仮面ライダークロス 第四話 唇にLを/嘘つきが背負う十字架
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今日は休みだ。

休みっていうのは、すごく嬉しい。だって何してもいいわけだからね。

まあ僕の場合、やることは決まってるんだけど。

っていうか、休日をトレーニングだけで潰すなんて、僕、絶対損してるよね?

でも、そんなことは言ってられない。いつあいつと戦う事になるかわからないんだ。なれる限り強くなっておかなくっちゃ!

でもその前に、昨日先生に出された宿題をやらないと…

 

 

ふぅ、やっと終わった。これでようやくトレーニングを始められる。

その前に、昼御飯を食べようかな?

 

ピンポーン

 

あれ?誰か来たみたいだ。

「はーい!」

僕はドアを開ける。そこにはフェイトさんが立っていた。

「あれ、フェイトさん?」

「お昼御飯作ってきたんだけど、一緒に食べない?」

それは嬉しい。こっちもちょうど昼御飯にしようと思っていたんだ。

「うん。上がって」

僕はフェイトさんを家に入れた。

 

「光輝の家って、意外と片付いてるね。」

「片付けぐらいはしっかりやれって、父さんから散々言われたからね。それより、今日はどうしたんだい?」

フェイトさんが来るなんて、とても珍しい事だからね。お弁当まで持って来たし。

「この前守ってもらったのと、ヴィヴィオを助けてくれたお礼。」

「だから、お礼なんていらないって。僕は仮面ライダーとして当然の事をしたまでさ」

「それじゃ、私の気が済まないよ。これぐらいの事はさせて?ね?」

「…フェイトさんがそう言うんなら…」

フェイトさんも律儀だなぁ…、僕はそう思って時計を見た。

「あ、そろそろ『フーティックアイドル』の時間だ。」

フーティックアイドルっていうのは視聴者参加型の歌謡番組で、審査員の審査に三週間続けて合格すれば、CDデビューができるんだ。

「光輝も見てるんだ?フーティックアイドル。」

「うん、毎週見てるよ。僕はあの番組のファンなんだ。まあフェイトさんには、負けるけどね。」

「?どうして?」

「だってフェイトさん、先月のフーティックアイドルで優勝してるじゃないか。」

僕はフェイトさんの写真がプリントされたCDを出した。

「買ってくれたんだ?」

「すごくいい歌だからね、この『pray』って曲は。」

「ちょっと、恥ずかしいな…/////」

フェイトさんは顔を赤くした。

「じゃあ一緒に見よっか。」

「うん。」

僕はテレビをつけた。

画面の中では、二人の女子高生が歌っている。

「クイーンさんとエリザベスさんだ。」

「知ってる人?」

「うん。ディスクさんと同じく、この街の情報源さ。」

「ふぅん…」

僕がライダーとして活動するためには、情報が必要になる。

ディスクさんは確かに優れた情報網を持ってるけど、それだけじゃムラがある。

この街の全てを知り尽くすには、ディスクさん以外にも情報源を持つ必要があるんだ。

「確か今日合格したらCDデビューだったかな?」

そして、クイーンさんとエリザベスさんは歌い終えた。

「これは、合格だね。」

フェイトさんが言った。僕もそう思う。

でも、判定は不合格だった。

「えっ!?」

「そんな…!」

僕もフェイトさんも驚いた。先週はあんなに二人の歌を絶賛してた審査員達が、二人の歌をクズと言ったのだ。これはおかしい。じゃあ一体、どれだけの歌を聴いたというんだ?

