K-ON!+EXPLORES...第48話・野球大会part2!
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俺達は先攻である

ちなみにオーダーはこうである

 

 

1・・・甲斐田彪我・二塁手・右投左打

2・・・柚木航海・遊撃手・右投右打

3・・・辻泰広・中堅手・右投左打

4・・・能登春人・三塁手・右投右打

5・・・喜多村修司・捕手・右投左打

6・・・浅沼千尋・一塁手・左投右打

7・・・川頭騎士・左翼手・左投左打

8・・・興津剣・右翼手・右投右打

9・・・大西帝人・投手・右投右打

 

基本的に主に野球未経験者がオーダー入り

櫛枝君曰く「この大会の間で経験を積んでもらう」との事だ

それと最も驚いた事が左打ちが結構多いという事だ

 

 

アナウンサー

「1番、セカンド、甲斐田彪我(かいだひょうが)君」

 

甲斐田

「よろしくお願いします!」

 

彪我君は審判の人に頭を下げて・・・

 

甲斐田

「よ、よろしく………」

 

相手の捕手の鈴木に頭を下げるが……

 

鈴木

「ふん!てめーらなんかに負けるかよボケ、さっさと入れや弱腰野郎」

 

甲斐田

「(ブチッ!)……んだとテメー!|(怒)今に見てろよ!!」

 

柚木

「あれ?彪我の奴どうしたんだ?」

 

久川

「さあ・・・・・・・・・」

 

 

桜高女子

「かっとばせ〜!彪我!!レッツゴーレッツゴー彪我!!」

 

 

山田

「ザコどもが俺達が負けると思うなよ」

 

甲斐田

「負けた奴がほざくな!・・・さっさと来い!!」

 

 

1球目を投げる!

 

 

すると・・・

 

 

左手をバットのど真ん中に置き、低い姿勢に構える

 

 

 

山田

「なに!?」

 

浅沼

「バント!!?」

 

久川

「いきなり行きますか」

 

 

コンッ!

 

 

バットにボールが当たった瞬間彪我君は一塁へ猛ダッシュ!

 

 

山田

「おい!三塁!!早く投げろ!!」

 

佐藤

「分かっている!」

 

 

 

三塁手が一塁手にボールを投げる...

 

 

 

 

ザザッー!

 

 

 

 

ヘッドスライディングする彪我君

 

 

 

 

すると・・・

 

 

審判

「セーフ!」

 

甲斐田

「よしっ、あいつらざま見やがれ」

 

大田←一塁手

「ケッ」

 

桜高女子

「ワーーーーーーーーーーーー!!」

 

「早いな」

 

「すごいわね〜」

 

正樹

「初球でセーフティバントを決めるとな」

 

久川

「左打&俊足を上手く利用しましたね、甲斐田君」

 

小鳥遊

「さすが社会人サッカーの司令塔|(MW・ミッドフィルダー)だな!」

 

 

 

 

喜田←一塁ベースランナーコーチ

「ナイスだね甲斐田」

 

甲斐田

「傑あいつら気をつけた方がいいぜ」

 

喜田

「えっ?」

 

甲斐田

「態度がうぜぇ、それに何か企んでやがる!」

 

喜田

「そうには見えないけどね?」

 

甲斐田

「まあいい!ワタル!!続けよ!!」

 

喜田

「(それにしても甲斐田ってこんな口調だったのか・・・?)」

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

柚木

「おりゃーーーーーーーーー!!」

 

柚木君が打ったボールは中堅手と右翼手の間を突き抜ける

 

山田

「こいつ!!」

 

正樹

「走れ彪我!航海!」

 

腕を振り上げながら走る甲斐田

ボールの行方を見ながら一塁へ向かう柚木

 

ボンっ!

 

ボールがフェンスを直撃した!!

