超次元ゲイムネプテューヌ Original Generation Re:master 第11話 |
「守護女神戦争?」
イヴォワールは怪訝な声を上げる。
「大陸を守護する女神様達が中を違えていることは知っていますが、神界ではそのような争いが?」
コンペルサシオンはこくりと頷く。
「ええ。元来、我々は神界に行くことは出来ません。
神界で争う女神様達をただ祈ることしかできない、無力な存在ですよ……」
コンペルサシオンは哀しそうな声でそう呟く。
「魔王ユニミテスによって神界は荒らされ、女神様達は難を逃れて地上へと降り立ってきた……」
「まだ魔王などと言うか。しかし、それぞれの大陸に女神様が同時に降り立つなど確かにただ事ではないのかも知れんな……」
イヴォワールは顎に手を当て、何やら考えるように俯く。
「それにプラネテューヌの教会に女神様が現れないというのも気になる話ではある……。
しかし、それが本当ならば私はどうすればいい?」
イヴォワールの問いにコンペルサシオンはニヤリと口元をつり上げて不適に微笑む。
「簡単ですよ。あのネプテューヌという小娘を殺せばいいのです。そうすれば、以前にもお話ししたように、プラネテューヌの守護は失われ、新たな信仰者が流れこむ……。
リーンボックスにもルウィーにも益のある話ですよ?」
コンペルサシオンは静かに、だが力強くイヴォワールに詰め寄る。
「今だけなのです……非力な人間が女神様の力になれるのは……!」
☆ ☆ ☆
リーンボックス協会本部。
受付所にて一行は教院関係者の男性からクエストの依頼を受けていた。
「今回は、こちらの指定区域のモンスター討伐をお願いしたいのです」
まだまだ若輩の男性はニコッと人受け良さそうな笑顔で告げる。
「ふーむ……つまりいつもと変わらないんだね」
何やら不満げな声を上げるネプテューヌをテラは背後から小突く。
「まあ、当面の問題はモンスターだけですからね。昔のように協会内でのもめ事もギルドのいざこざも今の教院長が就任なさってからは聞かなくなりましたし……」
「へぇ、今の教院長さんってそんなスゴイ人ですか?」
コンパの言葉に男性はふーむと声を上げる。
「スゴイというか……厳しい、ですかね? 異端や異教、ギルドに関しては。
それを悪く言う人もいらっしゃいますがね……」
男性の言葉にアイエフはピクリと眉を動かすが、その些細な異変には誰も気付かない。
「グリーンハート様への信仰心の裏返し、と考えるなら分からないことでも……。
それにあの方は実権を奪おうと反乱を起こした国家元首を討伐された際の立役者ですし」
「ふぅん……」
「教院長が貴族に掛け合い、国政院の暴挙を打ち破った、と聞いております」
「割と尊敬されてる人なんだー。感じ良さそうには見えなかったけど」
ダメだコイツ……早く何とかしないと、とかテラやアイエフは思ったのだが最早手遅れ感が満載なのでどうしよう、とか思う。
思うだけなのだが。
その後、受付の男性になんか変な目で見られた後、一行はそそくさと協会を後にする。
☆ ☆ ☆
「あれ? ねぷ子は?」
「え?」
テラの声にアイエフはネプテューヌの姿を探す。
先程まで近くで戦っていたはずの少女の姿が見当たらない。
「ねぷねぷ? 何処行っちゃったですか〜?」
コンパが辺りに声を上げてネプテューヌを探す。
が、相変わらず返事はない。ただの迷子のようだ。
「ったく! だからうろちょろするなっていつも言って――」
ズシン!
重量感のある音が鳴り響き、テラの背後に大型の見た感じドラゴン系のモンスターがグルルル……と低い声を上げている。
「……マジで?」
アイエフが口元をひくひくとつり上げて苦笑。
というか、もう苦笑するしかない状況なのである。
「……と、とにかくねぷねぷが見つかるまで戦うしかないですぅ!」
「嘘だろ……。アイツがそんなに都合よく来るわけない……」
テラは顔を青ざめつつも、腰の銃に手を伸ばす。
『グワッ!』
「ちっ!」
テラは催涙弾を装填してモンスターの頭部に撃ち込む。
撃たれた箇所からもくもくと催涙ガスが立ち上がり、モンスターを覆う。
『グギャァァアア!!』
モンスターは悲鳴を上げてのたうち回る。
「よし、今のうちに!」
テラはコンパとアイエフを抱え込んでその場をすぐに離れる。
「どうするの!?」
「できるだけ離れる! あのガスじゃ数分しか持たない」
テラは切羽詰まった声で叫ぶ。
*
「あれー。はぐれちゃったよ? ……みんな、きっと怒ってるだろうなー」
ネプテューヌはそう言ってアハハと笑う。
「とにかく下手に動いても分からなくなるだけだよね! ここはおとなしく文字送りでも待っていた方が展開的に楽だよね!」
そう言ってネプテューヌは膝を抱えて座り込む。
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「って、ヒマ! だいたい文字送りとか展開って何!?」
なんか前にも言ったような言ってないようなー、みたいなデジャヴに襲われてネプテューヌはガバッと立ち上がる。
「よぅし! ココは私の野生の勘を信じよう! 都合よく目覚めよ、私の特殊能力――って、アレはテラさんにこんぱにあいちゃんだ! ラッキー! 流石小説クオリティ!!」
自分でも恐らく何を言っているのか分からない感じに単語を羅列してテンションを上げるネプテューヌ。
「って、襲われてる!? でかいのが追いかけてきてるよね!?
