〜少年が望んだ世界と力〜
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アリサとすずかの救出し、家に送り届ける途中なのだが

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

凄く空気が重い。

 

「・・・・・おい、止めてくれ」

 

俺はGトレーラーを止めさせた。

 

「?あ、あのどうしたんですか?」

 

「ん?あぁ、いや。喉乾いたから飲み物買いに行くんだ。君達も何か飲むか?」

 

「え?えっと・・お任せします。」

 

「君はどうする?」

 

「・・・・・お任せします」

 

「分かった。お前達、二人を見ていてくれ。ライオトルーパー1番。お前は俺と来い」

 

アリサとすずかをG3達に任せ、俺はライオトルーパーの一体を連れて自動販売機を探しに行った。

 

健悟Side

ピッ

ガコン!

 

自販機を見つけ、現在ライダーの姿で購入中。

 

「ふぅ、すずかは相変わらず元気がないな」

 

「そうですね。よほどショックだったんでしょう」

 

「正体をばらされたからか、それとも化け物と言われたからか。まぁ、両方だろうけどな」

 

ピッ

ガコン!

 

「それで、どうしますかマスター?このままあの二人に正体を教えるのですか?」

 

「そうだなぁ。さっき教えるって言ったしなぁ」

 

「私としてはあまり賛成出来ませんが」

 

「わかってるよ。でも、まぁなんとかなるだろ?」

 

ピッ

ガコン!

 

「だといいのですが」

 

「よし、戻るぞ」

 

三人分の飲み物をライオトルーパーに持たせ、Gトレーラーに戻った。

 

アリサSide

一体この人達は何者なんだろう?

私とすずかを助けに来てくれたあの人も最初は凄く小さかったような気がするし、警察の車を持ってるけど警察じゃないって言ってるし、この人達の格好なんか特撮ヒーローみたいな感じだし、

それに

 

「あ、あの。貴方達って何者なんですか?」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

さっきから一言も話さないし、質問しても反応は一応してくれるけど答えてはくれない。すずかはまだ落ち込んでるし、凄く空気が重い!

 

「ただいま?っと」

 

この空気をどうすればいいのか考えていると調度さっきの人が帰ってきた。

 

 

Gトレーラーに戻るとやっぱり空気は先程と同じか、更に重さが増したような気がした。

一言も話さないライダー達を置いて行ったのは失敗したな。

 

「はい、とりあえずオレンジジュースを買ってきたけどよかったかな?」

 

「あ、はい。ありがとうございます」

 

「・・・ありがとうございます」

 

はぁ、やっぱりすずかは重傷だな。

どうしたものか。

 

「あ、あの!」

 

「ん?どうした?」

 

「そのままで飲めるんですか?」

 

「・・・・あ」

 

俺はライダー状態で買ってきた飲み物を飲もうとしていた。

 

「そういえばそうだな。アポロン変身を解除、ライダー達も戻してくれ」

 

「イエス、マスター」

 

変身が解除されたことで身長はアリサ達と同じ位に再び縮み、G3達も消えた。

 

「なっ!」

 

「えっ!?」

 

お!

やっとすずかも反応してくれたか。

 

「ふぅー」

 

「いかがでしたかマスター。初めての変身と使い心地は?」

 

「あぁ、全く問題ない。使い心地も申し分ない」

 

「ありがとうございます、マスター」

 

「でも、なんか体が少しダルイな」

 

「それはマスターがまだライダーシステムに馴染んでいないからです。例え超兵であろうとやはり体を鍛える必要があります」

 

「そうだな。少しトレーニングメニューを考えないといけないな」

 

「私もお手伝いします。マスター」

 

「頼む」

 

やはりトレーニングが必要か。

超兵だから大丈夫だと思ったんだけどなぁ。

 

「ちょっと!!」

 

「うん?」

 

「はい?」

 

「あんた、私達のこと忘れてない!?」

 

「「・・・・・あ」」

 

忘れてた。

 

「忘れてたでしょ!!!」

 

「すまん。色々やることが増えたからそれを整理してたら忘れてた」

 

「申し訳ありません」

 

俺とアポロンは素直にアリサに謝った。

 

「全く。で、ちゃんと説明してくれるんでしょうね?」

 

「「は?」」

 

「は?っじゃないわよ!!今の姿は何!?今大きかったのに何で背が縮んでるの!?今まで沢山いた特撮ヒーローみたいな人達はなんでいきなり消えたの!?さっきから会話してるその銃は何!?なんで会話できてるの?それに明らかに銃刀法違反じゃない!!そして、あんたは誰!?一体何者!?」

 

すごいマシンガントークだな。

 

「ア、アリサちゃん、少し落ち着いて。それじゃあ話そうにも話ずらいよ」

 

「そ、そうね。ごめん」

 

すずかに言われてアリサは少し落ち着いた。

背のことはあまり言わないでくれ!