 

喜多村

「いいぞ航海!!」

 

柚木

「へへっ!任しとけ!」

 

二塁で止まる柚木

 

一方甲斐田も三塁で止まる

 

木元←二塁手

「なんだよあいつら経験者か!?」

 

山田

「違う!!情報によるとあいつらはほとんど初心者だぞ!!」

 

宮崎←遊撃手

「嘘だろ?じゃああいつらなんでこんなに・・・」

 

大田

「何がなんでも止めろよ山田!!」

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

アナウンサー

「3番、センター、辻泰広君」

 

桜高女子

「かっとばせーーーーーー!やっちゃーーーーーーーーーーん!!」

 

圭哉

「行け!泰広!!」

 

小鳥遊

「チャンスだぞ!」

 

鈴木

「貧弱そうなのが来たな、これなら楽だぜ」

 

泰広

「うっ・・・・・・」

 

第1球!

 

ズバーン!

 

内角のストレート!

 

審判

「ストラーイク!」

 

第2球!

 

ビュ!

 

ボトッ!

 

地面に落ちたフォーク

 

審判

「ボール!」

 

泰広

「(玉は速度は普通だけどノビがある、変化球もある・・・)」

 

第3球!

 

キュル!

 

ズバーン!

 

審判

「ストラーイク!」

 

内角のスライダー!

 

久川

「追い込まれましたね」

 

櫛枝

「泰広、肩の力を抜け」

 

泰広

「(次は多分・・・よし、ストレート狙うか)」

 

第4球!

 

ビュ!

 

低めのストレート

 

泰広

「(やった!当たりだ!!)」

 

泰広は芯に当てるように精一杯振る

 

カキーーーーーーーーーーーーーン!

 

山田

「なに!!!嘘だ!!!!」

 

泰広が打ったボールはセンターの頭上を通り過ぎて・・・

 

ドンっ!

 

泰広

「えっ・・・・・・」

 

正樹

「入った・・・・・・」

 

俺が目に負っていたボールはセンターの上を通り過ぎてスタンドに入る

 

興津

「は・・・は、入ったーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

ワーーーーーーーーーーーーー!!

 

桜高女子

「キャーーーー!すごい!!」

 

「すごいぞ泰広!」

 

「やっくんかっこいーーーーーーーーー!!」

 

明石

「やっちゃーん、やっちゃん!(やるやん!)」

 

折笠

「ちょっと、いい時にへんな事言わないでよ!」

 

「いいね〜泰広!」

 

俺はちょっと呆然としながらグラウンドを回る・・・

 

そしてホームインすると

 

浅沼

「やっちゃん、すごいじゃないか!」

 

久川

「やりますね」

 

能登

「なんだよコイツ〜!いいとこ持って行きやがって!」

 

喜多村

「もっと喜べよ!お前が打ったホームランだぞ!」

 

甲斐田

「やっぱり経験者は違うだね」

 

泰広

「ちょっと・・・・・・///」

 

正樹

「よし春人、続けよ!」

 

能登

「任しとけ!」

 

 

バッターボックスへ向かう春人君

 

 

能登

「来たぜぇ〜!持ってる男が来たぜぇ〜!野球の神様、この能登春人にただいま参上!!!!!!!見せましょう...!桜高男子リーダー能登春人の・・・・・・底力を!!!!!!!!!!!」

 

柚木

「あの野郎!!リーダーは俺だ!!!」

 

大西

「(正式なリーダーは正樹君か浩嗣君じゃないのかな・・・・・・?)」

 

 

 

 

 

 

 

ワハハハハハ!

