IS 世界を守る者 EP10 仮面ライダー部 |
IS学園、神崎ジンヤの部屋。
そこではジンヤは一夏が来るのを待っていた。
「そろそろだな…」
すると、ドアが開き一夏そこには一夏が居た。
「お、一夏。時間ピッタリ…てどうしたんだ?」
「ジンヤ…すまない」
「?」
一夏の後ろにはセシリアや鈴、袖丈が異常に長い制服を着用したクラスメイトの布仏本音が居た。
「…一夏、バレたのか」
「ああ、のほほんさんにバレちまった」
「実はおりむ〜やジンやんが仮面ライダーだって事以外にも他も何かを隠していると思ってさ〜」
本音の核心をついた発言にジンヤは焦った。
(本音さん…出来る!)
「ジンヤさん、他に何を隠しているか話して貰いますわ!」
「2人が仮面ライダーなのは知っているけど、アタシ達が喋らないから安心しなさいよ」
ジンヤは隠し切れないと分かったのか喋り始めた。
「分かったよ、話すよ。とりあえず僕の部屋へどうぞ」
そう言うと、ジンヤはセシリア達を部屋に入れた。
ジンヤの部屋は本や新聞等が机に散乱していてガイアークの四大臣達が持ち込んだ卓袱台が有り、蛮機族ガイアークの旗が壁に貼ってあって、アリスが持ち込んだ私物も有りごちゃ混ぜ状態になっていた。
部屋の奥にはナル○ア国物語に出てきそうなアンティークなタンスが置かれていた。
「んじゃ、会議に行って来るから留守番頼むね」
ジンヤはガイアークの四大臣達にそう言った。
『任せるでおじゃる!』
『織斑先生が来ても絶対に喋りませんから』
『むしろ、適当な場所に行ったというナリ』
『それは止めた方がいいぞよ』
四大臣達がそう言うと、ジンヤは懐からスイッチを取り出して押した。
『ゲート、オン!』
スイッチからそう電子音が聞こえると、タンスが勝手に開き、中は光っていた。
「それでは、足元に注意してね」
そう言うと、ジンヤはタンスの中に入り、一夏、アリス、セシリア、鈴、本音を順に入っていった。
そして、タンスを中に入って出るとそこはまるで秘密基地とでも言うべき場所に繋がっていた。
「ここはどこですか…」
「ここは月面、ラビットハッチだよ」
「見て見て〜地球だよ〜」
「え?!ここ本当に月なの?!」
ラビットハッチの窓を見るとそこには地球が有った。
「お、ジンヤに一夏!先に来ていたのか!」
すると、別の入り口からリーゼントに短ラン、Tシャツ、ボンタンという昔の不良みたいな姿をした少年が来た。
「一夏、知り合い?」
「まあな弦太朗、自己紹介頼む」
「ああ、俺は如月弦太朗。この学園の生徒全員と友達になる男だ!」
弦太朗がそう自己紹介すると、別の入り口から他にも出てきた。
「あ、ジンヤくんに一夏くんだよ!賢吾くん!他にもたーくさん人が居るよ!」
「正体がバレたんだな」
黒いロングヘアの少女やカバンを持った少年が来た。
「…バレたから大変」
「ん?ジンヤに一夏が先かあ〜」
「Oops!バレたの?!」
「ジンヤ、一夏!バレたのか?!」
更にも目の下に黒メイクをした少女や軽そうな少年に美人にブレザー姿をした男性が居た。
「まあね…とりあえず自己紹介頼むね」
「…分かった。歌星賢吾だ、よろしく頼む」
「私は城島ユウキだよ。夢は宇宙飛行士になる事!」
賢吾やユウキが自己紹介すると、次々続いた。
「…野座間友子」
「俺はJ、Kと書いて、ジェイク。よろしく!」
友子は呟くように言い、JKは両手をクロスさせて手先で作る『J、K』という決めポーズをした。
「私は風城美羽、この仮面ライダー部の部長よ」
「俺は大文字隼。よろしくな!」
美羽は少し偉そうに言うと、隼は敬礼のようなポーズを取った。
すると、セシリアが質問した。
「あの、仮面ライダー部とは何ですか?」
すると、賢吾が答えた。
「仮面ライダー部とはこのラビットハッチを部室として怪人から天ノ川学園高等学校を守る為に設立した部活動だ」
賢吾の答えにセシリアは彼等も自分達と同じ高校生と分かった。
すると、ラビットハッチにサイレンが鳴った。
「な、なんなのよ!?」
「侵入者か?!」
「違う、これはゾディアーツ反応だ!」
ラビットハッチのモニターが映ると、そこには天ノ川学園で忍者の姿をした怪人こと星屑忍者ダストタードが暴れていた。
「あれってホロスコープスの分身じゃないか!」
「皆、急行するわよ!」
美羽の掛け声と共にジンヤ達は天ノ川学園の方の入り口に向かった。
天ノ川学園。
そこでは星屑忍者ダストタードが暴れていた。
そこに仮面ライダー部が駆けつけた。
弦太朗、ジンヤ、一夏はダストタードと戦い、賢吾やアリスはアストロスイッチカバンやA(アリス)パッドでダストタードの解析をし、それ以外は逃げ送れた人の救援をしていた。
『うぉおおおおお!!』
隼はパワーダイザーを操縦し、ダストタードにアメフト部で鍛えたタックルをくらわした。
