IS〜深緑の狙撃姫〜「あいつの事だろうから面白おかしく俺を振り回すだろうな・・。」
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千冬に報告を終え、保健室へと戻った一夏たち。

 

「お待たせ。月姫さんはあたし、氷河くんは一夏の部屋へ運びましょう。」

「・・わかった。」

 

返事をしたのはラウラだがどこか焦点が合っていない。

シャルが様子がおかしい事に気がつき声をかける。

 

「?ラウラ、大丈夫?」

「シャルロットよ、変なことを聞くな。私は大丈夫だ。」

「なら、いいんだけど・・。」

 

この時シャルが深く聞いておけば異変に気付く事が出来たかもしれなかった・・。

ラウラ以外は店番のため自分の出し物へと戻った。

 

夕方・ロックオンの部屋

 

この日の営業を終え、ロックオンはレーゲンの武装を考えていると閃羅が目を覚ます。

 

「う、うん・・。(狸寝入りも楽ではありませんね。)」

「あら、目が覚めた?ここはあたしの部屋よ。」

 

閃羅はロックオンとどこか似ており、胸は箒以上にあった。

 

「そうでしたか・・。申し遅れました。私は月姫閃羅と申します。(この方・・私に似てますね。・・ふふ、探りましょう、内に秘めている大いなる秘密を・・今操る訳には行きませんからこの濃度でいきましょう。)」

「あたしはロックオン・ストラトス。よろしくね。」

 

閃羅はロックオンの名前に疑問を持つと同時に何かの効果がない事に内心驚いた。

 

「(まあ、さっきので効果がないなんて。なら、これでどうでしょう。)あの、もう一度名前を仰って頂けませんか?なかなか聞かない名前なので・・。」

 

閃羅は何かを施した後もう一度名前を聞く。

するとロックオンは・・。

 

「・・セリス・スカーレットよ。(・・あれ?何で本当の名前を言ったのかしら?)」

 

ロックオン・ストラトスを言うつもりがなぜか本当の名前を言う。

閃羅は微笑みながら返す。

 

「(この濃度で本心を聞けますね。)まあ、素敵なお名前ですね。セリス様とお呼びしてもよろしいでしょうか?」

「え、ええ。構わないわ・・。(・・何で?特定の人以外に本心をさらけ出すようにしないようにしてるのに・・。)」

 

閃羅を前にするとなぜか本心をさらけ出してしまい、その事に困惑するロックオン。

そしてそれは閃羅の毒牙にかかり始めているということ。

そして・・。

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ラビットハッチ

 

ジャイロを使ったフードロイドを製作しているティアナと手伝っているクレア。

 

「クレア、そっちはどうかな?」

「大丈夫です。」

 

ISの調整を行っている簪と本音、教えているディーンとレベッカ。

 

「ここはこうですか?」

「そうだな、いやぁ筋がいいから見ていて気持ちいいな。うちにスカウトしたい位だ。」

「本当ね。本音ちゃんものんびりしてるのにやるわね♪」

「///」

「えへへ〜♪褒められた〜♪」

 

ディーンとレベッカは簪と本音の手際の良さに感心していた。

簪は薄く頬を染め、本音はダボダボの袖を振り上げて喜ぶ。

そこへドアが開く音が響く。

 

「ここはラビットハッチ。学園非公認の部活・仮面ライダー部の拠点であり、父さんと母さんが遺してくれた月面基地よ。(・・何かおかしい!あたしは初対面、ましてや初めて話をしてから数分しか経っていない相手をここへ連れて来るなんてないのに・・!)」

「素晴らしい施設ですね。(まさかクローゼットからここへ繋がっているとは・・。)」

 

若干虚ろなロックオンは閃羅を引き連れてここへ来た。

レベッカは急いでロックオンの元に駆け寄る。

 

「ロックオン、大丈夫!?」

「あ、レベッカ姉さん・・。何だかあの子の前では特定の人以外に出さない本心をさらけ出してしまう・・。」

(ロックオンがこんなになるなんて・・あの子、一体何をしたの・・?)