 

 

 

 

 

 

 

 

周りに歓声が湧く

 

 

 

スタンドからは「いいぞ!」とか「頑張れ!」とかの声が響いている

 

 

 

 

「いいね〜春ちゃん!かましたれ!!」

 

能登

「おう任しとけ!!!!やるんダ!勝つんダ!狙う先は………太陽ダァァァァァ!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

ワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

 

 

 

 

 

 

浅沼

「.........(汗)」

 

喜多村

「ワケが分かんねーよ」

 

正樹

「あいつバカだろ」

 

櫛枝

「・・・・・・・・・」

 

大西

「春人君、緊張してないのかな・・・?」

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

その後1点を加えようやく1回の表が終わ

ちなみにこの大会は7回までだそうだ

 

 

小鳥遊

「帝人頑張れ!危なくなったら俺と浩嗣、正樹がいるから!」

 

大西

「・・・ありがとう、凛君」

 

久川

「頑張ってくださいね」

 

喜多村

「俺にキャッチャー出来んのかね?」

 

久川

「大丈夫でしょう、君と大西君、小鳥遊君が夜に練習しているのは知っていますよ」

 

柚木

「そうなのか?修司」

 

喜多村

「ば、バカ!それを言うんじゃねー!!いいか俺はあくまでも自分のためにやったんだからな!チームのためなんかじゃないぞ!」

 

そう言ってマスクを着けてホームべースに向かう喜多村修司

 

櫛枝

「とにかく皆頑張って来い」

 

圭哉

「へいへいっと」

 

 

 

 

===============================================

 

 

川頭

「頼りにしてるよやっちゃん

 

興津

「センター任せたよ〜!」

 

泰広

「了解!内野のカバーも忘れないでね」

 

川頭

「はいよ!」

 

興津

「OK!」

 

 

 

審判

「プレイボール!」

 

大田

「さっきの分お返ししてやる!」

 

喜多村

「(ちっ、感じの悪いヤローだな!帝人、こんなのに打たれんなよ!)」

 

第1球!

 

ずばーーーーーん!

 

審判

「ストラーイク!」

 

大田

「早ッ!!なんだよあいつ!!」

 

喜多村

「へっ残念だな下衆ヤロー!」

 

大田

「何!?」

 

喜多村

「あいつは自称不幸体質である分運動神経もそれなりの耐性もついているんだよ!お前らの様な学力だけの奴とは違うんだぜバーカ!」

 

大田

「この野郎!!調子に乗んな・・・!」

 

喜多村

「おおっと、殴ってもお前の損にしかならないんだぜ、悔しかったらあいつから打ってみろよ!」

 

大田

「・・・・・・後で覚えてろ」

 

喜多村

「残念ながら俺は毎日勉強漬けなんでね、そんなの覚えてられっか!」

 

大田

「チッ!クソが!!死ね!!」

 

 

久川

「喜多村君かなり上達していますね」

 

櫛枝

「大西もあそこまで伸びるとは思わなかったな、ただ精神的に2人とも問題がある」

 

正樹

「まあそこはそん時でいいだろ」

 

 

====================================================

 

 

〜3回裏〜

 

1死3塁のピンチ!

 

鈴木

「おりゃーーーーーーー!!」

 

レフトに打球が上がっていく

 

泰広

「(まずい!犠牲フライだ!!)」

 

俺は急いで騎士君のカバーに入る

 

そして………!

 

パンッ!

 

キャッチする騎士君!

それと同時にスタートを切る3塁ランナー

 

騎士君は一気にホームベースに投げる

 

すると……

 

泰広

「うそ!?」

 

ビューーーーーーーーーーーーーーーーー!

 

興津

「早い!!」

 

川頭

「・・・・・・・・・・・・」

 

川頭君は投げた後黙々と自分の送球を見守っていた

 

喜多村

「(よし!いい送球だぜ騎士!)」

 

ザザーッ!