そして、ジンヤはデルタドライバーを一夏はイクサベルトを装着すると、ジンヤはデルタフォンのトリガーを引き、一夏はイクサナックルを手のひらに叩き付けた。
『STANDING BY』
『READY』
「「変身!」」
その言葉と共にジンヤはデルタフォンをデルタムーバーにセットして一夏はイクサナックルをイクサベルトにセットした。
『COMPLETE』
『FIST ON』
その電子音と共にジンヤは仮面ライダーデルタに一夏は仮面ライダーイクサに変身した。
『さあ、ダストタードの皆さん、抵抗はご自由に』
『どっち道叩き潰させて貰うがな!』
そう言うと、2人は戦闘を開始した。
「よし、俺も!」
弦太朗は腰にフォーゼドライバーを装着すると、ベルトにあるスイッチのオン状態にしてドライバースイッチを接続した。
『3、2、1』
「変身!」
そう叫ぶと、レバーを引くと弦太朗は仮面ライダーフォーゼ・ベースステイツに変身した。
すると、X字に背伸びをして…
『宇宙キター!仮面ライダーフォーゼ、タイマン張らせてもらうぜ!』
『タイマンじゃねえだろ!1対5あたりだろ!!』
デルタは突っ込んだ。
『それじゃあ、最初からビリビリ行くぜ!』
フォーゼはそう言うと、スイッチを1つ取り出すと、スイッチをオンにした。
『エレキ、オン』
電子音の後にエレキスイッチを入れるとフォーゼの姿は変わった。
電気属性の力を得たフォーゼ・エレキステイツに…
『よっしゃ!ビリビリ行くぜ!』
そう言うと、エレキスイッチにより生成させるロッド型のエレキモジュールのビリーザロッドでダストタードをなぎ払っていった。
デルタはデルタームーバーによる精密な射撃で圧倒していた。
すると、後ろからダストタードが忍者刀ダスソードでデルタに切りかかるが、切られる前に消えたと思ったらそのダストタードの後ろに回りこみ、ムーバーによる射撃を浴びせる。
「消えたと思ったら、後ろに回りこむなんて…」
「あれって、瞬間移動〜?」
セシリアと本音は驚いていると、アリスはA(アリス)パッドを持って、得意げに言った。
「違うね、アレは右腕に装着されているリストウォッチ型コントロールデバイス、デルタアクセルによる短距離高速移動、デルタアクセラレーションだよ」
一方、イクサはダストタードのダスソードを二刀奪い、二刀流で奮戦していた。
『俺を倒したい奴から掛かって来い!』
『さてと、そろそろ終わりにするか、SHOT』
『EXCEED CHARGE』
デルタはムーバーに音声入力するとデルタムーバーにエネルギーが溜まり、ダストタードに向けた。
『くらいな、ルシファーズバースト!』
デルタムーバーから強烈なエネルギーがダストタードに向けて発射された。
『俺も決着つけるぜ!』
そう言うと、ビリーザロッドの柄に伸びるコードをプラグに差し込むと再度レバーを引いた。
『リミットブレイク!』
電子音の後に警報なような音が鳴った。
『ライダー100億ボルトブレイク!!』
フォーゼはそう叫ぶと、ビリーザロッドに大気中の電気を集め、ダストタードのすれ違いざまに斬り付けると共に強力な電撃を放った。
そして、イクサは最後に残った1体のダストタードを前にして銀色のナックルフエッスルをベルトに差し込んだ。
『IXA KNUCKLE RIES UP』
その電子音の後、イクサナックルに全エネルギーを一点集中させて、敵を殴る必殺技ブロウクン・ファングをダストタードに叩き込んだ。
すると、ダストタードは星屑となった。
「キレイですわ…」
「紙ふぶきみた〜い」
『…名前の通り、星屑になったか』
そして、ダストタードが居なくなったことを確認すると、全員その場を去った。
すると、その場にある者が現れた。
しし座の力を持つ、ホロスコープスの1人にして十二星座使徒の1人、レオ・ゾディアーツが現れた。
『………』
レオ・ゾディアーツは何かを確認すると、消えるように去った。
一方、ラビットハッチではセシリアと鈴、本音が仮面ライダー部に入部する事を決めた。
「分かったわ、貴方たち3人を仮面ライダー部に入部する事をこの仮面ライダー部部長の風城美羽が認めるわ」
「おめでとう、セシリア、鈴、本音さん」
「ありがとうございます、ジンヤさん」
「一夏、1人で抱えこんちゃダメよ。アタシも居るからね!」
「分かっているよ、鈴」
「ユウき〜ん、これ凄いね〜」
本音はフードロイドを気に入っていた。
「そうでしょそうでしょ!私がデザインしたからね」
ユウキと意気動向していた。
(やれやれ、これからさわがしくなるけど、楽しくなるな…)
ジンヤは心の中でそう思っていた。
説明 | ||
仮面ライダー部。 それは怪人から学園を、街を守る事を目的とする部活である。 |
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