灰色の立派な魔法使い(マギステル・マギ) 第六夜 |
関東魔法教会
………ッハ!い、いけない。あまりにも衝撃的な光景を見たから1年以上固まっていた気がする(メタ)
僕の目の前には人のものとは思えない頭をして、白髪のちょんまげというなんとも壮絶な老人が座っていた。
「ん?大丈夫かの?急に固まって…」
「へ?あ、はい。僕はアレン・ウォーカー。黒の教団のエクソシストです」
そう紹介すると近衛さんは首を傾げ、
「『黒の教団』?すまないが聞いた事がないの」
「そんな!?じゃ、じゃああの力は何ですか?イノセンスじゃないんですか!?」
「ん〜どうやらお互い何かをカン違いしておるみたいじゃな。どうじゃ、いったんお互いの情報を公開せんか?」
そう提案してきたので、僕は頷き、話し始めた。
イノセンスのこと。エクソシストのこと。教団のこと。AKUMAのこと。
そして…千年伯爵の事を……
それを聞いた近衛さんは、こちらに対して何も言わずに、自分たちのことを話し始めてくれた。
魔法使いのこと。関東魔術協会のこと。魔法世界のこと。麻帆良学園のこと。
そして、((立派な魔法使い|マギステル・マギ))のことを……
「うむ、驚いているようじゃが、それはこちらもじゃ。一つ思い当たる考えがあるのじゃが…聞くかの?」
「…はい」
「わしが考えた結論はこうじゃ。アレン君、君はここや魔法世界とはまったく違う世界、((異世界|・・・))から来た可能性がある」
僕は驚愕のあまり声が出せないでいた。ここの人と僕たちの常識がまったく違う事もあったけど、僕が異世界から来たという事実としかいえないこの状況。それが一番しっくり来るのも確かなんだ………
「元の世界に…帰れる…でしょうか?」
「う〜む…このような例は今まで無いからのう。君は学園(うち)の生徒を助けてもらった礼もあるからの、帰る目星がつくまで衣食住は用意しよう」
「あ、ありがとう……ございます」
僕は近衛さんの好意に甘える事にした。だがここが違う世界という事が分かると、ある懸念が浮かび上がってきた。
僕は本当に生きているのだろうか?本当はもう死んでいるからここに着たのではないか
そう思ってしまった。そう考えると壊されたイノセンスが直ってるのも頷ける…
あの時確かにイノセンスは壊された(死んだ)。その後僕もアイツに殺されて、幽霊になったからお互いがお互いを引き寄せてこの世界に迷い込んだ。こう考えると納得がいく
「まぁまずは今日の寝床じゃの。すぐには用意できんからここの宿直室でも「オイジジイ」ん?さっきから静かだったが、どうしたんじゃエヴァンジェリン?」
僕と近衛さんの話を黙って聞いていた金髪の女の子――エヴァンジェリンって名前らしい――は近衛さんの話に割り込んできた。
「この小僧は私が預かってやる。もちろん拒否権は無いと思え」
「ちょ、ちょっと何を言って「拒否権は無いと言ったはずだ」
預かる発言に意見しようとしたら、足払いを食らい有無も言わさず襟を掴まれ学園長室から連れ出されてしまった。
「痛ッ!ちょ、襟引っ張らないで!どこからそんな力が〜!?」
さっきの悪寒はこれ〜!?
扉が閉まると廊下からアレン君の断末魔が聞こえる以外静かな学園長室に戻った。
(ちょっと気の毒じゃが)「まずは彼の処遇じゃな」
いきなり関係者、魔法先生・生徒達に『魔法世界とは違う異世界から来た』と言っても半信半疑じゃろうし。彼から聞いた力を知って『異端だ・危険だ・怪しい』などと疑われるのは気の毒じゃしの…
それと一緒に彼には戦いの無い平穏な生活を送ってもらいたいとも思っておる。
わしが出来るのは、まずこれかの・・・
わしは内線電話の受話器を手に取り番号を入力した。
「…わしじゃが、ちょっと手配してほしい事があるんじゃが」
灰マギ劇場 4夜 NGシーン
カーン!
アレンが学園長室に入ったシーンにて
学「わしが近衛近右衛門じゃ」
ア「あ・・・アクマ!!」
学「わしゃ人間じゃ!!」
エ「まぁ人間とは思えない頭をしているのは否定しないな」
カカーン!
ラビ「実は本編はテイク2さー」
ネギ「そうなんですか!?」
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