ゲイム業界へようこそ!その21
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ねぷねぷの発言には正直驚かされた。俺が彼女のパーティーに加わるだと?全く持って冗談ではない。

 

アイエフに視線を送ってみるが、彼女もこれにはうんざりしているようだ。このままだとねぷねぷの思うように流されてしまう。今こそ俺は主張するべき!!

 

 

 

「あっ、あのさ実は俺、もうパーテ「ねぷねぷの考えに私も賛成ですぅ!レンさんを加えた4人でモンスターをどんどんやっつけちゃうですよ!!」お〜〜い……。」

 

 

 

「なんだかやる気が出てきたよ私〜〜!私達4人が力を合わせればきっと鍵の欠片もすぐに見つけちゃうよ〜〜!!」

 

 

コンパもねぷねぷの意見に賛同して二人で盛り上がっている。この空気を俺は壊さなければならないのか…。コレなんて鬼畜ゲーなんだ…。

 

 

そんな頭をかかえる俺へアイエフの助け舟が入った。

 

 

 

「待ちなさい二人とも!まだ彼自身が仲間なるになんて言ってないでしょ?まず彼の意見を聞いてみないと駄目じゃない?」

 

 

 

「『レンがパーティーに加わった!』」

 

 

 

「オイ、勝手に話を進めるな!まだパーティーに加わるなんて一言も言ってないからな!」

 

 

 

ねぷねぷが俺をパーティーに加える話を進めてしまいそうだったが、そこは何とか介入することで阻止することが出来た。それにしても彼女の行動力半端無いな…、これと決めたことは確実に実行してしまう勢いだ。

 

 

 

「ええぇ、駄目なの〜〜?」

 

 

 

「あのさぁ、さっき話を遮られて言えなかっけど、俺はもう他のパーティーに入ってるんだよ。だから君達のパーティーには参加出来ないんだ。」

 

 

 

「そんなぁ〜〜。今からでもこっちのパーティーに入ったりしない?」

 

 

 

「入ったりしません。」

 

 

 

「簡単に拒否されちゃったよ…、しょぼ〜ん……。」

 

 

 

どうやらこれでパーティーへの加入は阻止できたようだ。ねぷねぷやコンパがひどく落ち込んでいるようだがこれも仕方のないことだ、目を瞑って見なかったことにしよう。

 

 

しかし安堵した俺に更なる攻撃の刃が突き刺さる。これで安心した俺が甘かったんだと本当に思い知らされる。

 

 

 

「じゃあじゃあ〜〜せめてこの後私達に付き合ってくれないかな?レンさんも悪党に追われてるだけで、他に用事とかないでしょ?」

 

 

 

「えっ?ま、まぁ確かにこれといった用事はない…かな……。」

 

 

 

彼女の追撃に思わず動揺してしまった俺は何も考えることが出来ずに安易な返答してしまう。どうしてここで適当に嘘をつくことが出来なかったのだろうか…、本当に悔やまれる…。

 

 

 

「なら問題無いよね〜〜、あいちゃんもオッケーでしょ?」

 

 

 

「えっ?あっあぁ…、彼がいいなら私もそれで構わないわ…。」

 

 

 

「よ〜し!じゃあ4人でダンジョンに出発だ〜〜!!」

 

 

 

ねぷねぷとコンパは大盛り上がり、俺とアイエフちゃんは彼女達の勢いについていけず、二人揃ってため息をつく。こりゃ俺もため息の数が増えそうだな……。

 

 

 

 

 

 

………………

 

 

 

 

 

 

ここでやっと19本目の出だしに戻ることが出来るな。なに?メタ発言だと?今更そんなこと気にするな、別に減るもんじゃないし…。何が減るのか疑問なのだが。

 

 

さて、現状を説明すると現在俺はどこかのダンジョン内で彼女達の後ろからついて行っている。並んで歩かない理由は、彼女達の近くいるだけで正史に関わってしまいそうだからである。既にもう共に行動している時点で危ない気がしなくもないのだが。

 

 

 

「レンさ〜〜ん、一緒に歩こうよ〜〜〜。せっかくなんだから何か話そうよ〜〜〜。」

 

 

 

「ねぷねぷの言う通りですぅ、レンさ〜ん!一人で歩いていてもつまらないです〜〜〜。何か私達とお話するです〜〜!」

 

 

 

二人の呼び声に俺はどう反応していいか困しまう。本音を言ってしまえば彼女達と和気藹々と話したいと思っているのだ。目の前にいる3人はどの子も本当に可愛いらしい。少しでもお近づきになりたいと思うのが男として本音なのだ。しかしそんな一時の欲求に身を任せたために、新しい世界での俺の第二の人生が終了してしまうのでは話にならない。

 

 

 

「……。」

 

 

二人に反してアイエフちゃんは俺の事情を察してか黙り込んでいる。彼女は良き理解者になってくれそうだな、時が来たら俺の本当の事実を話してみるの良いのだろうか?

 

 

 

俺はいくらか妥協して彼女達に傍による。5,6メートルから2,3メートルくらいまで近くに寄ったかな。そんな俺の行動にねぷねぷとコンパはご機嫌なようだ。

 

 

 

「えへへぇ〜〜やっぱり男の人が一人いるだけで全然空気が違うよね〜〜〜?こう…賑やかになるというか〜〜色めき立つというか〜〜。」

 

 

 

「そんなものなのかな?」

 

 

 

「そうですよ〜。私も歳が近い男性と話す機会があまり無かったですので、レンさんとこんなに話すことが出来てとても嬉しいですぅ〜〜。」

 

 

 

「それは光栄だね。俺も今まで女性とここまで話したことが無かったから嬉しいかな。少し緊張してるけどね。」

 

 

 

「うわぁ〜〜レンさんも緊張してたですか?実は私もすっごく緊張してるんですよ?」

 

 

 

「それわたしもわたしも〜〜!でもレンさんみたいなしっかりしてそうな男の人でも緊張するだぁ〜〜?」

 

 

 

「前にも言ったかも知れないけど君達みたいな可愛い女の子と話せるだけでも緊張するに決まってさ。」

 

 

 

「「……。」」

 

 

 

二人とも俺の言葉に呆然としている。一応褒めてるのだが、変なことを言ったのだろうか?

 

 

 

「はぁ…、あんたもつくづく女ったらしねぇ……。」

 

 

 

「?」

 

 

 

アイエフちゃんの言ったことにいまいち理解出来ずも、視線もねぷねぷとコンパに戻す。どうやら呆然とした状態からは戻ったみたいだ。だが少し様子がおかしいような気がするのは何故なんだろうか?

 

 

 

「ねぇコンパ…?やっぱりレンさんをどうにかしてパーティーに引き込めないかなぁ…?(ボソボソ)」

 

 

 

「何か方法があると思うですぅ。私も久々に本気になって探してみるですよ!(ボソボソ)」

 

 

 

二人して小さくなって作戦会議みたいなことをしているようだが、まぁ放置していても大丈夫…かな?

 

 

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