仮面ライダーディケイド〜紅蓮の破壊者〜【オールライダー・バトルカーニバル】 |
第三話、集結と特訓とお仕置き
SMS教導舎前…
「そら1、2…3…」
1人の青年が手やら足やらが機械のスーツ…EXギアを装置し歩いていた…。
本来ならば装着者の意識に反応して翼とブースターで飛行や専用の宇宙服で活動が可能になる代物だがあくまでもそれは電源がついてればの話…。ついていなければただの全身にまとわりつく重りでしかない…。
しかし、それを耐えきれなければ彼の目標とするライダーシステムへの到達はほど遠い…。だから、青年、『早乙女 アルト』は今日も特訓へ精進しているのである…。
「よし、これ…で…ラスト!!」
そして教導舎前にたどり着き手をつくアルト…。
その際、彼のポニーテールに纏めた美しい黒髪がしなやかに落ちる。
「お疲れ様スカル4…。」
「!、キャシー中尉!!」
そこへ蒼眼、栗色の毛のグラマラスな女性がやってくる…。彼女はアルトの上司であるキャシーである。
上司と言っても彼女は政府の人間でありいわばオーナーと労働者みたいなものである…。
「でも、3メートル不足よ。それに手をついたからプラス一周!!」
「!!くっそォォォ!!」
そしてアルトはキャシーからの残酷な通知の受け更に一周廻る羽目になった…。
「まあまあキャシー中尉それくらいでええやないか。」
「八神三佐…」
そこへボブの髪型の女性がやってくる。彼女は『八神 はやて』。実はなのはや四季とも友人であり現在はSMSに勤務している。
「それに、折角のアルト君の美人さんが台無しや。」
「!」
誰が女だ!!…と叫びたかったアルトだがはやては上司なため軽はずみな発言は出来ないため恨めしい目をして黙る。それほどアルトの顔は美しく整った女性の顔付きをしているのだ…。
まあそれは置いておいてはやてはキャシーと話を始める。
「それよりキャシー中尉、聞いた?オズマ君、なんや客人とバトル起こしたらしいで…」
「え!?あの馬鹿!!」
「まあ、落ち着き。バトルというても文字通り戦闘…」
「ええ!?」
「話は最後まで聞き!!」
血相を変えるキャシーを肩を掴み落ち着かせるはやて…。
「でな、その客人がライダーらしくてオズマ君が勝利して終わりかと思ったんやけどどうやら教導をその客人申し込んだらしくて…その…オズマ君に…」
「それってアイツらの事か?」
「「え?」」
アルトの言葉に耳を疑う2人…。そして、彼の指さす先に…
「特訓、キター!!\(^_^)/」
「な、何であたしまで…」
そこにはEXギアをアルト同様に取り付けた弦太朗とマミの姿があった…。
時は約6分前…
弦太朗はオズマに敗れ去り伸びていた…。
「まだまだだな…」
オズマはその場をあとにしようとした…
が…
「ま、待ってくれ…」
よろよろと立ちあがる弦太朗…。
「ほう…まだ立ち上がるか…。意外にタフだな。」
弦太朗の変身を強制解除するほどの攻撃を受けても立ち上がるタフさに驚嘆の声をあげるオズマ…。
「お兄様…アンタつえな……」
「ふん、伊達にスカルリーダーと仮面ライダーをやって無いからな…。」
「なら…1つ頼みがある…」
そこで弦太朗は地面に手をつき…
「俺を……強くしてくれ!!」
「「「!?」」」
弦太朗の発言にこの場にいた全員が硬直した…。
「…弦太朗と言ったな…何故強くなりたい?」
オズマは冷静に聞き返した…。
「俺はこのままじゃカーニバルで勝つことも出来ねえ…それだけじゃねえ!!俺にだって大切な仲間が…ダチがいるんだ!!だから…このカーニバルを勝ち上がれるだけの強さが無けゃこれからも俺の大切なモノを守ることが出来ねえ…。アンタは俺より強いし経験もある!!だから、俺に…力を貸してくれ!!」
「…」
弦太朗の言葉にしばらく黙るオズマ…
しばらくして…
「良いだろう…そう言うならばそれなりの覚悟が出来ていると見た。しかし、やるからには容赦はしない!!」
「よっしゃ!!マミ、一緒に頑張ろうぜ!!」
「え!?何で私まで!!」
「細かい事は気にすんな!!そんじゃ…特訓キタァァァァ!!」
そして、マミまで巻き込み弦太朗の特訓は始まったのである…。
その頃…
カフェ『スプリング』
「お助けぇぇぇ!!」
落下少年、雄司は怒り狂う四季から逃れようとしていた…。
「放せゴラァ!!」
そしてとうとう四季は翔太朗を引き剥がし目を怒りで光らせる。
「ひいい!?こっち向いたァァ!!」
雄司は四季に怯えながら通りを走る走る…。
「逃がすかよ…。」
四季はどこからガトリングガンを二丁を取りだし両手で持ち盛大にぶっ話す。
ズダダダダダダダダ…!!
