仮面ライダーディケイド〜紅蓮の破壊者〜【オールライダー・バトルカーニバル】
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第七話、謎…

 

 

 

「祭りの場所はここカァァァァァ!!」

紫色のライダーは怒涛の勢いで突っ込むとディロウガを弾き飛ばした。

「くっ…戦の匂いに誘われてやってきたか!『戦いの蛇』!!」

そのライダーは蛇…コブラのような意匠だった…。彼の名は『仮面ライダー王蛇』。戦いを求める狂気のライダー…。

「お前…強いよなあ?なら…俺を楽しませてくれよォ!!」

 

「フン…ならば相手をしてあげ…!?」

ディロウガも反撃すべくカードを取り出すが…

 

そのカードが突然、白くピンぼけしてしまった。

(な、何故!?)

「余所見している暇ねえぞ!!」

 

バキッ!!

「ぐはっ!?」

突然のことで驚くディロウガの顎を蹴り上げる王蛇。

(くっ…僕としたことが!!)

バンバンバンバン!!

 

ディロストドライバーを乱射し王蛇と距離を離すディロウガ…。

「ハハハ!!もっと楽しませろ!!」

『SWORD VENT』

 

王蛇は楽しそうに笑うとコブラを模した杖状のアイテム『ベノバイザー』にカードを挿入する。すると紫色に金色のサーベルが王蛇の手に収まる。彼の専用武器『ベノサーベル』だ。

「オラ!」

 

ガンガン!!

 

「ぐふう!?」

完全に調子を崩され押されているディロスト…。ベノサーベルに何度もきりつけられその鎧が火花が散る。

(くっ…こうなったら…)

ディロウガは苦し紛れに手榴弾のような物を取り出すと王蛇に投げつける。

「?」

そして王蛇がフリーズした隙にそれを撃ち抜く。

 

「「「!?」」」

 

するとそれは眩い光を放ち王蛇や周囲にいる者達の目を眩ませる。

 

 

 

 

しばらくしてあたりを見渡すとディロストの姿は無かった…。しかし、王蛇は仮面の下でニヤリと笑う…。

「見えてるんだよ…!」

そう言って近くの建物の窓へ突っ込む王蛇。その窓にはその場を去ろうとするディロウガの姿が映っていた…。そして王蛇は窓の中に吸い込まれるように消えていった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方…

 

そんな事など知らない鳴海探偵事務所…

 

「お願いします!」

空は翔子に手合わせと指導をお願いしていた。

「う〜…ん…」

しかし、翔子はあまり乗り気では無い様子…。

「空ちゃん…アンタ、フォーゼと言ったわよね…。手合わせする分は問題無いの…だけどね…」

「な、何が問題なんですか!?」

翔子に詰め寄る空…。

「いや…ね、私のライダーシステムとアンタのシステムは根本的に違うし指導するとしたら戦術的に無理があるのよ…それに最近出没してる怪人のこともあるし…」

「…そうですか」

「でもね…」

さらに言葉を付け加える翔子。

「私の知り合いにね道場を持ってる奴がいてね…ソイツも確かアンタと同じ『フォーゼタイプ』のライダーだったのよ。性格は結構ぶっきらぼうで悪人相だし正直あまりオススメはしないけど…」

 

そう言いながらメモ帳に地図を書くとページをちぎり空に渡す。

「行くんだったらの話だけど…命の保証はしないわよ…?」

空は渡された地図を息を飲んで見ていた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方…

 

場所は戻りカフェ『スプリング』前…

 

 

 

至るところで破壊された瓦礫やらガラス片やらが散乱していた…。

 

「うう…」

昴は瓦礫を振り払い目を覚ました…。

(いったい何が…!)

そして彼女は思いだした…。ディロウガの襲来。圧倒的な力の前に成す術なく敗れ…そして、四季が…

 

 

「くっ…!」

 

ガン!!

 

思わず地面に拳を叩きつける昴…。

 

(何も…何も出来なかった…)

悔しさと悲しみに頬に涙が伝う…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ、俺死んで無いんだけど…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

恐る恐る首を後ろに向ける昴…。

 

そこには…

 

「もしもーし?」

上半身と下半身がしっかり繋がっていた四季の姿があった…。

 

「ひいい!?でたああああああああああああ!?」

「誰がお化けじゃい!!」

 

げんこつ!!

ぐりぐり!!

 

「あう!?」

 

 

何故か四季は生きており昴にぐりぐりやらげんこつやらしている。

「あ、あんた…死んだんじゃ…」

「生きてますが何か?」

驚く藤馬だがそんなことなど気にすることなど全くなくケロッとしている四季…。

「い、生きてたんですね…グズ…」

「おいおい嬢ちゃん泣くなよ!?」

四季の生きていた嬉しさに泣き出す昴…。

『しかし、何故貴様は生きている?確かに身体を真っ二つにされていた…。』

ここでキバットが最も気になっていた事を聞く。

 

「ああ…それは…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「知らん。気づいたらくっついてた…。」

「「ええ!?」」

四季にさえそれは解らなかった…。

「四季!!」

そんな彼の元へフェイトが走ってきてそのまま四季に抱きついた…。

「本当…生きてて良かった…。」

(ウホ…フェイト…胸が大きく…)

フェイトの胸の2つの豊満な膨らみがあたり鼻の下をべろんべろんに延ばす四季…。

この時、他の面子の視線が軽蔑に変わったことは言うまでも無い…。

 

 

 

 

だが…

 

 

ギュイン!