 

二人が退場したあと、今回の挑戦者であるジミー中田という人が入場してきた。

どんな人か知らないけど、あの二人がダメだったんだ。よほどの歌唱力がないと、合格は難しいぞ…

 

ジミー中田の歌は、ひどいものだった。

いや、ひどいという言葉すら生ぬるい。

声がやたらでかいうえに、音程が外れる外れる。リズムが乱れる乱れる。

まさしく、最悪の歌だった。

「うああああああああああああ!!!」

「くぅっ…あぁっ!!」

僕達は耳をおさえて悶える。

「ボッ、ボリューム!ボリューム!」

僕はリモコンを取り、テレビのボリュームを下げた。っていうか消した。

 

ジミーの歌が終わったのを見計らい、僕はボリュームを戻した。

「何、今の歌…」

フェイトさんは真っ青になりながら言った。

「ひどい…ひどすぎる。最悪だ」

僕は思った。この人が合格する事は絶対にないと…

 

だが彼は合格した。

「「うそぉっ!!」」

僕達は同じリアクションを取った。

審査員達は、この騒音以外の何でもない歌を、大絶賛していた。

「「…」」

僕達は顔を見合わせた。

 

 

 

僕はこの事をディスクさんに話した。

「それは恐らく、『電波塔の道化師』の仕業ね。」

「電波塔の道化師?」

「どんな願い事でも叶えてくれるっていう謎の存在よ。」

そこにダンテが混ざってくる。

「ほう…そんな奴がいたのか、俺なら、毎日ピザとストロベリーサンデーを食わせてくれって頼むけどな。」

「いつも言っているだろう。そんなものばかり食わず、しっかりしたものを食えと。」

バージルが言った。

僕は聞く。

「つまり、ジミーはその電波塔の道化師に合格を依頼したってことだね?」

「ええ。まあ十中八九、正体はドーパントでしょうけど。」

そんな話をしてると、

「おい、あれ…」

照山がある事に気付いた。

つられて窓の外を見てみる。

実は、このテメンニグル学園のすぐ近くには公園があって、ここからでも見えるんだけど、その公園に、白いギターを持った人が、スタンド付きマイクを置いて立っていた。

路上ライブかな?

「それではお聴きください。『風都タワー』」

ん?その曲って確かジミーが歌ってた、ってよく見たらジミー!?まずい!!

「みんな!耳をふさいで!!」

僕は叫んだ。

そして地獄が始まった。

「うああああああああああああ!!!」

僕は耳をおさえる。

「お、お腹が、お腹が痛いよおぉー!」

お腹をおさえるなのはさん。

「息が…」

胸をおさえて苦しむシグナムさん。

「頭痛えぇぇっ!!」

頭を滅茶苦茶に振るヴィータさん。

「耳が腐るぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

耳をおさえるはやてさん。

他にも、

「何よこの歌!?」

「にゃあぁぁぁ!!」

【なんて騒音!?これなんて騒音!?】

セツナさんが苦しみ、未央さんが悲鳴を上げ、梔さんがカンペを掲げる。

しかしすごい破壊力だ。

「ぐおぉぉぉ!!」

「こりゃあ、キッツイな…!!」

「これ、歌なの!?」

「もう歌じゃないでしょ!!」

「死ぬ…死んじまう…」

ダンテ達にまで効いている。

「あらぁっ!」

ドナルドまで…

ディスクさんは機能停止してるし。

でも安心した。僕は正常だ。

っていうか長いよ!

 

そんなひどい目にあってから一週間後。

フーティックアイドルの時間がやってきた。

また始まるジミーの歌。今回は最初からジミーの歌の時だけボリュームを消そうと決めていたから、あの殺人ソングは聴かずに済んだ。

審査員達はまたしても大絶賛。でも今回は挑戦者がいるので、結果はまだわからない。

やがて、仮面シンガーと名乗る二人が入場してきた。

でもこの二人、どう見てもあの二人、ディスクさんから名前を教えてもらった、左翔太郎さんと、フィリップさんにしか見えないんだよね。

一応顔を隠してるけど、はっきり言ってバレバレだ。声も同じだし。

まあジミーの歌よりはずっとマシだけど。あ、今仮面がとれた。

 