 

レベッカに声をかけられ、正気に戻るロックオン。

ロックオンに起こった異変。

その元凶は仮面ライダー部の絆を崩壊させるもの・・。

 

(ふふ、まさか宇宙へ来ることになるなんて・・ここなら私の目的が果たせそうですね・・。)

 

閃羅は心の中でほくそ笑む。

閃羅の目的とは一体何なのか・・?

 

その夜・一夏の部屋

 

一夏は予備のベッドに氷河を寝かせ、自身のベッドで横になって本を読んでいると氷河が目を覚ます。

 

「起きたか。」

 

一夏は本をパタンとたたんで起き上がり、氷河に声をかける。

 

「一夏・・?」

「いかにも俺は織斑一夏だがお前の知ってる織斑一夏ではない。」

「どういうことだ?」

 

一夏は説明する。

 

この世界は氷河の知ってる世界ではない。

専用機が白式ではなくダブルオークアンタであること。

一夏に彼女がいること。

千冬は知らないが白騎士事件で死傷者を出してる事。

この世界は仮面ライダーが都市伝説として語り継がれていていること。

そして現在学園祭の真っ最中で初日が終わった事。

 

「マジかよ・・。」

「とにかく、今日はもう休んでおけ。いろいろあったから疲れただろう?」

「ああ、そうさせてもらう。」

 

氷河は何点か引っ掛かりを感じるがそれは明日考えようとすぐに眠りについた。

 

(さて、もう一人のあの女だが姿はロックオンとどこか似ているが腹の中はどす黒い何かを持っていそうだな。明日全員に警戒するように呼び掛けよう。)

 

一夏はそう決めて就寝。

だが一夏が行動を起こす前にある一人が既に毒牙にかかっていることを知らなかった・・。

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翌日

 

ロックオンは時折本気モードを交え、感覚を鋭くしながら見回りをしていると不穏な気配を持つものをキャッチ。

すぐさま人目の着かない建物の影に入ってメテオスイッチで連絡を入れる。

 

「ティア、亡国企業らしき人物が確認出来ただけで二人。一人はあたし、一人は一夏についてる。とりあえず会長から出し物の誘いを受けてるからそっちに行くわ。」

『了解。マークは怠らないようにするわ。』

「お願いね。・・通信終了。」

 

ロックオンはメテオスイッチを切って第四アリーナへ向かう。

追跡者も後を追う。

 

舞台裏

 

「そうか、亡国企業が来てるのか。今から普通じゃない出し物を行うから周囲に警戒しておく。」

『気を付けてね。亡国企業の狙いはダブルオークアンタと一夏くんの身柄だろうから。舞台はバガミールで撮影して後で見るからね♪』

「・・一応客席にレベッカ姉さんやディーン兄さんもいるし、フードロイドにも見回りをさせてるから大丈夫だと思う。」

 

そう言ってスタッグフォンを切る一夏。

 

「誘き出すとはいえ、生徒会主催のアドリブかなり多目のシンデレラか・・。あいつの事だろうから面白おかしく俺を振り回すだろうな・・。」

 

ボヤく一夏の今の格好はラフな感じで王子に見えないが首にかかっているのは王家の証の指輪があり、右手には銃と剣が一体化した武器があった。(FF8のスコールみたいな感じ)

 

「お、開演か。よし、行こう。」

 

そして生徒会主催の舞台が幕を開く。

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次回、シンデレラ・・?いえ、バトルロワイヤルです。

 

ロックオンのドレス・・ご期待を!

 

そしてアリーナに残った女性を虜にするべく閃羅が動きます。

 

その頃氷河は学園祭を楽しんでます。

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感想待ってます!

 

説明
ロックオンと閃羅、一夏と氷河の会話。

異変。

生徒会主催のシンデレラ開幕前。
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タグ
IS インフィニット・ストラトス 閃羅の特異体質 FF8 スコール 原作を全く無視したシンデレラの開幕 

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