仮面ライダーディケイド〜紅蓮の破壊者〜【オールライダー・バトルカーニバル】
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第十七話、忍び寄る闇

金色の骸骨…ゴルゾの騒動と時を同じく…

 

 

 

 

ハジメとヤマトは鈴音と別れてコロシアムの周りを徘徊している…。

彼女とこれ以上行動を共にするのに不安を感じていたのもそうだがなにやら妙な気配を感じるのだ…。

コロシアムの中からも…

コロシアムの外からも…

 

(いったい何なんだ?)

 

 

ハジメはあたりを警戒しているが気配の正体はわからない…。先程の怪人やライダーとは違う、不快で背筋が凍るような感覚…。

おそらく近くにいるのは間違いないだろう。

 

 

 

 

【私をお探しですか?】

 

「…!」

【そんなに逢いたいなら、姿を見せてあげましょう。ただ、余計な方には口を塞いでもらいます。】

突如どこからか声が響くと血のような色の触手がヤマトを縛り口を塞いだ。

「ヤマトさん!!」

『余所見している暇は無いですよ。』

「!」

 

パァン!!

「う!?」

 

一瞬、それに気をとられたハジメを何者かが殴り飛ばした。

「あらあら…この程度ですか?剣立ハジメ…いや『切り札の邪龍』?」

 

殴ったのは黒いフードの人物…渋みがかった声からして男のようだ。

「誰だ貴様は!!顔を見せろ!」

「これは失礼いたしました……」

ハジメの声に応じフードをとる男…

その髪は長髪で白く瞳は右が青、左は紫のオッドアイ…

「私は『ハイド・ソウ・S・イングヴァルト』。貴方の御友人、アインハルト・ストラトスの大伯父にあたります。」

「何!?」

「フフフ…動揺していますね。」

 

男はハイドと名乗りゆっくりと動揺するハジメと距離を詰めていく…。

「私は本来ならすでに死すべき人間です。しかし、私は本来から成すべき使命を達成させるため特殊な技術で蘇りこの時代の…この世界へ来ました。その使命とは貴方をここで殺すことです。」

「!」

「ですが…」

ハイドはさらに続ける。

「もし貴方がここで死ななければいずれおぞましき本性をさらけ出し友を…愛する人々を自ら手にかけることになりそして最後は登 オトヤ、ダークキバと共に世界を食いつくし滅ぼ…」

「黙れ。」

静かに…そして怒りをこめてハジメは言い放った…。

「貴様の言っていることはどうにも信用できん。まるで信憑性が無いぞ。それに俺のことについて好き勝手言うのは構わないが俺の仲間や家族については聞き捨てならないな。」

 

ハジメは腹部に赤いハートの意匠があるベルト『カリスラウザー』を出現させゆっくりとチェンジのカードを構える。

「残念です…今の貴方なら話が通じると思ったのですが…」

ハイドはハジメの反応に残念そうな声を出すと仮面ライダー1号に似たフォルムの丸く赤い円のついたベルトを出現させ袖からガイアメモリを取りだしスイッチを押す。

『ライア!!』

「「変身。」」

『chenge』

『ライア!!』

 

 

ハジメはカードをバックルをスラッシュ。黒い波紋が広がり赤いハート型の複眼の黒く荒々しいライダー、カリスに変身する。

一方、ハイドは1号に似たバッタの意匠のあるスレンダーな黒いボディと白いマスクのライダーに変わる。そして、一番の違いは2本の触覚がありながらも1号の雰囲気を残しながらも毒々しい赤い単眼が輝く顔…。

仮面ライダーライアルへと変身する。

「紹介しておきましょう。仮面ライダーライアル…私のもう1つの名前で、ライアルはライジングアルティメットの略です。」

 

「ライアル…容赦はしない!」

ライアルは意味不明な自己紹介をしハジメは静かな怒りを拳のせ殴りかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

コロシアムロビー

 

ゴルゾ騒動は一段落し昴とアインハルトは彼にいまだ震えながら謝っていた…。

ゴルゾは正直、苦笑いをせざら得なかった。

 

 

 

 

一方…

『オナカ…スイタナ…』

謎の白い少女は呑気に地べたに座っていた…。ここで四季は少女に名前を聞いてみる。

「名前は?」

『シオ!』

「塩?」

『シオ!』

下らないコントが一瞬、繰り出されたが気にしない。とにかく彼女の名前は『シオ』と言うそうだ。

「んじゃ…シオ?お前の父さんや母さんは?」

『う〜ん、ワカンナイ!でもソーマとアリサとコウタとあとハカセと…』

(? よく解らんが家族の名前か?)