今回もジミーが合格した。これで確定だね。ジミーは電波塔の道化師に合格を依頼している。

 

 

ティアナ・ランスターは考え事をしている。そこに、

「ティーア!」

「ひゃっ!?」

スバル・ナカジマが現れ、ティアナに抱きついた。

「な、何よスバル?とりあえず離しなさいよ。」

「やーだ!」

「離しなさいったら!」

ティアナはスバルを振りほどこうとするが、スバルはしっかり抱きついて離れない。

「やだよー。ティア、また照井さんの事考えてたでしょ?」

「!?ち、違うわよ!そんなのじゃ…/////」

ティアナは顔を真っ赤にした。スバルは笑う。

「ホントの事言うまで、離してあげなーい♪」

「くっ…/////」

ティアナは白状することにした。

「…そうよ」

「やっぱり。だってティア、照井さんに憧れて警察官志望にしたんだもんね。」

二人は照井の、アクセルの戦闘を一度だけ見た事がある。

ティアナはその勇猛さに魅せられ、いつか照井と肩を並べて戦いたいと思い、警察官を志望したのだ。

「それで、今日も行くんでしょ?ディスク先輩のところ。」

「…ええ。っていうか、白状したんだから離しなさいよ!」

「あたしも行く!」

「何でよ!?」

「じゃないと離さなーい♪」

「もう…!」

ティアナはスバルを連れて行く事にした。

 

 

「ディスク先輩!」

ディスクさんを呼ぶ声が聞こえた。

あの子は確か、高等部一年のティアナ・ランスターだったかな?

「今行くわ。」

ディスクさんは出ていった。

ディスクさんを情報屋として利用している生徒は、結構いる。あのアークライト会長だってその一人だ。彼女もそうなんだろう。

 

ディスクさんが戻ってきた。

「いつもの仕事か?」

バージルが尋ねた。

「そんなところよ。そうそう光輝くん。彼女、照井竜に憧れてるの。だから、彼に会いたかったらあなたと行動するよう言っておいたわ。突然ついてきたりしてもびっくりしないでね」

またえらいことに巻き込まれたな…

 

 

そんなわけで、ティアナと一緒に帰ることになった。スバルもだ。

「何であんたがついてくるのよ?」

「あたしだって照井さんに会いたいもーん!」

「ったく…」

「言っておくけど、僕はたまたま会うことがあるだけで、照井さんと仲がいいとか、そういうわけじゃないんだよ?」

すると、

「光輝、あれ?ティアナにスバルも?」

フェイトさんがきた。

「実は…」

僕は事情を説明した。

「そうなんだ。」

「まあ、なんとか照井さんにコンタクトが取れればいいんだけど…」

その時、嫌な予感がした。嫌な予感っていうのは昔からよく当たるものだけど、僕の場合はどこで起きるのかもわかってしまう。

僕は三人を連れて走った。

 

 

現場に着いてみると、なぜかWとアクセルが戦っていて、針のむしろみたいなドーパントが、紙でジミーの涙を拭き取っていた。

あまりの状況に脳内整理が追いついていないけど、

「いい色だ!青春挫折の色だ!私は夢に破れた若者の涙を見たくてこの仕事をしているようなモンなんだ!」

うん、あのドーパントが悪人だって事はわかった。

「照井さん!」

「危ないよティア!」

ティアナはアクセルを助けるために飛び込もうとして、スバルはフェイトさんと二人がかりでティアナを止めようとしている。

まずドーパントを倒すことが先決だ。

僕はクロスに変身して、ドーパントに向かって走る。

ドーパントはそれに気付くと、口から針を連射してきた。

僕はレイブンクロークを盾にして針を防ぐ。

再び走り出そうとした時、ドーパントはもう姿をくらましていた。

同時にWの背中からフキダシのようなものが出てきて、二人は戦いをやめた。

「俺は…」

どうやら記憶が飛んでいるらしい。

「!!君は…」

Wは僕に気付いて変身を解いた。

僕も変身を解いた。

 