「うわっ!!ちょ!?危な!!ん?待てよ…」
ここで雄司は何を思ったのか腹あたりに手をあてがい銀色の丸い宝玉のついたベルト、アークルを出現させる。
「超変身!!」
そして彼は金色の角紫の複眼に銀色の鎧に紫のラインが入った戦士、仮面ライダークウガ・タイタンフォームへと変身する。
「へへ…これなら豆鉄砲ぐらい痛くもかゆくも…」
だが彼は予想していなかった…。
次に飛んできたのは…
「スーパーど○ん波!!」
であることに…
チュドーン!!
「ギャアァァ!!」
こうして彼は昴が止めに入るまで制裁を四季から食らったという…
その頃…
別の通り…
「ここか…」
金髪の少年が銀色のオーロラを通り抜けやってきた…
少年の名は『天田 空』…
彼も弦太朗同様、招待状をもらいやってきた異世界のライダーである。
「さて…どうしようか…」
そう思った矢先、彼は目の前から一直線に走ってくる異形に気づく…。
「あれは…」
それはユニコーンを模した異形、ユニコーン・ゾディアーツであった。
「まさか、こんなところでゾディアーツを相手にするなんて…」
空はそう言うとフォーゼドライバーを取りだし…
「『サイクロン・エクストリーム!!』」
『ぐわああ!?』
ドゴォォン!!
「なっ!?」
たがその前にユニコーンZは何者かに撃破されてしまった…。
「『さあ…お前の罪を数えろ…!!』」
撃破したのは右側が緑、左側が黒のライダーであった…。このライダーの名は『仮面ライダーW』。オズマのブレイド同様、この世界のライダーである。
「ふう…」
そしてWは変身を解除すると装甲は風に舞う塵の如く霧散する…。そして現れたのは髪の長い、まるで翔太朗を女にしたような女性であった…。
「さて…依頼は完了…んん?」
「ん?」
これがWの左側の女『左舷 翔子』とこの世界に来た3人目のフォーゼ『天田 空』の出逢いであった…。
とあるダークキバの世界…
「〜♪」
『にゃあ〜♪』
淡い緑色の髪をツインテールにした紫と青のオットアイの少女が歩いていた…。
彼女の名前は『アインハルト・ストラトス』。そして彼女の肩には可愛い子猫のような相棒、『ティオ』が乗っている…。
そして今、彼女はご機嫌なのである。何故か?知らん。
そんな彼女の前に…
「お前…登 オトヤの友人だな。」
「『!』」
突如、黒髪で細身の大男が現れる…。
思わず警戒体制をとるアインハルト…。
「貴方は誰ですか?それにオトヤ君に何の用ですか?」
『にゃにゃ?』
「あ!ティオ!!」
しかし、彼女は警戒するどころか男の前に寄っていく…。
「ほう…俺に同じ匂いを感じたか…なら、この姿に変わるか。」
そう言うと男は青白い光に包まれその姿を変える…。
「…!」
その後、男は白に蒼い縞の模様の入った獣…例えるならジャガーに近い容姿になる。
『言い忘れたな…俺の名前はハヤト…どうした嬢ちゃん?』
獣の姿に変わった男、ハヤトであったが突然自分に向けられている視線が変化していることに気がつく…
「か…」
『か?』
「可愛いです!!」
『ウェ?』
『にゃ?』
このあとハヤトはしばらくアインハルトに撫でまくられていたという…
場所は戻り四季の世界…
時刻はすでに夜…
その夜の闇に紛れるかのように出現する銀色のオーロラ…。
そこから2人の男が現れる…。
「祭りの場所はここか…」
1人は蛇革の衣装を来た髪がボサボサの狂暴そうな男…
彼は『浅倉 威』。
「さて…面倒臭いが沈めてやるか…」
もう1人は茶髪のオールバックの男…『二宮 鋭介』。
その様子をビルの屋上から確認する男がいた…。
長い赤毛に浅黒い肌をした男は狂暴な笑みを浮かべ夜の街に叫んだ…
「始まるぜ…ライダー同士のとんでもない戦いがよお!!」
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