超次元ゲイムネプテューヌmk2+ BlackFateその5 |
〜午前八時三十分 ラステイション港〜
「来ましたね!ラステイション!!!」
「来たわね…。」
「来たですねー…。」
フェリーから降り、ラステイションの多階層都市の光景を見て三人が感動している。
私にとっては見慣れた光景だけど…ところどころ記憶と違ったりする。
…でも、十何年たってもあんまり変わってないっていうのもすごいのかどうなのか。
ユニねーさんいるのかな……。
「あー、プラネテューヌから来たネプギア様御一行ですか?」
突然、黒スーツに黒帽子の熱そうな長身の人間が話しかけてきた。
ネプギアねーさんにだけど。
「あ、はい…。」
「あんたは…?」
「ああ、申し遅れました。」
男はスーツの中をがさごそと漁り、一枚の紙を取り出した。
そしてネプギアねーさんに渡した。……名刺?
「私、ラステイション警備隊所属の狭間テルミと申しまして。ネプギア様御一行を教会にお連れしろと言われていましてね、案内させてもらえないでしょうか?」
「あ、はい。お願いします、狭間さん。」
「いや、助かったわ。ラステイションは初めてだし。」
男に連れられ、ネプギアねーさんと他二人がラステイションの都市の中に消えて行った。
……あれ、おいて行かれた?
…おいて行かれた。ネプギアねーさん酷い・・・。
フェリーもまたプラネテューヌに向かったようで、私は港に一人取り残された。あれー……。
とりあえず、ねーさんの後を追おうかな……。
「やば、遅刻ちこ―――」
「わぁっ!?」
突然、黒い何かが目の前を横切った。
そのまま桟橋を走り、止まることができず―――
ざっぱーん。
街から走ってきた黒い何かは桟橋を猛ダッシュしそのまま海に落下した。何がしたかったんだろう。チキンレース?
まぁいいや。とりあえずネプギアねーさんを……。
「そこの黒いの!」
あ、戻ってきた。
全身塩水塗れの軽くぬめぬめ状態で戻ってきたさっきのひと。つかどっちも黒いでしょうが。
「何?」
「あんた、ここに紫色の奴こなかった!?」
「曖昧な……。」
「こう、紫色で……紫色よ!」
「情報一切増えてないんだけど」
私の頭の中で紫色に該当するのはネプギアねーさんだけだけど…。まさかねぇ。
「あーもう、ただでさえこちとら大変なのに、プラネテューヌからさらに厄介ごとがぁ…」
「…。名前とかわからないの?」
「知らないわよ…。とにかく紫色でトボケた顔してる癖に常に何かしら企んでいる怪しい奴って聞いたぐらい。」
「一気に情報増えたよ。」
でも、今のでネプギアねーさんが違う、というのはわかったかもしれない。
紫色で若干とぼけてるけどネプギアねーさん怪しくないし。…多分怪しくないし。
「はぁ…。ああ、付きあわせて悪かったわね…。そうだ、折角だし家来ない?」
(めんどくさ)
「そうだ、自己紹介がまだだったわね。私はユニ。ラステイションの女神候補生と言えばわかるわね?」
・・・・・・・・・・え?
「さて、そうと決まれば話は早いわ。ほーら教会行くわよ!」
「ちょ、待ってぇえぇぇぇ〜………」
〜午前九時 ラステイション教会〜
「…で。結局奴は見つけられずに帰ってきたと?」
「えへっ☆」
「ユニ、ヌード写真集の刑を喰らいたいのかい?」
「すいませんでしたケイ様」
ケイに土下座するユニねーさんは初めて見た。
…それはともかく、ユニねーさんに連れてこられたのはラステイション教会、謁見の間。
ケイ、誰か探してたのかな……?
