恋姫†無双〜魏伝アフター御遣い再び〜 |
第4話〜皆を護る為に・・・〜
〜道場〜
剣「さて、まずは体力作りと気の使い方じゃな」
一刀「・・・は?気って・・・爺ちゃん使えるの!?」
剣「当たり前じゃ。北郷流とは体術、剣術、気功術の3つからなるのじゃ。」
一刀「・・・ってことは、父さんも使えるの?」
剣「当たり前じゃ!刃も、れっきとした北郷流12代目当主じゃぞ!」
先程名前が出た者こそ、一刀の父、北郷刃(じん)である。
剣「確かに、あ奴は滅多に剣を取らぬが、今のお前など足元にすら及ばぬわ」
一刀「・・・・・・」
一刀は言葉を失った・・・
剣「さぁ、呆けてないで始めるぞ。」
一刀「はっ、はい!」
剣「とりあえず、これからはコレを付けて生活しろ。」
ドスン!
一刀「コレは・・・重り?」
剣「そうじゃ。とりあえず両手で10Kg、両足で20Kg、このチョッキが15Kgじゃ。」
一刀「ちょ、ちょっとコレは重過ぎるでしょ!?」
剣「何を言っておる?最終的には、この倍以上を付けるのじゃぞ?まだまだ序の口じゃ。」
一刀「はぁ!?」
剣「儂も今付けておるぞ?ほれ!」
その身体には明らかに一刀より重いであろう重りを付けていた・・・
一刀「うそぉ!?」
剣「わかったら、さっさと付けんか!」
一刀「わ、わかったよ・・・」
一刀は渋々、ソレを付けていった・・・
剣「付けたら、そうじゃな・・・裏の山の頂上まで走って戻って来い。」
一刀「ちょ、裏の山って往復でかなりあるよね?!」
裏の山の頂上まで片道大体15Kmはあるだろう・・・
剣「だから、体力作りじゃと言っておるじゃろうが!つべこべ言わず走って来んか!」
剣は棚に飾られていた日本刀を抜いて、一刀に向けた。
一刀「いっ!?行ってきま〜す!」
一刀は脱兎の如く駆け出した・・・
剣「・・・・・まぁ、あ奴の今の段階なら4時間半くらいじゃな・・・」
剣は静かに呟いた・・・