IS 世界を守る者 EP12 起動!ゼロシステム |
現在、アリーナに現れたアンノウンに引きずり込まれたジンヤと一夏は自身のIS、ジャンボットとジャンナインを展開した。
すると、管制室に居る真耶から通信が入った。
『神崎くん、織斑くん、聞こえます?』
「山田先生なんですか?」
『先ほど、緊急事態として政府に助勢を頼んで3年の精鋭の皆さんがシステムクラックを実行していて遮断シールドが解除され次第、教師部隊が突入しますからそれまで…』
「あの、それまで時間は有りませんけど?」
一夏の言うとおりにアンノウンは今すぐ殺ろうぜと言いたげだった。
すると、通信の相手が変わった。
『ジンヤ、一夏!大丈夫か?!』
「「クリスさん!」」
通信の相手はBSAA北米支部所属にしてオリジナル・イレブンの1人であるクリス・レッドフィールドだった。
「ちょうど、良かった。アンノウンとの戦闘許可を下さい!」
『…分かった、だが死ぬなよ』
「「了解!!」」
2人はそう叫ぶと、ジンヤは左肩に装備されたシールドを変形させた巨大斧、バトルアックスを取り出すとその場でバトルアックスを持つと、その場で回転をし始めた。
一夏は右腕のシールドポケットから出現するキャノン砲、ジャンキャノンから二連ビームをアンノウンに牽制として撃った。
アンノウンは高速回転するジンヤにレーザーを放つがそれをバトルアックスで弾き返されてしまう。
高速回転したまま、ジンヤはバトルアックスを回転力を加え、アンノウンに叩き付けた。
そして、その技名を叫んだ。
「必殺・風車!」
すると、アンノウンは煙を出しながら機能停止した。
「あ、あっけないな…」
「ジャンナイン、ジェネシスの解析結果では無人らしいが確認してくれ」
一夏は相棒のジャンナインにそう言うとジャンナインはハイパーセンサーで解析を始めた。
『一夏、確かに無人だ。だがこの実力でバリアを破るなど…』
すると、ジャンボットが叫んだ。
『!2人共下がれ!!』
瞬時に下がると、2人の間に何かが降ってきた。
煙が晴れると、そこにはアンノウンが立っていた。
「な、機能停止したんじゃないか?!」
『一夏、どうやらさっきのは囮(デコイ)で本物は隠れていたようだな』
『オマケに無人機だから本来操縦者がいる部分に大型のエネルギーパックが搭載されている、つまり奴はレーザーの無駄撃ちができるな』
「…やれやれだぜ」
ジンヤは呆れながらそう言うと、次の作戦を言った。
「一夏、まず敵の機動力を奪い、機動力が無くなったらお前のジャンバスターで打ち倒す」
「OK、シンプルで分かりやすいな!」
一夏がそう叫ぶと、アンノウンに向かって胸の6つの発光部から発射される誘導光弾ジャンフラッシャーとジャンキャノンを発射した。
アンノウンはくらいながらも左に回避しようとするがジンヤから繰り出されたバトルアックスの一撃で右足を破壊された。
「よし、このまま行くぞ!」
一夏はそう言うと、予想もしない出来事が起きた。
『一夏ぁっ!!』
「な、何だぁ?!」
スピーカーから流れてきた大声に驚愕をしながらもジンヤはハイパーセンサーで中継室を確認した。
そこには肩で息をしながらマイクと木刀を握っている箒と気を失っている審判とナレーターの姿があった。
「アイツ、何やっているんだ?!」
『このままでは奴の注意を引くことになるぞ!』
ジンヤとジャンボットは慌ていると、箒はそのまま続けた。
『そんな相手に何で後れを取っている!』
その状況を気付いた教師が慌てて中継室に入り、箒を取り押さえようとするが箒は木刀を振り回しそれを妨害する。
さらに数人の教師が加勢に加わりようやく箒を取り押さえるが、箒は取り押さえられてもマイクだけは手を放さずさらに続けた。
『男なら…この程度のこと位乗り越えて見せろ!』
すると、無人機が中継室の方を見ると高出力レーザーを発射しようとした。
「あのバカ!」
すると、ジンヤは中継室の前に移動すると盾になった。
「ぐぉぉぉぉぉぉお!!」
「ジンヤ!」
「一夏、今だぁ!奴に……ジャンバスターをブチかませ!!」
ジンヤの言葉を聞いた一夏は腹部のバックル状の部分が展開して発射される超強力ビームことジャンナインの必殺技、ジャンバスターをアンノウンに向かって発射した。
アンノウンは瞬時に高出力レーザーをジンヤからジャンバスターに向かって発射した。
高出力レーザーとジャンバスターが命中して爆発した。
爆風に巻き込まれるも一夏は無事だった。
すると、一夏の隣にジンヤが降りてきた。
「ジンヤ、大丈夫か?!」
「まあね…汚い三途の川で倒してきた怪人達が笑顔で手招きしていたよ…」
一方、中継室では異変が起きていた。
取り押さえられてもなお、抵抗する箒だが新たに中継室に2人現れた。
1人は髪を後ろに纏めた女性と黒いロングコートをした男性だった。
「誰だ、お前は!」
「…一夏とジンヤの兄貴だよ」
そう言うと、男性は抵抗する箒の手にあるマイクをかっぱらうと、それを女性に渡した。