これはピンチだ!」
ネプテューヌは武器を構えてモンスターへと向かう。
*
「わわわっ、大変です! モンスターさんが追いついちゃうですっ!」
「んなこと言われても!」
結局、催涙弾が効いたのは初めだけで後は何発撃ち込んでも効果はなく、他の異常弾を撃ち込んでみてもまるで効果はなかった。
「きゃぅ!」
「コンパ!」
小石に蹴躓き、コンパはどさりと倒れ込む。
アイエフは身軽さを生かし、すぐに身体の向きを変えてコンパを抱えてゴロゴロと転がって、モンスターの攻撃を避ける。
「くっ……!」
アイエフは膝を押さえて表情を歪める。
どうやら負傷したらしく、血が微量ではあるが流れている。
モンスターはゆっくりと二人に近付き、大きく爪を振りかぶる。
「こ、来ないでよ!」
「あっちに行ってください〜!」
しかし、二人の叫び虚しくモンスターはその爪を二人に向かって振り下ろす。
絶体絶命かと思われたとき――
『ちょっと待ったぁ!!』
少女の声が響き、モンスターは動きを止める。
「誰?」
「絶体絶命の危機に颯爽とヒーロー参上!
ゲイムギョウ界を駆けるヒーロー、日本一が来たからにはもう安心よ!」
ババーン! と格好いいポーズを決めた少女が木の上に立っている。
少女はそのまま飛び、これまた格好いいポーズを決めてモンスターに跳び蹴りを決めようとする。
「必殺、ジャスティスキーーック!!」
遠くから見ていたテラは『え? 中二病さん?』とか関係ないことを思った。
「みんなー! お待たsぶへっ!?」
モンスターと少女の間に割って入ってきたネプテューヌに見事な蹴りが入る。
ずざざざざ、と豪快な音を立ててネプテューヌは転がっていく。
「ねぷねぷ!? 大丈夫です!?」
「うわ……痛そ……」
アイエフは口元を抑えて顔を青ざめる。
「なんで飛びこんでくるの!? 技名まで叫んでるのに!」
「悪いな……。ねぷ子は夢中になることがあると何も聞かなくなるんだ」
まあ果たしてそれは夢中になることがあってもなくても変わらないような気がするのだが。
とどのつまり、ネプテューヌは人の話を聞かない。
「って、アンタ!」
日本一という少女はテラを指さして驚愕の声を上げる。
「え?」
「何処にいるかと思えば、リーンボックスにいたのね!?」
「……?」
日本一が一人で突っ走っているために一行はいまいち話が掴めない。
「思えば苦節1年……。私は修行に修行を積んで来た……!
貴方に味わわされた雪辱を晴らすために!!」
日本一の言葉にアイエフはテラから一定の距離を取る。
「あんた、何したの?」
「覚えてない……」
その行為に少々涙目になりつつも、テラは答える。
少なくとも覚えている限りでは。
ちなみにこの間、モンスターは何も言わずに待機である。凄いな、小説クオリティ。
「……まあ、いいわ。この話は後でつけさせて貰うとして、問題はモンスターよ!」
「いや、こっちの切り札が潰されちゃったんだけど……」
「蹴って気絶させた私が言うのもなんだけど、手加減しなかったからしばらく起きないわよ」
それって平然と言っていいものなのかなーとかコンパは思ったが、とりあえず現在の問題はモンスターなのでそんなことを考える余裕もなくなった。
「さあ、行くわよモンスター!!」
日本一は銃を構えてモンスターへと特攻する。
*
「これが正義の勝利ね!」
日本一は倒れたモンスターの背に乗って高らかに告げる。
「スゴイです……。私達じゃ敵わなかった相手を一人でやっつけたです」
日本一はドヤ顔で地面に降り立つ。
「……! 何処かで助けを求める声が聞こえるわ!」
ピクリと耳を動かして日本一は踵を帰してその場を去ろうとする。
「そう言うわけで、私は行くわ! また会いましょう!」
そしてたたたたーとその場を去っていく。
「頭とか弱い娘なのかな……?」
テラはそう言って冷や汗を流す。
さっき話をつけるとかなんとか言ってなかったっけ? とかテラは思ったのだが言及するところではないので黙殺。
「にしても、さすがゲイムギョウ界。色々な人達がいるわね」
アイエフが感心した風に呟く。
とりあえず、一行は気絶したままのネプテューヌを抱えて教会へと向かった。
☆ ☆ ☆
「ども」
「おや、皆様……ってネプテューヌさんはいったいどうして気絶されているのですか?」
イヴォワールはテラに担がれたネプテューヌを見て冷や汗を垂らしつつもそう問う。
「あー、少し面倒くさいことがありまして……。それよりも依頼されていたクエストを達成したので報告を」
「そうですか、ありがとうございます。……ああ、少し御時間いただけますか?」
ネプテューヌを備え付けのソファに寝かせてテラは対応する。
「これを」
イヴォワールは封筒をテラに手渡す。
「これは?」
「グリーンハート様からの預かりものでございます」
ポクポクポク、チーン
と効果音が鳴り、テラの声が協会中にこだます。
「はぁぁあああああああっ!?
