ゲイム業界へようこそ!その25
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「牛鬼だ!相手の攻撃は強烈だが単調だ、しっかり回避してダメージを与えていくぞ!」

 

 

 

「了解だよ、お兄さん!」

 

 

 

牛鬼1体が現われ、獰猛な声をあげながら近づいてくる。俺とネプテューヌは相手を挟み込むように接近する。我ながら戦闘も大分慣れてきたようだな。

 

 

 

血を失って倒れた俺が復帰したのはあれから数分後。あれから小さな問題が起こりはしたが特に支障をきたす程度ではなく、迷子捜しを俺達は再開したのだ。探索する中でモンスターも幾らか現われることもあったが、俺とネプテューヌで難なく撃退していった。そうして場数を踏んだおかげも有ってか、現在戦っている牛鬼という序盤ではなかなかの強モンスターにも落ち着いて対処出来ていた。

 

 

喰らってしまうと大ダメージとなる相手の攻撃だが、それはワンパターンな大振りであるため、よく見て対処すれば避けることは容易だ。牛鬼の棍棒による上段からの攻撃を見切って、後ろへ回り込む。動きが遅いためか相手はこちらを見失っていて、そこへチャンスと俺は双剣の乱舞をお見舞いする。体勢の崩れた牛鬼にネプテューヌの太刀による追撃が加わる。

 

 

 

「ズモモゥ…。」

 

 

唸り声と共に牛鬼は倒れていった。どうやら今回の戦闘も圧勝だったようだな。俺達は共に無傷、牛鬼との戦闘は初めてだったのだが、問題は無かったようだ。

 

 

 

「強そうだっけど、思ったより楽勝でしたね。」

 

 

 

「そうだな、でもあの攻撃が当たったらと思うと少しゾっとするけどな。」

 

 

 

そう言って俺は牛鬼の攻撃が空振りして、抉れた地面を見る。そこには約50センチメール程の溝が出来ており、それは牛鬼の攻撃がいかに強烈だったのかを物語っている。あの攻撃を喰らったら俺のような防御力皆無な人間は一撃でアウトなんだろう。

 

 

 

「おっ?レベルアップだな!」

 

 

 

牛鬼を倒したことでどうやらレベルアップしたようだ。素早さと防御力のステータスが僅かに上昇した気がする。防御力の上昇は素直に嬉しいと思う、どんなに攻撃力や素早さが上がったとしても、相手の些細な一撃でダウンするほど貧弱では話にならない。今までの敵の攻撃はなんとか回避出来ていたが、これからも上手くいくとは思わない。せめて敵からのある程度の攻撃は耐えられる防御力が欲しいと思うのが現状だ。

 

 

 

「お兄さんって結構強いですよね、動きとかすっごく早くて相手を圧倒しているし。」

 

 

 

「そうか?俺はネプテューヌの方が凄いと思うぞ。欠点という欠点も見つからないし、何よりも戦闘時の攻撃の要だしな。」

 

 

 

「そんなこと無いですよぅ。それにお兄さんと一緒の戦闘はなんだかとっても楽なんです…、これってやっぱりお兄さんが敵を引き付けたり、リードしてくれているおかげだと思うですよ。そのおかげも有って、私の攻撃がすんなり敵に通っているんです。」

 

 

 

「お前が思ってるほどのことじゃないんだがな。」

 

 

 

「そんな謙遜しないでくださいよ、はぁ〜〜お兄さんとのパーティーの人達が本当に羨ましいです…。」

 

 

 

そう言ってネプテューヌは肩を落として凹んでいる。俺がいなくてもネプテューヌのパーティーは十分に強いだろうに。相手のHPを削る攻撃役のネプテューヌに、GPを削ったり回復や補助を担当するコンパやアイエフがいるのだ。特に不満点があるわけでも無いだろうに…。

 

 

 

「そういえば前に言い掛けたのを今思い出したのですが、お兄さんのパーティーって。」

 

 

 

「見つけたわよ、ネプテューヌ!」

 

 

 

ネプテューヌの言葉を遮り、突如として乱入者が現われたようだった。しかし、この乱入者の声、どこかで聞いた覚えがあるのだが…。

 

 

どうやら俺の覚えは正しかったようだ。声のあった方角を見やると、よく見覚えのある姿があった。それはそうだ、俺の唯一無二の仲間、唯一人のパーティーだからである。

 

 

 

(ブラックハート…。)

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ナヨナヨしてんじゃないYO!
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ねぷねぷ……敬語、使えたんだ…・…(燐)
おいおい…どうなるんだこりゃー?(FDP)
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超次元ゲイムネプテューヌ

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