IS〜深緑の狙撃姫〜「僕を見守ってね・・。」 |
フランス・デュノア社
「さて、早く終わらせましょう。」
「うん。」
ロックオンはシャルと共に受付を済ませて待合室へと向かう。
待合室
ロックオンたちは秘書に連れられここに案内された。
お茶を飲んだり、シャルと談話したりしながら社長が来るのを待つ。
「お待たせした。君がアイルランドの代表か。」
「はい。・・初めまして、私はアイルランド企業・ミストナック次期社長、セリス・スカーレットと申します。本日はお忙しい中、貴重な時間を割いて頂き、ありがとうございます。」
この場はコードネームのロックオン・ストラトスではなく、セリス・スカーレットとして振る舞う。
ロックオン挨拶をした後、頭を下げる。
社会人のマナーや社長の振る舞いは社長代理のリティアから学んだ。
「さて、シャルロットの引き取りについての話だったな。」
「はい、こちらはドライブのデータと専用機の返還を条件にシャルを引き取りたいと言って合意、あとはこちらで手続きを行う為に来ました。」
「では、これにサインを。」
ロックオンは書類をよく読み、サインをする。
デュノア社長は書類を受け取り、確認。
「フム、不備はないな。ではこれでよしとしよう。」
話し合いが終わり、突然ドアが開く。
「パパ、泥棒猫の小娘が来てるって!?」
「アレクシア、後にしなさい。」
入ってきたのはいかにも高飛車な金髪の少女だ。
アレクシアはシャルを睨むように見る。
「ふん、泥棒猫の娘の癖にノコノコ来るなんてね。」
「君も相変わらずだね。いや、高飛車な部分が強くなってるか。」
「何ですって!」
言い合いを見てロックオンはシャルを納めにかかる。
「シャル、気持ちはわかるけど落ち着きなさい。ここで言い合いをしても何もならないわ。」
「あ、ごめんね。セリス。」
ロックオンが宥め、シャルはようやく落ち着く。
(何こいつ、気にくわないわ。)
アレクシアはそれを見て面白くなかった。
「ねえ、あんたも代表候補生なんでしょ?模擬戦しようよ。」
「え?」
「どうしてまた?」
するとアレクシアはロックオンとシャルを睨みながらいう。
「こいつら気にくわないの。誰が一番強いか教えてあげるの。」
シャルvsアレクシアの模擬戦が決まった。
シャルが勝てばアレクシアが暴言を吐いたことを謝る。
アレクシアが勝てば未だに解けずにいるドライブのデータのパスワードを教え、ドライブ製作にかかる費用と環境を提供することを約束。
「シャル、あなたならできる。アリオスを託したあたしを信じなさい。」
「うん、行ってくるね。・・アイハブコントロール。シャルロット・スカーレット、飛翔します。」
シャルは試験場へ飛び出す。
アレクシアのISはラファール・リヴァイブをベースにアレクシアの好みもあるのか、ミサイルランチャーと大型ガトリングが装備。
目を引くのはグレースケールと呼ばれるシールドバンカーだ。
「ふ〜ん、フルスキンか。しかも例のドライブまでついてる。私が勝てばこれにドライブを着けてもらうんだ。」
「悪いけど、セリスから託されたんだ。その期待に答えないといけないからね!」
ブザーが響き、アレクシアはガトリングを構えて乱射。
シャルはそれを避けながら腕のビームサブマシンガンで応戦。
「ふん、やるじゃん。」
「それはどうも!」
アレクシアはミサイルを発射、シャルはツインビームライフルを両手に持ち撃ち落としていく。
「くぅ、泥棒猫の娘の癖に生意気よ!」
「それそれ!」
シャルはミサイルが放たれなくなっても、ツインビームライフルを連射、アレクシアのシールドエネルギーを削っていく。
「ウソだ!ウソだ!こんな泥棒猫なんかに私が追い込まれるなんて!」
「焦りは攻撃のブレを呼び込む。まあ、君に言っても無駄だろうけどね。」
アレクシアはガトリングを放つが精度が大きく欠けており、シャルはツインビームライフルを収納して高速移動しながら攻撃を避けつつビームサーベルを抜き、スレ違いざまに連続で切り抜け、とどめに至近距離でビームサブマシンガンを放つ。
アレクシアのシールドエネルギーが空になり、勝負がつく。
アレクシアは思った。
自分は代表候補生のはず、代表候補生を捨てた泥棒猫になぜ負ける?
ウソだ。
私はアレクシア・デュノア、世界シェア二位の社長令嬢のはず、あんな泥棒猫ごときに負けるはずない。
アレクシアは色んな感情が渦巻く中、シャルはロックオンとハイタッチを交わしていた。
「さすが。アリオスは可変型高機動ISだけどうまく戦えたわね。」
「そうかな。」
「変形やトランザムを使用しないでうまく立ち回ったじゃない。」
シャルの戦いを褒めるロックオン。
アレクシアはそれを聞いて驚く。
(あれで手加減していた・・!?悔しいけど・・完敗ね・・。)
アレクシアは悔しさを胸にシャルの元へと行き、頭を下げる。
「・・泥棒猫呼ばわりしてごめんなさい。」
「君は高飛車だけど賭け事ではちゃんとその通りの事をやる。だから僕は君のこと嫌いじゃない。・・お互い腕を上げたらまた勝負しようよ。」
「・・次は負けない。」
そう言ってアレクシアはその場を去る。
墓場
ここはシャルのお母さんが眠っている墓地。
デュノア社でのやることを終え、シャルの要望でここへ来ていた。
ロックオンも、報告するべき事だと思っているので一緒に来た。
シャルとロックオンは花を供え、手を合わせる。
(お母さん、デュノアじゃなくなったけど僕を見守ってね・・。)
(シャルのお母さん、シャルはあたしたちが全力で守ります。だからシャルを温かく見守ってあげて下さい・・。)
ロックオンはシャルを守る事を誓い、シャルはこれからの未来を歩く事を誓う。
墓参りを終えた二人はアイルランドへと向かう。
次は一夏たち。
感想待ってます!
最近少なく感じる。
さて、帰国後の夏祭りと新しいコラボを考えないと。
説明 | ||
デュノア社でのやりとり。 お墓参り。 OP:NEXT LEVEL(仮面ライダーカブトOP) |
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コメント | ||
誤字報告です。 〉〉私はアレクシア・デュノア、世界シェア二位の社長令嬢のはず、あんな泥棒猫ごときに負けるはずない。 デュノア社は世界シェア二位ではなく三位です。(蒼き星) | ||
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墓参り インフィニット・ストラトス IS アリオス | ||
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