 

3塁ランナーが返ってくる

さらに騎士君のボールも返ってきたボールでブロックする修司君

 

そして・・・・・・

 

審判

「アウト!!チェンジ!!」

 

 

腕を縦に振りながらそう言った

 

 

ワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

 

 

 

山田

「くっそ!!肩おかしいんじゃねぇのかよ!!!!」

 

能登

「よっしゃ!!ナイスだぜ騎士!!」

 

泰広

「すごい球だったよ!」

 

興津

「ナイトちゃんってあんなにすごいやつ投げられるのね〜!」

 

川頭

「いや俺はただ必死こいて投げただけさ^^」

 

 

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こうしてあっという間6回

この時点で4−2でリード

大西君は23人の打者に対して4三振、6安打、1四死球である

 

櫛枝

「ここから変えていくぞ」

 

6回裏

・一塁手

浅沼千尋→喜田傑

・遊撃手

柚木航海→成宮圭哉

 

 

2死満塁のピンチ!

 

カキーーーーーーーーン!

 

まずい!1,2塁へのいい打球!

 

宮崎

「………」ニヤリ

 

すると・・・・・・

 

ザザーッ!

 

1塁の守備がボールに飛び込む!

 

バシッ!

 

喜田

「よし!」

 

傑君がスーパーキャッチ!

 

 

そして1塁にカバーに入った大西君にボールをトスして・・・

 

 

審判

「アウト!!チェンジ!!」

 

 

ワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

 

 

一気に歓声が湧く!

 

 

 

宮崎

「クソッたれが!!あいつ調子に乗りやがって!!」

 

喜多村

「いいぜ傑!」

 

成宮

「経験者でもなかなかあれはムリだぞ!」

 

喜田

「そうかい?僕はただ無心に飛び込んだだけだけどね」

 

 

 

 

 

ちなみに現在のオーダーは・・・

※途中出場のみ利き腕が記されている

1、甲斐田彪我・二塁手

2、成宮圭哉・遊撃手・右投右打

3、辻泰広・中堅手

4、能登春人・三塁手

5、久川潤・捕手・右投右打

6、喜田傑・一塁手・右投右打

7、川頭騎士・左翼手

8、興津剣・右翼手

9、大西帝人・投手

 

ちなみに喜田傑君は一塁手は担当していないが浩嗣君曰く「いい機会」とでやっているとか・・・・・・

 

7回表

 

アナウンサー

「9番、ピッチャー大西帝人に代わりまして、東正樹君」

 

桜高女子

「えっ?正樹君出るの!?」

 

スタンドが一斉に沸き始める

正樹は学校屈指のスポーツマンでも有名である

 

左バッターボックスへと入っていく正樹

ちなみに正樹は右投両打

さらに言うと走攻守全て得意で特に打撃は天下一品

投手としての能力も備わり、守備もやや不安定ながらもどこでも守れる

中学時代は全ての守備位置もやっている

捕手も内野手も外野手も・・・

 

正樹

「オラ、来いよ、泰広をバカにしたの分かっているだろうな?ああ?」

 

鈴木

「ケッ知るか!!・・・っ!!お、お前まさか・・・!!」

 

山田

「コイツまさか・・・!嘘だろッ!!!!」

 

宮崎

「あの『山門中の神童』か!なんでこの高校に・・・!」

 

柚木

「あれ?どうしたんだ?動揺してるぞ」

 

泰広

「正樹は中学の野球時代に『山門中の神童』と言われて恐れられていたんだ、まあ俺達はあくまでも聞いた噂だけどねどうもそうらしいね」

 

圭哉

「他にもスポーツ推薦とかいろんな高校から来ているのにあいつ全部蹴りやがった・・・」

 

能登

「マジかよ!!?」

 

浅沼

「すげーーーーーー!!」

 

山田

「チッ絶対に凡打にしとめてやる!」

 

ビュ!

 

正樹

「・・・・・・甘い!!」

 

カキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!