見た目は中学生かそこらの外見なのにやけにしゃべり方が幼い。まあ、可愛いから良いが…。まあ良くない気もしなくもないが…保護者がいないのは一大事である。

 

そこへリーゼントの少年がやってきた。

 

「へ〜お前の名前、シオって言うのか?」

「げっ!?お前は…」

その少年は先程、ゴルゾの身体を爆発させたフォーゼ、弦太朗であった…。四季は彼が食堂騒動やオズマとの模擬戦騒動を起こした被害を喰らった1人なのでウゲッと声を出す。

「俺は如月 弦太朗!全てのライダーと友達になる男だ!!そしてお前ともダチになるぞ!」

『ダ・チ?』

弦太朗の言葉に首を傾げるシオ。何だか可愛いらしい。

「何だ?ダチの意味が分からないか?友達のことだと・も・だ・ち!要は仲間だ!」

『トモダチ?仲間?ナマカ?』

「そうナマカだ!!」

『ナマカァァ!!』

何故かピョンピョン飛びはね喜ぶシオ。弦太朗の言葉も多少おかしい気もしなくも無いがあえて突っ込まない。

『それじゃ…あっちの…ナマカになれるか?』

すると、おもむろにアインハルトと昴を指差し弦太朗に訊ねる。

「ああ、勿論だ!」

『わかった!』

弦太朗の答えに笑顔を浮かべ2人の元へ駆け寄っていくシオ…。

『ええと…さっきはシオが悪かったな。シオ…良い子じゃなかったな…ううん…だから、ええと…ゴメンナサイする!』

彼女はアインハルトにペコリと頭を下げる。

「え?ええ…」

『だから、シオとナマカになってくれないか〜?』

(ナマカ?仲間のことでしょうか?)

「お、お友達でしたら…」

『わーい!』

「!」

一瞬、困惑したアインハルトだが一応、オーケーした。その途端、アインハルトに抱きつくシオ。

 

 

ベキ!!メリメリ!!ポキポキ!!ボキッ!!ポキポキ!!メリメリ…

 

 

そしてアインハルトからおかしな音がしたがあえて気にしない。

 

「!!!!」

アインハルトは声にならない悲鳴をあげる。

 

 

その時…

 

 

 

 

 

 

 

 

ガシャーン!!

 

「「「!」」」

 

窓ガラスを突き破りカリスとライアルがなだれこんでくる。

「この!」

『Spining dance』

カリスはバックルにカードをスラッシュし電子音声が鳴り響くと必殺技『スピニングダンス』の体勢をとる。

「なら私も…スピニングダンス!!!」

同時にライアルもカリスと同じ構えをとり飛び上がる。

「なっ!?」

その行動に一瞬、気をとられたカリスは技の発動が遅れてしまう。

「さぁ…これで終わりです!!!」

そしてライアルの身体は竜巻を纏いドリルのように回転しカリスを蹴る。

 

ドガッ

 

「ぐわァァ!!」

ぶっ飛ばされるカリス。だがライアルは地面に叩きつけられる前に一瞬で距離をつめ拳を構える。

「そしてこれはおまけです…。どうかこの一撃が未来のためにならんことを…。

 

 

 

 

 

覇王…

 

 

 

 

弾劾拳!!」

ズガーン!!

「ぐふっ!?」

凄まじい弾丸のような拳がカリスの腹部を直撃…

 

そこから赤い触手が彼を貫く。

「ハジメ!! よくもォォォォォォォォ!!」

『ガブリ!!』

それを見たオトヤはブチキレ、ダキバットを構えるとダークキバに変身しザンバットソードで斬りかかるが…

「良いんですか?彼女を放置して?」

「何!?」

ライアルの発した言葉に反応しアインハルトをみるダークキバ。しかし、彼女は異変など無かった。

「隙ヤリです。」

 

ドガッ

「うっ!」

その隙にダークキバにアッパーを決めるライアル。

「すいません、ただの『嘘』です。」

「なんだと!?」

 

つまり騙されたのだ。

「私もこのような手段を使わなければならないのは心が痛みます……。ですがこれも世界のため…」

「何を…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「宇宙キターーーーーーーーーーー!!」」

 

「!」

更に言葉続けようとしたライアルだが突如、雄叫びとともに2人のフォーゼが飛び掛かる。弦太朗と昴だ。

「くっ!…貴殿方に用は無いのです!!」

「うるせえ!てめえのやり方は何だか気に食わねえ!!仮面ライダーフォーゼ、タイマン張らせてもらうぜ!!!!」

「やれやれ面倒な方です。」

殴りかかる弦太朗・フォーゼを煙たがると昴・フォーゼの蹴りを止め腕から赤い光弾を放つ。

 

スバババババ!!