女神様から!? なんで!? 何故に!? どういう意図があって!?」
テラの大音量の声にイヴォワールは耳を塞ぎつつも答える。
「それは招待状でございます。実は、あなた方の活躍はなかなか聞けるものでございまして、世界救済の旅をしていると、宣教師の方からも伺いました」
それにテラは少々怪訝な顔をしつつも、イヴォワールの言葉に耳を傾ける。
「それに心を打たれたグリーンハート様が、是非感謝の意を示したい,と。
それでこれまでの労をねぎらい、今後の活躍を後押しすべく感謝のパーティを催させていただく運びとなりまして」
「……へぇ」
長々とした説明にテラの最初に漏らした言葉はそれだった。
それもそのはずだが、この世界に置いて一、二を争えるほどの存在、女神が自分達のためにパーティを開催してくれるというのに驚かない方がおかしいのである。
「モンスターが現れるようになり、何かとお忙しいので保証は出来ませんが、もしかすると女神様自身もご出席なさるかと」
「マジでか」
「ええ。皆様でどうぞいらしてください。
日時の方はこちらに明記してありますので、お待ちしております」
イヴォワールはそう言って一礼し、協会の奥へ消えていく。
しばらくポカーンと間抜けな顔をしていたテラはまだ気絶しているネプテューヌを再び担いでふらふらと協会の出口を目指した。
ちなみに、コンパとアイエフがこの話を聞いて最初に漏らした言葉は
「……へぇ」
「……え」
だった。
この後、テラと同じく嵐のようなリアクションを巻き起こしたのは言うまでもないのでここでは割愛させていただく。
ちなみに日本一とテラの因縁についてもここでは深く言及するような次第ではないので割愛とさせていただく。
「またでっかい建物だなー……」
テラはズズーンとそびえる大屋敷を見て感嘆の声を上げる。
「協会が保持する屋敷なんだって。普段は女神様が居住しているんだけど、こういう催しの時は会場になってるらしいの」
へぇーとアイエフの言葉を聞いてテラはココに女神様が住んでんのかーと思う。
門番の案内を受けて一行は大屋敷の中へと入っていく。
☆ ☆ ☆
「こんなに素敵なホールがあるなんて感動ですぅ!」
コンパは煌びやかな内装を見て感激の声を上げる。
それに比べてネプテューヌは並んでいる料理を一瞥してじゅるりとヨダレをたらす。
「私は並んでる料理に感激だよー! ほら、見た目は普通なのに食べたときのギャップが凄いんだよねー!」
果たして周りから見れば彼女たちはどんな感じに映っているのかとテラは少々心配になってくる。
「ねぷ子、みっともないから静かにしてろ……」
テラはやれやれというように額を抑えてネプテューヌに注意する。
アイエフはキョロキョロと周りを見渡して首を傾げる。
「なんか、そうなるかーってくらい同じ人ばっかりね。肝心の女神様はいったい何処にいるのかしら?」
「見てないよー。でも、今頃は神界から走って降りてきてる頃なんじゃない?」
「そんな女神様はありがたみないわね……」
「つーか不謹慎だぞ」
テラはこつんとネプテューヌの頭を小突く。
「私、ちょっと女神様を捜してみるからみんなはココにいて。はぐれるといけないし」
「いいのか? 俺も行こうか?」
一人で行こうとするアイエフにテラは声を掛ける。
「ありがと。でも、私よりも寧ろねぷ子やこんぱの方が心配でしょ?」
「あー……」
なんとなく納得できてしまう辺り猛烈なダメさ加減を感じてしまうのだが、そこは彼女たちが彼女たちなだけに納得せざるを得ないというかなんというか、と言った感じだ。
「あいちゃん、仕事熱心だねー。鍵の欠片のことも聞かなきゃいけないし、私も見習わないとなー」
とか言いつつの、チキンを頬張ってむっしゃむっしゃと食べているモンだからどうも緊張感というかそういうのが欠如しているというか希薄というか、テラは猛烈な脱力感に見舞われた。
「どうも」
「アンタ……」
アイエフはイヴォワールの姿を見て一瞬『誰だったかなー』とか思った。
「教院長を務めさせていただいております、イヴォワールです」
自己紹介で『あー確かそうだったな』レベルまで記憶をたどることの出来たアイエフはハッと本来の目的を思い出す。
「それより女神様は? まだ来てないの?」
「……女神様が普段、神界にいることはご存じですよね? そのために普段の下界の仕事が溜まり、とてもお忙しい身となっておられるのです。
もしかしたら、今夜はお出にならないかもしれません……」