本人が一番気にしてるんだよ!

 

「ごめんね。・・えっと」

 

「あー、自己紹介がまだだったな。俺は野田健悟、よろしく」

 

「私は月村すずか、よろしくね」

 

「私はアリサ・バニングス、よろしく」

 

「さて自己紹介も済んだし、さっき港で説明するって言ったからな。ちゃんと説明するよ。でも、説明する代わりに条件がある」

 

「条件?」

 

「そう。まずこのことは決して誰にも言わないこと。仮に言ってもいいとしたら家族の人かもっとも信頼できる人だけだ。まぁ、信じてもらえるかは分からんがな。次にさっきの姿に関しては今は極一部しか話さない。機密事項だからな。この条件を呑まないなら説明しない。どうする?」

 

時空管理局の人達なら次元世界のことを知っているから、ある程度ならライダーのことを話せるがアリサやすずかは、この時はまだ魔法の存在すら知らない。

話すならせめてなのはとフェイトが魔導師であることを知るA’sの時期までは黙っておこう。

それに世間にばれると色々めんどくさいことになりそうだしな。

 

「今はってことは、いつかは全部話してくれるの?」

 

「あぁ、そうだ。今はまだ話せないが時がくれば必ず話す」

 

「・・・・・わかった、その条件でいいわよ。すずかは?」

 

「私もそれでいいよ」

 

二人が俺の出した条件を呑んでくれた。

 

「よし、それじゃあ説明しよう。さっき俺がなっていた姿と消えた奴らは、仮面ライダーと呼ばれる戦士だ」

 

「仮面・・・ライダー?」

 

すずかが名前を繰り返し、アリサは黙ったままだ。

 

「そう。仮面ライダーフェニックス、それが俺が変身していた姿だ」

 

そういいながらフェニックスドライバーを見せた。

 

「これってさっきあんたと会話して奴よね?なんで会話できるの?」

 

「こいつには自立型AIが搭載されている。アポロン、挨拶をしろ」

 

「イエス、マスター。初めまして、アリサ・バニングス様、月村すずか様、マスターのパートナーのアポロンと申します。以後お見知りおきを」

 

「う、うん。よろしく」

 

「よろしくね」

 

機械に自己紹介されることなんてないから多少戸惑っててるな二人とも。

 

「俺がライダーになれるのはこいつのお蔭なんだ」

 

「どうやって変身するの?」

 

「こいつを使うんだ」

 

俺は懐からカードを取り出した。

 

「?ただのカードじゃない?」

 

「このカードをフェニックスドライバー、つまりアポロンに入れることで変身できるんだ」

 

「へぇー。」

 

「ちなみにさっきのライダー達もこのカードを使って呼んだんだ」

 

「すごいね」

 

「確かにすごいけど、なんであんたがそんなの持ってるのよ?それにこの車って警察の車でしょ?」

 

流石に痛い質問をしてくるな。

 

「悪いけどその質問には答えられない。機密事項だからな。それに説明は極一部だけって条件だからな」

 

「そうだね」

 

「わかったわよ」

 

二人とも承諾してくれたが、アリサはやはりまだ納得がいかないようだ。

まぁ気持ちはわからなくはないがな。

 

「すまん。さっきも言ったが、今はまだ話せないんだ。時がくれば必ず話すからそれまで待っててくれ」

 

「うん、わかったよ」

 

「しょうがないわね。いいわよ」

 

「ありがとう」

 

なんとかアリサも納得してくれたな。

さて、すずかには申し訳ないけどこっちも色々と聞かないとな。

 

「俺からも質問していいか?」

 

「何よ?」

 

「夜の一族」

 

「!!」

 

予想どうり、明るさを取り戻したすずかが再び暗くなった。

 

「ちょっ!あんた!!」

 

「あの男が言ってた、吸血鬼の血を持ってるっていうのは本当か?」

 

「・・・・・」

 

すずかは黙ったまま頷いた。

 

「そっか」

 

そう言って俺は買ってきたコーラの蓋を開け、飲んだ。

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

沈黙した空気が流れる。

 

「あの、野田君」

 

沈黙した空気を初めに破ったのはすずかだった。

 

「ん?何?」

 

「えっと、それだけ?」

 

すずかがきょとんとした状態で聞いてきた。

 

「それだけって、何が?」

 

「私のこと怖くないの?化け物だって言わないの?」

 

「別に?」

 