「うあ!!」

弦太朗・フォーゼは回避行動はしたもののほぼ全弾当たってしまう。

「貴方も消えなさい。」

「あう!!」

昴・フォーゼも首を締め上げられ放り投げられる。

『ウェイクアップ2!!』

「うおォォォォォォ!!」

「!」

だがそれと同時に辺りが真っ暗になり真っ赤な月が浮かび上がる。するとコウモリのようなエンブレム…キバの刻印がライアルの足元に現れ彼を拘束する。

そして、空からは両足のライダーキックを放つダークキバが迫る。

「『キングスバーストエンド』…ダークキバの凄まじい力の1つ。しかし、貴方は私に決めることは出来ない。何故なら…

 

 

 

 

 

 

 

 

私のキングスバーストエンドでここで死ぬのですから!!」

「『!』」

 

気づくと立場が逆転、ダークキバが拘束されライアルがキングスバーストエンドの体勢をとっている。

「だ、ダキバット!?」

『わ、分からん!?これは…』

焦るダークキバにライアルのキングスバーストエンドが迫る…。

 

 

 

 

 

 

 

 

バン!!

 

「!」

 

そして当たる直前、銃声と共に闇が砕け元の空間に戻る。

そのためかライアルは失速しダークキバのカウンターキックを喰らう。

 

 

 

「よう坊主!借りは返したぜ?」

 

離れたところでライドブッカー・ガンモードを構えるディケイド・ブラットの姿があった…。

 

「さ〜て、病み上がりの寝起きの運動だ。覚悟しろよ一つ目野郎…」

 

ガシャーン

「ギャアーー!?」

早速、戦おうとしたディケイドBだがその横で壁が吹き飛びディケイドBもそれに巻き込まれる。

 

 

「仮面ライダーバスター!!只今、参上!!」

 

 

その破壊された壁から現れたのはキバとイクサを足したような機械的な白銀のライダー…『仮面ライダーバスター』である。ちなみに変身者は先程、拘束されたヤマトだ。

「ヤマトさん!!」

「やあ!助けにきた…」

 

 

 

 

 

 

 

「踏んでます!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

一瞬、ダークキバが喜びの言葉を言うと思ったバスターだが『踏んでます』の言葉に足元を見ると…

 

 

 

 

 

「てん…めえ…」

ディケイドBをおもいっきり踏んでいた。

「おっと失礼。」

ひょいっと足をのけ構えるバスター。その後ろからさらにもう1人の人物が現れる…。

「やれやれ、何をしているんだい『紅蓮の破壊者』?」

「てめえは!!」

それは四季たちを襲った仮面ライダーディロウガの青年、ダイであった。

「ヤマト…この『嘘つき』は彼女に・・・アインハルトに任せよう。」

「え!?」

「なっ!!」

ダイは現れるや否やとんでもないことを言い驚くアインハルトとダークキバ。

しかし…

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕が言っているのは君じゃない『彼女』のほうだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は言葉を訂正すると二階のロビーを見渡せる手すりを指差した…

 

 

そこには手すりに腰かける淡い緑髪の恐らく18歳くらいの乙女…。

右が紫、左は青のオッドアイ…

 

 

その姿はまるで…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私?」

 

黒く刺々しい服装は違うがアインハルトと瓜二つ…と言うより成長した彼女の姿であった…。

 

「今…覇王流(わたし)を笑いましたね?」

 

黒く刺々しい服装をしたアインハルトはライアルを見据える…。そして…

 

 

 

「変身。」

彼女はそう呟くと手すりから飛び降りた…。

 

 

 

 

 

 

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・人物紹介

 

バイト・ソウ・S・イングヴァルト

仮面ライダーアビスこと、二宮 鋭介に依頼を持ち込んだ黒いフード男の正体。ライア…つまり『嘘』の記憶が内包されたガイアメモリを使って仮面ライダーライアルへと変身する男。

そのメモリのことを象徴するかのように嘘を戦闘中に述べ相手を惑わせダメージを精神も肉体にもダメージを与える。

説明
読みずらいかもしれません…


すいません…

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