食い入るように聞いていたアイエフもその言葉でへにゃあとテンションがだだ下がり、下がりに下がりまくってマリアナ海溝とはいかないが、日本海溝くらいはだだ下がった気がする。
「何それ……。無駄足かもってコト? あーあ、結構期待してたのに……」
その反応を見てイヴォワールはにやりと笑う。
「それほど心待ちにしておられましたか。こちらとしても、嬉しい限りです」
「はぁ……」
「ギルド温厚派の一員とはいえ、ね……」
イヴォワールの最後の言葉にアイエフは素早く身構える。
「……別に隠すようなことでもないけど、わざわざ調べたわけ?」
「貴女で間違いありませんか。なかなか面白い方々とご同行なさっておられましたので、そんなはずはないと思っていたのですが……」
イヴォワールはふーむと唸って、ホールの入り口に立ってアイエフを手招きする。
「ここではなんです、詳しいことは静かな場所で……」
そんなイヴォワールに警戒しつつも、アイエフはその後を追う。
「アイエフ……?」
そんなアイエフをテラは遠目で見つめていた――。
*
協会門前。
「ギルドとは確か十年ほど前に我が協会の粛正からルウィーへ逃げ延びた異教徒の集団でしたね」
イヴォワールは腕を組み、嫌に笑顔で続ける。
「過激派と呼ばれ、協会に牙を剥く者達もいるのでしょう? 大変ですねぇ、ルウィーの女神様も……」
果たして過激派の連中がそのような者達だけと言えば、それは嘘になるのだが。
現にラステイションで出会ったガナッシュも過激派の一味で、ラステイションの協会、否、女神ブラックハートに協力していたのだ。
「……仲間に聞いた通りね。リーンボックスの教院長はとことん異端やギルドを毛嫌いしてるって。
別にその大陸に住んでいるからってその女神様を信仰するとは限らないわ。誰を選ぶかは本人の自由だもの」
アイエフの言葉にイヴォワールはフンと鼻を鳴らして声を少々荒げる。
「それこそ気持ち悪いではないですかな? リーンボックスに生まれながら、グリーンハート様を信仰しないとは!
そんなものを許すなど、グリーンハート様の守護恩恵を授かるモノとして断じて出来ません」
それにアイエフはイヴォワール以上に声を荒げて叫ぶ。
「だから殺そうとしたわけ? 粛正だかなんだか崇高そうな名前つけて!?」
「だが、結局は逃げられ、ルウィーで過激派という連中が生まれてしまったのだ。
まあ、そんなことはどうでもいい。今は、ギルドの行いに目を瞑り、この奇妙な巡り合わせに感謝してもいい」
アイエフは怪訝な顔で懐のカタールに手を伸ばす。
一般人相手に後れを取るような彼女ではないが、この男の噂から聞いて何をしてきてもおかしくないと踏んだのであろう。
「ギルドの一味って知ってて呼び出したってコトは、何かしらあるのね?始末でもするつもり?」
「まさか! 貴女はリーンボックス出身ではないが、最も信仰する女神様はグリーンハート様だ。
それを知っている上でご相談がある。君の連れ、ネプテューヌを始末して欲しい」
イヴォワールの頼みにアイエフは目を見開く。
普段、あまり表情を崩さない彼女であるが、そのコトからやはり重大な事案であることは請け合いだ。
「なんでグリーンハート様を慕っている教会がねぷ子の始末を依頼するわけ?」
「詳しいことは……。ですが、間違いなくあの小娘はグリーンハート様の最大の敵になるでしょう。あの方が直々に制裁を加えられる前に……。あの方の御手を汚すような真似は極力慎みたいのです」
その言葉にアイエフはバンと壁を強く叩く。
「だから私が変わりに始末しろって言うわけ!? 大体、なんでねぷ子が女神様の敵になるわけ!? 訳の分からない理由で殺せるわけが――」
「見事、ネプテューヌを亡き者に出来れば女神様も貴女を正式なリーンボックスの一員として受け入れてくださることだろう」
「ッ!」
その言葉にアイエフは後退る。
「そうすれば異教徒と呼ばれることなく、堂々と信仰者であることを誇れる。
背徳者の巣窟、ギルドとも縁が切れる」
「私は好きでギルドにいる! それにアソコは貴方が思っているような背徳者の集団じゃない! ただ純粋に女神様を信仰するだけの普通の人達よ!」
「――辛いでしょう? 信仰を隠すのは。自身の心を偽るのは、ね」
「……」
アイエフはきゅっと拳を握る力を強める。
「たかが数ヶ月の仲でしょう? 女神様の信仰は一生のモノだ……。よく考えてみてください」
しかし、アイエフは警戒したまま動かない。
「……証拠を見せて。これが本当に女神様が望むことだってことを」
「……そこまで言うのなら、後日時間を頂いてもよろしいでしょうか?