最初にすずかが吸血鬼と訊いた時は驚きはしたが怖いとは正直思わなかった。

 

「どうして?」

 

「どうしてって、月村さんは月村さんだろ?まだ出合って間もないけど、月村さんが優しい子だってことはすぐに分かった。そんな子が化け物な訳ないだろ?」

 

「!!」

 

前の世界で無印とA'sを見ていたのですずかがとても優しい子だということは知ってたし、さっきも自分を犠牲にしてでもアリサを逃がそうとしていた。

俺はすずかに近ずき、右手をすずかの頭に乗せ、頭を撫でた。

 

「大丈夫。月村さんは化け物なんかじゃない。君はただの可愛い女の子だよ」

 

「う・・う・・・・うあああああああ・・・ッ」

 

泣き出したすずかを俺は優しく抱きしめた。

 

「辛かったよな。でも、もう大丈夫、大丈夫だからな」

 

「あぁあああ・・・うあああああ・・・!」

 

「俺が守ってやる。月村さんを傷つける奴らから、俺が守ってやる。絶対に」

 

「グスッ・・・本当?」

 

「本当だ。約束する。だから、安心してくれ。な?」

 

「うん・・・・うん」

 

俺は今まで生きてきた中でこんなに人を守りたいと思ったことは初めてだ。

やはり、自分に守ることができる力を持っていると誰かを守りたいと思うのだろうか?

この気持ちに嘘、偽りは無い。

俺が望んだこの世界ですずかの様に心から助けを望む者がいるなら、俺は手を差し伸べ、必ず助けてみせる。

多分、俺はそのために力を望んだと思うから。

だから、俺はすずかを守る。

俺が望んだ力、仮面ライダーの力で。

 

「マスター」

 

俺が新たな決意をした直後にいきなりアポロンが話しかけてきた。

 

「どうした?」

 

「後ろ」

 

「後ろ?」

 

後ろに何かあったか?っと振り返ると

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・あ」

 

アリサが俯いた状態で小刻みに震え、そして

 

「だ〜か〜ら〜、私のこと忘れてんじゃないわよ〜〜〜〜!!!!!」

 

怒鳴られました。

 

 

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後書き

 

ARXー7アーバレスト「お疲れさまでーす」

 

フェニックス「お疲れさまです」

 

ARXー7アーバレスト「あれ?君のマスターは?」

 

アポロン「今回は出たくないそうです」

 

ARXー7アーバレスト「何で?」

 

アポロン「今回の自分の行動が恥ずかしかったようです」

 

ARXー7アーバレスト「うわー、純情〜」

 

健悟「やかましいわ!」

 

ARXー7アーバレスト「あ、出てきた」

 

健悟「俺がいない所で何言われるかわからんからな」

 

ARXー7アーバレスト「あれ、今日は関西弁?」

 

健悟「まぁ、標準語でもいけるけどやっぱ元は関西やからな」

 

ARXー7アーバレスト「落ち着く?」

 

健悟「まぁな。それにしても今回は四話と比べるとあまり変化ないなぁ」

 

ARXー7アーバレスト「今回は少し修正を入れた程度だからねぇ。逆に四話を修正しすぎた気がする。でも前よりよくなった気がする!さてここで前回のG3達についてここで少し説明をしたと思います。アポロンよろしく!」

 

アポロン「ご存知のように私は第四話でG3達を非殺傷設定で召還しましたが、非殺傷設定はライダーに限らずMS、MA、AS、バルキリー等召還する者全てに非殺傷設定にできます。その際の攻撃は射撃系ならば、麻酔弾や麻痺弾と同じ効果を持ち、近接格闘系ならば、スタンロッドと同じ効果、簡単に言えば麻痺ですね」

 

健悟「なるほど、安全だな」

 

ARXー7アーバレスト「でしょ?では、そろそろ次回予告をしよう」

 

健悟「はいはい、次回『第六話 「小学生から再スタート?!」』です」

 

 

ARXー7アーバレスト「あともう一言。にじファンでも申し上げていましたが読者のみなさんにこの作品で出してほしい仮面ライダー、MS、MA、AS、スーパー戦隊、バルキリー等を募集します。もちろんこちら以外のガオガイガーやナデシコ、エヴァンゲリオン、マジンガーZ等幅広く募集してます。リクエストしてくれたものは出来るだけ出すようにしますのでお気軽にリクエストをして下さい。お待ちしています。それでは」

 

アポロン「お楽しみに」

 

ARXー7アーバレスト「最後取られた!!!」

説明
第五話 早期に正体、明かしました
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平成仮面ライダー 原作ブレイク 介入 仮面ライダー リリカルなのは チート オリ主 オリジナルライダー 

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