ゲイム業界へようこそ!その27 |
ネプテューヌの変身を目の前で見たことに呆然していた俺はしばらくフリーズしていたみたいだ。その理由はネプテューヌの言葉から知ることが出来た。
「どう兄様?この私の変身した姿を見て……ってあら?兄様、口なんかあんぐり開けて固まっちゃってて。私の姿に見蕩れてでもいたのかしら?」
「えっ、あっああ…悪いな、素直に見蕩れていたよ…。」
彼女の台詞に思わずありのままに返答してしまった。しかし、女神化したネプテューヌ…もといパープルハートが本当に美しかったのだ。変身前の彼女とのギャップにもこれがまた俺にはグッと来るものがあるようで、興奮がまだ冷めていない。
そんな俺の言葉にパープルハートは微かに頬を染めて、こちらに流し目を送ってくる。クソッ〜〜その仕草はずる過ぎるだろうが…。俺の紳士な部分が容易くに瓦解してしまう、もう勘弁してクダサイ!!
「もぉ兄様ったら、フフフ…嬉しいわ…。少し疲れるけど、これからはずっとこのままの姿でいようかしら?どう思う、兄様?」
「いやぁ…俺にはもう何が何だか……。」
そんな俺はもう頭がてんやわんやだった…とか言ってるうちにパープルハートがいつの間にか俺のすぐ隣に来ていて腕を取ると・・・ギュッ……。ちょ!?まっ、ままままて!!そいつはイケナイ、駄目スギル!!!やっ、やめ!!
パープルハートは俺の腕を両手で絡ませ、おもむろに彼女の体をこちらに預けてきた。頭を俺の肩に乗せ、腕には発育の良い胸を押し付けてくる。腕越に感じる豊かで柔らかい感触、肩からは彼女の髪から漂う女性特有の甘い香り。それらは今まで女性とまともに触れたことの無かった俺には恐ろしく衝撃的で同時に魅力的でもあった。
「おま!?はっ、はしたないぞ、女の子がまだ会って間もない男にここまでくっ付くなんてっ!!」
「ひどいわ兄様、これでも私は兄様のこと凄く慕っているのに…。それに顔まで真っ赤にして本当は嬉しいのじゃありませんか?もっと私の方にくっ付いて来てもいいのですよ?」
そう言ってより一層俺の腕を抱きしめてくるパープルハートに、もはや俺の精神は崩壊寸前であった。ハッハッハ〜、もうどうにでもなっちゃえ〜〜〜!
そこに一陣の強風が巻き起こる。否、剣撃による風圧が発生したのだ。俺とネプテューヌを強制的に離れさせたその剣撃の主…そう、ブラックハートが目の前に立っていた。
パープルハートにショートソードを差し向けて、ブラックハートは彼女へと言い放つ。
「これ以上は我慢ならない…!ネプテューヌ…ここで決着をつける!!」
「そう…。別にあなたには何の恨みもないけれども、私と兄様との仲を邪魔するというのなら容赦しないわ…。叩き潰してあげるッ!」
ブラックハートに対し、微笑を浮かべたパープルハートは悠々と武器を構え彼女と対峙した。その表情からはどこか余裕が見られる。
俺はこの状況にどんな対応を見せればいいのだろうか。彼女達を止める?馬鹿を言え、ろくにどんな言葉をかけて良いかもわからない俺なんかが二人を止めるなんて出来るわけがないのだ。そもそも下手に間違った介入をしてしまったら身を滅ぼす危険性だってあるというのに…。
彼女達への対応に悪戦苦闘している間に、二人は戦闘を開始してしまっていた。パープルハートは太刀、ブラックハートは大剣で武器種は違うのだが、戦闘スタイルがとても似ているため、互いに踏み込みきれていないようだった。
パープルハートの太刀による細かく鋭い連撃に、ブラックハートは大剣を僅かに動かし盾にしながら攻撃を弾いて防御している。対してブラックハートの大剣による重く、それでいて隙の無い攻撃に、パープルハートは太刀を軽くねかせ、相手の力を受け流して回避している。一進一退の攻防が続き、決定打を見つられないでいるのだ。
両者緊迫した戦闘が続き、それぞれに荒い息が見え始めた頃、この拮抗した状況を打ち破るイベントが発生した。
「ねぷ子ッ!加勢するわ!!」
「なっ、なんだか分からない状況ですけど、頑張るですぅ!」
パープルハートのパーティーであるコンパとアイエフが合流したのだ。戦闘への二人の参入は拮抗した状況を変化させるのに十分であった。パープルハートは笑みを浮かべている。
「卑怯だと言わないわよね?これでも彼女達は私のパーティーだから、一緒に戦ってもらうのも当然。別に一対一で戦う縛りもなかったでしょうから問題ないはずだけど?」
「べ、別に構わないわ!3人になったからって私はあなた達なんかに絶対…絶対に負けないんだから!!」
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いけ、ピカ○ュウ!10万ボルトだ! ピ「だが断る」 |
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女って、こえええ〜〜〜〜(FDP) | ||
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