女神様の都合が空きました時にでも、御自分の信仰を再確認してみては――」
イヴォワールはにやりと不敵な笑みを浮かべてアイエフにそう説いた。
*
「アイエフ……嘘だろ……?」
テラは今、起こっている状況に耳を疑う。
アイエフがネプテューヌを殺す。
最も自分があり得ないと思っていた事態であった。
「なんで……」
テラは頭を抑える。
かつて、自分がネプテューヌを傷つけたときに、真っ先に自分を叱ってくれたのが彼女であったというのに。
せめて、否定して欲しい。
彼女に……。
しかし、アイエフが返した言葉は――
『――分かった。お会いして、話してみるわ』
絶望的であった。
イエスと言わなかった。
しかしノーとも言わなかった。
それは果たして彼女にとって何を意味するのか、
彼女が何を起こすのか。
自分が、どうするべきなのか――。
テラは苦悩する。
テラは頭を抱えてその場に力なく座り込む。
「クッソ……」
自らの非力さに、悶えながら。
自らがどうすべきかに苦悩し、頭を抱えて。
☆ ☆ ☆
歓迎パーティから数日。
アイエフは再び協会を訪れていた。
理由は一つ。
女神グリーンハートに会うためだ。
女神という高貴な存在、それも彼女が信仰するというコトもあり、アイエフは何時になく心臓を高鳴らせている。
(そう言えばテラ、最近よそよそしかったな……)
ここまで来てアイエフはそんなことを思っていた。
ここ数日、彼女とテラの間は妙にギスギスとしていた。
アイエフは彼がイヴォワールとの会話を聞いていたとは思いも寄らないし、何故彼がそんなに距離をとっているのかが分からなかった。
ここ数日、アイエフの中には悶々とした不快な感情が渦巻いていた――。
*
「間もなくグリーンハート様が参られますが、どうか粗相の無いようお願いいたします」
イヴォワールはそれだけをアイエフに伝えて静かにドアを閉める。
以前、ラステイションで女神ブラックハートと面会した際に通された謁見の間と酷似した部屋の作りでガラス張りの壁からはリーンボックスの広大な森々を臨むことが出来る。
ふと、アイエフの前に垂らされていた衝立代わりの幕の奥から声が掛かる。
「貴女ですか? 教院長が是非お会いして欲しいとおっしゃっていたのは……?」
「は、はい!」
憧れのグリーンハート様! とアイエフの心臓はもう高鳴りすぎて飛び出てしまうのではないかと思うほどに騒いでいた。
「初めまして。この大陸の守護を司っています。守護女神グリーンハートですわぁ……」
語尾が妙に伸びている。
目元をごしごしと眠たそうに擦る少女は大きな欠伸を上げる。
「はい! 私はアイエフと言います! 女神様とこうしてお話が出来て光栄です!
……ていうか、眠そうですね」
目尻に浮かぶ涙を拭って少女、否、グリーンハートは座っていたソファからふらふらと立ち上がる。
「徹夜明けは堪えますわね……。足下もふらふらして……」
そう言ってグリーンハートは前のめりに倒れようとする。
「わぁああっ!?」
アイエフはおおよそ彼女らしからぬ声を上げて慌ててグリーンハートを支えに入る。
「グリーンハート様!? ちゃんと立ってください!!」
そんなアイエフの耳元にグリーンハートは口を持っていき、囁く。
というか、囁いているという音量にしか聞こえない。
「変わった話し方をなさるのですね……。それとも緊張でもなさっているのですか……?」
しかし、それもすぐに寝息へと変わる。
「寝ないでください! どこか横になれる場所……、奥?」
「初めて会う方はだいたいそんな話し方をなさいますの……。
でも私、スキンヘッドの方はちょっと……」
「何の話してんですかー!?」
アイエフはとりあえず、奥に運ぼうとグリーンハートを抱えて奥を目指すが、彼女の小柄な身体ではやはりというかなんというかグリーンハートを支えるには不十分であったようで、もろとも倒れる形となる。
「ちょ……グリーンハート様!? こんなところで寝たらダメですってばー!!」
「んー、それは夢にまで見た初回限定の……すー」
「ホントに何の夢見てんですか……?」
アイエフは溜まらず、そう声を漏らした。
協会奥、女神グリーンハートの自室。
小一時間ほどベッドの上で気持ちよさそうに寝息を立てていたグリーンハートは現在、アイエフと向き合う形でお互いソファに腰を掛けている。
「申し訳ないですわ……。折角いらしていただいたのについ寝込んでしまって」
グリーンハートは微笑で、というか苦笑でそう答える。
アイエフは目の前に置かれた紅茶に手を出しつつ、話を続ける。
「いいえ! 女神様ですし、大陸の守護とか協会のお仕事とかで忙しいんですね!」
アイエフの言葉にグリーンハートはくすりと上品に笑う。
「守護の力は生まれながらにして女神様に備わっているものですわ。別に意識をしなくても勝手に働くものですわ」
「は、はあ……」
やはり女神事情は女神様にしか分からないのかな、とアイエフは思う。
「なかなか抜けられませんでしたの。光っているのは私だけでしたし、初心者の方もいましたから放っておけなくて……」