 

僕は翔太郎さん達に連れられて、フェイトさん達と一緒に鳴海探偵事務所に来た。

翔太郎さんの話によると、あのドーパント、ライアー・ドーパントには、言葉の針を刺すことで自分のついた嘘を相手に信じ込ませることができるらしい。

ライアーこそが電波塔の道化師の正体で、ここにいるゆきほという人が、ジミーが合格するよう依頼してたという事実には、驚きを隠せない。

「で、その三人は何だ?」

照井さんが尋ねてきた。

「ライダーである君ならわかる。だが、無関係な民間人の同席を許すわけにはいかない。」

その発言にティアナが小さくなっている。

「言っておきますが照井さん、この三人は優秀な魔導師です。足手まといにはなりません。僕に免じて同席を許してください」

「光輝…」

「光輝先輩…」

「いいじゃねぇか、照井。」

「左…」

「仮面ライダーのそいつが言ってるんだ。信用できるさ」

言って、翔太郎さんはどこかに行こうとする。

亜樹子さんが尋ねた。

「翔太郎くんどこに行くの?」

「ジミーを説得してくる。」

翔太郎さんは出ていった。

「私、そんなに間違ったことしたのかなぁ…」

ゆきほさんがぼやいたので、僕はこう言っておいた。

「今はいいかもしれません。でも、それじゃあの人のためにならない。CDデビューできても、苦しむことになるから…」

ゆきほさんは黙った。

 

 

その後、フィリップさんの検索能力を使って、ライアーの正体を特定する作業に入った。

最初はうまく検索がヒットしなかったけど、照井さんが出した和紙をキーワードにしてみたらすぐヒットした。

なんでも、ライアーがジミーの涙を拭き取る時に使っていたらしい。

「戦いながらそこまで見てたなんて…」

「すごい観察眼…」

フェイトさんもスバルも驚いている。

「これが、照井さん…」

ティアナは圧倒されていた。僕もびっくりだよ。

 

その結果、ライアーの正体が沢田さちおという人だとわかり、フィリップさんは急いで翔太郎さんに連絡。でも逃げられたらしい。

「一足違いだよー!」

亜樹子さんが怒る。

「どこまでも人をコケにしやがって…何がハートがフルフルだ!」

照井さんも怒る。

ん?ちょっと待って。ハートがフルフル?

「それ、ライアーが言ってたのかい?」

「?ああ…」

フィリップさんが反応した。フェイトさんが話しかけてくる。

「それって、若菜さんがラジオでよく使うフレーズだよね?」

「うん、僕も知ってる」

若菜さんっていうのは、ラジオ『園咲若菜のヒーリングプリンセス』で司会をやっている、若菜姫の愛称で呼ばれている園咲若菜さんだ。

そういえば、

「フィリップさんは若菜さんと知り合いなんですよね?」

「そうだけど、なぜそれを?」

「ディスクさんから聞いたんです。」

「ああ、彼女か…」

ディスクさんは、よくこの探偵事務所を出入りしている。だから僕は翔太郎さんや照井さんのことを知ってるんだ。

「若菜さんにラジオで宣伝してもらって、呼び出せばいい。」

「だが、呼び出したあとはどうする?本物の若菜さんを囮にするわけにはいかない。」

確かに。

「あの…」

ティアナがおずおずと話しかけてきた。

「何だ。」

照井さんが尋ねる。

「いい方法があるんですけど…」

 

 

若菜に呼び出された沢田は、ラジオ局の入り口を陰から見張る。

「どこのどいつだ?俺の名を語って若菜姫に会おうってのは…」

すると、ラジオ局から若菜が出てきて、車に乗り込んだ。

それを確認した沢田は、

 

〈LIAR!〉

 

ライアーに変身して追いかける。

 

 