「それで…。ネロと言ったか。」
「…?」
「イストワールから話は聞いているよ。未来からの来訪者だそうじゃないか。」
「え!?そうなの!?」
「あ、ええっと……。まぁ。」
「どの辺までわかるの!?来週の宝くじの一等の番号とかわかる!?」
「ユニ。少し黙っていてくれないか。」
「はーい……。」
ユニねーさんかわいい。
…あれ、そういえばネプギアねーさんたちがいない。
あの狭間って奴……何してるんだろ。
「ネロ君。イストワールから聞いた限りでは君はノワールやユニの妹に当たるらしいが…本当かい?」
「まぁ、そうだけど…。」
「マジ!?私の妹!?ねぇケイ、お持ち帰りしていい!?」
「いいというと思っているのかい?」
「希望を信じるのが間違いって言われたらそんなのは違うって言い返せるわ!」
「君は絶望に殉じていてくれないか。」
ユニねーさんテンション高い…。
まぁ、悪い気はしない。寧ろうれしい。
「僕としては半信半疑なのだが、イストワールから色々ふっかけられてしまってね。君に協力することになった。」
「……。」
「ユニを使ってくれ。未来のユニと今のユニがどう違うかはわからんが、ユニの妹なら扱いには慣れているだろう。…しかし遅いな。」
「私を物扱いしないでくれる!?」
「ネロ君に可愛がられるかもよ?」
「こう、姉妹間のスキンシップあり?」
「常識の範囲内で。」
「近親相姦はアウト?」
「アウト。」
「ルールは破るためにあるとなぁ!」
「人(ネロ)が安心して眠るためには。」
ケイのボディブローがユニねーさんの鳩尾(だと思う)に抉りこまれた。
「我が生涯に一片の悔い有」とか残し、ユニねーさんが崩れ落ち、ケイがガッツポーズ(コロンビア)。何してるんだろうこのひとたち。
とりあえずユニねーさんをその辺の椅子に寝かせ、ネプギアねーさんを待つことに。
遅いなー……。
「…ネロ君。ネプギアについて何かしらないかい?」
「ネプギアねーさんなら、防衛隊の狭間テルミって人に連れられて行ったけど…。」
「狭間テルミ……聞いたことのない名だ。僕がラステイション国民の名を覚えていないはずがないのだが…ユニ。」
「何ー?今スキンシップの資料見てるんだけど。」
「後にしてくれないか。まずいことになったかもしれ「教会についたー!!!」……なかったね。」
ケイの言葉をさえぎって教会の扉が開かれ、ネプギアねーさんと他二名が入ってきた。
…あれ、狭間がいない。
「いやー、ちょっとラステイションの案内されてたらすっかり時間が過ぎちゃいまして…。」
「まぁ、まだまともな方ね…。」
「楽しかったです。」
「あ、ネロちゃーん!!!」
私を見つけたネプギアねーさんが走り、跳び、私に覆いかぶさった。
軽い。ネプギアねーさん驚きの軽さ。
そしてネプギアねーさんかわいい。ネプギアねーさんもユニねーさんも昔はこんなだったんだなぁ…。としみじみ思う。…ロムねーさんとラムねーさんに期待が持てる。
「あの、ネプギアねーさん?」
「なぁにー?」
「重くはないんですけど…こう、周囲の目は。」
「ネロちゃん撫でてるだけだもーん。」
「ちょ、そこの紫!私の妹を取らない!」
「ネロちゃんはわたしの妹だよ!」
「ネロが私の妹っつってんのよ!」
「どうでもいいから話を続けていいかな?」
「是非そうしてください…」
アイエフとケイがハリセン(どっから持ってきたんだか)でねーさん達を止め、会話仕切り直し。
ケイが「やっと話が進められる」と安心し、やっと話が始まった。
「さて。まずはようこそ、プラネテューヌの女神候補生とその騎士達。歓迎するよ。」
何だか厳格な雰囲気で始まったけど、既に私がネプギアねーさんに縫いぐるみのように抱かれているため緊張感が台無し。
…いや、まぁ嫌じゃないけどね。寧ろうれしいけどね。
「とりあえず用はゲイムキャラと、この役立たずの黒もやしでよかったかな?」
「誰が役立たずの黒もやしよ!私のどこがもやしよ!」
「誰とは言っていないのだがね。自覚があるんじゃないのかい?」
「ぐはぁっ…ねろ〜ケイがいじめるー…」
「妹ができた途端に甘えはじめない。」
ユニねーさんとネプギアねーさんは何か小競り合いしてるし、アイエフとコンパはなんかイチャイチャしてるし……。ケイ、心中察しないけど頑張れ……。
ああ、何だろう。このねーさんに囲まれて幸せではあるけど目的で言えば前途多難な雰囲気は……。
〜同時刻 ラステイションスラム〜
ラステイション最下層、港やエレベーターから少し離れたところにあるいわば貧困街。
その一角で、この場にいるには相応しくないスーツの男がいた。
男が一つの建物に入ると、数人の人間がそれぞれ円状に並べられた椅子に座っていた。
「これはどーもみなさん。今日も会議お疲れ様です。」
「……」
「……」
「あれ、何これ。お呼びでない?」
男、狭間テルミが気さくに声をかけるも総スルー。
円卓の中心に座る男がテルミを睨み、一つ口にした。
「何の用だ」
「何の用だとは酷いですねぇ。折角貴方がたの欲しがる素体を準備しているというのに。」
「今出来ているわけはないだろう。」
「それはそうですが、あなたがたの素晴らしい作戦をもう少し聞きたくなりまして…。」
テルミが帽子を深くかぶり、目元を隠しながら笑う。
その様子に場の人間たちは恐怖を覚えていた。
「そう、女神を殺すための女神を創る貴方がたの奇策をねぇ!」
説明 | ||
今作のザ・ハード ジャッジ:ヒャッハー! ブレイヴ:( ◇)<ズェア! トリック:シャルロッテ(魔女) マジック:原作(ネプテューヌmk2)準拠 うん、わかる人にしかわからない。でもそれでいいと思う。万人受けは甘え(キリッ |
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コメント | ||
この姉ハーレムが色々なフラグになります(迫真)(リアルではおぜうタイプ@復帰) なんと言う姉女神ハーレムwww 食えるぞ これで結構メシが食えるぞぉッ!(柏中ロージュ&ミヤウエ) |
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