「抜け……? 光る……? め、女神様は私にも分からないようなお仕事をなさっているんですね!」
やはり女神事情は女神様にしか分からないのかな、とアイエフは思う。
「分からない、ということもありませんわ。オンラインゲームのお話ですし、アイエフさんはゲームとかなさいませんの?」
「へ? ゲー、ム……?」
おおよそ予想だに出来ないような返答をされてアイエフは戸惑いの色を隠せない。
というか、もう戸惑うしかできないのである。
だって、女神様がゲームだって。
「神界にはないものでしたので、プラネテューヌから輸入いたしました。
アイエフさんは旅をしているので一度くらい遊んだことがあるのでは?」
「確かにプラネテューヌにいた頃はお世話になりましたが……あの、女神様もゲームなさるんですか?」
アイエフの言葉にグリーンハートは少々哀しそうな顔をする。
「敬語は聞き飽きましたわ……、普通でいいですわよ。
もちろん遊びます。ゲーム、アニメ、漫画。さしずめ三種の神器ですわね」
が、後半はしだいに言葉が歓喜を帯びていた。
グリーンハートは「そうですわ!」とポンと両手を叩いて立ち上がる。
「ちょうど退屈していましたの。教会の方々は弱くて……。でも、格闘ゲームとかはいきなりでハードルが高いですわね……」
今の会話の内容からだいたいのことは察せるので、アイエフはガバッと立ち上がる。
「ゲームをするの!? グリーンハート様と一緒なんて……できない! 恐れ多くて!」
果たしてそれだとお母さんと一緒と聞こえなくもない。
身長差的にも母子で通りそうだし。
「恐れ多そうじゃないですわね……。でも、その話し方の方が好きですわ」
グリーンハートはテレビの下の収納棚からコントローラーを二台取り出してアイエフにはいと手渡す。
「初めは協力とかが易しくてよろしいかもしれませんわ」
「話聞いてた!?」
ガーンとショックを受けるアイエフが叫ぶ。
しかし、その言葉も通じないようで無理矢理アイエフにコントローラーを握らせてぽちっとな、と電源を入れる。
「あ、折角ですし、グリーンハート様なんて堅苦しい呼び方も止めて、お好きな風に呼んでいただいて構いませんわ」
「ぅえっ!? いくらなんでもそれはできない! お気持ちだけで充分だから!!」
アイエフは赤面させて手を顔の前でブンブンと有り得ない速度で振る。
「んー……じゃあ交換条件で如何でしょう? 私も愛称で呼びますわ。
ね? あいちゃん」
「あ、あい……はわー」
緊張の糸が解けたか、あるいは最早緊張が絶好調を迎えてしまったのか、アイエフは顔を茹で蛸にも負けないほどに紅潮させて倒れる。
☆ ☆ ☆
「どこ行っちゃったのかなー。あいちゃん遅いね」
ちゅー、とストローからオレンジジュースを飲むネプテューヌが窓の外を眺めながら呟く。
「買い出しって言ってたけど、やっぱり付いていった方が良かったですか?」
「んー、あいちゃん負けず嫌いだからなー」
飲み干したコップをテーブルに置いて、ネプテューヌはコンパが座っているベッドに「とおっ!」と叫んでダイブする。
「折角だし、こんぱで遊んじゃおー」
「ねぷねぷ!? やめて欲しいですぅー!」
玩具にされるコンパを横目にテラはバフッとベッドに倒れる。
いつもなら「やめろ!」とか言って小突くのに、とかネプテューヌは思ったがコンパいじりが楽しいのでそのまま続ける。
(……アイエフ。まさか、ホントに……?)
テラは数時間前に出て行ったアイエフのことを案じていた。
†
まさに今、ねぷ子を殺そうと何かを企んでいるんじゃないか。
まさに今、俺達を裏切ろうと企てているんじゃないか。
否定したい。
信じたいのに。
この感情は何なんだ……?
歯がゆい。
気持ちが悪い。
†
「お腹空いたー! ルームサービス取っちゃう?」
「ダメです! 折角あいちゃんが買い物に出たんですから、先に済ませちゃったら可哀想です!」
今頃はアイエフがグリーンハートと話をしているなどと夢にも思わない二人はそんなことを言っている。
しかし、テラはただただ無言で天井の一点のみを見ている。
彼は物事に集中すると微動だにしないし、周りの声も聞こえない。
おおよそネプテューヌと似たような感じである。
☆ ☆ ☆
「……毒、よね。どう見ても」
アイエフが気絶から復帰して数分。
協会からの帰り道、手渡された毒薬を見てアイエフはそう漏らす。
「なんか、ドローってしてるし、泡立ってるし。こんなん混ぜたら即気付かれそうだけど」
果たして協会側もネプテューヌを見くびりすぎじゃないのか、とアイエフは思ったが、問題はそこではない。
「結局、グリーンハート様からも詳しいことは聞けなかったし……。やるしかないのかなぁ……?」
アイエフは額を抑えて唸る。
「教院長の話だと、無味無臭で一滴飲めば象でもイチコロって言ってたけど……あー! やっぱ無理―!!」
アイエフは街中で叫ぶ。
おおよそ周りの人々からは彼女は奇異の目で見られているだろうが、変な液体持ってるいし近寄らないでおこうと、アイエフの周りをきっちりと一定の距離を保って避けていく。
「だいたい、下界の私が女神様に会いに行ったのが間違いだったのよ!