 

「アレ?」

突如、四季の身体に桜色の拘束がつけられる…。

 

「四季くん?」

「あはは…高町さん…ドウシタンデェスカ…?」

後ろを向くと黒いオーラを纏ったなのはの姿があった…。

「少し…頭冷やそうか?」

「イエイエ…遠慮しときま…ギャアァァァァァァ!!」

数秒後、本日二度目の四季終末のお知らせになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わりとあるスーパー…

 

翔太朗は買い出しに来ておりで最後の『リッチブレンドコーヒー豆』とかという物を買うべく通路を歩いていた…。何故、すぐ買わないかと言えばタイムセールがもう少しで始まりそうすればかなり安く買えるからである…。

 

(すげえ…辺りが一秒ごとに殺気立つだが肌で感じるぜ…。)

翔太朗は周囲の主婦たちが獲物を求め殺気立つのを肌で感じていた…。

(大丈夫だ。店があんなになった奴のためだ…ここでやれなきゃ男が廃る!!)

そして、翔太朗は身構えた…。

刻一刻とタイムセールの時間が近づいてくる…。

 

6…

 

 

5…

 

 

4…

 

 

3…

 

 

2…

 

 

1…

 

 

 

「今だ…」

 

 

『AD-VENT』

『start up』

『Mauha』

『clock up』

『トライアル!!マキシマムドライブ!!』

『タカ!!ウナギ!!チーター!!』

 

 

 

 

『ウィンチ・オン♪』

 

 

 

 

 

 

 

数秒後…

 

結果…

 

 

 

敗北…

 

何かタイムセールではない凄いことが起きたような気がするが多分気のせいだろう…。まず、結果として翔太朗の収穫はゼロ…。

(くそ…どの面下げて帰る…俺…)

四季の哀れな姿を思いだしすと肩をすくめる翔太朗…。仕方なく帰ろうとしたその時…

 

 

「良かったらおひとつどうぞ…」

 

 

そこへ桔梗のような紫色の髪の女性がやって来てなんと翔太朗が買い損ねたコーヒー豆を出して来た…。

「い、良いのか?」

「良いわよ。私もあと3つは確保してあるし…」

そう言って自分のかごを指差す女性…。そこにはコーヒー豆のパックが3つ収まっていた…。

「あ、ありがとうございます。」

「フフ…良いわよ別に。それじゃね、ぼ・う・や!」

「なっ!?」

女性は翔太朗を軽くからかうとその場を後にした…。彼も女性の黒に赤いラインの入ったジャケットに見覚えを感じつつその場を後にした…。このあと、翔太朗が彼女の名前を『クイント・ナカジマ』と知るのはまだ先である…。

 

 

 

 

 

 

 

 

?年前…

 

1人の大男が路地の細い通路に追い込まれていた…。彼は仲間に裏切られ窮地にたたされていた…。

「おいお前ら…仁義はどうしたんだよ!!」

「ククク…そんなモンはウチの島にはとっくの昔にねえんだよ!!」

大男の仲間だったチンピラは短刀を引き抜き大男を刺した…。

 

ザクッ…

「うっ…」

 

 

ゴキッ!!

 

「…ああっ!」

 

そして大男は大事なところまで刺され口から血を流しながらゆっくり倒れていく…。

そこへ1人の青年が現れた…。茶髪に青いエクステの入ったとても顔立ちの良い青年…

 

「誰…このイケメン…?」

 

大男は息絶え絶えになりながら呟いた…。

そして青年は言った…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お前は…俺の物になれ。』

そう言うと青年はチンピラに向かいナイフ一本で挑んでいった…。

「フフ…嫌いじゃないわ…。どうせならアナタに奪われたかった…ス・テ・…」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして現在、???アジト…

 

「キィィィィィィィ!!」

巨漢オカマの大男『泉 京水』は目を覚ました…。彼は今、クイントと同様の黒に赤いラインの入ったジャケットを着ている。

「あらやだ、私ったら人生振り返っちゃてる…走馬灯!?と言うことは死んじゃう!?でもとっくに死んでるから死ねない…!?でも死んじゃうんデス!!DATE!DAI!DATE!DAI!DAI!DATE!DATE!死んでしまうんDAーーーTE!」

「んな事は良いから俺を解放しやがれ!!」

ついでに雄司がなぜか縛り上げられていた…。

「フフ…駄・目・よ♪アンタは私の物なんだから♪」

「ヒイイイ!」

 

そう、雄司はスプリングを破壊をした事やその後の行動のため偶然、通りすがりの京水に売り渡されたのである…。

「さて、楽しみましょう♪」

「助けてくれ翔夜ァァァ!!」

京水がとうとう鞭を取りだしとうとうSMプレイが始まるかと思ったその時…

 

 

 

 

 

 

 

 

「京水?」

 

「!」

なんと先程の女性、クイント・ナカジマが黒いオーラを纏い京水の肩を掴んでいた…。

「はは…クイント…早かったわね。あ!鞭とらないで…!え?ちょ…何で縛るの!?」

顔をみるみるこわばらせる京水…。

「京水…今、思ってることは?」

「今日はいつになく締めが強いわね…嫌いじゃないわ…!!」

「頭、冷やせやァァァ!!」

 

次の瞬間、京水はクイントに振り回されるとそのまま天窓にぶん投げられた…。

「イってきまーーーーーーす!!」

そして、京水は夜空の星となり消えた…。

 

 

 

 

 

 

その頃…

 

とある路地裏…

 

「ふっ…はっ…はっ…」

ディロウガ<の青年は王蛇の追撃を逃れ壁に寄りかかっていた…。息はきらしているがその顔は笑みを浮かべている…。

(クク…痛手は負ったがこれでこの時間の事が解った…この時間は…おそらく)

 

 

 

 

 

 

 

 

(欠片が散る前の世界!!)

 

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ディロウガ リリカルなのは 仮面ライダーディケイド インフィニット・ストラトス 

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