 

打った瞬間に本塁打とわかる打球

白球は無情にもライトスタンドへと運ばれていった

 

鈴木

「あのバカ!何しやがるテメー!もう少し慎重に行けよ!!」

 

正樹

「投手はいつでも冷静でないとダメなんだぜ?」

 

山田

「う、うるせーよ!!」

 

ホームベースに帰る正樹

 

大西

「おめでとう正樹君」

 

正樹

「サンキュー帝人」

 

櫛枝

「ナイスだ、・・・正樹」

 

正樹

「ん?なんだよ?」

 

櫛枝

「お前はやはりこの高校に来るべき存在じゃない」

 

正樹

「なんだそんな事か・・・今更んなことはどーでもいいんだよ、俺が選んだ結果だ、後悔はしてねぇさ」

 

櫛枝

「そうか・・・・・・・・・」

 

 

一方・・・・・・

 

 

山田

「このまんまじゃ気が済まねぇ!!あいつらをぶっ潰してやる!!」

 

 

 

 

アナウンサー

「1番、セカンド、甲斐田彪我君」

 

能登

「続けよ!彪我!」

 

甲斐田

「う、うん・・・!」

 

バッタボックスに入る彪我君

 

第1球!

 

山田

「・・・・・・・・・(死ね!)」

 

ビュ!

 

甲斐田

「えっ・・・・・・?」

 

泰広

「頭にボールが!!」

 

柚木

「おい!!避けろ!!」

 

精一杯で伝える桜高メンバー一同

しかし・・・・・・

 

甲斐田

「ぐあぁ!!!」

 

速球が頭に当たる

 

審判

「デットボール!」

 

鈴木

「へへっワリィな!」ニヤニヤ

 

甲斐田

「テメー!!わざとだろ!!」

 

鈴木の胸倉を掴む甲斐田

 

審判

「おい君達!止めなさい!」

 

審判が止めに入るも一切耳にしない二人

 

ガヤガヤ...

 

「お、おい!大丈夫なのか!!?」

 

「大丈夫なわけないだろ!」

 

 

 

鈴木

「んだと!!そんなのどこに証拠があるか行ってみろやゴラァ!」

 

甲斐田

「黙ってみてりゃ調子に乗んじゃねー!負けて悔しいなら勝てばいいんだろうがよ!!」

 

鈴木

「うぜぇんだよ!!カスが!!」

 

周りに人が集まる

乱闘だ!

 

正樹

「はいはい、そこまでにしとけ」

 

左手で甲斐田彪我を掴み、右手で鈴木を掴む正樹

 

甲斐田

「・・・・・・分かったよ、ゴメン正樹・・・」

 

鈴木

「おい!離せよ山門中の神童!」

 

正樹が左手の甲斐田彪我の手を離すと・・・

 

鈴木

「え?」

 

鈴木はいつのまにか青い晴天を向いていた

どうやら正樹が柔道技を掛けた模様

 

正樹

「くだらねーヤローだな、俺がいるから負ける、とか思ってんのか?

それに俺はよ・・・

 

 

 

 

 

 

 

東正樹って名前があんだよ!!!!覚えとけや!!!!」

 

 

 

ほぼ無表情でマジギレする正樹

あんなにキレる正樹は4月の新歓ライブ前以来

多分あの時よりもキレているにちがいない

何せ正樹は人を傷つける特に友人や親族などにはまさにそうである

 

鈴木

「ひぃ!す、すまない!俺が悪かった!!許してくれ!!|(な、なんだよ!コイツ!)」

 

正樹

「すんませーん、お騒がせしました、甲斐田は俺が言っときますわ、プレイしてくださいや」

 

審判

「あ、ああ・・・・・・プレイ!」

 

大西

「あんな緊迫の場面を一発で沈めるなんて・・・!」

 

プレイがかかって一塁に向かう甲斐田彪我

 

甲斐田

「へっ!気いつけろ、今度はちゃんと投げろよノーコン」

 

山田

「クソが!」

 

この回は正樹の本塁打で1点が加わり5-2でリード

 

 

7回裏

 

アナウンサー

「守備変更のお知らせをします、投手東正樹君、左翼手興津剣君に代わりまして櫛枝浩嗣君、右翼手川頭騎士君」

 

審判

「プレイ!」

 

