや絶句している…。
「いや…その…ドンマイ。」
翔太朗もこの言葉が限界である…。
「はは…一応カウンターは無事だからコーヒーぐらい…んん?」
カウンターに向かおうとした四季が瓦礫の中で蠢く何かを見つける…。
それは…
「いや〜クウガって意外と丈夫なんだね〜。」
それは先程落下していた少年、雄司であった…。
そして彼を見た瞬間、四季の何かが外れた…。
同時刻…
カフェ『スプリング』の通り…
「やっと着いたよ〜!!」
銀色のオーロラから黒い短い髪を花の髪飾りでとめた少女がリュックを背負い歩いている…。
彼女の名前は『松永 昴』。彼女もまた招待状を受け取ったライダーのうちの1人である…。
「さて…大和たち来るのも時間がかかるようだし少し時間を潰し…」
『アアァァァァァァァァ!!』
「え?何!?悲鳴!?」
突如響く悲鳴…。声からして恐らく少年だろう。昴は一目散に悲鳴のした方向へ走る。
そして目にしたのは…
「落ち着け四季!!」
「放せ!!放せ!!俺はコイツをムッコロスゥゥ!!」
ブチキレた四季とそれを羽交い締めにして抑える翔太朗であった…。
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オズマ・リー
この世界の仮面ライダーブレイドの男。
原作マクロスF同様、熱血・・・そしてシスコン。ベテランなだけありその実力は凄まじい。
ランカ・リー
歳の離れたオズマの妹。アイドル目指し日々、努力。原作よりオズマ扱いが過激。
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超コラボ小説第2話です・・・・。 | ||
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