スピーカーからジンヤと一夏が知っている声が聞こえてきた。
『ジンヤ、一夏!良く聞いて!!』
「おい、あの声ってまさか…」
「ジルさん…?」
マイクを持ったのはBSAA北米支部所属にしてクリスと同じくオリジナル・イレブンの1人であるジル・バレンタインだった。
『一度しか言わないから良く聞いて!BSAA北米支部所属クリス・レッドフィールド、ジル・バレンタイン、極東支部所属神崎ラウのオリジナル・イレブンの権限で2人のゼロシステムの使用を許可するわ!』
その言葉を聞いたジンヤと一夏は再び立ち上がった。
「一夏、許可が降りたぞ…」
「ああ、本当の戦いはこれからだ!」
『ゼロシステムとは久しぶりだな』
『決着を付けるぞ、一夏!』
そして、2人…いや4人は叫んだ。
「「『『OVER LOST TIME!』』」」
その言葉とジンヤと一夏が展開していたジャンボットとジャンナインの姿が変わった。
ジンヤは青の装甲に右手にはレーザー銃仕込みのレーザーランスに左腕には盾が備わっていた。
なお、一夏は黒をモチーフにしたパワードスーツ風な鎧に両肩にはグレネードやガトリング、腕にはショットガン、マシンガン、ライフルと言ったまさしく武器の塊とでも言うべき姿になった。
そして、2人のモニターに60という数字が現れた。
「使用時間は60秒、一気に行くぞ!」
「60秒も有れば十分!」
そして、カウントが開始された。
ジンヤはレーザーランスでアンノウンに向かって突きを繰り出した。
アンノウンはジンヤに0距離からレーザーを放とうとするが左腕の盾からの電磁バリアで防がれそのまま距離を取られた。
「吹っ飛んでろ!」
一夏はそう叫ぶとグレネードをアンノウンに向かって射出し、アンノウンに直撃すると吹き飛ばされた。
「よし、一夏!弾幕を頼む!」
「OK、おいしい所をやるからしっかり頼むぞ!」
「待ちなさい!アンタ達!!」
すると、隠れていた鈴が甲龍を展開して現れた。
「鈴?!危ないから隠れてろ!」
すると、鈴は一夏を引っ叩いた。
「嫌よ!一夏達だけで危険な目に遭うのは嫌なのよ!アタシだって一緒に戦うわ!!」
「…悪かったな、俺の人生のパートナー…」
「分かればいいのよ、撃ちまくるわよ!」
「ああ!」
鈴は龍砲を、一夏はガトリングやマシンガンを撃ちまくり、弾幕を張った。
「やれやれラブラブですね〜。こっちも仕事するか」
そう言いながらジンヤはライフルを取り出すと、ライフルの銃口にレーザーランスをセットした。
すると、セシリアがブルー・ティアーズを展開してスターライトmkVを持って現れた。
「ジンヤさん、わたくしもお手伝いしますわ!」
「ハァ…分かったよ、それでは準備はよろしいですか?お嬢様」
「何時でもよろしくてよ!」
そう言うと、2人はアンノウンに狙いを定めた。
「くらいやがれ、ガラクタロボ!」
「台無しにしたクラス対抗戦の恨みですわ!」
そう言うと、2人は引き金を引いた。
セシリアが放ったレーザーはアンノウンの頭部を貫くと、ジンヤが放ったレーザーランスが突き刺さってアンノウンは大きく吹き飛ばされ、倒れた。
それと同時にアリーナを覆っていたシールドが解除された。
そして、4人はISを解除した。
「終わった〜♪一夏、手伝ったお礼においしいご飯をおごりなさいよ♪」
「分かっているよ、鈴♪」
「スゴいラブラブですわね…(わたくしもジンヤさんと何時かああなりたいですわ…)」
「でしょ?BSAA公認のカップルだからね」
すると、後ろからギギギとなにやら変な音が聞こえてきた。
後ろを見ると、なんとアンノウンが動き始めた。
「なっ…まだ、動けるのか!」
4人は戦闘態勢を取ろうとすると声が聞こえてきた。
「俺に任せろ!!」
すると、クリスが現れてアンノウンに向かって見事なストレートをくらわせた。
「私も居るわ!」
追撃にジルが回し蹴りをアンノウンにくらわせると、アンノウンの装甲が剥がれてISのコアが露出した。
「これでTHE ENDだ!」
その声と共に黒いロングコートを着た男性が露出したISコアに向かってナイフを突き刺した。
ISコアを突き刺されたアンノウンは完全に機能停止し、倒れた。
セシリアと鈴は生身でISを破壊した事に驚愕し、ジンヤと一夏はアンノウンに止めを刺した黒いロングコートを着た男性の名を叫んだ。
「「ラウ兄(さん)!!」」
すると、ラウはかつて3年前と同じ様に一夏とジンヤに言った。
「どうだ?オレの超ファインプレーは?」
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オーバーロスト。 アメリカ政府やBSAAがショッカー等悪の組織の技術を解析して手に入れたオーバーテクノロジー。 その1つがゼロシステムである。 |
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