謝って許して貰えるかな?」
しかしながら、今更Uターンして謝りに行く心の余裕はアイエフにはなく、頃合いを見てもう一度行こうと決心してアイエフはホテルへと向かう。
*
「ただいまー」
アイエフはドアを開き、買い物袋を掲げる。
「やっぱツナマヨって発想はリーンボックスにはなかっ……て! ちょ!?」
目の前に広がる光景にアイエフは目を見開く。
恐らく運ばれてきたであろう料理。
ネプテューヌが手を伸ばしている料理には恐らく毒が混ぜられている。
と、アイエフは踏んだのだ。
「おあえいー」
頬張っている所為でロクに発音できていないネプテューヌがアイエフに声を掛ける。
「宿屋の人が持ってきてくれたです。あいちゃんが頼んでくれたですよね?
おさきに頂いちゃってるです」
コンパもその料理にスプーンを伸ばしている。
「待って! 食べないで!!」
アイエフの怒号にコンパはびくと肩を震わせてすごすごとスプーンを下げる。
直後、ネプテューヌの瞳からは生気が一瞬にして失われ、ばたりとベッドに身を投げる。
「ねぷねぷ? 食べてすぐに寝ると豚さんになっちゃうですよ?」
「ッ! 違う! これは――」
「――どういうことだ?」
背後からかけられる声にアイエフは振り向く。
ドアの前には恐ろしい形相でアイエフを睨むテラの姿があった。
「テラ……?」
「お前が、やったのか?」
「違う! これは……」
「聞いてたんだ。お前が教院長と話しているのを」
「ッ!?」
アイエフは身を引く。
密談を聞かれていたことに驚いたわけではない。
テラを覆う気がとてつもなく恐ろしく、怒りを秘めたものに感じたからだ。
「ち、違う! 私はそんなことしてない!」
「あの、どういうことです……?」
事態について行けないコンパが割って入る。
「……アイエフはな、教院長の企みに協力してたんだとさ。ねぷ子を、殺すんだってよ」
「違う! 私がそんなこと――」
しかし、テラはアイエフを押しのけてネプテューヌを看る。
難しい顔をして、コンパに声を掛けて、ネプテューヌを看るように指示する。
「……」
「信じてよ……。私がそんなことするわけないでしょ……?」
テラは睨む。
アイエフの声は震えている。
――静寂。
そんな静寂を破ったのは、荒々しい複数の足音だった。
「動くな! アイエフさんはすぐに三人から離れてください!」
イヴォワールは銃を構えてテラ、コンパ、ネプテューヌへと向ける。
「すぐにその三人を縛り上げろ!」
イヴォワールは囲っていた協会員に指示する。
「どういうことよ!? 説明して!」
アイエフはイヴォワールに掴みかかる。
しかし、イヴォワールは余裕の表情で淡々と告げる。
「何を……。女神様の名に従い、毒を盛ったのは貴女の手柄でしょう?
よくやってくださいましたよ。ギルドの一員とはいえ、グリーンハート様の信仰心には感服いたしますよ」
イヴォワールの言葉にアイエフは目を見開き、後退る。
「違ッ……! 違う! 何を勝手なこと言ってるの!?
信じて! テラ、私はやってない!!」
「……異教に手を出した背徳者の一味、ということか。コイツも捕らえろ!!」
イヴォワールはアイエフを押さえつけてその他の協会員に指示する。
「ッ! 放せ!!」
テラは溜まらず腰のダガーに手を伸ばし、引き抜く。
「コイツ!」
武装した協会員がテラの前に立ち塞がるが、それをものともせずに払いのける。
「どけぇっ!」
ダガーをふるって拘束されている仲間の救出に向かう。
しかし、テラが手を出そうとしたところで屈強そうな男がテラを押さえつける。
「っく!」
テラはジタバタともがくが腕も拘束されるために抵抗の仕様がない。
「放せ! アイツらを何処に連れて行く気だ!?」
テラの問いにイヴォワールは冷たい目で答える。
「あの娘はグリーンハート様にとって危険分子でしかない。だから排除する」
「テメエがやったのか! っざけんな! アイツが驚異だなんて、んなことっ!」
そこにもう一人の男性がテラの頭を押さえつける。
しかし、それでもテラはもがく。
連れて行かれる仲間を見てテラは、更に大きく叫び、更に強く暴れる。
「――ぶっ、殺してやんよ! 俺の、俺の大事なモン奪うテメエらなんざぶっ殺して、全員八つ裂きにしてやんよ――――!!!!!」
テラの叫びに呼応するかのように、テラの身体は発光し、銀髪の姿が現れる。
『殺シテヤルヨ!!』
地の底から聞こえるような声に協会員はビクリと身を震わせる。
押さえつける協会員を荒々しくはね除けてテラは三人の元へ走る。
『ドケ!』
立ち塞がるイヴォワールにテラは右手を振るう。
しかし、次の瞬間にテラの身体はまるで糸の切れたマリオネットのようにパタリと地に伏す。
『ガッ、アアァアアア……』
苦しげな声でテラは叫ぶ。
テラの周りを電撃のようなものが這い、身動き一つ取らせない。
「まさか、ルウィーの魔法技術を使用することになるとはな……」
イヴォワールは面倒くさそうに嘆息する。
そして協会員に何事かを指示して、その場を立ち去る。
『ア……! ね、ね……!!!』
テラは手を伸ばす。
しかし、そこでテラの意識はぶつりと途切れる――。
†
怨恨
怨嗟
悲憤
憎悪
嫌悪
悲哀
喧騒
絶叫
狂気
絶望
傲慢
嫉妬
憤怒
怠惰
強欲
暴食
色欲
多くのものが渦巻く中で、俺は何を望んでいただろうか?