鈴木

「あのヤロー、絶対に半殺しにしてやらぁ!!」

 

久川

「すまません、ちょっとタイムを。」

 

審判

「タイム!!」

 

マウンドに歩み寄る潤君

そしてグラブで口を覆いながら小声で話す

 

久川

『気をつけてください、これからの3人は経験者だそうです、あと練習通りにお願いしますよ。』

 

正樹

『そんな事気にするか』

 

久川

『それと気が立っていますので穏便にお願いしますね』

 

正樹

『へいへい』

 

久川

『では健闘を祈っていますよ。』

 

ホームベースに戻る潤君

 

審判

「プレイ!!」

 

正樹

「さーて、ここはかましておくか」

 

泰広

「(久しぶりにあのフォームを見るなぁ・・・)」

 

圭哉

「(あいつのフォームは中学最後の中体連以来か・・・)」

 

ワインドアップで投げる正樹

 

第1球!

 

鈴木

「・・・!!サイドスロー!?」

 

 

 

ズバーーーーーーーーーーーーン!

 

渾身のストレート!

 

甲斐田

「は、早い・・・!!」

 

喜田

「あのフォームであの速さ!」

 

審判

「ストラーイク!」

 

鈴木

「クソ!!あんなのずるいじゃねぇか!」

 

第2球!

 

キュイーン!

 

外角低めのカーブ!

 

審判

「ストライーク!」

 

鈴木

「う、嘘だろ・・・!」

 

正樹

「これで終わりだ」

 

第3球目!

 

ビュ!

 

地面につく明らかなボール球!

 

ブン!

 

鈴木

「しまった・・・!」

 

審判

「ストラーイク!バッターアウト!!」

 

鈴木

「ちきしょう!!」

 

正樹

「2ストライクからは慎重じゃないと打てないんだぜ?」

 

鈴木

「う、うるせー!」

 

次の打者もその次の打者も三振にしとめ・・・

 

審判

「ゲームセット!」

 

桜高女子

「キャーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

正樹

「ふぅ・・・・・・」

 

能登

「やるじゃねぇか!正樹!」

 

喜田

「君は本当にすごいんだね」

 

甲斐田

「僕正樹を見くびってしまっていたよ、ゴメン!」

 

久川

「お疲れ様です、ナイスピッチング」

 

川頭

「結構大変だったな」

 

櫛枝

「お前達良くやった」

 

圭哉

「相変わらずのサイドスローだなおい」

 

泰広

「お疲れ正樹」

 

正樹

「おう、んじゃ並びますかねっと」

 

審判

「整列!!えーこの試合は5−2で先攻桜高校の勝利!互いに礼!!」

 

桜高全員+織東高一部

「ありがとうございました!」

 

 

 

=========================================================

 

 

 

櫛枝

「2回戦も勝ち上がるぞ」

 

全員

「おお!!!!!!!!!!」

 

田中

「あの・・・・・・・・」

 

栗山

「すいません・・・・・」

 

櫛枝

「どうした?何か用か?」

 

田中

「すいません、俺達があいつらを止められなくて・・・お恥ずかしい所を」

 

大西

「いえいえ」

 

能登

「気にスンナ!」

 

甲斐田

「ふん!まさかこんな良心な奴がいるとはな」

 

栗山

「君はあの時の!本当にゴメンね・・・」

 

甲斐田

「いや・・・・・・気にしなくていいよ」

 

田中

「とにかく頑張ってくださいね、応援していますよ、桜高の皆さん」

 

櫛枝

「またいつか対戦出来るといいな」

 

互いに握手を交わす2人

 

 

===========================================================

 

 

 

 

「勝ったーーーーーーー!!」

 

「すごいじゃないか!!正樹なんて特にあんな玉すばらしいんだぞ!」

 

折笠

「やっちゃーん!いいねその笑顔!」

 

桜高女子

「お疲れ男子!」

 

櫛枝

「この調子でいくぞ」

 