若菜はSPと共に待ち合わせのホールに入った。ライアーもこっそり入り、見張る。すると、

「ハロー若菜姫!」

舞台袖から、誰かが出てきた。

「電波塔の、道化師だよん!」

ライアーは驚く。

「何だあのアホみたいな格好の奴は!?」

出てきた男は、全身黒タイツで頭に鳥のぬいぐるみを乗せ、青髭に赤っ鼻、変な音の出るアヒルの足のような形をしたスリッパを履き、おまけにアニメにでも出てきそうなスティックを持っているという、なんとも残念な格好をしていた。

「叶えたい」

男は舞台の上を歩く。

「夢は」

変な音を響かせながら歩く。

「何かな?」

そして立ち止まり、

「教えてよー!」

スティックを若菜に向ける。

その後も男の暴走は続く。

「ポエムを書いてあげるよ!いまいち、街のみんなには、評判悪いんだけどね!」

男は変な動きをする。

「こ、この野郎…!」

この侮辱としか言えない行為に、ライアーは怒りを覚える。

「詩集もでてるんだ!全っ然売れなかったけどね!」

ライアーは怒りをこらえ切れず、激怒する。

「い、いい加減にしろ!あんな本でもな、一生懸命書いたんだよ!若菜姫聞いてくれ!俺が本物の」

しかし、それ以上は言えなかった。

スポットライトの光が直撃したからだ。

「ハハッ!来たな、嘘つき野郎」

男は鳥のぬいぐるみを投げつけ、メイクを拭う。

それは翔太郎の顔だった。さらに、変装した光輝、フェイト、フィリップ、亜樹子、照井が出てくる。

「まさか、罠を!?」

「そういうことだよ。変装なんて初めてしたけど、スパイみたいで楽しかったね」

光輝が答えた。

「そんな罠のために若菜姫が協力を!?若菜姫ぇぇ!!」

怒ったライアーは若菜に襲いかかる。

次の瞬間、

 

若菜が消滅した。

 

「何!?」

「おりゃ!」

「ぐあっ!」

ライアーはSPに殴り飛ばされた。

「本物の若菜姫に、こんな危ないこと、させるわけないでしょ?」

SPは驚くべき跳躍力で舞台に立つと、変装を解いて正体を見せた。

SPの正体はスバルだった。

「これはどういうことだ!?」

「フェイクシルエット」

舞台袖からティアナが現れる。

「自分や味方の幻影を生み出して操る、私の魔法よ。」

「つまり、お前は幻を見てたってわけさ」

翔太郎が補足した。

「本当はあたしが変装したかったけどね。」

亜樹子が言った時、

「俺が却下する。」

と照井が言った。

「え…」

「所長には無理だ。」

「り、竜くん…」

亜樹子は全力で落ち込み、のの字を書き始めた。

フェイトは苦笑する。

「貴様ら、許さん!」

ライアーは怒るが、

「許せねぇのはこっちだ!少しは騙される方の身にもなりやがれ!」

翔太郎はそれ以上の怒りで応える。

光輝も続く。

「あなたは人を悲しませた。それを償わなければならない!罪の十字架を背負え!!」

光輝はクロスドライバーを装着した。

「行くぜフィリップ、照井!」

「ああ。」

翔太郎と照井もダブルドライバーとアクセルドライバーを装着する。

「スバル、ティアナ。私達も行くよ!」

「「はい!」」

フェイト、スバル、ティアナもデバイスを出した。

 

〈CYCLONE!〉

〈JOKER!〉

〈ACCEL!〉

〈CROSS!〉

 

「「変身!」」

「変・身!」

「変身」

 

〈CYCLONE/JOKER!〉

〈ACCEL!〉

〈CROSS!〉

 

「バルディッシュ!」

「マッハキャリバー!」

「クロスミラージュ!」

「「「セットアップ!」」」

「『さあ、お前の罪を数えろ!』」

「さあ、暗黒に沈め」

ライダー達はライアーに挑む。

 