否、何が欲しかったのか?
否、結局は同じ事の自問自答。
鎖
†
説明 | ||
ME-GA☆オジッ! 第1回 メガ「どーも。"ME-GA"が"O"Gシリーズについて解説とかしちゃったりするようなラ"ジ"オ調のコーナー、略して『ME-GA☆オジッ!』の時間だよー」 5pb.「わーぱちぱち」 メガ「なお、補佐役は原作でもラジオ活動を営んでいる5pb.ちゃんでーす。naoだけにw」 5pb.「よろしくねー♪」 メガ「さて早速、今日のゲストをお呼びしちゃいましょう。ゲストさん、カモッ!」 テラ「どうも」 メガ「記念すべき最初のゲストはお馴染み、我らがOG主人公のテラ君です!」 5pb.「いらっしゃーい! 待ってたよー」 テラ「お、おう(なんだこの歓迎ムード)」 メガ「やー嬉しいな。このスタジオ自分とごっぴーちゃん以外誰もいなくてさw」 テラ「プロデューサーとかいないのかよッ!?」 5pb.「どうも他のスタッフと焼き肉パーティに行ってるみたいで」 テラ「スタッフ無しでどうやって進行するんだよ!」 メガ「だいじょーび! MCとゲストがいれば大概番組も回るZE!」 テラ「潰れてしまえこんな番組!」 〜閑話休題〜 メガ「さて、じゃあまず自己紹介からね」 テラ「ん、俺はテラ、本名はテラバ・アイトだ。プラネテューヌの士官学校で士官生を全うしてたんだが……」 5pb.「今はもっぱらゲイムギョウ界を回る旅?」 テラ「そんなところだ」 メガ「なるほどー。じゃあ、えーとハガキがあるんだけど」 テラ「新番組なのにハガキが送られてるのか」 メガ「やらせに決まってるでしょー。これスタッフが『番組中に読んでネ』って置き手紙していったやつだし」 テラ「それを番組中に言うか」 メガ「ごっぴーちゃん読んでネ☆」 テラ「うぜっ」 5pb.「えーと……PN.番組スタッフさんからのお手紙です」 テラ「おい! ペンネームもうちょっとは考えろよスタッフ!」 5pb.『テラ君の名前に由来はあるんですか? 作者的な考えで』 テラ「俺へのハガキじゃねーのかよ!?」 メガ「ままま、今回はちょっと当たりが悪かっただけだから。もちつけ」 5pb.「それで結局のところどうなんですか?」 メガ「んー、テラの名前はね、ぶっちゃけ見れば分かるとおり記憶容量のTBから来てるよ。TBを英語に直すとTera biteになってね、そこから紆余曲折あって本名テラバ・アイトから上だけとって愛称はテラ、ってなもんですよ」 テラ「一番重要そうなところ有耶無耶なまんまじゃねーか!」 5pb.「なるほどー。それではもう一枚のおハガキです。『テラ君のCVって誰ですか?』PN.番組スタッフ2さんからです」 テラ「だからもうちょい捻れスタッフ!」 メガ「えっとね、テラのイメージCVは宮野真守さんだね。ガンダムOOの刹那・F・セイエイとかデスノートの夜神月とか」 5pb.「主役を張ってる凄腕さんだねー」 メガ「やっぱりCV設定っていうのは早めにやっていおいて損はないからね。読者様達も声を想像しやすそうだし」 テラ「だったら遅いだろ! このラジオ始まってからでも十分すぎるくらい遅い!」 5pb.「俺がガンダムだーって言って?」 テラ「言うかッ!」 〜荒ぶる鷹のポーズ〜 て〜てれれ〜てってって〜♪ メガ「ということで、今回の『ME-GA☆オジッ!』は楽しんで貰えたかな?」 テラ「うっわ! もう締めの言葉に入りやがった!」 5pb.「こんな感じでぐでぐで不定期に放送していきまーす。次回も見てくれるかなー?」 テラ「え、ちょ、ま、ホントに終わ――」 |
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