全員

「おおぉーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

 

こうして2回戦、準々決勝を勝ち進み・・・

 

 

〜準決勝〜

 

3−3で迎えた7回表

現在俺は左翼手の守備に付き、中堅手には正樹、右翼手には剣君がいる

先発投手の大西君が1回に3失点を喫してしまったが、その後は小鳥遊君がずっと0点に抑えてきている

皆がファインプレーしたりしてなんとか助かったりと・・・

それからはずっと1点ずつ取りながらここまで来た

 

ちなみに投手は・・・・・・

 

 

櫛枝

「・・・・・・・・・」

 

ずっと抑えてきた凛君に変わった浩嗣君

マウンドに一塁側を見ながら手に粉をつけて準備をしている

 

圭哉

※現在遊撃手

「(あいつの投球練習は公共の場で見せなかったが・・・果たしてどうやら・・・)」

 

喜田

※現在二塁手

「(運動神経は正樹に次ぐ2位とは言われているのだけど・・・)」

 

浅沼

※現在一塁手

「(ど〜もブルペンで練習してきたみたいだな)」

 

能登

※現在三塁手

「(さ〜てようやくひろちゃんのピッチングが来たぜ!)」

 

そんな事を考える4人

そしてマウンドによる久川

 

久川

「では行きましょうか、あなたの出番ですよ」

 

櫛枝

「練習通りにやってくれ、変化球も忘れずにな」

 

久川

「はい。では健闘を祈っています。」

 

ホームベースに戻る久川

ちなみに相手は30,40代がほとんどのオヤジ野球チーム

とてもこの地域では有名で大会で優勝した数はかなりだそうだ

 

 

櫛枝

「・・・・・・・・・」

 

ワインドアップからボールをリリースして・・・

 

ビュ!

 

バシッ!

 

審判

「ストライーク!」

 

何と球速は144km!

 

久川

「(良い調子ですね)」

 

そうしてあっという間に0点で抑えて・・・

 

〜7回裏〜

 

浅沼

「はあ!!!」

 

フルスイングするちーちゃん

 

右中間を破って・・・

 

浅沼

「よしっ!」

 

三塁でストップ

 

そして次の打席は・・・・・・

 

正樹

「頼んだぞ、凛!」

 

小鳥遊

「あんまり期待すんなよ」

 

そう言ってバッターボックスに入る凛君

ちなみに凛君は剣君の代打で登場

 

第1球!

 

バシッ!

 

審判

「ストライーク!」

 

久川

「(あれでもやりますかねっと・・・)」

 

第2球!

 

「なにっ!?」

 

川頭

「バント!!?」

 

正樹

「・・・いや、違う!!あれは・・・!」

 

櫛枝

「・・・・・・バスターか」

 

カキーーーーーーーーン!

 

なんとバスターでセンター前に落ちて・・・

サヨナラヒットだ!!

 

興津

「サヨナラだーーーーーーーーーーーーー!!」

 

能登

「決勝だぜ!!!!!」

 

小鳥遊

「まさか成功するとはな〜!」

 

久川

「すばらしいですよ、あなたはやはり誰にでも無いもの持っていますよ。」

 

小鳥遊

「照れるような事言うなよ〜」

 

柚木

「潤の『火事場の馬鹿力タイプ』とは本当だったんだな!」

 

 

こうしていよいよ決勝戦

もう周りは暗くなり照明さえもついている

 

 

櫛枝

「よし!ここまで来たんだ!お前達行くぞ!!」

 

全員

「おおぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

ズキッ!