 

クロス達はライアーを屋上に追い詰める。

ライアー自身の戦闘力は高くないうえ、六対一の戦いなので、ライアーは劣勢だ。

 

〈METALE!〉

〈CYCRONE/METALE!〉

 

Wはサイクロンメタルにハーフチェンジし、メタルシャフトにスパイダーショックを装着。サイクロンの風に乗せてスパイダーショックのワイヤーを飛ばし、ライアーの口に巻き付けてライアーの針、ライニードルを封じた。

さらに繰り出す怒涛の連撃。

「どうだ!ジミーの怒りの分も、叩きつけてやる!」

ライアーはさらに追い詰められる。

「こ…こうなったら…無敵の必殺技だ!!」

ライアーの発言にW達が身構え、クロスはレイブンクロークを盾にする。

「ウソだよ〜ん♪」

ライアーは錫杖ライスピークスを出し、エネルギー弾を乱射する。

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

Wは弾き飛ばされ、落ちていく。

「世話の焼ける…!」

アクセルは飛び降り、空中でバイクモードに変形。Wを乗せて、隣のビルの壁面を登る。

「助けられたついでだ。このまま決めるぜ、照井!」

 

〈TRIGGER!〉

〈CYCRONE/TRIGGER!〉

 

Wはサイクロントリガーにハーフチェンジする。

ライアーはライスピークスを構える。二人を撃ち落とすつもりだ。

そのことにいち早く気付いたティアナは叫ぶ。

「スバル!!」

「了解!ウイングロード!!」

空中に光の道ができた。

ティアナは跳躍し、ウイングロードに着地した瞬間に、

「クロスファイアシュート!!」

大量の魔力弾を飛ばす。

魔力弾は全てライスピークスのエネルギー弾を相殺する。

「くっ、小娘!」

「どこを見ている!?」

「僕らを無視しないでよ。」

さらなる追撃をかけようとするライアーをクロスとフェイトが攻撃する。

その間にWとアクセルはビルの壁面を登りきり、トリガーマグナムでライアーを攻撃。

 

〈CYCRONE!〉

〈CYCRONE/JOKER!〉

Wはサイクロンジョーカーにハーフチェンジ。

「フィニッシュ。」

 

〈CROSS・MAXIMUM DRIVE!〉

 

「クロスインプレッション!!」

クロスはライアーを真上に蹴りあげる。

「ライトニングバインド!!」

さらにフェイトがバインド魔法で空中に縫い付ける。

十字架のオーラに包まれ、縛り付けられるその姿は、まさに死刑囚だ。

 

〈JOKER・MAXIMUM DRIVE!〉

 

「『ジョーカーエクストリーム!!』」

そこへ、アクセルの協力を得て威力を増したWの両足蹴りが叩き込まれ、

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

ライアーは落ちていった。

 

 

メモリブレイクされ元に戻った沢田は、図らずも、自分の涙をコレクションしてしまうのだった。

 

 

ジミーは残念ながら不合格。

でも、僕はこれでいいと思う。

だって、この方があの人のためになるし。

嘘は嘘だからね。

ああ、あのあとティアナは、

「ランスター、今回は君のおかげで助かった。君は警察官志望だそうだが、今の風都には君のような人材が必要だ。頑張って俺の居場所まで登り詰めろ」

「は、はい!」

という具合に、照井さんに認められた。

彼女は、夢に一歩近づいたんだ。

「やったね、ティア!」

「うっさい!/////」

 

 

 

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次回、

仮面ライダークロス!!

 

銀八「フーティックアイドルの収録?」

フェイト「わ、私も!?」

バージル「久しぶりだな、ドーパントと戦うのも。」

クロス「フェイトさん、頑張って!」

 

第五話

歌は究極の文化だと思う

 

これが裁きだ!!

説明
今回はW本編の話ですが、もううろ覚えです。違ってたらすいません。
あと長いです。
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