 

久川

「うっ・・・・・・!」

 

喜多村

「どうしたんだよ潤?」

 

久川

「すみません・・・ちょっと足が・・・」

 

甲斐田

「やっぱりあの時の傷が・・・・・・」

 

実は準決勝で潤君は第3打席で左足に死球を喰らっていた

最初は涼しい顔をしていたが・・・

 

喜田

「大丈夫なのかい!?こんなに腫れているじゃないか!!」

 

櫛枝

「久川・・・・・・決勝はベンチだ。」

 

久川

「しかし・・・!」

 

正樹

「そんなに腫れていてはダメだ、足手まといになる」

 

圭哉

「おい!!待てよ!!『足手まとい』とは言い過ぎだろ!」

 

正樹の胸倉を掴む圭哉兄さん

 

大西

「お、落ち着いて!」

 

泰広

「兄さん止めよう!」

 

正樹

「真実を言ったまでだ・・・それによ、その傷は俺達の痛みでもある」

 

喜多村

「ちっ・・・・・・浩嗣、早くブルペンに来い!」

 

櫛枝

「ああ、もちろんだ」

 

急いでブルペンに向かっていく2人

実は修司君は浩嗣君のボールを受けた事が無い

 

柚木

「修司・・・なあ潤、あいつは口は悪いけど根はいい奴なんだよ、ここは任せてみようぜ!」

 

久川

「・・・分かりました、ただし危ない時は私に出させて下さい!」

 

正樹

「検討しておく」

 

久川

「・・・ゴメン、僕が・・・・・・もう少し強ければ・・・うっ・・・」

 

 

顔を伏せながら悔し涙を流す潤君

一人称も『私』から『僕』に代わり敬語でなくなっている

 

泰広

「大丈夫だよ!俺達、絶対に勝つから!!」

 

大西

「僕は先発じゃないけどリリーフで頑張るよ!」

 

小鳥遊

「俺は抑えてセーブを取ってやる!」

 

浅沼

「打撃は任せておけ!!」

 

甲斐田

「僕は盗塁と華麗な守備を見せてあげる!」

 

喜田

「僕は残念ながら特技は無い!だが走攻守揃わせて戦う!」

 

興津

「じゅんじゅんは休みなよ!」

 

柚木

「お前だって俺のホームラン見ただろ?俺に任せておけ!」

 

能登

「ちょっと待てよ〜!打撃は俺の真骨頂なんじゃーーーーーーーーーーボケー!!」

 

柚木

「お前ホームラン打ってないだろ!?」

 

能登

「お前その分走塁ミス結構してんじゃねぇかい!!」

 

ギャーギャーギャーギャー!!

 

川頭

「おいおいなかなかの感動シーンで、まあ俺だって足と肩があるからさ」

 

圭哉

「内野ならどこだってやるよ、任しとけや」

 

正樹

「お前がいなくたってこいつらはすげえんだぜ?」

 

『そうだぞ!』

 

久川

「喜多村君・・・・・・それに櫛枝君まで?」

 

喜多村

「泣くなよ男だろうが!!俺を心配もいいがちったー信頼もいいんじゃねぇのか?」

 

櫛枝

「そうだ、ちょっと投げてきたがなかなか良かったから早めに切り上げてきた」

 

久川

「皆・・・・・・ありがとう、僕応援頑張るよ……だから…」

 

櫛枝

「ああもちろんだ、それじゃあ最後だ行くぞ!!」

 

全員

「おおぉーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

 

 

こうして決勝戦が始まる.........

 

 

 

 

説明
ここである雑談を!
皆さんは『漫画やアニメを見る時これだけは絶対!』みたいなものありますか?
僕は・・・・・・
1、男女共に必ず主要人物として出る、どちらか一方しか出ないアニメはダメ、同性愛とか嫌です
2、主人公が最強でない事、何かが突出ならOK
3、性格がダメな主人公、これは自分の好みになるので省略します

この要素を必ず欲しますね
ちなみに「けいおんは女子だけじゃないか!あんたその小説書いてるじゃん!」とか言われそうですがオリキャラに男子がいますし誰も最強チートをお持ちでないからいいですw

まあ確かに今はアニメとかのけいおんは苦手で見れない状態ですwww

では48話目どうぞ〜^^

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